転生者の子の英雄記

滝崎空雅

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アルミス編

第30話 新しい部屋

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 新しい部屋を見て硬直していた
3人で暮らすにはあまりにも広かった
精霊が出ても問題がないくらいに

「もう普通の家じゃん。部屋じゃなくて」

二階もあり個人部屋もある
すでに部屋とは言えない作りになっていた

「先生がここを使えって言ってたしいいんじゃない?」
「ニヤニヤしながら言ってたね」
(先生達は何を考えてるんだ!?)

「それは置いといて早く昼ご飯作りましょ?」
「そうだねアストは作り終わるまで待ってて」
「俺は作らなくていいの?」
「いいから座って待ってなさい」
「……はい」

それから数十分後
「できたよー」
「持ってくから手伝って」
「はいはい」

運び終わると8歳が作ったとは思えないくらいの料理が並んでいた
アストはそれを食べた

「美味い!!!」
「「良かったー」」
「家とかで練習してたの?」
「寮で一人暮らしだったから自炊してるときにいろいろと試して作ってたの」
「アストとあったときからね」

アストはこうなるのが予想できていたのかよと思いながら出されていた料理を食べた

「ごちそうさまでした」
「今日から私達が作るから」
「え。俺はしなくていいの?」
「うん。楽しみに待ってればいいよ」
「そっか楽しみにしてるわ」

この料理が毎日食べられるのかと思いながら持ってきた荷物を自分の部屋に置きに行った

そしてお風呂に入りあがったときに精霊を出した
「今日からここの部屋で自由にしていいよ。レイン、ライト、ウィン、フリーン?」

三体の神獣精霊に懐かしいもう一体の精霊がいた
「フリーン起きてたんだ」
【今日の朝起きたんだけど何度か圧力を感じていつ出るかってためらってたらレインたちが出ようとしてたから一緒に出てきたの】
「そっか。なんか悪かったな気づかなくて」

白銀の狼の神獣精霊が嬉しそうに近づいてきたがアストに触れた瞬間恐ろしいほどの視線を感じビクッと震えてから後ろを向いた
そこにはアストと自分を見ながら睨んでいる二人がいた

「どうしたんだ?」
「その狼は何かな?」
「氷の神獣精霊のフリーン」
「へー。もう驚かないけど一応聞いとくね。女の子?」
【は、はい!!】

神獣精霊を怯えさせるとかどんだけだよと思いながら震えるフリーンを撫でた
レイン達は圧力を感じた瞬間アストの背中に隠れていた
なぜそこまで怯えてるのかとアストは訪ねたが四体の神獣精霊と二人に鈍感とシンクロしながら言われてしまった
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