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第116話
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「ところでトウマさん?」
「なんだ?」
「洞窟って言っても、トウマさんが探している洞窟だとは限らないじゃないですか?」
「確かにそうだな」
「なにか当てがあるんです?」
「ない」
「だと思いました」
セツナは呆れ感満載で答えてくる。
「何かに襲われたとかは?」
俺たちの会話にアリスが入ってくる。
「そういえば…めっちゃ大きいカラスみたいなやつに襲われたな」
「ヤタガラスだね」
「やっぱそうなのか…」
実は俺が襲われたのは魔物の一種だということは前から知っていた。
今、俺の隣にいるセツナと一緒に洞窟に探索に入ったときに、金目の物以外に頂戴した本のおかげだ。
「ヤタガラスってなんなの?」
ルナがアリスに聞く。
「一言で表すなら、狂暴な魔物」
「へ、へぇ…怖いね」
「洞窟とか暗いところに生息する」
言ってアリスが説明してくれる。
これでもアリスはゾンビなのでこの中では一番の物知りだろう。
まぁアリスと張り合えそうなのはセツナぐらいだが…多分、勝てない気がする。勝てるはずがない
「でもすごいわね」
桜川も会話に入ってくる。
「なにがだ?」
「そんな魔物に遭遇してるのに生き残ってるなんて」
「お、おう…まぁな」
取りあえず誤魔化しておく。
さすがに生き返ったなんて言っても信じてもらえないだろうし。
まぁそのせいでアリスの妙な視線を浴びることになったんだがな。
「結局どこに目星をつけるんです?」
セツナが聞いてくる。
「なら…さっき言ったヤタガラスが集まってる洞窟に行ってみる?」
アリスが提案してくる。
「集まってるってどのくらいだ?」
「とんでもない数だよ」
「狂暴な魔物がそんなにいて生き残る保証は0に等しいと思うんだが…」
「大丈夫…別に全員を相手にするわけじゃないよ」
「どういうことだ?」
「王様がいるんだよ。ヤタガラスの」
「王様?」
「なんだ?」
「洞窟って言っても、トウマさんが探している洞窟だとは限らないじゃないですか?」
「確かにそうだな」
「なにか当てがあるんです?」
「ない」
「だと思いました」
セツナは呆れ感満載で答えてくる。
「何かに襲われたとかは?」
俺たちの会話にアリスが入ってくる。
「そういえば…めっちゃ大きいカラスみたいなやつに襲われたな」
「ヤタガラスだね」
「やっぱそうなのか…」
実は俺が襲われたのは魔物の一種だということは前から知っていた。
今、俺の隣にいるセツナと一緒に洞窟に探索に入ったときに、金目の物以外に頂戴した本のおかげだ。
「ヤタガラスってなんなの?」
ルナがアリスに聞く。
「一言で表すなら、狂暴な魔物」
「へ、へぇ…怖いね」
「洞窟とか暗いところに生息する」
言ってアリスが説明してくれる。
これでもアリスはゾンビなのでこの中では一番の物知りだろう。
まぁアリスと張り合えそうなのはセツナぐらいだが…多分、勝てない気がする。勝てるはずがない
「でもすごいわね」
桜川も会話に入ってくる。
「なにがだ?」
「そんな魔物に遭遇してるのに生き残ってるなんて」
「お、おう…まぁな」
取りあえず誤魔化しておく。
さすがに生き返ったなんて言っても信じてもらえないだろうし。
まぁそのせいでアリスの妙な視線を浴びることになったんだがな。
「結局どこに目星をつけるんです?」
セツナが聞いてくる。
「なら…さっき言ったヤタガラスが集まってる洞窟に行ってみる?」
アリスが提案してくる。
「集まってるってどのくらいだ?」
「とんでもない数だよ」
「狂暴な魔物がそんなにいて生き残る保証は0に等しいと思うんだが…」
「大丈夫…別に全員を相手にするわけじゃないよ」
「どういうことだ?」
「王様がいるんだよ。ヤタガラスの」
「王様?」
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