月に嗤う紅

ayaya

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第1章

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その赤い紙を良く見てみると、
何か書かれているようだ。

「えっと…
『今夜、あなたの"紅"を頂きにまいりま
す』…??」

何だこれ…。
紅と書いてあかと読むのだろうか。
と言っても、全く意味は分からないが。

「今日で紅に関すること…
サンタくらいかな??」

とぽつり呟いた。
今日は、クリスマス。
学校でもよくその話題が教室で飛び交っていた。

「ま、ただのイタズラか」

そう呟いて、手紙をぽいっと地面に落とした。
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