1 / 19
プロローグ
しおりを挟む
俺は今日もうるさい教室の片隅でひとり本を読んでいる。クラスメイトのざわざわとした話し声が聞こえてくるが、小説に夢中になっているので、全く頭には入ってこない。右耳から入って来た話し声がそのまま脳を通り抜けて左耳を突き抜けていく。
俺は本が好きだ。本を読んでいると、まるで静かな宇宙の中にただ一人でいるかのような、不思議な感覚に陥って現実を忘れられるから。誰にも気に留められず、誰にも話しかけられない。そんな、完全な孤独が、なぜか心地よく感じる。そういう性分なのだろう。
いや、もしかしたら、一人じゃなくて、横にいるよく分からない女子含めたら二人なのかもしれない。
俺の横に座っているのは、何故かよく分からないけどいつも一緒に本を読んでいる遠坂 明梨だ。友達のいない俺に情をかけてくれてるのか。それとも、普通に本を読むのが趣味なのかよく分からない。
ちょっと聞いてみるか。俺はそう思い、今読んでいるページに栞を挟んでから、本を閉じ、口を開く。
「なぁ。なんで俺なんかと一緒に本読んでくれるの?」
すると、明梨は本は閉じずに顔だけをこちらに向けた。いつ見ても整った顔立ちだな。と俺は思ってから、見つめ合うのが少し恥ずかしくなってすぐに視線をそらす。
「何でって……。なんかわからないけど、私が優斗のそばに居たいから?」
「ふーん。そっちがいいんなら別にいいんだけどさ。明梨ぐらい可愛けりゃ別に俺と遊ばなくても他の人と全然遊べるだろ。」
少し皮肉混じりに言った。俺とは違って明梨は全然ほかの人からは嫌われてない。
俺も嫌われてはいないとは思うが、少なくとも好かれてはいないだろう。
それに対して、明梨はメチャクチャモテてる。いわゆる友達の多いリア充だ。
だから、別に俺みたいな無個性な奴と一緒にいる必要ないのに、何故かくっついて回ってくるのだ。
「うーん。そうなんだけどさぁ。そばにいたいんだから別にいいじゃん。」
明梨がそんな思わせぶりな発言をした。
「ほ、ほー。そうか。なら別に良いけど。」
俺は少し顔を赤くしながら、照れ隠しに不愛想な返事を返して再度本を開く。さっきとは違って、いくら文章を読めど、内容が全く頭の中に入ってこない。こんな感覚、初めてだな。そんなことを思いながら、幾度も幾度も同じ文章を読み返す。が、やはり内容は全くと言っていいほど入ってこない。そんなたった1行の文章と奮闘していると。
「あ、そーだ。ねえ、優斗。」
明梨が、ふと何かを思い出したような口ぶりで言った。
「ん。どうかした?」
ちょうど気分転換に話すのもいいかなと思い、いつもは適当な相槌だけなところを、ちゃんとした返事で返す。
「今度、2人でどっか行かない?」
明梨のたった一言で、クラスがシーンとなった。一部の女子を除いて、全員が雷に打たれたような表情をしている。因みに一部の女子は暖かい眼差しでこちらを見つめている。キモいからやめろ。そのドラ〇もんみたいな目。
「……ん? 聞き間違えた気がする。もう1回。」
聞き間違いであってほしい。という小さな希望を言葉に乗せて言う。クラスの大部分の人から、ゴクリと唾を飲む音が聞こえた。
小さな静寂がクラスを纏い、
「いや、だから、2人でどっか行こうって言ってるの。……二回も言わせないで。」
明梨が少し恥ずかしそうに下を向いた。その言葉を聞いたクラスの時間の流れが硬直する。クラスのほとんどが絶望の色を浮かべた。
「……ごめんごめん。もちろん行くに決まってるじゃん。二人で行けるんだし。」
状況が全く理解できんが、なんかこのノリに乗るのも楽しそうだなーと言う軽い気持ちで言葉を返す。
「ありがと!場所は別に遊園地でもどこでもいいよね?」
それはつまり、遊園地ということだな。まあ別に、適当にノリに乗っただけだから行きたい場所なんてないし、遊園地でもいいか。できれば書店が良かったけど、それぐらい今度一人で行けばいいし。
「……別にどこでもいいよ。明梨の好きなところで。」
「やった!楽しみにしてるね!」
明梨が少し頬を赤らめて満面の笑みで言った。その笑顔があまりにも魅力的でつい、無意識のうちに見とれてしまった。
「ね、ねえ、そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど……。」
明梨がさっきよりも赤くなりながらモジモジして言った。
ハッと我に帰る俺。自分が明梨に見とれていたことに気づき、ほんの少しだけ、顔が熱くなった。……しょうがない。人間の男というものの本能だ。抗うことはできなかった……はず。俺がそんなしょうもない言い訳を自分に聞かせていると、
「あの二人カップルみたいだねぇ。」
「そだねぇ。お似合いのカップルだね。」
暖かい眼差しでこちらを見ていた女子が話している声が聞こえてきた。
「い、いや、カップルとかそんなんじゃ……。」
慌てて俺は訂正した。明梨の迷惑になるかもしれなかったし、何より俺の心がキツかったから。
カップルみたいに見えるのは分かるんだが、言わないでもいいじゃないか。心の中にとどめておいてくれよ。いくら俺が一人好きとはいえど、恥ずかしいものは恥ずかしいから。
「そ、そうだそうだ!明梨とそいつがカップルなわけが無い!」
周りの男子が騒ぎ出した。変な奴にクラスのマドンナを持っていかれるよりは騒ぎ立てるほうがいいとでも思ったのだろうか。
明梨はというと、「そ、そんなカップルだなんて……。」と小さな声で赤くなりながら呟いている。なんで、そんな満更でもないんだ……。
そんなこんなで、一層うるさくなった教室に、いきなり光が満ち溢れた。まるで閃光弾をゼロ距離から放たれたような感覚に陥る。眩しすぎて、目を開けているのか、閉じているのかも分からない。
それから、二分ほど経った頃からだろうか。輝くような閃光は徐々に消えていった。目を潰すような光が段々とおさまっていく。
俺がゆっくりと目を開くと、目に映り込んで来たのは教室ではなく、全く見知らぬ場所だった。
ーーーーーーーーーーーーーー
6/18 少しだけ文章を変えました。
俺は本が好きだ。本を読んでいると、まるで静かな宇宙の中にただ一人でいるかのような、不思議な感覚に陥って現実を忘れられるから。誰にも気に留められず、誰にも話しかけられない。そんな、完全な孤独が、なぜか心地よく感じる。そういう性分なのだろう。
いや、もしかしたら、一人じゃなくて、横にいるよく分からない女子含めたら二人なのかもしれない。
俺の横に座っているのは、何故かよく分からないけどいつも一緒に本を読んでいる遠坂 明梨だ。友達のいない俺に情をかけてくれてるのか。それとも、普通に本を読むのが趣味なのかよく分からない。
ちょっと聞いてみるか。俺はそう思い、今読んでいるページに栞を挟んでから、本を閉じ、口を開く。
「なぁ。なんで俺なんかと一緒に本読んでくれるの?」
すると、明梨は本は閉じずに顔だけをこちらに向けた。いつ見ても整った顔立ちだな。と俺は思ってから、見つめ合うのが少し恥ずかしくなってすぐに視線をそらす。
「何でって……。なんかわからないけど、私が優斗のそばに居たいから?」
「ふーん。そっちがいいんなら別にいいんだけどさ。明梨ぐらい可愛けりゃ別に俺と遊ばなくても他の人と全然遊べるだろ。」
少し皮肉混じりに言った。俺とは違って明梨は全然ほかの人からは嫌われてない。
俺も嫌われてはいないとは思うが、少なくとも好かれてはいないだろう。
それに対して、明梨はメチャクチャモテてる。いわゆる友達の多いリア充だ。
だから、別に俺みたいな無個性な奴と一緒にいる必要ないのに、何故かくっついて回ってくるのだ。
「うーん。そうなんだけどさぁ。そばにいたいんだから別にいいじゃん。」
明梨がそんな思わせぶりな発言をした。
「ほ、ほー。そうか。なら別に良いけど。」
俺は少し顔を赤くしながら、照れ隠しに不愛想な返事を返して再度本を開く。さっきとは違って、いくら文章を読めど、内容が全く頭の中に入ってこない。こんな感覚、初めてだな。そんなことを思いながら、幾度も幾度も同じ文章を読み返す。が、やはり内容は全くと言っていいほど入ってこない。そんなたった1行の文章と奮闘していると。
「あ、そーだ。ねえ、優斗。」
明梨が、ふと何かを思い出したような口ぶりで言った。
「ん。どうかした?」
ちょうど気分転換に話すのもいいかなと思い、いつもは適当な相槌だけなところを、ちゃんとした返事で返す。
「今度、2人でどっか行かない?」
明梨のたった一言で、クラスがシーンとなった。一部の女子を除いて、全員が雷に打たれたような表情をしている。因みに一部の女子は暖かい眼差しでこちらを見つめている。キモいからやめろ。そのドラ〇もんみたいな目。
「……ん? 聞き間違えた気がする。もう1回。」
聞き間違いであってほしい。という小さな希望を言葉に乗せて言う。クラスの大部分の人から、ゴクリと唾を飲む音が聞こえた。
小さな静寂がクラスを纏い、
「いや、だから、2人でどっか行こうって言ってるの。……二回も言わせないで。」
明梨が少し恥ずかしそうに下を向いた。その言葉を聞いたクラスの時間の流れが硬直する。クラスのほとんどが絶望の色を浮かべた。
「……ごめんごめん。もちろん行くに決まってるじゃん。二人で行けるんだし。」
状況が全く理解できんが、なんかこのノリに乗るのも楽しそうだなーと言う軽い気持ちで言葉を返す。
「ありがと!場所は別に遊園地でもどこでもいいよね?」
それはつまり、遊園地ということだな。まあ別に、適当にノリに乗っただけだから行きたい場所なんてないし、遊園地でもいいか。できれば書店が良かったけど、それぐらい今度一人で行けばいいし。
「……別にどこでもいいよ。明梨の好きなところで。」
「やった!楽しみにしてるね!」
明梨が少し頬を赤らめて満面の笑みで言った。その笑顔があまりにも魅力的でつい、無意識のうちに見とれてしまった。
「ね、ねえ、そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど……。」
明梨がさっきよりも赤くなりながらモジモジして言った。
ハッと我に帰る俺。自分が明梨に見とれていたことに気づき、ほんの少しだけ、顔が熱くなった。……しょうがない。人間の男というものの本能だ。抗うことはできなかった……はず。俺がそんなしょうもない言い訳を自分に聞かせていると、
「あの二人カップルみたいだねぇ。」
「そだねぇ。お似合いのカップルだね。」
暖かい眼差しでこちらを見ていた女子が話している声が聞こえてきた。
「い、いや、カップルとかそんなんじゃ……。」
慌てて俺は訂正した。明梨の迷惑になるかもしれなかったし、何より俺の心がキツかったから。
カップルみたいに見えるのは分かるんだが、言わないでもいいじゃないか。心の中にとどめておいてくれよ。いくら俺が一人好きとはいえど、恥ずかしいものは恥ずかしいから。
「そ、そうだそうだ!明梨とそいつがカップルなわけが無い!」
周りの男子が騒ぎ出した。変な奴にクラスのマドンナを持っていかれるよりは騒ぎ立てるほうがいいとでも思ったのだろうか。
明梨はというと、「そ、そんなカップルだなんて……。」と小さな声で赤くなりながら呟いている。なんで、そんな満更でもないんだ……。
そんなこんなで、一層うるさくなった教室に、いきなり光が満ち溢れた。まるで閃光弾をゼロ距離から放たれたような感覚に陥る。眩しすぎて、目を開けているのか、閉じているのかも分からない。
それから、二分ほど経った頃からだろうか。輝くような閃光は徐々に消えていった。目を潰すような光が段々とおさまっていく。
俺がゆっくりと目を開くと、目に映り込んで来たのは教室ではなく、全く見知らぬ場所だった。
ーーーーーーーーーーーーーー
6/18 少しだけ文章を変えました。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
成瀬一
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる