オメガ判定されました日記～俺を支えてくれた大切な人～

第1章

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(ページの端が折られている)


○月✖日
テストの点、やばい。
夏休み、マジで勉強してなかった。
ていうか、こんなの一学期にやったっけ？
最近の数学なんか、授業ちゃんと聞いてるのに、まったく頭に入ってこない。
サッカー部にも同じようなやつがいて、ちょっと安心した。
最近ネックガード付ける奴が増えた気がする。
皆はヒート、どうやって過ごしてるんだろ。


○月✖日
蓮に、宿泊学習のことを聞かれた。
俺がオメガって、周りに言ってないから、気にしてくれたんだと思う。
先生がバース性も配慮して部屋も班も決めるって伝えたら、ほっとした顔してた。
蓮の優しさは、別に俺が好きだからじゃない。
もともと、そういう奴なんだ。
俺も、勘違いしないようにしないと。


○月✖日～○月✖日
宿泊学習に行った。
班行動ではぐれたら、偶然、蓮と会って一緒に行動できることになった。
宿泊学習では会えないと思ってたから、嬉しかった。

友達と話す蓮は新鮮で、面白かった。
間宮は明るくて話しやすい。
特進クラスだから多分アルファなんだろうけど、ノリが良さそう。
食事の時も一緒にいるのを見かけたから、仲が良いんだろう。

俺と蓮が知り合いと知った桜庭に「知り合いなら紹介して」と言われた。
なんか、モヤモヤした。

2日目の自然学習でも、また蓮に会えた。
ていうか、蓮に会えたら良いなと思って、星を見ながら歩いてた。
「近くにいる気がした」って言われて、嬉しかった。
俺も、なんとなく蓮の香りがした気がしたから。
俺、蓮のこと、好きなんだと思う。
でも、どうしたら良いか、わからない。