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第七話-2
しおりを挟むアデラの話で一番注目すべきところは、このゲームの終着点だった。
ガチムチハーレムを作れとアデラは言ったが、それは何の意図なのかと。物語にはきちんと終着点がある。何をもってして終了とするのか、というのもあった。
曰く、誰を攻略中でも必ずこの国では大規模な魔獣大発生が起きる。
そしてボロボロになったこの国は周辺国に狙われ、戦争の時代へと突入するらしい。
ゲームの主人公であるウォルフハルドは、少しずつレベルアップしながら困難に打ち勝ち、攻略対象と共に戦い抜く。殿下となら国を復興し、フレデリックとなら国を救ったあと大陸を超えた旅に出るという。攻略対象によってエンディングは様々だ。
しかしアデラはこれに納得していなかった。
何にせよ国はぼろぼろになるし復興するとはいえ国が一度滅ぶ。そういうのはなしに大団円というのはないのかと。
これは隠しルートが絶対に存在すると思い前世のアデラが隅々まで攻略したところ、『大団円ガチムチハーレムルート』に到達したのだという。
ストーリー開始となる学院への入学時に一定以上の戦闘能力をもっていると、ルートが分岐する。
攻略対象の四人全てを手に入れた主人公が、自身も大陸最強となり魔獣大発生を食い止めるのだという。
この結果、国は魔獣に蹂躙されず国力を保ったままなので隣国の侵略はあり得ない。それだけでなく主人公の名声も大陸に轟き、この国を軽視する者はいなくなった。
その後は、主人公の動向に王でさえ口出す事が出来ず、また動かすには命令ではなく頭を下げる必要があったという。……こうして主人公のガチムチハーレムルートが成立した。
――その、ガチムチハーレムという名前どうにかならないか。
死んだ魚の目をした俺に、アデラは『あら、デフォルトですから、パーティ名は好きに変えることが出来ますわ』と事も無げに言っていた。
それはパーティ名だったのか……と頭痛がしたところで、時間が足りなくなったので聞き取りは終了した。また時間をとってアデラの知識を吸収しに行こう。
昔からアデラはこの世界の情勢についても『予言』じみた事を言う子供だった。
人々の生活に密着した内容もあったので、これだけは周囲に知られている。例えばアデライードは3歳の頃『この病が流行るので薬をたくさん作っておいて』と言い放ち、父は領民のため迷わず薬や原料の薬草を買い込んだ。
ほどなくして本当に各地でその流行病が蔓延したが、ジラール領には余りあるほど薬が備蓄されていたので事なきを得た。この話をきいた領民は皆アデライードの言葉を信じるようになった。
……この薬にはお隣のヴァロワ領も救われている。だからアデラの『予言』と言えばフレデリックにはすぐに判る。
このガチムチハーレムの話は、洗いざらい全てフレデリックに話した。そうするべきと俺が判断したからだ。フレデリックは唯一無二の親友なので、逃げ回るより協力を仰ぐ方が絶対に良い。
すると真面目な顔で協力するというので、ホッとした。
そして俺は無事に寮の部屋に帰ることができたのだ。
……が、しかし。
「……フレデリック、これは、……だから何か、違わ……ないかっ」
「全然。だってスキルアップしてるし」
今夜も、夜になるとフレデリックは俺のベッドに忍び込んできた。
手早く下穿きを脱がされ、下着も取り払われてペニスを口に銜えられてしまう。ぐぐ、と喉奥まで一気に飲み込まれ狭い筒状の場所に引っかかった。
亀頭がざらついた喉壁に擦られて、腰から力が抜ける。『ぅんっ』と鼻にかかった声が上がった。八つ当たり気味にフレデリックの柔らかい金髪に指を入れ、ぐしゃぐしゃにかき回す。
ペニスを咥えたままでフレデリックは嬉しそうに目を細めた。
口を限界まで開けて男のペニスを頬張る、なんて事をしていてもフレデリックの輝きが失せることはなかった。これまで健康的な美で人々を魅了してきたフレデリックは、最近色気というスパイスが混じったことで今まで以上にモテた。
令嬢の誘いは引っ切りなし、たまに男にも誘われているようだが、フレデリックが俺の側を離れたことはない。寄り道もなく寮の部屋に帰れば、夜もいつも通り一緒だ。
「っぁ、……またっ、そこ……」
「うん、よく解れてきた。初めての場合はこうやって時間かけてじっくり開発するのが良いと思う」
「俺のを開発しても、意味、な、いっ……ぁ、あっ!!」
「大丈夫、大丈夫。予行練習だからな」
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