鮮血の機神兵

安いカラオケ屋さん

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2章・十字架

[真実]

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「あの事件の犯人俺だぜ?」

そう男は高らかに言った。

にやりと不気味な笑顔を浮かべた顔はまさに、連続殺人鬼という名にふさわしいほどだ。

「やはりな…。お前どうやって殺した?」

確信を持ち、興味本意ではない、本当にやばいと思い、苦し紛れの時間稼ぎだ。

「知りたがるねぇー。」と男は笑いながらいい、

「いいぜぇ…。教えてやるよ!どうせこの道お前俺に殺されて長くねーしな…。せめてもの優しさだ…。」

そう言うと男はまたニヤリとし、

「俺の捕食対象になったやつは、何も残らねぇ…。残るのは、ただの骨クズだけ。ただそれだけの事だ。」

「どうゆうことだ?」

こいつがなにをいっているのかまるで分からない。

「わかりやすく言うとな…。俺はただ飯を食ってるだけだ。小さい頃親とかに言われなかったのか?残さずたべろって!俺はただそれをしてるわけだ。」

「まるで話にならないな…。なにをいうかと思えば…。」

そう自分が呟くと同時に、奴と眼が合う。

奴は少しニヤリとし、それと同時に視界がボヤけ

二重にも、三重にもなった。

そして刹那、恐ろしい程の脱力感と重力に襲われ、力が抜けていく感じがした。

体から命を抜き取られる感じがした。

膝をついてしまった。

だがその程度の力は自分には効かない。

一応言っておこう。

自分には付加術は効かない。

自分はマシンメイル。

無感情の機械人形。

体制を立て直し、自分の状況を理解し、戦闘態勢に入った。

男は驚きつつも喜びながら

「おいおい!マジかよぉ!マシンメイルでもこいつはボロボロにはなるぜ?」

少し笑いながらいった。

こいつ戦闘を楽しんでやがるな…。

ひどく馬鹿にされているような嫌悪感。

「お前さぁ、おもしれーな、普通じゃねぇ!どーゆくかわした。」

「それ自体を無効にした。俺に付加[エンチャント]は効かない。」

そう言うと男は納得したような表情で

「お前、まさか[オリジナル・ワン]か?」

自分は黙っていた。

男は確信を持ち

「それしかありえねぇよな。だってよ、そんな芸当出来んのは試作機しかありえねぇ…。」

「俺は人以外は喰えねぇ…。お前は喰っても不味そうだしな…。」

「正解だ。俺は試作機。」

「[オリジナル・ワン]」

男は少し嬉しそうな顔をして

「オリジナル・ワンっていえばいいのか?」

「俺の名はゼノだ。ゼノ・ドラギオン。」

「ゼノねぇ…。」

「お前は、何のために起動している…。」

「それは関係ないだろ?」

そう言うと男はいきなり真面目な顔になり

「今日はもう、飯への興は冷めたな。」

そういい

「覚えておけ、十字架はもうすぐ黒くなる…。」

そういい、「また会うかもしれんな。俺の名はベルゼ。覚えておけよ…鉄クズ。」

そう言ってどこかに行ってしまった。



ベルゼは久しぶりの高揚感に満足していた。

こんなにはワクワクして驚いたのは

あのデューク以来だ。

試作機[オリジナル・ワン]

あのじじいの遺産という事か…。

おもしれぇな。

そして、ベルゼは満足そうにアジトに帰っていった。



ゼノは、安堵したとともに、激しい嫌悪感に陥っていた。

初めて自分がマシンメイルということがバレてしまった。

奴も多分本気ではない。

本気でやりあっていたら、殺されていた。

そう思い、また次の街に行こうと列車に向かった。










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みんなの感想(1件)

健全安全好青年

先が気になって眠れません。
早く続きが読みたいです。
頑張ってください。
漢字はもっと使った方が読みやすいと思いました。

安いカラオケ屋さん
2017.04.03 安いカラオケ屋さん

感想を受けてのは初めてで、とても嬉しいです!
頑張ります!誤字脱字にはもっと気をつけます!

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