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三十一話 三つの協議事項
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ぐっすりと眠っていたバーナビーとアドリアナは、翌朝、カルロスのよこした使いによって起こされる。
瀕死だったデリオの意識が回復したため、関係者を集めて、皇国の今後について協議をするそうだ。
本来ならば皇国内だけで片付けたいが、アドリアナは狙われた当事者でもある。
アドリアナの意向も聞きたい、ということだった。
「国のトップが揺らげば、不安は国民に伝播するものです。早期解決が望ましいでしょう」
バーナビーにも付き添ってもらい、アドリアナは案内されるまま尖塔を上り、女帝の間と呼ばれる部屋へ来た。
大きな黒い円卓には、カルロスやエステラ、チャロやブランカと文官が座り、離れた場所には車椅子に乗った全身包帯姿のデリオがいた。
デリオと違ってエステラはピンピンしていたが、アドリアナと目が合うとちょっと顔を青ざめさせた。
闘技場に居たであろうチャロも無事だったようで、一生懸命アドリアナに向かって手を振っている。
バーナビーとアドリアナにも席が用意されていて、二人はそこへ着席した。
本来ならば女帝のブランカが場を仕切るのだろうが、指揮権を持っているのはカルロスのようだ。
「それではこれから協議に入る。宰相、進行を頼む」
「かしこまりました。これから協議しますのは、デリオの処分について、次期女帝の選定について、エイヴリング王国への代償についてです。まずは、デリオから。イリの生葉を使って巨人を興奮させ、大勢の国民が集っていた闘技場を強襲させた罪が明らかになっています。また未遂でしたが、オニキスさまを謀ろうとした罪についても、証拠が揃っています」
「従来通りであれば、皇族であるオニキスを害そうとしたデリオは処刑だ」
カルロスの断罪するような声を聞いて、車椅子の上のデリオが震えだす。
「今回は、ブランカさまの帝位返上と引き換えに、助命の嘆願を受け入れ国外追放と致します。ご意見ご質問のある方はいらっしゃいますか?」
宰相が円卓を見渡す。
ブランカはずっとうつむいて、アドリアナにもチャロにも、視線を向けようとしない。
「なければ、当事者のお二人には退室していただきます。すみやかに荷物をまとめられ、本日中には国を出てください」
控えていた警備兵が、デリオの車椅子を押して部屋を出る。
ブランカもそれに続いた。
頭から王冠を下ろしたブランカは、ただの小さな女にしか見えなかった。
「続きまして、次期女帝の選定について、エステラさまの立候補がありました。国民感情を鑑みても、最適な人選であると思われます。ご意見ご質問のある方はいらっしゃいますか?」
「その場合、皇配だった父の立場はどうなるのだ?」
アドリアナが手を挙げて、宰相に質問をする。
宰相はアドリアナを認めて、うんうんとうなずく。
どう見ても、良い質問をした生徒を褒める先生の目だ。
「我々、文官一同もそのことを憂慮しております。カルロスさまはこの国の護り神。決して、ただの戦士扱いをしてよいお方ではありません。しかし、エステラさまの求婚が難航しているのも事実……」
宰相は、ここで初めて人間味のある苦渋顔をした。
どうやらエステラも宰相にとっては生徒の一人、気に掛ける存在であるようだ。
「それならば私に解決策がある。実は、先日の闘技場での戦いには褒美があった。父が、勝者の望みを叶えるという褒美だ。私はそれを行使する」
「オニキス、何を望む?」
それまで気まずそうにしていたカルロスが、アドリアナの言葉に身を乗り出した。
相変わらず娘には激甘なようだ。
「父に幸せになってもらいたい。幼い私を救えなかったことを、いつまでも悔やまなくていい。父にも父の人生がある。――私の言いたいこと、伝わるだろうか?」
「オニキス、それは」
正しく伝わったのだろう。
カルロスは横に座るエステラをちらりと見た。
これまで幸せになることを拒んでいたカルロスの気持ちは、バーナビーにも分かる。
アドリアナに苦労を強いておいて、自分だけが幸せを享受することに、カルロスは抵抗を感じていたのだ。
だがそんな必要はないと、アドリアナから言及されて、カルロスはエステラとの未来を考えたのだろう。
「最後まで言わないと駄目か? それなら宣言する。父よ、エステラと――」
「待ってくれ! ……自分で言う、言うから」
強面の顔をさらに強張らせてカルロスは立ち上がり、隣に座っていたエステラの手を取る。
何が起きているのか分からず、きょとんとしているエステラはされるがままだ。
「エステラ、大切な話をしたい。今から君を、俺の部屋に攫ってもいいだろうか」
エステラはボンと顔を真っ赤にさせた。
カルロスの台詞は求婚というより夜の誘い文句のように聞こえるが、エステラの反応を見るとその解釈で間違っていないのだろう。
朝なのに、とバーナビーは思わないでもなかったが、この二人はかなり関係をこじらせているようなので、邪魔をするのも良くないとあえて黙っていた。
もうお互いしか見えなくなっているカルロスとエステラは、手に手をとって部屋を出て行く。
円卓には、宰相とチャロ、そしてバーナビーとアドリアナが残った。
「ふむ、オニキスさまのおかげで、あの二人はうまくいきそうですな」
「どう見ても両想いなのに、なかなかカルロスさまがウンと言わなくて、周りはずっとヤキモキしていたんですよね。それをこんなにすんなりとまとめてしまうなんて、さすが、お姉さまです!」
宰相とチャロから手放しで褒められて、アドリアナも悪い気はしない。
バーナビーもアドリアナから、カルロスに結婚を勧めると聞いて、良い案だと思った。
カルロスは護り神としては立派だが、戦うこと以外に無関心だ。
その点、自ら女帝になりたいと名乗り上げるくらいなのだから、エステラは戦うこと以外にも関心があると考えていいだろう。
ざっくりとしたバーナビーの考えだが、力こそが正義の国だ。
強い者同士がくっつくのは、悪いことではないと思っている。
「では、協議事項も最後になります。エイヴリング王国への代償についてです。バーナビー殿下、我が国が犯した過ちについて、どのような賠償を希望されますか?」
この協議の始まりに、三つ目の協議事項を上げられたときから、バーナビーは悩んでいた。
(兄ならば、どう答えるだろうか?)
しかしそんなバーナビーに、アドリアナが耳打ちをする。
「私に遠慮することはない」
バーナビーが手心を加えないように、アドリアナからの忠告だった。
それを聞いてバーナビーは兄のことを忘れた。
バーナビーにとって大切なのはアドリアナだ。
「宰相どの、条約を結びましょう。古の皇国と我が国の間に、国交を樹立するのです」
「それは賠償になり得ますか?」
「アナがお義父さんに会いたいと思ったときに、すぐ会える環境を整えるのは、夫である私の役目です」
「……なるほど」
分かったような分からないような、そんな顔をして宰相はうなずいた。
「国交さえ結んでおけば、通商条約も友好条約も、王太子の兄が勝手に結びにくるでしょう。宰相どの、頑張って皇国に有利になるよう交渉してください。兄は手ごわいですよ」
バーナビーのロイヤルスマイルに後押しされて、宰相は書面を作るために退室した。
それまで大人しくしていたチャロは、三人だけになると途端に勢いよく喋り出す。
「お姉さま! 私、ずっと観てました! エステラさまとの手合わせから、巨人との闘いまで! とってもカッコよかったです!」
両親の国外追放に対して、チャロは何も触れなかった。
二人とは、とうの昔に決別していたのだろう。
バーナビーと反対側の観客席にいたチャロは、幸いにも巨人が入ってきた場所から遠く、戦士による避難誘導も滞りなく行われたそうだ。
そんな中、殿をつとめると言い張ったチャロは、最後まで命がけでアドリアナを観ていた。
チャロの格闘魂は本物だった。
長々とアドリアナの雄姿を様々な表現で満足するまで称えた後、付け加えるようにこう言った。
「お姉さまたちの出立に合わせて、私も獣人国へ向かいます。もう荷物はまとめました」
カルロスとエステラによって新たな一歩を踏み出す古の皇国に、まるで自分は不要なのだとキッパリ宣言するように。
瀕死だったデリオの意識が回復したため、関係者を集めて、皇国の今後について協議をするそうだ。
本来ならば皇国内だけで片付けたいが、アドリアナは狙われた当事者でもある。
アドリアナの意向も聞きたい、ということだった。
「国のトップが揺らげば、不安は国民に伝播するものです。早期解決が望ましいでしょう」
バーナビーにも付き添ってもらい、アドリアナは案内されるまま尖塔を上り、女帝の間と呼ばれる部屋へ来た。
大きな黒い円卓には、カルロスやエステラ、チャロやブランカと文官が座り、離れた場所には車椅子に乗った全身包帯姿のデリオがいた。
デリオと違ってエステラはピンピンしていたが、アドリアナと目が合うとちょっと顔を青ざめさせた。
闘技場に居たであろうチャロも無事だったようで、一生懸命アドリアナに向かって手を振っている。
バーナビーとアドリアナにも席が用意されていて、二人はそこへ着席した。
本来ならば女帝のブランカが場を仕切るのだろうが、指揮権を持っているのはカルロスのようだ。
「それではこれから協議に入る。宰相、進行を頼む」
「かしこまりました。これから協議しますのは、デリオの処分について、次期女帝の選定について、エイヴリング王国への代償についてです。まずは、デリオから。イリの生葉を使って巨人を興奮させ、大勢の国民が集っていた闘技場を強襲させた罪が明らかになっています。また未遂でしたが、オニキスさまを謀ろうとした罪についても、証拠が揃っています」
「従来通りであれば、皇族であるオニキスを害そうとしたデリオは処刑だ」
カルロスの断罪するような声を聞いて、車椅子の上のデリオが震えだす。
「今回は、ブランカさまの帝位返上と引き換えに、助命の嘆願を受け入れ国外追放と致します。ご意見ご質問のある方はいらっしゃいますか?」
宰相が円卓を見渡す。
ブランカはずっとうつむいて、アドリアナにもチャロにも、視線を向けようとしない。
「なければ、当事者のお二人には退室していただきます。すみやかに荷物をまとめられ、本日中には国を出てください」
控えていた警備兵が、デリオの車椅子を押して部屋を出る。
ブランカもそれに続いた。
頭から王冠を下ろしたブランカは、ただの小さな女にしか見えなかった。
「続きまして、次期女帝の選定について、エステラさまの立候補がありました。国民感情を鑑みても、最適な人選であると思われます。ご意見ご質問のある方はいらっしゃいますか?」
「その場合、皇配だった父の立場はどうなるのだ?」
アドリアナが手を挙げて、宰相に質問をする。
宰相はアドリアナを認めて、うんうんとうなずく。
どう見ても、良い質問をした生徒を褒める先生の目だ。
「我々、文官一同もそのことを憂慮しております。カルロスさまはこの国の護り神。決して、ただの戦士扱いをしてよいお方ではありません。しかし、エステラさまの求婚が難航しているのも事実……」
宰相は、ここで初めて人間味のある苦渋顔をした。
どうやらエステラも宰相にとっては生徒の一人、気に掛ける存在であるようだ。
「それならば私に解決策がある。実は、先日の闘技場での戦いには褒美があった。父が、勝者の望みを叶えるという褒美だ。私はそれを行使する」
「オニキス、何を望む?」
それまで気まずそうにしていたカルロスが、アドリアナの言葉に身を乗り出した。
相変わらず娘には激甘なようだ。
「父に幸せになってもらいたい。幼い私を救えなかったことを、いつまでも悔やまなくていい。父にも父の人生がある。――私の言いたいこと、伝わるだろうか?」
「オニキス、それは」
正しく伝わったのだろう。
カルロスは横に座るエステラをちらりと見た。
これまで幸せになることを拒んでいたカルロスの気持ちは、バーナビーにも分かる。
アドリアナに苦労を強いておいて、自分だけが幸せを享受することに、カルロスは抵抗を感じていたのだ。
だがそんな必要はないと、アドリアナから言及されて、カルロスはエステラとの未来を考えたのだろう。
「最後まで言わないと駄目か? それなら宣言する。父よ、エステラと――」
「待ってくれ! ……自分で言う、言うから」
強面の顔をさらに強張らせてカルロスは立ち上がり、隣に座っていたエステラの手を取る。
何が起きているのか分からず、きょとんとしているエステラはされるがままだ。
「エステラ、大切な話をしたい。今から君を、俺の部屋に攫ってもいいだろうか」
エステラはボンと顔を真っ赤にさせた。
カルロスの台詞は求婚というより夜の誘い文句のように聞こえるが、エステラの反応を見るとその解釈で間違っていないのだろう。
朝なのに、とバーナビーは思わないでもなかったが、この二人はかなり関係をこじらせているようなので、邪魔をするのも良くないとあえて黙っていた。
もうお互いしか見えなくなっているカルロスとエステラは、手に手をとって部屋を出て行く。
円卓には、宰相とチャロ、そしてバーナビーとアドリアナが残った。
「ふむ、オニキスさまのおかげで、あの二人はうまくいきそうですな」
「どう見ても両想いなのに、なかなかカルロスさまがウンと言わなくて、周りはずっとヤキモキしていたんですよね。それをこんなにすんなりとまとめてしまうなんて、さすが、お姉さまです!」
宰相とチャロから手放しで褒められて、アドリアナも悪い気はしない。
バーナビーもアドリアナから、カルロスに結婚を勧めると聞いて、良い案だと思った。
カルロスは護り神としては立派だが、戦うこと以外に無関心だ。
その点、自ら女帝になりたいと名乗り上げるくらいなのだから、エステラは戦うこと以外にも関心があると考えていいだろう。
ざっくりとしたバーナビーの考えだが、力こそが正義の国だ。
強い者同士がくっつくのは、悪いことではないと思っている。
「では、協議事項も最後になります。エイヴリング王国への代償についてです。バーナビー殿下、我が国が犯した過ちについて、どのような賠償を希望されますか?」
この協議の始まりに、三つ目の協議事項を上げられたときから、バーナビーは悩んでいた。
(兄ならば、どう答えるだろうか?)
しかしそんなバーナビーに、アドリアナが耳打ちをする。
「私に遠慮することはない」
バーナビーが手心を加えないように、アドリアナからの忠告だった。
それを聞いてバーナビーは兄のことを忘れた。
バーナビーにとって大切なのはアドリアナだ。
「宰相どの、条約を結びましょう。古の皇国と我が国の間に、国交を樹立するのです」
「それは賠償になり得ますか?」
「アナがお義父さんに会いたいと思ったときに、すぐ会える環境を整えるのは、夫である私の役目です」
「……なるほど」
分かったような分からないような、そんな顔をして宰相はうなずいた。
「国交さえ結んでおけば、通商条約も友好条約も、王太子の兄が勝手に結びにくるでしょう。宰相どの、頑張って皇国に有利になるよう交渉してください。兄は手ごわいですよ」
バーナビーのロイヤルスマイルに後押しされて、宰相は書面を作るために退室した。
それまで大人しくしていたチャロは、三人だけになると途端に勢いよく喋り出す。
「お姉さま! 私、ずっと観てました! エステラさまとの手合わせから、巨人との闘いまで! とってもカッコよかったです!」
両親の国外追放に対して、チャロは何も触れなかった。
二人とは、とうの昔に決別していたのだろう。
バーナビーと反対側の観客席にいたチャロは、幸いにも巨人が入ってきた場所から遠く、戦士による避難誘導も滞りなく行われたそうだ。
そんな中、殿をつとめると言い張ったチャロは、最後まで命がけでアドリアナを観ていた。
チャロの格闘魂は本物だった。
長々とアドリアナの雄姿を様々な表現で満足するまで称えた後、付け加えるようにこう言った。
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