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禁煙の効果や喫煙の害に関する、智則老爺のご高説(こうせつ)を賜(たまわ)ったおかげで、却ってストレスが溜まり、ニコチン欲と食欲が増殖してしまった自分は、部屋に戻るなり煙草を三本立て続けに灰にして、食堂スペースにやってきた。最近いくら食べて飲んでも太らなくなったのは、大量のニコチン摂取の賜物(たまもの)だと思っている。喫煙は有害であるがゆえに、ダイエットに役立つという実に有益な行為ではないだろうか。
自分が食堂スペースにやってきたのは、午後六時半ぐらい。何と、すでに自分以外の宿泊者全員が囲炉裏を囲んで食事を始めてしるではないか。みんな、自分よりすっと年配なくせして、どれだけがっついているのだ、と心の中で毒づく。
「あ、宮崎。空いているところに適当に座って」と、瓶ビールを運んできた真理先輩の声。忙しさのためか、少し早口になっている。空いているところは諒さんと社長夫人の間だ。そこの座布団の上に腰を下ろす。
ここで宿泊客とスタッフを紹介しておこう。まずは宿泊客だ。( )内は職業や特徴である。囲炉裏を囲っている順番に左回りとなる。
1号室・宮崎圭(会社を辞めて二か月のニート。自分)
5号室・君枝夫人(前社長夫人)
6号室・郷龍次(自分が勤めていた会社の前社長)
2号室・山下智則(元医師でクリスチャン) 直子夫人(元医師夫人。脚が悪い)
3号室・小池諒(本屋経営。モー娘。のファン)
あとは従業員。
小田哲郎 真理夫妻(民宿「満月荘」のオーナー夫妻)
布団部屋・長野浩之(「満月荘」アルバイト。雪尻大学二年生)
その浩之青年が自分のお膳(ぜん)を持って来てくれ、「みなさん揃いましたので、自分、各お部屋に布団を敷いてきます」と台所に向かって声を張り上げる。「おお、お願い!」と哲郎先輩の声。「では、ごゆっくりと」と言って、浩之青年は客室のほうへと去っていった。
「わあ、おいしそう」
思わず声をあげた。囲炉裏では名物のきりたんぽ鍋が火にかけられている。お膳の上には、こちらも名物の寒ブリを使ったぶり大根に、牛タン焼き、ホタルイカの煮物の皿が乗っている。何といってもここは東北地方の西側で北陸地方の北側、つまり豪雪地帯日本代表みたいな極地だけれども、惜しみもなく郷土の名物料理が出されている。
「さあ、一杯、どうぞ」とビール瓶を差し出してくれたのは諒さんだ。彼はお酒に弱いのだろうか、すでに顔が赤くなっている。
グラスにビールを注いでもらって、諒さんと乾杯。心配していたけれども、加害者と被害者、仇(かたき)と討ち手の関係にある郷夫妻と山下夫妻も、直子老婆の言葉どおり、表面上は和やかに会話をしている。特に隣同士で座っている郷社長と智則老爺は、ゴルフの話で盛り上がっていた。向き合って座っている夫人同士も、東京でおいしいお店について話している。それに君枝夫人をはさんで社長と座っていると、社長の身体から漂う、あの嫌な獣臭も漂っていない。とりあえず一安心だ。
そんな環境で、しかも飲み放題のビールだ。本当にうまい。グラスがすぐに空になると、諒さんは再びビールを注いでくれる。きりたんぽ鍋も取り分けてくれた。
「宮崎さんは見かけによらず、お酒が強いのですね?」
「いやいや、それほどでもないです。でも、こういう場所で飲む酒は実に最高の味です」
場所というより、タダとか奢(おご)りとか飲み放題とかで飲む酒が最高なのだけれど。「そうですよね」と諒さんは相槌(あいづち)を打った。
「ということは、宮崎さんも東京ですね?」
「そうなんです。東京生まれの東京育ち」
きりたんぽ鍋をいただく。やはり真理先輩の作る料理はおいしい。そんな料理が得意な彼女をお嫁さんにもらった哲郎先輩は本当に幸せ者だと思う。
まだ挨拶をしていないメンバーは左隣に座っている君枝夫人だけだ。自分はお喋りに講じている彼女の横顔を眺めている。丸顔でふくよかで、痩せると美人になるという印象だったが、そんな二十年前の写真と、それほど変わっていない。ただ頭に白いものが多く混ざり、頬や顎の肉がたるみ、それが首との境界線をなくしていた。だが醜いわけではない。
そんな君枝夫人に挨拶をするタイミングを、今か今かとはかっていた。でもF1のオーバーテイクのように難しい。今だ、と思うと直子老婆が喋り出し、ここだ、と思うと君枝夫人が喋り出す。まさにテール・トゥー・ノーズ状態。スリップストロームには入っていて、抜き出せるとは思うのだが……
「あ、この店、私も行ったことがあります」
と諒さんが、隣に座っている直子老婆に話しかけた。ここはチャンス。一気にオーバーテイクだ。
「あの、郷君枝さんですよね?」
と話しかける。社長はよく知っているけれども、君枝夫人とは直接お会いしたことはない。写真で一方的に知っているだけだ。
「そうですけれど」いきなり声を掛けられて、少し怪訝(けげん)そうな顔を自分に向けた。
「初めまして。自分は1号室に宿泊している宮崎圭と申します。昨年末まで、ご主人の会社でお世話になっていました。よろしくお願いいたします」
年少者らしく頭を下げ、瓶ビールを手に取った。ちょうど君枝夫人のグラスが空になっていたからだ。
「あら、まあ。何年間いらっしゃったの?」
グラスに注がれたビールを一口飲むと、夫人の顔がほのかに赤くなった。驚いているのかもしれない。
「約五年です。社長にはずいぶんとお世話になりました」
なんてこんなのは社交辞令。まったく心にもないことだ。お世話になったというより働いてやった、というのが正しい表現だ。
「いやあ、宮崎は本当によくやってくれたよ。優秀な社員だった。会社を去ってしまったのは本当に残念だ」
とくちばしを挟(はさ)んできたのは社長だ。優秀だなんて、心にもないことを。退職願を無理やり書かせたくせに。それにもう社長でも社員でもないのだから、宮崎ではなく宮崎さん、あるいは宮崎様だろ。と心の中で毒づくも愛想笑いを浮かべる。
社長は再び、智則老爺のほうを向きお喋りを始めた。彼らはまさに加害者と被害者の垣根(かきね)を越えた心の交流という見出しがぴったりな打ち解けようだ。
君枝夫人は丸い顔を近づけてきた。
「辞めた理由は、うちの主人でしょ?」
と声を低くして聞いてくる。驚いた。完全に見透(みす)かされている。
「そのとおりです」自分も声を落として答えた。
「本当にどうしようもないわね。嫌な思いしなかった?」
「はい。大丈夫です」
「でも、もう大丈夫。あの人は代表取締役の座を清一に譲ったし、もう人事とか事業とかに口をだ出させないようにするから。どうしかしら? 戻ってくる気はない?」
「ありがとうございます。考えておきます」
なんて答えておいたが、そんな気はぜんぜんない。あの二代目ぼんくらに任せて、郷社長が会社経営に口を出させないなんて、よけいに危なっかしい。誰が好き好んで沈没船に乗るというのか。
「今日はどうしてここに来たの?」
「小田先輩のこと、急に思い出してやってきたのです」
ここは正直に答えた。別に社長を殺害するために来たわけではないだから。
「本当は恨みがあって、主人を殺しに来たんじゃないの?」
「自分じゃないです」とぶるぶる頭を振る。自分じゃないなんて言ってしまい、しまったと思った。それでは他にいることを示唆しているようなものではないか。だけれども夫人は顔をより近づけてくる。互いの鼻の頭がくっつきそうなくらいの距離になる。その目が好奇の光に満ちて見えた。
「これって、何か起こりそうな気がしない?」
「何かって何ですか?」
君枝夫人の目が爛々(らんらん)と輝いているように見えた。身震いを感じる。ひょっとしたら君枝夫人と自分は、同じ人種なのかもしれない……
夫人は耳打ちをした。
「ここにはね、主人に殺意を抱いている人たちが集まっているの。あなたと、そして私もふくめて」
顔を離すと、夫人は微笑みを浮かべて自分を見た。
「君枝。こそこそ宮崎と耳打ちなんかして、何なのだ?」
呂(ろ)律(れつ)がおぼつかなくなり始めた社長の声が届いた。上機嫌のようだ。
「おいしいお店を紹介してほしいって言ったから、教えてあげたのよ。私たちだけの秘密のお店」と何にも無かったかのように返す君枝夫人。
「そうか。だったらオーケー牧場」なんて言って、再び智則老爺と話を弾ませる社長。
それぞれの話に花を咲かせている山下夫妻と諒さん。
「はいはい、きりたんぽ鍋もまだまだありますから、どんどん召し上がってくださいね」とやって来て取り分け始める真理先輩。
哲郎先輩もやってきた。崩していた姿勢を正す。
「ほら、宮崎。どんどん飲んで食えよ」
「はい。じゃあ、遠慮なく」
言われて自分はいつものペースでビールを飲んでいく。
部屋の布団敷きを終えた浩之青年も食堂スペースにやってきた――
君枝夫人までもが社長に対して殺意を抱いている。社長の言ったことは本当だったのだ。それに智則老爺も殺意を抱いている――これは絶対に何かが起こる。そう。満月荘殺人事件だ――期待に胸の鼓動が高まった。
禁煙の効果や喫煙の害に関する、智則老爺のご高説(こうせつ)を賜(たまわ)ったおかげで、却ってストレスが溜まり、ニコチン欲と食欲が増殖してしまった自分は、部屋に戻るなり煙草を三本立て続けに灰にして、食堂スペースにやってきた。最近いくら食べて飲んでも太らなくなったのは、大量のニコチン摂取の賜物(たまもの)だと思っている。喫煙は有害であるがゆえに、ダイエットに役立つという実に有益な行為ではないだろうか。
自分が食堂スペースにやってきたのは、午後六時半ぐらい。何と、すでに自分以外の宿泊者全員が囲炉裏を囲んで食事を始めてしるではないか。みんな、自分よりすっと年配なくせして、どれだけがっついているのだ、と心の中で毒づく。
「あ、宮崎。空いているところに適当に座って」と、瓶ビールを運んできた真理先輩の声。忙しさのためか、少し早口になっている。空いているところは諒さんと社長夫人の間だ。そこの座布団の上に腰を下ろす。
ここで宿泊客とスタッフを紹介しておこう。まずは宿泊客だ。( )内は職業や特徴である。囲炉裏を囲っている順番に左回りとなる。
1号室・宮崎圭(会社を辞めて二か月のニート。自分)
5号室・君枝夫人(前社長夫人)
6号室・郷龍次(自分が勤めていた会社の前社長)
2号室・山下智則(元医師でクリスチャン) 直子夫人(元医師夫人。脚が悪い)
3号室・小池諒(本屋経営。モー娘。のファン)
あとは従業員。
小田哲郎 真理夫妻(民宿「満月荘」のオーナー夫妻)
布団部屋・長野浩之(「満月荘」アルバイト。雪尻大学二年生)
その浩之青年が自分のお膳(ぜん)を持って来てくれ、「みなさん揃いましたので、自分、各お部屋に布団を敷いてきます」と台所に向かって声を張り上げる。「おお、お願い!」と哲郎先輩の声。「では、ごゆっくりと」と言って、浩之青年は客室のほうへと去っていった。
「わあ、おいしそう」
思わず声をあげた。囲炉裏では名物のきりたんぽ鍋が火にかけられている。お膳の上には、こちらも名物の寒ブリを使ったぶり大根に、牛タン焼き、ホタルイカの煮物の皿が乗っている。何といってもここは東北地方の西側で北陸地方の北側、つまり豪雪地帯日本代表みたいな極地だけれども、惜しみもなく郷土の名物料理が出されている。
「さあ、一杯、どうぞ」とビール瓶を差し出してくれたのは諒さんだ。彼はお酒に弱いのだろうか、すでに顔が赤くなっている。
グラスにビールを注いでもらって、諒さんと乾杯。心配していたけれども、加害者と被害者、仇(かたき)と討ち手の関係にある郷夫妻と山下夫妻も、直子老婆の言葉どおり、表面上は和やかに会話をしている。特に隣同士で座っている郷社長と智則老爺は、ゴルフの話で盛り上がっていた。向き合って座っている夫人同士も、東京でおいしいお店について話している。それに君枝夫人をはさんで社長と座っていると、社長の身体から漂う、あの嫌な獣臭も漂っていない。とりあえず一安心だ。
そんな環境で、しかも飲み放題のビールだ。本当にうまい。グラスがすぐに空になると、諒さんは再びビールを注いでくれる。きりたんぽ鍋も取り分けてくれた。
「宮崎さんは見かけによらず、お酒が強いのですね?」
「いやいや、それほどでもないです。でも、こういう場所で飲む酒は実に最高の味です」
場所というより、タダとか奢(おご)りとか飲み放題とかで飲む酒が最高なのだけれど。「そうですよね」と諒さんは相槌(あいづち)を打った。
「ということは、宮崎さんも東京ですね?」
「そうなんです。東京生まれの東京育ち」
きりたんぽ鍋をいただく。やはり真理先輩の作る料理はおいしい。そんな料理が得意な彼女をお嫁さんにもらった哲郎先輩は本当に幸せ者だと思う。
まだ挨拶をしていないメンバーは左隣に座っている君枝夫人だけだ。自分はお喋りに講じている彼女の横顔を眺めている。丸顔でふくよかで、痩せると美人になるという印象だったが、そんな二十年前の写真と、それほど変わっていない。ただ頭に白いものが多く混ざり、頬や顎の肉がたるみ、それが首との境界線をなくしていた。だが醜いわけではない。
そんな君枝夫人に挨拶をするタイミングを、今か今かとはかっていた。でもF1のオーバーテイクのように難しい。今だ、と思うと直子老婆が喋り出し、ここだ、と思うと君枝夫人が喋り出す。まさにテール・トゥー・ノーズ状態。スリップストロームには入っていて、抜き出せるとは思うのだが……
「あ、この店、私も行ったことがあります」
と諒さんが、隣に座っている直子老婆に話しかけた。ここはチャンス。一気にオーバーテイクだ。
「あの、郷君枝さんですよね?」
と話しかける。社長はよく知っているけれども、君枝夫人とは直接お会いしたことはない。写真で一方的に知っているだけだ。
「そうですけれど」いきなり声を掛けられて、少し怪訝(けげん)そうな顔を自分に向けた。
「初めまして。自分は1号室に宿泊している宮崎圭と申します。昨年末まで、ご主人の会社でお世話になっていました。よろしくお願いいたします」
年少者らしく頭を下げ、瓶ビールを手に取った。ちょうど君枝夫人のグラスが空になっていたからだ。
「あら、まあ。何年間いらっしゃったの?」
グラスに注がれたビールを一口飲むと、夫人の顔がほのかに赤くなった。驚いているのかもしれない。
「約五年です。社長にはずいぶんとお世話になりました」
なんてこんなのは社交辞令。まったく心にもないことだ。お世話になったというより働いてやった、というのが正しい表現だ。
「いやあ、宮崎は本当によくやってくれたよ。優秀な社員だった。会社を去ってしまったのは本当に残念だ」
とくちばしを挟(はさ)んできたのは社長だ。優秀だなんて、心にもないことを。退職願を無理やり書かせたくせに。それにもう社長でも社員でもないのだから、宮崎ではなく宮崎さん、あるいは宮崎様だろ。と心の中で毒づくも愛想笑いを浮かべる。
社長は再び、智則老爺のほうを向きお喋りを始めた。彼らはまさに加害者と被害者の垣根(かきね)を越えた心の交流という見出しがぴったりな打ち解けようだ。
君枝夫人は丸い顔を近づけてきた。
「辞めた理由は、うちの主人でしょ?」
と声を低くして聞いてくる。驚いた。完全に見透(みす)かされている。
「そのとおりです」自分も声を落として答えた。
「本当にどうしようもないわね。嫌な思いしなかった?」
「はい。大丈夫です」
「でも、もう大丈夫。あの人は代表取締役の座を清一に譲ったし、もう人事とか事業とかに口をだ出させないようにするから。どうしかしら? 戻ってくる気はない?」
「ありがとうございます。考えておきます」
なんて答えておいたが、そんな気はぜんぜんない。あの二代目ぼんくらに任せて、郷社長が会社経営に口を出させないなんて、よけいに危なっかしい。誰が好き好んで沈没船に乗るというのか。
「今日はどうしてここに来たの?」
「小田先輩のこと、急に思い出してやってきたのです」
ここは正直に答えた。別に社長を殺害するために来たわけではないだから。
「本当は恨みがあって、主人を殺しに来たんじゃないの?」
「自分じゃないです」とぶるぶる頭を振る。自分じゃないなんて言ってしまい、しまったと思った。それでは他にいることを示唆しているようなものではないか。だけれども夫人は顔をより近づけてくる。互いの鼻の頭がくっつきそうなくらいの距離になる。その目が好奇の光に満ちて見えた。
「これって、何か起こりそうな気がしない?」
「何かって何ですか?」
君枝夫人の目が爛々(らんらん)と輝いているように見えた。身震いを感じる。ひょっとしたら君枝夫人と自分は、同じ人種なのかもしれない……
夫人は耳打ちをした。
「ここにはね、主人に殺意を抱いている人たちが集まっているの。あなたと、そして私もふくめて」
顔を離すと、夫人は微笑みを浮かべて自分を見た。
「君枝。こそこそ宮崎と耳打ちなんかして、何なのだ?」
呂(ろ)律(れつ)がおぼつかなくなり始めた社長の声が届いた。上機嫌のようだ。
「おいしいお店を紹介してほしいって言ったから、教えてあげたのよ。私たちだけの秘密のお店」と何にも無かったかのように返す君枝夫人。
「そうか。だったらオーケー牧場」なんて言って、再び智則老爺と話を弾ませる社長。
それぞれの話に花を咲かせている山下夫妻と諒さん。
「はいはい、きりたんぽ鍋もまだまだありますから、どんどん召し上がってくださいね」とやって来て取り分け始める真理先輩。
哲郎先輩もやってきた。崩していた姿勢を正す。
「ほら、宮崎。どんどん飲んで食えよ」
「はい。じゃあ、遠慮なく」
言われて自分はいつものペースでビールを飲んでいく。
部屋の布団敷きを終えた浩之青年も食堂スペースにやってきた――
君枝夫人までもが社長に対して殺意を抱いている。社長の言ったことは本当だったのだ。それに智則老爺も殺意を抱いている――これは絶対に何かが起こる。そう。満月荘殺人事件だ――期待に胸の鼓動が高まった。
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