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おっさん冒険者だけど高難易度ダンジョンで美形騎士を拾ってからケツを狙われている。
二話
しおりを挟むウィリアムが何を求めているのか、こいつらは知らないのだろうか?こいつの目に宿るヤバイ感じからして、俺は確実にケツを狙われている。冒険者で四十路で筋肉だるまのおっさんの、ケツを掘りたいんだとよ。変態か?そういう趣味なのか?
俺も若い頃は食うに困るような状況に陥った事は何度かあって、冒険者になりたてのころ街角に立ってみたこともあった。その頃から筋肉だるまだったが、こういうのの口にぶっといペニスを突っ込んで鼻水と涙でぐちゃぐちゃにしたいっていう変態はたまにいる。意地でもケツは使わなかったが口とか手は随分使った。まあ金にはなったが、冒険者の仕事が上手く回るようになってからは一度もやっていない。
スラムでは、ガキどもが身売りをしている事は知っている。あれは必要な需要と供給なんだと思う。だから俺は、そういう経験があることを恥じたり隠したりはしない。ウィリアムが聞けば答えるつもりだったが、聞いてこないので何も言ってない。
「まったく、お高くとまって値段つり上げようってだけじゃないのかい?そんな汚いケツさっさと差し出しちまえばいいのに!!」
不意に、酒場に響いたのは甲高い女の声だった。
見れば、蔑むような視線を向けてくる女の冒険者がいた。剣士らしく、露出の高い鎧にマントを羽織っている。このあたりでは見かけない冒険者だった。大方、王都あたりのからきた新参者だろう。あの悔しそうな顔をみるにウィリアムの信奉者か何かか。
「惜しむほどのモノかって言ってんだよ!そんなおっさんのケツがさあ!」
相手がヒートアップすると逆にこちらの頭は冷えていくもんだ。そりゃあ惚れた男がおっさんのケツ追いかけてる変態だったらショックも受けるわな。
ただ女の態度はあまり無作法だ。周囲の知り合いの冒険者から、ざわりと怒気が湧き上がる。それを片手を上げて抑えさせた。ここで大乱闘でもおこしてみろ、店主に申し訳が立たない。折角美味い飯を破格の安さで提供してくれる店なんだからよ。
「……ま、それもそうだな」
「は?」
面倒くさくなった俺はあっさりとそう返すと、新しいジョッキを一気に飲み干し空にした。目の前の料理の皿はほぼ空になっている。金を少し多めに置いて立ち上がると、周囲の視線がこちらに集まった。
「一度試せば夢から覚めるだろうよ、なあ坊ちゃん」
「……ダニエル?」
目の前にあったウィリアムの腕を掴み、引っ張り上げる。俺の力ならこいつ一人持ち上げるのなんざ屁でもねえ。店主に視線を向けて、階段の上を顎でしゃくる。
「おう、上の部屋一つかりるぞ。明日の夜までだ」
「……お、おお」
背に担いだウィリアムは何が何やら判っていないようだった。この店は上が宿屋になっている。鍵を一つ渡されて、先払いの金を置いた。どうやら一番いい部屋の鍵を渡されたようだ。出費が地味に痛い。
「そこの冒険者の嬢ちゃんよ」
「……!?」
階段に足を掛けたまま、振り返る。青ざめたように震えていた女剣士は、こちらを緊張した表情で見つめていた。
「おかげで目が覚めたわ。ありがとな」
ちまい階段を一段飛ばしに登って、奥の部屋に入る。大きなベッドに担いでいたウィリアムを降ろし、乱れて額に落ちかかっていた黒髪を後ろへ撫でつけた。まだポカンとした表情で状況が飲みこめていない坊ちゃんへ、苦笑を向ける。
「オイ、なに惚けてやがる。……確認するが俺を抱きたいんでいいんだよな?違ってたら大恥なんだが」
「あ……ああ」
「そうかよ。準備があるからここで待て」
言い捨てて、部屋に備え付けのシャワー室に入る。流石は一番いい部屋。魔道具を使ったシャワーが使えるらしい。俺は手早く、しかし少し念入りに身体を洗い、後ろ穴へと手を伸ばした。
ケツは使ったことがないが、知識だけは多少ある。食うに困ったらいよいよそれも売らなければならないかと、覚悟した事があったからだ。
ぬるい湯と石けんで中を洗浄すると、粘膜に少し染みる。あとはシャワーを止めて中をならすだけだ。油か何かあればよかったが、そんな準備はしていない。どうするかと悩んで、結局は洗浄した穴へ唾液を絡ませた指を押し込んだ。何とか2本くらいは飲み込めそうだ。
と、そこでバンッと突然シャワー室の戸が開いた。
驚いて振り向くと、髪を乱したウィリアムが怒りの形相でこちらを見つめている。
「なんだ。まだ準備が……」
「何故だ!いきなりどうして……!」
「は、……え、オイ!!」
突進してきた男が濡れた俺の身体を抱き締めてきた。ケツに指を差し込んだ間抜けな姿勢のまま抱きすくめられて呆然とする。ちょっとまて、濡れる、と押し退けようとするがウィリアムの腕の力は強くなるばかりで、離す気がないようだった。
「どうしてなんだ。俺があんなに口説いても、本気にもしてくれなかったのに」
「……焦らして悪かったよ。あの女の言う通りだろ。お前は、手に入らないから俺が気にかかってただけで」
「違う!!断じて違うぞ。俺は、……俺は本当に貴方が好きなんだ……」
慣らしていた途中の指を引き抜いて、ため息をついた。濡れて張り付く髪をまたかきあげ、苦しそうな表情のウィリアムに顔を近付ける。ぽってりとして柔らかそうな唇に、舌を這わせた。ひゅ、と息を飲んだような気配を感じて、相手の首の後ろに腕を回す。抱き込むようにして捕まえ、舌でこじ開けた唇の中を堪能する。
ちゅ、ぴちゃ、くちゅり、じゅる。
シャワー室に濡れた音が響いた。口付けなんていつぶりだろうか。下手だと笑われるかもしれないと思ったが、ウィリアムは目元を赤く染めて俺の腰へ腕を回している。その不埒な手が尻のあたりを彷徨っているが、まあよしとしよう。
もともと今日は、そこも捧げるつもりだからな。お触りくらいは許してやる。
「試してみるといいさ。一度ヤれば勘違いなのか判る」
「……そんな不誠実なことは出来ない」
「ああ?てめぇこの据え膳で食わねえつもりか?度胸がねぇな」
吐き捨てるように言うと、睫毛が触れそうなほど近くにウィリアムの顔があった。相変わらず顔が良すぎて化け物級だ。こんなに間近で見るのは、初めてかもしれない。
ウィリアムの手を取って、俺の首筋へと当てさせる。戸惑うようにびくりと震えた手が、しかし好奇心に負けたのか俺の肌に添うようにして触れてきた。
その手を、首筋から鎖骨、分厚い胸板、割れた腹筋から臍へと移動させていく。ごくり、と目の前の男が喉を鳴らした。見下ろすとウィリアムの逸物は服を押し上げて、存在を主張しているようだった。
「はっ、本当に俺の身体なんかに欲情してやがる」
「あ、当たり前だ……こんな、……こんなことをされて」
戸惑うように視線が逸らされ、耳まで赤くなっているのを見ると、どうも悪戯心がわいてきてしまう。俺はタイルの床に膝を突き、ウィリアムの下肢に手を伸ばした。抵抗する間もなく服を寛げ、ボロンと現れた立派な逸物に顔を近付ける。
腰が引けそうになっているウィリアムの腰を掴み、芯を持ち始めている性器に舌を這わせた。
「ぅ、……っく、待っ……ダニエルッ」
裏筋からねっとりと舌を這わせ、片手でタマを軽く揉み込む。先端を口に含むと、じわりと先走りが口の中に広がった。口を窄めてズズッと飲み込むと、喉にカリが当たって苦しくなる。しかしここで締めるのが一番キくんだと知ってるから、離さない。
じゅぽ、じゅぽ、と下品な音を立てて性器を抜き差しする。少しずつ速度を上げていくと、ウィリアムの腰が震えた。視線だけ上げて様子を窺うと、はー、はー、と荒い息をしながら雄の目をして俺を見下ろしている。ゾクリと背に走ったのは、焦燥に似た何かだった。快感、と言うには少しの不安が混じる。
『惜しむほどのモノかって言ってんだよ!そんなおっさんのケツがさあ!』
先程言われた言葉が、頭の中で反響する。
ああ、まさにその通りだ。何を大層なふりをして、もったいぶっていたのか。貴族のボンボンの遊びじゃねぇか。少し付き合ってやって、金でも貰えりゃ万々歳だ。
こいつも、あんなに真摯に告白なんてして来なければよかったんだ。もっと軽い感じに、一晩買ってやるって貴族の特権でも振りかざしてくればよかったのに。
そうすれば……そうすれば、こいつの事を蔑み憎んだまま、犯される事が出来た。貴族なんてろくなもんじゃねぇ、酷い目に遭ったって、酒場で安い酒を飲みながら忘れてしまえたのに。
――そうだ、認めてやる。俺は自分の意志で、こいつに抱かれる。
絆されたなんて、そんなもんじゃない。たぶん初めて逢った時に既に気持ちは奪われていた。口説かれて嬉しかったのに、それを認められない自分がいた。
だって、どんな冗談だと思う?金持ちで騎士の称号を持つ美形に言い寄られて、毎日のように通われて、口説かれる。田舎町の小娘が憧れる恋愛小説の世界みたいじゃないか。そんな夢、持ったこともないのに。
「っふ、ん、ぐ、……ん、く、……ふ、ぐ」
「ダニエル……ッもう、……」
離してくれと肩を押す手に抵抗して、より深く飲み込んだ。ビュクリと喉奥に射精されてそのまま精液を飲み込む。街で俺を買った男のくっせえ精液は飲むのも苦痛だったのに、ウィリアムのはそう思わないのが不思議だ。
そもそもフェラだって、こいつはシャワーも浴びてないのに抵抗感がまるでなかった。陰部に顔を埋めて僅かに香るスパイシーな体臭さえ、心地良いと思った。ほんと、現金な奴なんだよな俺って。
「待て、ちょっと口をゆすぐから」
出来ればキスがしたいから、口はすすいだほうがいいだろう。シャワーから湯を出して口の中に溜め、排水溝に吐き出す。それを呆然と見つめているウィリアムに、俺はニヤリと悪い笑みを浮かべて見せた。
「どうした。もう打ち止めか?ヤる気があるならさっさとその服、脱げ」
俺じゃあどうしてもその貴族然とした装備を解く事ができない。なんか複雑過ぎるしイラついて千切ったらどうなるか判らん。ペニスだけは用を足すために出やすくなってたから、俺でも解けただけだ。あとは本当に無理。
「……判った」
ようやく腹をくくったのか、ウィリアムは服を脱いでシャワー室の外へと無造作に放り出した。
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