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第1話 なにもできない奴はいらない
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僕の名前はシン。ナアト王国の王族としてこの世に生を受けた。多くの兄弟達の中でも最も遅く生まれたいわゆる末っ子で、母上は僕を産んですぐに亡くなってしまった。
そんな僕は生まれた時から魔力は人並み以上に高かった。しかし、僕に与えられた個性はそれだけではない。なんと、自由自在に人の姿から、二足歩行の獅子の獣の姿ーーーー、いわゆる獣人に姿を変えることができるのだ。
ナアト王国にはある伝説があった。それは、王族の中には、稀に僕のような獅子の獣人が生まれてくる。獣人は身体能力や魔力といった能力値が一般的な人間に比べると高い。しかし、問題もあった。それは、やはり姿や形が普通の人間と違うからか、気味悪がられることである。過去には間引いていた時代もあったらしいが、僕の生まれた時代では、魔力が高いために利用しようという方針となり、間引くことはしなくなった。
そして、魔力の量自体は高いが、僕の使用できる魔法の種類には致命的な欠点があった。人はこの世に生まれる際、属性を持って生まれてくる。これは生涯属性とも呼ばれ、大まかには、火、水、土、風の4属性。まれにこれのどれにも属さない属性を持って生まれてくる者もおり、それらは特殊属性と呼ばれ、僕もその特殊属性を持つ者の中の一人である。この生涯属性は生まれた時に全てが決まっており、後から変更をすることはできない。
肝心の僕の属性はというと、模倣。この属性に自分が適合しているということは、10歳の時に判明した。その名の通り、一度見た魔法や、自分が受けた魔法を、自分の手で再現して使う事ができるという属性である。
火、水、土、風の属性は4大属性と呼ばれており、多くの人間はこの4大属性のどれかに属する。これらの属性が使えれば、新たにその属性と相性のいい他の属性の魔法も使える。
例えば、水属性が適合属性だったのなら、そこから樹木を育てるという相性を派生させて木属性の魔法も使用可能である、といった具合に、それぞれの属性にはある程度結びつく属性が存在するのである。
しかし、模倣属性は違う。本当にどこにも派生していないし結びついてもいない、完全にいい意味でも悪い意味でも独立した属性であり、この属性に属している僕は、他の属性の魔法を一切使う事が出来ない。一応は火属性や水属性の基本属性の魔法を過去に見て"模倣コピー"したため、いくつかは使う事が出来るが、あくまでも自分が見たり、実際にその魔法を受けて体感したものしか使えないため、様々な属性の魔法を仕えても、原理としては模倣という属性からは僕の属性は動いていない。端的に言うと、この模倣属性だけでは何もできないのだ。
それでも僕は何か家に対してや、王族としてできないことがないかと探していた。シンディオ王国は生まれた時にランダムで割り振られた属性同様に、身分が存在する。この身分が高いか低いかによって、どういった生活を送るのかも決まる。高ければ優雅な暮らしを。低ければ貧しい暮らしを送らねばならない。僕はそれに疑問を感じており、身分など関係なく施しを与えていた。
しかし―――――
「シンよ。今日限りを持って、貴様をこの国、ナアト王国から追放する!!」
理由は明白だ。まず一つ。僕の扱える魔法の属性が、模倣であるということ。そして二つ目に、
僕が"人間ではないことーーーーーーー"
こうして僕は、この王国を追放された。今は一人、ジャングルの中を彷徨っている。
「これからどうしようか・・・・・」
僕は頭を抱えた。
そんな僕は生まれた時から魔力は人並み以上に高かった。しかし、僕に与えられた個性はそれだけではない。なんと、自由自在に人の姿から、二足歩行の獅子の獣の姿ーーーー、いわゆる獣人に姿を変えることができるのだ。
ナアト王国にはある伝説があった。それは、王族の中には、稀に僕のような獅子の獣人が生まれてくる。獣人は身体能力や魔力といった能力値が一般的な人間に比べると高い。しかし、問題もあった。それは、やはり姿や形が普通の人間と違うからか、気味悪がられることである。過去には間引いていた時代もあったらしいが、僕の生まれた時代では、魔力が高いために利用しようという方針となり、間引くことはしなくなった。
そして、魔力の量自体は高いが、僕の使用できる魔法の種類には致命的な欠点があった。人はこの世に生まれる際、属性を持って生まれてくる。これは生涯属性とも呼ばれ、大まかには、火、水、土、風の4属性。まれにこれのどれにも属さない属性を持って生まれてくる者もおり、それらは特殊属性と呼ばれ、僕もその特殊属性を持つ者の中の一人である。この生涯属性は生まれた時に全てが決まっており、後から変更をすることはできない。
肝心の僕の属性はというと、模倣。この属性に自分が適合しているということは、10歳の時に判明した。その名の通り、一度見た魔法や、自分が受けた魔法を、自分の手で再現して使う事ができるという属性である。
火、水、土、風の属性は4大属性と呼ばれており、多くの人間はこの4大属性のどれかに属する。これらの属性が使えれば、新たにその属性と相性のいい他の属性の魔法も使える。
例えば、水属性が適合属性だったのなら、そこから樹木を育てるという相性を派生させて木属性の魔法も使用可能である、といった具合に、それぞれの属性にはある程度結びつく属性が存在するのである。
しかし、模倣属性は違う。本当にどこにも派生していないし結びついてもいない、完全にいい意味でも悪い意味でも独立した属性であり、この属性に属している僕は、他の属性の魔法を一切使う事が出来ない。一応は火属性や水属性の基本属性の魔法を過去に見て"模倣コピー"したため、いくつかは使う事が出来るが、あくまでも自分が見たり、実際にその魔法を受けて体感したものしか使えないため、様々な属性の魔法を仕えても、原理としては模倣という属性からは僕の属性は動いていない。端的に言うと、この模倣属性だけでは何もできないのだ。
それでも僕は何か家に対してや、王族としてできないことがないかと探していた。シンディオ王国は生まれた時にランダムで割り振られた属性同様に、身分が存在する。この身分が高いか低いかによって、どういった生活を送るのかも決まる。高ければ優雅な暮らしを。低ければ貧しい暮らしを送らねばならない。僕はそれに疑問を感じており、身分など関係なく施しを与えていた。
しかし―――――
「シンよ。今日限りを持って、貴様をこの国、ナアト王国から追放する!!」
理由は明白だ。まず一つ。僕の扱える魔法の属性が、模倣であるということ。そして二つ目に、
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「これからどうしようか・・・・・」
僕は頭を抱えた。
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