美青年がお世話してくる

わたあめ

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一話

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――「あんたもやっと高校生になったわね~。昔から屍かってくらいボーっとしてる子だったから高校で生きていけるか母さん心配だわ…。お友達出来ればいいけど…。」


高校の登校初日、母さんはいつものように俺の心配をしていた。


「大丈夫だよ。今日だって送らなくてよかったのに。」


「もう、!中学の初日迷子になったの忘れたの?、、まあいいわ。とりあえず母さんはここらへんで帰るけど、迷子になっちゃだめよ?聞いてる?目開けて歩かないと転ぶわよ!」


「んーあけてるよ大丈夫」


ぶつぶつ言いながら帰路につく母を横目に、俺は校舎の中へ入っていく。


一年生のクラスは三階。この学校はは学年が上がるごとに階段を上らなくてよくなっていくスタイルだ。


「???」


階段を上がっていくにつれて人だかりが出来ている。人の波に流されながら進むと、ピークはなんと俺のクラスだった。


「あの…通してください」


人だかりに自ら入っていく経験がゼロな上に割と小柄な俺はすぐにくたびれてしまった。


なんとか道を開けてもらいやっと自分の席に着くと、人々の視線がこちらに集まっていることに気が付く。――いや正確には……後ろ?


恐る恐る振り向くと、そこにはとんでもない美青年が座ってこちらをじっと見つめていた。いや、かっこよ。こんな人間もいるんだな。


かっこいいってより美しいって感じだ。見つめあってることに気付いた俺は静かに目をそらすと、足りない睡眠時間を補うために机に突っ伏した。


うーん…。俺が見られているわけじゃないのは分かるけど…。視線が集まってそわそわする。てかこいつめっちゃ見てくるな。後ろ向いててもわかるくらい視線を感じる。


「、、なに?見られるときになるんだけど、。あとあのギャラリー君のでしょ?ほっといていいの?」


「わぁ、こっち見てくれた。かわいい」


、、、、、、、。なるほどやばいやつか。よくみるとピアスばちばちだしあーなんで話しかけちゃったんだろう。


「眠いんだね?かわいい。あいつらがうるさいなら黙らせてこようか?」


酔いそうなくらい甘い顔がギャラリーの方に向く。途端に黄色い歓声が教室に響き渡った。


「、、大丈夫だよ。多分近づいたらもっと騒がれちゃいそうだし」


「、、。じゃあ今日はこれしてて。あとこれとこれ。寝てる間に静かにしとくし先生来たら起こすから。」


「、、??」


知らないうちに俺はホットアイマスクとヘッドフォンがつけられ毛布を掛けられた上に頭を撫でられていた。


え、え、、、え?初対面だよね?てかホットアイマスクと毛布って女子力どうなってるん?めっちゃいい匂いするし。、、あーだめだこんなん睡魔に逆らえん。





――――「……。やっと見つけた。僕の可愛い子。男の子なのは予想外だったけど、、僕のこと、好きにならなきゃだめだよ?」








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