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第六章 決別の選択肢
鞭打ちの作法(2)
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「——幸運にも、一度だけ先の陛下の従僕さまにお会いした事があるのだが…。何と申すべきか、あの様な美しい姫君を仕立てられるヘイヴェン侯爵家の手腕が、若い頃よりずっと気になっておりましてな」
ターニアの家が指導している少年や少女たち。決して会えない存在ではあるが、セレンティアも物語の中では耳にした事がある。王に仕える無口な従僕は、どんな望みも叶えられる力と知識を持っている。それ以外の話はターニアから聞いた程度で、王のための従僕は貴族たちにとっても雲の上の存在だ。
「私が父から指導役を任されたのは、まだ最近のお話ですから…。技術なんて僅かですわ、ディルーク卿」
「他に、元老院のお方の調教の術を見る機会なんて、私の生きている間にはもう無いでしょう…。リリーマルグリットをお貸し致しますから、どうか一夜の教育を授けては下さらないかね?」
ターニアはしばらく考え込んだものの、リリーマルグリットの魅惑的な肢体に惹かれたのか、少しだけですよと了承した。
すぐに給仕係が常備されているらしい蒸しタオルと鞭を持参し、テーブルが片付けられ、ちょっとしたスペースが設けられた。
「ルターニア様、リリーマルグリットです。どうぞ、リリーとお呼び下さい…。私は奴隷出身の婢女ですので、本来なら貴方さまと言葉を交わすのも許されない身の上です。加減はなさらずに、ご指導下さいませ」
「セレンティアからも呼ばれているし、私の事はターニアと呼んで下さる? 卿たちもそうして頂けると助かります。皆さまの前で、コルセット姿になるご無礼をお許し下さい…」
ターニアは器用にドレスを外し、黒光りする金具が取り付けられたコルセットとシュミーズ姿となった。張りの良い乳房と健康的な肢体に、思わず胸がときめいてしまうが、リリーの肌も素晴らしかった。
薄衣を脱ぎ去り、リリーマルグリットは素肌となった。焦げ茶色の髪が解かれ、この国の人よりも少し浅黒い肌へ蠱惑的に広がっていく。ツンと尖った乳房が蜜を誘うように髪の間で揺れ動き、カースティ補佐官まで息を漏らす。
「リリーは、今ではロイヤルアゼールの領地になった滅びた国の踊り子だったそうだ…。あの国には、地下ではまだ奴隷文化が残されているから、敗戦国に対する扱いは、悲惨なものだったらしい」
「ディルーク様の旅行中に、偶然巡り会ってお救い下さったのですわ…。まだ私の首と足には、枷が取り付けられていた頃の跡が残されております」
見せられた足首と頸の後ろには、杭でも刺されていたかのような醜い傷痕が有った。大国とは聞いているが、花奴隷を貢ぎ物にするような国の奴隷では、良い暮らしとは言えなかっただろう。
「……私に教育をされたい。とお話をされていたけれど、貴方は酷くされる事がお好みなの…? 卿には大変な失礼だけど、リリー様は拾われた立場で強要されているのではなくて?」
「いえ、ディルーク様は私の趣向に合わせて下さるだけです。確かにあの国では鞭で打たれる苦痛を何度も味わってきましたが、卿が下さる物は私にとっては悦びの行為なのです。私は、卿を心から愛しております…」
それは謙遜ではないようで、リリーは顔を赤く染めてディルーク卿の姿を見つめていた。こんな愛の形があるのかと、セレンティアは不思議に思ってしまう。
「彼女は、終焉のパートナーとして迎えた娘です。歳は孫ほどに離れておりますが、時代が許されれば奥方として据えたいくらいに、私も好ましく思っておるのです」
「それは、羨ましいですわね。私が貴方だったらと、立場を代わって貰いたいくらいですわ。でしたら、遠慮なく卑猥な言葉で責め立てて差し上げます」
手枷を手に取り、ターニアは両手首と足首とを括り付けて固定する。秘芯を曝け出した淫らな姿に、リリーは思わず蜜を熱くした。
「ほら、何もしていないのに、中はとても熱くなっていてよ。リリー様は、ディルーク卿とご一緒になってから、ご自身を手慰めされたくなる時は、別の誰かに触れさせて居るのかしら?」
「戯れに殿方に抱かれる事はございますが、卿は私を酷くして悦ばせて下さいますので…」
どんな風にと聞かれたので、リリーは恥ずかしがりながら普段の行いを口にする。それに合わせてターニアは秘芯を当たらない程度の振りをして、鞭を撫でて産毛をチリチリと煽った。
ターニアの家が指導している少年や少女たち。決して会えない存在ではあるが、セレンティアも物語の中では耳にした事がある。王に仕える無口な従僕は、どんな望みも叶えられる力と知識を持っている。それ以外の話はターニアから聞いた程度で、王のための従僕は貴族たちにとっても雲の上の存在だ。
「私が父から指導役を任されたのは、まだ最近のお話ですから…。技術なんて僅かですわ、ディルーク卿」
「他に、元老院のお方の調教の術を見る機会なんて、私の生きている間にはもう無いでしょう…。リリーマルグリットをお貸し致しますから、どうか一夜の教育を授けては下さらないかね?」
ターニアはしばらく考え込んだものの、リリーマルグリットの魅惑的な肢体に惹かれたのか、少しだけですよと了承した。
すぐに給仕係が常備されているらしい蒸しタオルと鞭を持参し、テーブルが片付けられ、ちょっとしたスペースが設けられた。
「ルターニア様、リリーマルグリットです。どうぞ、リリーとお呼び下さい…。私は奴隷出身の婢女ですので、本来なら貴方さまと言葉を交わすのも許されない身の上です。加減はなさらずに、ご指導下さいませ」
「セレンティアからも呼ばれているし、私の事はターニアと呼んで下さる? 卿たちもそうして頂けると助かります。皆さまの前で、コルセット姿になるご無礼をお許し下さい…」
ターニアは器用にドレスを外し、黒光りする金具が取り付けられたコルセットとシュミーズ姿となった。張りの良い乳房と健康的な肢体に、思わず胸がときめいてしまうが、リリーの肌も素晴らしかった。
薄衣を脱ぎ去り、リリーマルグリットは素肌となった。焦げ茶色の髪が解かれ、この国の人よりも少し浅黒い肌へ蠱惑的に広がっていく。ツンと尖った乳房が蜜を誘うように髪の間で揺れ動き、カースティ補佐官まで息を漏らす。
「リリーは、今ではロイヤルアゼールの領地になった滅びた国の踊り子だったそうだ…。あの国には、地下ではまだ奴隷文化が残されているから、敗戦国に対する扱いは、悲惨なものだったらしい」
「ディルーク様の旅行中に、偶然巡り会ってお救い下さったのですわ…。まだ私の首と足には、枷が取り付けられていた頃の跡が残されております」
見せられた足首と頸の後ろには、杭でも刺されていたかのような醜い傷痕が有った。大国とは聞いているが、花奴隷を貢ぎ物にするような国の奴隷では、良い暮らしとは言えなかっただろう。
「……私に教育をされたい。とお話をされていたけれど、貴方は酷くされる事がお好みなの…? 卿には大変な失礼だけど、リリー様は拾われた立場で強要されているのではなくて?」
「いえ、ディルーク様は私の趣向に合わせて下さるだけです。確かにあの国では鞭で打たれる苦痛を何度も味わってきましたが、卿が下さる物は私にとっては悦びの行為なのです。私は、卿を心から愛しております…」
それは謙遜ではないようで、リリーは顔を赤く染めてディルーク卿の姿を見つめていた。こんな愛の形があるのかと、セレンティアは不思議に思ってしまう。
「彼女は、終焉のパートナーとして迎えた娘です。歳は孫ほどに離れておりますが、時代が許されれば奥方として据えたいくらいに、私も好ましく思っておるのです」
「それは、羨ましいですわね。私が貴方だったらと、立場を代わって貰いたいくらいですわ。でしたら、遠慮なく卑猥な言葉で責め立てて差し上げます」
手枷を手に取り、ターニアは両手首と足首とを括り付けて固定する。秘芯を曝け出した淫らな姿に、リリーは思わず蜜を熱くした。
「ほら、何もしていないのに、中はとても熱くなっていてよ。リリー様は、ディルーク卿とご一緒になってから、ご自身を手慰めされたくなる時は、別の誰かに触れさせて居るのかしら?」
「戯れに殿方に抱かれる事はございますが、卿は私を酷くして悦ばせて下さいますので…」
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