甘美なる隷属

氷華冥

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奉仕と報酬

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2週間後、陽翔は再び麗子のペントハウスに足を踏み入れた。麗子のそっけない態度に焦らされ、悶々とした日々を過ごした彼にとって、この再会はまるで砂漠のオアシスにたどり着いたような救いだった。だが、麗子の微笑みには、獲物を完全に絡め取る蜘蛛のような冷酷さが潜んでいた。陽翔はそれに気づかず、ただ彼女の存在に心を奪われていた。

リビングのソファでワインを飲みながら、麗子は陽翔を隣に座らせ、妖しい視線で彼を見つめた。「陽翔くん、会えなくて寂しかった?」彼女の声は甘く、まるで心の奥に忍び込むように響いた。彼女の指が、陽翔の膝に軽く触れ、ゆっくりと太ももを撫で上げる。

陽翔は顔を赤らめ、丁寧に答えた。「はい…麗子さん、めっちゃ寂しかったです。メッセージ、待ってたんですけど…忙しかったんですよね?」

麗子はクスクスと笑い、陽翔の頬に手を添えた。「ふふ、ごめんね、陽翔くん。忙しくて。でも、こうやって会えたんだから、今日はたっぷり楽しもうね。」彼女は陽翔の手を引き、寝室へと導いた。

(ふふ、陽翔くん、完全に私の虜ね。この2週間、飢えさせてあげた甲斐があったわ。今夜は、もっと深くあなたを私の色に染めるわよ。)

寝室に足を踏み入れると、麗子は陽翔をベッドに押し倒し、彼の上に跨った。彼女のブロンドの髪がカーテンのように落ち、陽翔の視界を覆う。彼女は陽翔のシャツを脱がせ、ゆっくりと彼の胸を指でなぞった。「陽翔くん、今日はね、私を喜ばせる方法、教えてあげる。」彼女の声は低く、命令するような響きを帯びていた。「アナタは私のペット…私をイカせることが大好きなワンちゃん…もっともっと、私をイカせる喜びにハマるがいいわ。」

陽翔の目が大きく見開かれた。「え…ペット…? 麗子さん、僕…」彼の声は震え、羞恥と興奮が入り混じっていた。

麗子は微笑み、陽翔の唇に指を当てて言葉を止めた。「いいのよ、陽翔くん。私の言う通りにすれば、きっと気持ちよくなれるから。」彼女は陽翔の手を取り、自分の体に導き、彼に奉仕の仕方を手ほどきした。彼女の指示は的確で、陽翔は彼女の声に導かれるまま、彼女の望むままに動いた。麗子は陽翔のぎこちない動きを楽しみながら、何度も絶頂に達し、そのたびに陽翔を褒めた。「いい子ね、陽翔くん…そう、上手よ。もっと、もっと私を気持ちよくして。」

(この子、なんて従順なの…私の言うことなら何でも聞いてくれる。)

麗子は陽翔の反応を見ながら、内心でほくそ笑んだ。

(奉仕させることで、あなたの心をさらに私に縛り付けるのよ。無償の快楽なんてないって、教えてあげる。)

麗子は陽翔の奉仕に満足すると、今度は彼を責めるターンに移った。彼女の手は陽翔の体を愛撫しながら、時折爪で軽く引っ掻き、首筋に軽く歯を立てた。陽翔の体がビクッと反応するたびに、麗子の瞳は興奮で輝いた。「陽翔くん、これは痛い? それとも気持ちいい?」彼女は陽翔の耳元で囁き、意図的に快感と痛みを織り交ぜた。「もう、わからなくなっちゃうよね…ふふ、いいのよ、おかしくなって。私の前では、もっともっと自分をさらけ出すのよ。」

陽翔は息を荒げ、切なげな声で訴えた。「麗子さん…僕、おかしくなりそうです…っ!」

麗子は妖しい笑みを浮かべ、陽翔の髪を軽く引っ張った。「いいのよ、おかしくなって。もっと狂わせてあげる…もう、私なしでは生きられない身体にしてあげるわ。」彼女は陽翔の感じるポイントを的確に責め、絶頂を迎えそうになるたびに意図的に焦らした。陽翔の体は快感と痛みの狭間で揺れ、境界が曖昧になっていく。彼の意識は、麗子の与える刺激に完全に支配されていた。

「麗子さん…お願いです…もう、ダメです…!」陽翔は懇願するように声を上げ、麗子の足元にすがるような視線を向けた。

麗子の唇に、勝利の笑みが広がった。「ふふ、いい子ね、陽翔くん。ちゃんとお願いできたわ。じゃあ、ご褒美をあげる。」彼女は陽翔を騎乗位で愛し、彼の精を最後まで搾り取った。陽翔は快感の波に飲み込まれ、意識が遠のくような感覚に襲われた。

行為が終わった後、陽翔はベッドに横たわり、荒い息をついていた。麗子は彼を見下ろし、満足げに微笑んだ。「陽翔くん、気持ちよかったでしょ? でもね、覚えておきなさい。私の前での快楽は、ただじゃないわ。私の喜びのために奉仕して、初めてこんなご褒美がもらえるのよ。」

陽翔は弱々しく頷き、潤んだ瞳で麗子を見上げた。「はい…麗子さん…また、会いたいです…。」

(完璧よ、陽翔くん。)

麗子は内心でほくそ笑んだ。

(あなたはもう、私の支配から逃れられない。私のペットとして、もっともっと従順になっていくわ。)

彼女は陽翔の額に軽くキスをし、夜の闇に溶け込むように微笑んだ。
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