最強魔王の死に戻り100回目!〜そろそろ生きるの諦めていいですか?〜

天城

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番外編

どうあっても本質なんて変わりようがない・1

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 ああ、これは夢だ。
 そう思う瞬間が魔王にはよくあった。
 過去の覆せない事柄を夢に見たり、悲しい結末をくり返しなぞったりして泣きながら目覚めたこともある。

 しかし今日は、その夢の様子が違った。

 真っ白いシーツの上、魔王は薄物をまとって座っていた。ぼんやりしていた魔王は足先に触れた温かい手の感触にぴくりと身体を震わせる。
 あたりはベッド以外何もない真っ白な空間で、ただひとり輝くような存在感を示す相手がいた。成人した姿のカーティスだ。
 前世よく見かけた冒険者装備をつけた姿で、魔王の足首を優しく掴んでいる。

「あ、……カー、ティ……ッ」

 ハッとして魔王は口を噤んだ。
 この大人のカーティスからは、名前を呼ぶなと怒鳴られた記憶が残っている。声は出せずはくはくと口を動かすだけの魔王に、カーティスが苦笑した。
 そして魔王の足の甲に唇を軽く押し当てる。

「呼んでいい。……呼んでくれ」

 耳に響いたのは低めで柔らかなカーティスの声だ。
 死ぬ間際聞いていたあの冷たい声ではない。魔王はぶわっと溢れ出した涙で声を詰まらせた。

 慌てたように近づいてきたカーティスが、魔王の頬から涙を拭う。
 温かい親指が触れ、それから柔らかな唇が頬に落ちてきた。ちゅ、ちゅ、と涙を唇で拭われて魔王はくすぐったくて首を竦めた。

「カーティス、……カー……ぁ、え?」

 ころん、とそのまま押し倒され、シーツの上でカーティスを見上げた。
 すすっと温かい手のひらが魔王の太腿を撫で下げ、膝を掴んで押し開く。開いた足の間にカーティスが腰を進めてきて、焦ったように魔王は彼の胸を押し返した。

「えっ、か、カーティス!?」
「大丈夫だ痛くは絶対しない」
「え、そういう問題じゃ……」
「治癒で直しながら怪我させたりもしない」

 それに、夢だから、とカーティスの口からそう言われてしまうと、魔王は『そうか夢かぁ』と抵抗を止めてしまった。

 いまのうち、とばかりにすぐさまカーティスの口が魔王の立派な性器を飲み込んだ。そしてじゅるっじゅるっと卑猥な音を立てはじめる。
 カーティスの口は大きくて、唇が少し薄いが吸引力が並みではない。
 きゅっと喉奥まで飲み込んで締められたり、 亀頭を集中的に舐めて吸われたり、尿道口に舌の先をぐりぐり押し込まれたりすると魔王は悲鳴に近い嬌声を上げた。

 ビクン、と腰が震えて何度かイキそうになった。
 しかしその気配を感じるとカーティスは激しいフェラを止めてしまって、玉を指で転がしたりアナルを指でふにふにと揉んだりしてくる。

 何度も何度も絶頂をはぐらかされた魔王は、無意識に腰を揺らしながらカーティスの頭を両腕で抱き込んだ。

「カーティス、あ、あっ、きもちっ、いいっ、よ、すぎてっ、つらい……カーティス……ッ!」

 ぼろぼろ泣きながらよがる魔王の性器を散々弄り回しながら、カーティスはアナルの方も指で拡張していた。
 始めはキツくて一本入れるのも困難な程だったが、性器への刺激に気を取られている魔王は正直チョロかった。

 魔王が自分から『イかせて、イかせてぇ』と泣き出した頃には、カーティスの指は3本も入っていた。
 太い指がアナルをぐぽぐぽと音を立てて出入りしている。
 チラチラと覗く紅い粘膜には非常にそそられた。まだ少し狭いが、と思いながらカーティスは魔王の性器への愛撫を止めた。

 そして傷ひとつない真っ白な身体をうつ伏せに返すと、猛った太い性器でアナルの入口を軽く突いた。

「ぁ、……ぁ? か、てぃす……?」
「大丈夫、痛くしない」

 カーティスも魔王の名前を呼びたかったが、今はアレクセイと呼ぶべきなのかアークと呼ぶべきなのか迷った。
 それで耳元にキスするだけで誤魔化してしまった。
 紅く染まった耳朶にカリッと歯を立てると、亀頭を押しつけていたアナルがヒクヒク震える。『あっ』と甘い声を上げた魔王がシーツの上でとろっとろの目をしてカーティスを振り返った。

 ああ、もう。めちゃくちゃに泣かせたい。

 カーティスは自制心を働かせながらゆっくりとアナルに亀頭を飲み込ませた。
 時間をかけてゆっくりと進み、魔王への愛撫は欠かさず、辛そうならすぐに動きを止める。
 
「あ、あっ、あっ、カーティ、ス、……んっ、ぁ、きもちっ、ぁひっ……もっとぉっ」

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