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十話 その瞳に映る②
指三本を中で動かしていたライオネルはようやく慣らすのを止め、中に入ってきた。息が詰まるほどの質量に当然苦しくなったが、オレはライオネルに抱きついて悲鳴を堪えた。ぐ、と一番太い部分が入口を抜けると、そこからはずるるっと勢いがつく。
もうそこまでで限界だ、と思うのにまだまだ奥までライオネルのモノは入ってきた。内壁のどこが感じるのかは分からない。でもその全てを強く圧迫して擦り上げながら入り込んでくるから、ぜんぶ、気持ちいい。
息苦しさは当然あった。でもライオネルがオレの中にいるっていう満足感の方が強くて、オレは思わず笑ってしまう。
「ふ、……っくく、……」
「ネロ? 大丈夫か。苦しい?」
「ああ、めちゃくちゃ苦しい……」
「――!」
ショックを受けたようにライオネルが眉を下げる。そのしょげた顔が堪らなく愛おしかった。憎まれ口を叩くしか能のないオレなんだから諦めてくれ。
でも無理に顰めた顔はすぐ解けて、また笑いがこみ上げる。熱く擦れる肌が触れてるだけでも心地良かった。オレは後ろ手にシーツを掴んで、腰を上げる。
「――ッネロ!?」
足をライオネルの腰に絡めて抱き締めるように密着する。繋がった場所から、僅かに濡れた音が立った。腰を揺らすと淫らな水音が響く。
つられるようにナカの逸物も育っていくのが分かった。正直だな、ライオネル。
オレの性器はとっくに栓が壊れたようでとろとろと薄い精液を溢れさせている。イキ過ぎて頭まで壊れたかな。
「ネ、ネロ……」
「……嘘だ。ぶっ飛ぶくらい、気持ちいい」
来い、と誘ってやればやっとライオネルが動き出した。
堪えていただけでその熱は酷く荒々しく、口付けの時と同じように俺の中を翻弄していく。ひと突きされるごとに、高い声が漏れた。意識しなくても出てしまうそれを、片手で抑えようとしたら手首を掴まれる。「聞きたい」と熱っぽい目で見つめられ手をシーツに縫い止められた。
逃げられないままオレはライオネルの熱に翻弄され、発情した獣のように甘い声でなき続ける。
タン、タン、と次第に早くなる動きで突き上げられ涙で視界が歪んだ。
腰を掴まれて深く中を捏ねられる。それと同時に、ピンとたった乳首に食い付かれジュッと強く吸われた。
貫かれながら乳首を弄られるとオレはよがり狂って背を逸らせた。ビクン、と大きく震えて性器から薄い精液が飛ぶ。
「んっ、ぁ、あぁっ、ぁんっ、ぁ、ひっ、ンンッ――――アァッ!!」
ゴリッ、と太い亀頭で奥を突き上げられるとまた腰が震え、悲鳴のような声が漏れた。舌っ足らずに「ライオネル、ライオネル」と呼び続けるとまたオレの中の逸物が質量を増す。どこまで育つ気だこいつは。
奥の奥まで深く、ライオネルの雄に征服される。
オレの身体がライオネルの形に添っていくような、不思議な感じがした。
高みに駆け上がったのは同時だった。
真っ白に視界が飛ぶような感覚があって、中に受け入れたライオネルのモノが膨らんで、跳ねて、白濁を吐き出す。オレでイッた証がそこに放たれたことが嬉しくて、目を瞑った。
そのあと瞼に落ちてきたのは、先程までの激情を感じさせない、柔らかく羽根のような口付けだった。
‡
翌日から腰が立たなくなったオレはベッドの住人となったまま、運ばれてくる魔術書を黙々と読む日が続いた。
ライオネルはオレの腰を駄目にしたということで屋敷へ帰され、しばらく接触禁止を言い渡された。言ったのが誰かって? ゼファーのじじいだ。
ゼファーの身分は驚いたことに、正式には王弟殿下だった。それを聞いた時オレが「ゲッ」と嫌そうな顔をしたら心外だと言われた。正直面倒そうだから聞かなきゃ良かった。
クーデターだの何だの諸々罪を被せられて投獄、おざなりな裁判で鉱山労働へ送られてしまったんだと。後から皇帝陛下と騎士団長が居場所を突き止めた時には脱獄済。しかも知らない内に王都周辺へ戻ってきて、子飼いにしてた暗殺組織の頭目として返り咲いていた。
これだけでも頭が痛いのに娼婦に『貴方の子よ!』と押しつけられたガキと、奴隷だった闇魔術師のガキを育てていて、しばらくは皇宮に戻れないとか言ったらしい。
ちなみにゼファーが頭目になる前から『夜の牙』は子供の違法取引や洗脳訓練などはしておらず、本当に行き場のない子供を買い取って働かせていただけらしい。王族直属の御庭番、みたいなモノだったんだとか。ゼファーが抜けてからカキアのせいでめちゃくちゃになったけどな。
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