12 / 18
12話 女子限定お泊り会
しおりを挟む
「良かったですわ、アルの説得が上手くいって」
「ヘザーさまは強くて優しくて素晴らしい王太子妃になれますよ!」
国と民に認められる王太子妃を目指して頑張ると宣言したヘザーを、カサンドラとマノンが拍手をして称える。
これであとは国王陛下が裁可すれば、アルフォンソの婚約者はヘザーに決まりだ。
そもそもアルフォンソに甘い国王陛下が、ヘザーを拒むとは考えられない。
選定の儀もそれに伴って終了し、こうして三人で談話室で顔を合わせるのも、残り僅かかもしれなかった。
「そう言えばカサンドラさまに、ネイトから返事が来ましたよ」
カサンドラはマノンに、ネイトへの気持ちを認めた手紙を託していた。
それをマノンは国元へ速達で送り、驚愕したネイトからすぐに折り返しがあったという。
「ありがとうございます、マノンさま。お父さまはいくら交渉しても『王太子妃になれ』の一点張りで、そろそろ本気で嫌気がさして、家出しようかと思っていたのです。公爵令嬢として育てられたわたくしが、そんなことをしてもガティ皇国へ辿り着けるはずもないのですが……」
しゅんと落ち込むカサンドラに、マノンはさらなる助けの手を差し伸べる。
「その時は連絡してください。ネイトと共に駆け付けますから」
「アルフォンソさまも、きっと幼馴染のカサンドラさまへ協力してくれるのではないでしょうか」
親友となった二人から励まされ、カサンドラは目を潤ませる。
「嬉しい……これまで八方塞がりだったのに、急に道が開けて……皆さん、ありがとうございます」
それからは、夜にお別れ会を兼ねたお泊り会をしようという話になった。
お泊り会が何か知らなかったヘザーに、女子だけの寝間着パーティだとカサンドラが教えてくれる。
お菓子を持ち寄って夜更かしを楽しみ、他言無用の恋の相談をしたりするそうだ。
コルネリアにも打診しようか、どんなお菓子を持ち寄ろうか、誰の部屋で開催しようか。
楽しい話題は尽きず、あっという間に時間が経った。
◇◆◇
その日の晩餐後、候補者たちが集う共同施設の食堂に、アルフォンソがウルバーノを連れてやってきた。
マノンは会いたかった弟犬ウルバーノに感激して、その胸に抱き着いている。
「別れたときは、あんなに小さかったのに……」
ウルバーノもマノンの匂いを覚えているのか、フンフンとしきりに鼻先をマノンのつむじに押しつけて嬉しそうにしている。
まだ予定の段階だけど、と前置きをして、アルフォンソがこれからのことを教えてくれた。
「明日には、みんなのもとへ父上の通達が届くと思う。そして同時に、婚約者が決まり、選定の儀が終了したと公示される。これで晴れてヘザーが、僕の婚約者と認められるんだ。嬉しいなあ」
デレデレした顔を隠しもせずアルフォンソが惚気るので、カサンドラが辛辣な一言を吐いた。
「結局、アルは役に立たなかったわ。わたくしとネイトさまを繋いでくれたのは、ヘザーさまとマノンさまだもの」
「それは本当に悪かったと思ってるよ」
僕だけが幸せになってしまってごめんね、とカサンドラの怒りに火を注いでいるアルフォンソに、わたくしだって幸せになるわよ、とカサンドラが鬼の形相をしていた。
「今夜はこれから、女子だけのお泊り会があるんですからね。男子のアルは、早々に離宮から退場してください」
「お泊り会? じゃあ、その前に少しだけヘザーを貸してもらおうかな?」
カサンドラの嫌味が堪えていないアルフォンソは、ニコニコとしてヘザーの手を取る。
そしてヘザーを部屋へエスコートしながら、他愛のないおしゃべりを楽しんだ。
二人の後ろには、お泊り会の準備を手伝ってもらう侍女と、うきうきなウルバーノが付いて来ているが、選定の儀の間ずっとヘザーに近づくのを我慢していたアルフォンソにとっては、貴重な時間だった。
しかし、いくらゆっくり歩いても、やがてヘザーの部屋に着いてしまう。
扉の前で悲しそうな顔をするアルフォンソが可愛くて、ヘザーはつい少しだけ、と室内へアルフォンソを誘った。
二人きりになるのは駄目なので、侍女とウルバーノにも同じ部屋に一緒に居てもらう。
気を利かせた侍女が入れてくれたお茶を飲みながら、アルフォンソはヘザーの隣に座り、ここぞとばかりにヘザーの手を握りしめる。
オルコット王国から持ってきたお茶の香りを楽しんでいたのに、どこからか、濃厚な花の香りが漂ってきた。
不快なのか、きゅうと鳴いたウルバーノが鼻をかしかしと爪先で擦っている。
「何の香りだろう? 誰かが大量の花を、離宮に持ち込んだのかな?」
「こんな夜にですか?」
「おかしいよね……それに、僕、なんだか眠たく……て……」
ソファに腰かけていたアルフォンソが、ヘザーの方へグラリと倒れ込む。
手にしていたソーサーとカップが、厚い絨毯の上に転がり落ちた。
すでにお茶を飲み切っていたにも関わらず、離れがたくていつまでもお茶を飲む振りをしていたアルフォンソのおかげで、どこにもお茶はこぼれなかった。
しかしアルフォンソの急変に、ヘザーは異常を感じる。
眠たくなるにしても突然すぎだ。
侍女に医師を呼んでもらおうと顔を上げたら、いつのまにか侍女も絨毯の上に倒れていた。
「何が起きているの?」
もし、お茶の中に何かが入っていたのなら、倒れるのはアルフォンソとヘザーだ。
だが現在、倒れているのはアルフォンソと侍女で、ヘザーとウルバーノだけが助かっている。
アルフォンソをソファに横たえると、ウルバーノが近寄ってきた。
「ウルバーノ、ここでアルフォンソさまを護って。人を呼んでくるわ」
ウルバーノはヘザーの言いつけを理解して、すやすやと眠るアルフォンソの隣に伏せをした。
ヘザーが侍女の具合をみようと壁際に近寄ると、ノックもなしに部屋の扉がバンと開かれ、顔を覆った二名の不審者がどかどかと侵入してきた。
その内の一人が、ぐるりと誰かを探すように部屋を見渡し、ヘザーと視線がかち合うと、びくりと肩をすくませる。
「おい、どういうことだ! 対象が眠っていないぞ!?」
その台詞だけで、ヘザーは察した。
この男たちの目的はヘザーで、眠らせたヘザーを手に持つ麻袋にでも詰めて、ここから連れ出そうとしていたのだ。
ヘザーは侍女が取り落とした銀の盆を掴むと、不審者へ向かってぶん投げた。
くるくると回転した盆が、ヘザーと目が合った不審者のこめかみにめり込み、どうっと勢いよく横転する。
麻袋を持っていた不審者がそれに驚き、慌てて部屋から出て行こうとするのを、後ろから体当たりして押し倒した。
ヘザーは軽く突進したつもりだったが、不審者がぐったりして気を失ったので、どうやら力が強すぎたらしい。
悪意ある侵入者たちの登場に、これは医師と同時に騎士も必要だと判断すると、ヘザーは改めて人を呼びに駆け出す。
するとマノンの部屋の方から、かすかな悲鳴が聞こえた。
狙われたのはヘザーだけではないのかもしれない。
そう考えたヘザーは、迷わずに方向を変える。
もう夜なので、廊下には人気がない。
ヒールで駆けるヘザーの足音が、妙にシンとした空間に響いた。
角を二つ曲がった先にあるマノンの部屋は、今日のお泊り会の集合場所だ。
ヘザーはアルフォンソとお茶をしていたので遅くなっていたが、カサンドラやコルネリアは、すでにそこへ向かったかもしれない。
親友たちが、この奇妙な事態に巻き込まれて、恐怖を感じているのだとしたら。
ヘザーの心は騒ぎ、嫌な汗が背中を流れた。
「大丈夫ですか!?」
マノンの部屋の扉は開け放たれていて、そこからヘザーは中へ飛び込む。
しかし、長椅子に横たわるカサンドラと、その足元にうずくまるコルネリアは、眠っているのか動かない。
(――マノンさまがいない)
きょろきょろと室内を見渡していたヘザーに、小さな呟きが聞こえた。
音を辿ると、それは辛うじて睡魔に抗っていた、コルネリアの口から漏れていた。
「マノン……連れて、行かれ……眠りの香の……」
「コルネリアさま!」
しかし、それだけをヘザーに伝えると、安心したのか目を閉じてしまう。
すぐにスースーと安らかな寝息がたち、コルネリアも眠ってしまった。
ヘザーは今一度、自分の置かれた状況を確認する。
「眠りの香が焚かれて、それでみんなが眠ってしまった。大丈夫なのはウルバーノと私だけ。おそらくはフェンリルやオーガの血が関係しているのね。そして、マノンさまは連れて行かれた」
「ヘザーさまは強くて優しくて素晴らしい王太子妃になれますよ!」
国と民に認められる王太子妃を目指して頑張ると宣言したヘザーを、カサンドラとマノンが拍手をして称える。
これであとは国王陛下が裁可すれば、アルフォンソの婚約者はヘザーに決まりだ。
そもそもアルフォンソに甘い国王陛下が、ヘザーを拒むとは考えられない。
選定の儀もそれに伴って終了し、こうして三人で談話室で顔を合わせるのも、残り僅かかもしれなかった。
「そう言えばカサンドラさまに、ネイトから返事が来ましたよ」
カサンドラはマノンに、ネイトへの気持ちを認めた手紙を託していた。
それをマノンは国元へ速達で送り、驚愕したネイトからすぐに折り返しがあったという。
「ありがとうございます、マノンさま。お父さまはいくら交渉しても『王太子妃になれ』の一点張りで、そろそろ本気で嫌気がさして、家出しようかと思っていたのです。公爵令嬢として育てられたわたくしが、そんなことをしてもガティ皇国へ辿り着けるはずもないのですが……」
しゅんと落ち込むカサンドラに、マノンはさらなる助けの手を差し伸べる。
「その時は連絡してください。ネイトと共に駆け付けますから」
「アルフォンソさまも、きっと幼馴染のカサンドラさまへ協力してくれるのではないでしょうか」
親友となった二人から励まされ、カサンドラは目を潤ませる。
「嬉しい……これまで八方塞がりだったのに、急に道が開けて……皆さん、ありがとうございます」
それからは、夜にお別れ会を兼ねたお泊り会をしようという話になった。
お泊り会が何か知らなかったヘザーに、女子だけの寝間着パーティだとカサンドラが教えてくれる。
お菓子を持ち寄って夜更かしを楽しみ、他言無用の恋の相談をしたりするそうだ。
コルネリアにも打診しようか、どんなお菓子を持ち寄ろうか、誰の部屋で開催しようか。
楽しい話題は尽きず、あっという間に時間が経った。
◇◆◇
その日の晩餐後、候補者たちが集う共同施設の食堂に、アルフォンソがウルバーノを連れてやってきた。
マノンは会いたかった弟犬ウルバーノに感激して、その胸に抱き着いている。
「別れたときは、あんなに小さかったのに……」
ウルバーノもマノンの匂いを覚えているのか、フンフンとしきりに鼻先をマノンのつむじに押しつけて嬉しそうにしている。
まだ予定の段階だけど、と前置きをして、アルフォンソがこれからのことを教えてくれた。
「明日には、みんなのもとへ父上の通達が届くと思う。そして同時に、婚約者が決まり、選定の儀が終了したと公示される。これで晴れてヘザーが、僕の婚約者と認められるんだ。嬉しいなあ」
デレデレした顔を隠しもせずアルフォンソが惚気るので、カサンドラが辛辣な一言を吐いた。
「結局、アルは役に立たなかったわ。わたくしとネイトさまを繋いでくれたのは、ヘザーさまとマノンさまだもの」
「それは本当に悪かったと思ってるよ」
僕だけが幸せになってしまってごめんね、とカサンドラの怒りに火を注いでいるアルフォンソに、わたくしだって幸せになるわよ、とカサンドラが鬼の形相をしていた。
「今夜はこれから、女子だけのお泊り会があるんですからね。男子のアルは、早々に離宮から退場してください」
「お泊り会? じゃあ、その前に少しだけヘザーを貸してもらおうかな?」
カサンドラの嫌味が堪えていないアルフォンソは、ニコニコとしてヘザーの手を取る。
そしてヘザーを部屋へエスコートしながら、他愛のないおしゃべりを楽しんだ。
二人の後ろには、お泊り会の準備を手伝ってもらう侍女と、うきうきなウルバーノが付いて来ているが、選定の儀の間ずっとヘザーに近づくのを我慢していたアルフォンソにとっては、貴重な時間だった。
しかし、いくらゆっくり歩いても、やがてヘザーの部屋に着いてしまう。
扉の前で悲しそうな顔をするアルフォンソが可愛くて、ヘザーはつい少しだけ、と室内へアルフォンソを誘った。
二人きりになるのは駄目なので、侍女とウルバーノにも同じ部屋に一緒に居てもらう。
気を利かせた侍女が入れてくれたお茶を飲みながら、アルフォンソはヘザーの隣に座り、ここぞとばかりにヘザーの手を握りしめる。
オルコット王国から持ってきたお茶の香りを楽しんでいたのに、どこからか、濃厚な花の香りが漂ってきた。
不快なのか、きゅうと鳴いたウルバーノが鼻をかしかしと爪先で擦っている。
「何の香りだろう? 誰かが大量の花を、離宮に持ち込んだのかな?」
「こんな夜にですか?」
「おかしいよね……それに、僕、なんだか眠たく……て……」
ソファに腰かけていたアルフォンソが、ヘザーの方へグラリと倒れ込む。
手にしていたソーサーとカップが、厚い絨毯の上に転がり落ちた。
すでにお茶を飲み切っていたにも関わらず、離れがたくていつまでもお茶を飲む振りをしていたアルフォンソのおかげで、どこにもお茶はこぼれなかった。
しかしアルフォンソの急変に、ヘザーは異常を感じる。
眠たくなるにしても突然すぎだ。
侍女に医師を呼んでもらおうと顔を上げたら、いつのまにか侍女も絨毯の上に倒れていた。
「何が起きているの?」
もし、お茶の中に何かが入っていたのなら、倒れるのはアルフォンソとヘザーだ。
だが現在、倒れているのはアルフォンソと侍女で、ヘザーとウルバーノだけが助かっている。
アルフォンソをソファに横たえると、ウルバーノが近寄ってきた。
「ウルバーノ、ここでアルフォンソさまを護って。人を呼んでくるわ」
ウルバーノはヘザーの言いつけを理解して、すやすやと眠るアルフォンソの隣に伏せをした。
ヘザーが侍女の具合をみようと壁際に近寄ると、ノックもなしに部屋の扉がバンと開かれ、顔を覆った二名の不審者がどかどかと侵入してきた。
その内の一人が、ぐるりと誰かを探すように部屋を見渡し、ヘザーと視線がかち合うと、びくりと肩をすくませる。
「おい、どういうことだ! 対象が眠っていないぞ!?」
その台詞だけで、ヘザーは察した。
この男たちの目的はヘザーで、眠らせたヘザーを手に持つ麻袋にでも詰めて、ここから連れ出そうとしていたのだ。
ヘザーは侍女が取り落とした銀の盆を掴むと、不審者へ向かってぶん投げた。
くるくると回転した盆が、ヘザーと目が合った不審者のこめかみにめり込み、どうっと勢いよく横転する。
麻袋を持っていた不審者がそれに驚き、慌てて部屋から出て行こうとするのを、後ろから体当たりして押し倒した。
ヘザーは軽く突進したつもりだったが、不審者がぐったりして気を失ったので、どうやら力が強すぎたらしい。
悪意ある侵入者たちの登場に、これは医師と同時に騎士も必要だと判断すると、ヘザーは改めて人を呼びに駆け出す。
するとマノンの部屋の方から、かすかな悲鳴が聞こえた。
狙われたのはヘザーだけではないのかもしれない。
そう考えたヘザーは、迷わずに方向を変える。
もう夜なので、廊下には人気がない。
ヒールで駆けるヘザーの足音が、妙にシンとした空間に響いた。
角を二つ曲がった先にあるマノンの部屋は、今日のお泊り会の集合場所だ。
ヘザーはアルフォンソとお茶をしていたので遅くなっていたが、カサンドラやコルネリアは、すでにそこへ向かったかもしれない。
親友たちが、この奇妙な事態に巻き込まれて、恐怖を感じているのだとしたら。
ヘザーの心は騒ぎ、嫌な汗が背中を流れた。
「大丈夫ですか!?」
マノンの部屋の扉は開け放たれていて、そこからヘザーは中へ飛び込む。
しかし、長椅子に横たわるカサンドラと、その足元にうずくまるコルネリアは、眠っているのか動かない。
(――マノンさまがいない)
きょろきょろと室内を見渡していたヘザーに、小さな呟きが聞こえた。
音を辿ると、それは辛うじて睡魔に抗っていた、コルネリアの口から漏れていた。
「マノン……連れて、行かれ……眠りの香の……」
「コルネリアさま!」
しかし、それだけをヘザーに伝えると、安心したのか目を閉じてしまう。
すぐにスースーと安らかな寝息がたち、コルネリアも眠ってしまった。
ヘザーは今一度、自分の置かれた状況を確認する。
「眠りの香が焚かれて、それでみんなが眠ってしまった。大丈夫なのはウルバーノと私だけ。おそらくはフェンリルやオーガの血が関係しているのね。そして、マノンさまは連れて行かれた」
10
あなたにおすすめの小説
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】うちの悪役令嬢はヒロインよりも愛らしい
らんか
恋愛
前世の記憶を思い出した今なら分かる。
ヒロインだからって、簡単に王子様を手に入れていいの?
婚約者である悪役令嬢は、幼い頃から王子妃になる為に、厳しい淑女教育を受けて、頑張ってきたのに。
そりゃ、高圧的な態度を取る悪役令嬢も悪いけど、断罪するほどの事はしていないでしょ。
しかも、孤独な悪役令嬢である彼女を誰も助けようとしない。
だから私は悪役令嬢の味方なると決めた。
ゲームのあらすじ無視ちゃいますが、問題ないよね?
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる