適正異世界

sazakiri

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第92話

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「よし!そろそろ出るか」
俺はアリスに声をかける。
「ん?もうでるの?」
「あぁ」
「調べものは終わり?」
「まあな」
「了解!」
そう言ってアリスは手に持っていた本を閉じた。

「お前は何を見てたんだ?」
「懸賞金の雑誌だよ」
「懸賞金の雑誌?」
「うん」
ん???
懸賞金の雑誌ってなに?
そんなもの面白いの?

「それは何が書いてあるんだ……?」
「懸賞金がかかってる人が載ってるの」
「そりゃそうでしょうね」
まぁそのまんまの意味でしたね
てかそんなの雑誌にしたところで売れるのか?

「それ面白いか?」
「うーん…普通?」
「それは良かった」
雑誌の内容は普通ではないけどな…

「それってどれぐらいの頻度で販売されるんだ?」
「毎週かな?」
「まじかよ…」
まさかの毎週更新だったわ
そんなに懸賞金をかけられるやついるのかよ…

「私ってあのホテルにずっと居たんだけど…」
アリスが話し始める。
「たまに懸賞金がかけられてる人が来るんだ」
「へぇ」
「そしたら金縛りをかけてギルをゲットってわけ!」
「へ、へぇ」
あの部屋選んだら詰みじゃん…
こいつの生活費は懸賞民の犠牲から生まれてたんだなぁ
なんか可哀想。

「それで…心当たりがあるやつはいたのか?」
「全くー」
「それは残念」
「まぁ私は今まで運が良かっただけかもねー」
「それはそう」
だってこいつ運良く部屋が同じだった時にしか懸賞金が獲得できない
てか部屋が同じっていうこと事態がおかしいと思うが

「じゃあそろそろ行くぞ」
俺はアリスに言う。
「おけー」
「この後どうするかなぁ」
「あてがないの?」
「ない」
「じゃあ面白い所に連れてってあげる」
「面白い所?」
「うん!」
「嫌な予感しかしないんだが」
「まぁそう言わずに!」
そう言ってアリスが背中を押してくる。

エレベーターを使い、一階に到着する。
あとはキーを返して外に出ればいい。
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