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2章 異世界に美少女しかいない件
何回死ねばいいんだ……
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今日も森――もとい、森だった場所に何十発もの魔弾が流星群のように放たれる。
森の中では、真っ白な1匹のドラゴンと黒いローブを羽織り、黒い剣を持った男が静かに対峙していた。
ドラゴンから打ち出される魔術を男が剣で弾いたり、避けたりしている。……たまに当たって、かなりの距離を吹っ飛んでいるが。男は立ち上がると、また、すぐに戻ってきて、また魔術を弾いたり避けたりして、当たって吹っ飛ぶ。
……ドMなのかな?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれから、俺は、毎日みっちり修行に励んだ。休むのは寝る時とご飯食べる時と家に帰る時だけ……。本当に辛かった……。
特にあの二匹、手加減とかそういうものを知らないから、何回死にかけたことか……。てか何回死んだことか。……実は俺、今回の修行で十五回死んだ。ちょっとこれ自慢できんじゃね? 誰が信じるのかはわからないけど。
じゃあ、なんで生きてるのかって?
そんなの決まっているだろう。クロノスに時空魔法で何回も何回も復活させられたんだよ……。マジでアホかあいつら。
どこかの星の戦闘民族さん達みたいに、死にかけてめっちゃ強くなったー! とかはならなかったけど、何回も死んでると、流石に体が丈夫になるみたい。勝手に筋肉がついてた。
人間って、死の危機に瀕するとほんとに進化するんだね。……いや、まあ、死の危機に瀕したんじゃなくて、死んだんだけど。
あ、あと、あの二匹から逃げてたら、めっちゃ足早くなってた。多分これも死にそうだったから進化したんだろうな。
人間マジ半端ない……。てか、俺でも死の危機に瀕するとちゃんと進化するんだな。なんかちょっと安心。
まぁ、そんなこんなで、もう、あの日から29日経った。約束の日まであと1日……。なんだけど、俺、結婚式の会場がどこかわからないんだよね。てか、まず家すら分からない。何をやってるんだ俺は……。
ということで、今日は、ソフィアの家を探すことにした。あわよくば結婚式の会場も。
「ちょっと今日はここまでにするぞー! ソフィアさんの家探さなきゃいけないからー!」
そう言うと暴れ回ってたドラゴン2匹は、少し残念そうな表情を浮かべてから、二本の剣になった。
あ、そうそう。なんか、ドラゴンの表情も読めるようになってきた。全然いらない能力だけど……。
「さ、行くかー。」
俺は慣れた手つきで剣を地面に刺して、早口で呪文を詠唱した。魔法陣がピカっと光ってダーマ王国の門の目の前に来る。
探すと言っても、どこを探せばいいのか分からないな……。とりあえず地区役場にでも行くか……。あの子の名前はわかるし。
流石に1ヶ月もこの地区にいると、俺は大体の建物の位置を把握できるようになっていた。
服屋や定食屋など、特に生活用品を扱うお店は、ほぼすべて覚えている。
因みに、今、俺が来ている服は薄めの真っ黒のコートだ。なんか中二病心くすぐられない? 黒色って。ま、そんな変な理由で俺は黒色のコートを着ることにした。薄めにした理由は暑いのがやだから。それだけ。
最近、お店の人に服だけじゃなくて防具も買った方がいいんじゃないですか? って心配されてるんだけど……、正直、防具とか必要ないんだよね。いや、これ割とガチで。
あの2匹と追いかけっこしたり修行したりしてると、たまに、魔物と鉢合わせたりするんだけど、もうその魔物の攻撃の遅いこと遅いこと……。
仮にも神の座につくヤツらの攻撃力とか速度とかほんと伊達じゃないから。しかも手加減しないっていうオマケ付き。クロノスがいなかったら俺は今頃どうなっていたことか……。確実に天に召されてただろうな。
ま、それは置いといて、そういう理由で防具がいらないんだよね。だから、中二病心くすぐられる真っ黒のコートとか着ちゃってるんだけど。
街を適当に歩いていくと、地区役場にはすぐに着いた。ドアを開き、中に入る。
今日も、役場は観光客のような人たちで賑わっていた。そんな観光客達の横を一直線に進み、俺は受付の女の人に話しかけた。
「あの、すみません。」
「はーい! 今日はどうしましたー?」
元気いっぱいの声と笑いが飛んでくる。この人は俺が修行している間、色々とお世話になったリゼさんだ。美味しいご飯屋さんとか、オシャレな服屋とかを教えて貰った。
ソフィアには及ばないものの可愛い寄りの美人さんだ。小柄な体型に申し訳程度の胸。15歳らしいが、どう見ても12、3歳にしか見えない。
でも、子供扱いすると、顔を膨らませて拗ねる。……まあ、可愛いからいいんだけど。てか、この世界はどうなってる。美人さんしかいないのか?
「えっと、ソフィア=ノエルっていう女の子を探してほしいんですけど。」
「えっ!? あの貴族令嬢の方ですか?」
「えっと……ああ。多分そうですね。」
俺は貴族のような身なりを思い出して言った。そういや、血で汚れたあの服はどうしたんだろう……。まず、なんであんな変なところで魔物に襲われてたんだ? ま、後で聞くからいいけどさ。
「それなら私が案内しますよ。丁度、休みに入って暇になりそうでしたし。」
「あ、マジすか。ありがとうございます。」
俺はそう言って深々と頭を下げた。顔を上げると、リゼさんは「いえいえ」と言いながら笑っていた。
「じゃあ、行きましょうか。」
俺とリゼさんは、並んで地区役場をでた。心地よい風が髪を優しく撫でる。
そこから世間話をしながら、少し歩いて行くと、リゼさんがめっちゃ大きなお屋敷を指さして、
「ほら、あの大きいのがソフィア=ノエル様のお家ですよ。」
……は? いや、あの家に人住んでんの? あれって人が住むものじゃないだろ……。博物館とか美術館的な何かだと思ってた。貴族ってすげえなオイ。
「じゃ、あの家に行けばいいんですね?」
「そうですよー。一緒に行きます?」
「おお! お願いします!」
俺とリゼさんはソフィアの家に向かって歩き出した。でっかい豪邸がどんどん近づいてくる。……でけえ。マジでけえ。俺の宿屋より何倍もでかいぞ……。どうなってんだソフィアの家は……。
「ところでその背中に背負ってる剣なんですか? 見たことないですね。」
「ん? ああ。えっとこれは五神龍の中の……じゃない!」
「五神龍?」
「違います! これはーえっとー……そうだ! アレです! なんかよく分からないレアドロップです!」
……自分で言うのもなんだが、なんて苦しい言い訳なんだ……。どの魔物のレアドロだよ……。でも、まあ、ここで主人公補正が俺にかかってリゼさんが信じてくれるんだろうな……。
「へぇー! 凄いですねー! レアドロップなんてそんなに見れるもんじゃないですよー!」
……う、嘘だろ!? マジで信じた!? 俺、主人公補正かかってたんだ……。いや、まあ、この世界に来たクラスメイトの奴らに比べたら俺が一番強いんだけどさ。
「そうなんですか……。」
「そうですよー!」
そんな世間話をしていると、豪邸の入口まで来た。シンプルな形をした門の横から中の豪邸を囲うようにぐるっと塀がたっている。
「……凄いな。で、ここからどうしよう?」
「なんか用があって来たんじゃないんですか?」
「えっと、用というかなんというか……気になったからですかね。」
「? 変な理由ですね。ま、いいですけど。……あ、そうだ。どうせですし、近くでお茶でもします?」
「え? あ、ああ。はい。そうですね。」
女子相手からお茶に誘われるのとか明梨以外で初めてなんだけど!? ま、待て、これは俺の異世界生活においての大きなフラグイベントなんじゃないか!?
できればソフィアさんとお茶したかったけど……そんな贅沢はいえん。
こんな美人さんが俺を誘ってれる時点で奇跡なんだから……。
となると、失敗は許されないぞ! 俺!
「じゃ、あそこの店にでも入りますか?」
俺が少し洒落たカフェのようなところを指差す。リゼさんにもまあまあ好印象だったようで、笑って頷いてくれた。
俺とリゼさんはカフェに入ってから、2人がけの席に腰掛け、各々飲み物を注文した。リゼさんはキャラメルマキアートみたいなやつを頼んでた。因みに俺はカフェオレ。……理由は苦いのが嫌いだから。
「なんで俺みたいなのをお茶に誘ってくれたんですか?」
この質問していいのか分からないけど、気になるからしておくことにした。これで何も返ってこなかったら辛いんだけどね……。
「んー。暇だったからですかね? ユウトさんと話してるとなんか暇つぶしになって楽しいし。」
「は、はぁ。ありがとうございます。」
この答えは喜んでいい……のかな? いいんだよな。うん。素直に喜ぼう。
森の中では、真っ白な1匹のドラゴンと黒いローブを羽織り、黒い剣を持った男が静かに対峙していた。
ドラゴンから打ち出される魔術を男が剣で弾いたり、避けたりしている。……たまに当たって、かなりの距離を吹っ飛んでいるが。男は立ち上がると、また、すぐに戻ってきて、また魔術を弾いたり避けたりして、当たって吹っ飛ぶ。
……ドMなのかな?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれから、俺は、毎日みっちり修行に励んだ。休むのは寝る時とご飯食べる時と家に帰る時だけ……。本当に辛かった……。
特にあの二匹、手加減とかそういうものを知らないから、何回死にかけたことか……。てか何回死んだことか。……実は俺、今回の修行で十五回死んだ。ちょっとこれ自慢できんじゃね? 誰が信じるのかはわからないけど。
じゃあ、なんで生きてるのかって?
そんなの決まっているだろう。クロノスに時空魔法で何回も何回も復活させられたんだよ……。マジでアホかあいつら。
どこかの星の戦闘民族さん達みたいに、死にかけてめっちゃ強くなったー! とかはならなかったけど、何回も死んでると、流石に体が丈夫になるみたい。勝手に筋肉がついてた。
人間って、死の危機に瀕するとほんとに進化するんだね。……いや、まあ、死の危機に瀕したんじゃなくて、死んだんだけど。
あ、あと、あの二匹から逃げてたら、めっちゃ足早くなってた。多分これも死にそうだったから進化したんだろうな。
人間マジ半端ない……。てか、俺でも死の危機に瀕するとちゃんと進化するんだな。なんかちょっと安心。
まぁ、そんなこんなで、もう、あの日から29日経った。約束の日まであと1日……。なんだけど、俺、結婚式の会場がどこかわからないんだよね。てか、まず家すら分からない。何をやってるんだ俺は……。
ということで、今日は、ソフィアの家を探すことにした。あわよくば結婚式の会場も。
「ちょっと今日はここまでにするぞー! ソフィアさんの家探さなきゃいけないからー!」
そう言うと暴れ回ってたドラゴン2匹は、少し残念そうな表情を浮かべてから、二本の剣になった。
あ、そうそう。なんか、ドラゴンの表情も読めるようになってきた。全然いらない能力だけど……。
「さ、行くかー。」
俺は慣れた手つきで剣を地面に刺して、早口で呪文を詠唱した。魔法陣がピカっと光ってダーマ王国の門の目の前に来る。
探すと言っても、どこを探せばいいのか分からないな……。とりあえず地区役場にでも行くか……。あの子の名前はわかるし。
流石に1ヶ月もこの地区にいると、俺は大体の建物の位置を把握できるようになっていた。
服屋や定食屋など、特に生活用品を扱うお店は、ほぼすべて覚えている。
因みに、今、俺が来ている服は薄めの真っ黒のコートだ。なんか中二病心くすぐられない? 黒色って。ま、そんな変な理由で俺は黒色のコートを着ることにした。薄めにした理由は暑いのがやだから。それだけ。
最近、お店の人に服だけじゃなくて防具も買った方がいいんじゃないですか? って心配されてるんだけど……、正直、防具とか必要ないんだよね。いや、これ割とガチで。
あの2匹と追いかけっこしたり修行したりしてると、たまに、魔物と鉢合わせたりするんだけど、もうその魔物の攻撃の遅いこと遅いこと……。
仮にも神の座につくヤツらの攻撃力とか速度とかほんと伊達じゃないから。しかも手加減しないっていうオマケ付き。クロノスがいなかったら俺は今頃どうなっていたことか……。確実に天に召されてただろうな。
ま、それは置いといて、そういう理由で防具がいらないんだよね。だから、中二病心くすぐられる真っ黒のコートとか着ちゃってるんだけど。
街を適当に歩いていくと、地区役場にはすぐに着いた。ドアを開き、中に入る。
今日も、役場は観光客のような人たちで賑わっていた。そんな観光客達の横を一直線に進み、俺は受付の女の人に話しかけた。
「あの、すみません。」
「はーい! 今日はどうしましたー?」
元気いっぱいの声と笑いが飛んでくる。この人は俺が修行している間、色々とお世話になったリゼさんだ。美味しいご飯屋さんとか、オシャレな服屋とかを教えて貰った。
ソフィアには及ばないものの可愛い寄りの美人さんだ。小柄な体型に申し訳程度の胸。15歳らしいが、どう見ても12、3歳にしか見えない。
でも、子供扱いすると、顔を膨らませて拗ねる。……まあ、可愛いからいいんだけど。てか、この世界はどうなってる。美人さんしかいないのか?
「えっと、ソフィア=ノエルっていう女の子を探してほしいんですけど。」
「えっ!? あの貴族令嬢の方ですか?」
「えっと……ああ。多分そうですね。」
俺は貴族のような身なりを思い出して言った。そういや、血で汚れたあの服はどうしたんだろう……。まず、なんであんな変なところで魔物に襲われてたんだ? ま、後で聞くからいいけどさ。
「それなら私が案内しますよ。丁度、休みに入って暇になりそうでしたし。」
「あ、マジすか。ありがとうございます。」
俺はそう言って深々と頭を下げた。顔を上げると、リゼさんは「いえいえ」と言いながら笑っていた。
「じゃあ、行きましょうか。」
俺とリゼさんは、並んで地区役場をでた。心地よい風が髪を優しく撫でる。
そこから世間話をしながら、少し歩いて行くと、リゼさんがめっちゃ大きなお屋敷を指さして、
「ほら、あの大きいのがソフィア=ノエル様のお家ですよ。」
……は? いや、あの家に人住んでんの? あれって人が住むものじゃないだろ……。博物館とか美術館的な何かだと思ってた。貴族ってすげえなオイ。
「じゃ、あの家に行けばいいんですね?」
「そうですよー。一緒に行きます?」
「おお! お願いします!」
俺とリゼさんはソフィアの家に向かって歩き出した。でっかい豪邸がどんどん近づいてくる。……でけえ。マジでけえ。俺の宿屋より何倍もでかいぞ……。どうなってんだソフィアの家は……。
「ところでその背中に背負ってる剣なんですか? 見たことないですね。」
「ん? ああ。えっとこれは五神龍の中の……じゃない!」
「五神龍?」
「違います! これはーえっとー……そうだ! アレです! なんかよく分からないレアドロップです!」
……自分で言うのもなんだが、なんて苦しい言い訳なんだ……。どの魔物のレアドロだよ……。でも、まあ、ここで主人公補正が俺にかかってリゼさんが信じてくれるんだろうな……。
「へぇー! 凄いですねー! レアドロップなんてそんなに見れるもんじゃないですよー!」
……う、嘘だろ!? マジで信じた!? 俺、主人公補正かかってたんだ……。いや、まあ、この世界に来たクラスメイトの奴らに比べたら俺が一番強いんだけどさ。
「そうなんですか……。」
「そうですよー!」
そんな世間話をしていると、豪邸の入口まで来た。シンプルな形をした門の横から中の豪邸を囲うようにぐるっと塀がたっている。
「……凄いな。で、ここからどうしよう?」
「なんか用があって来たんじゃないんですか?」
「えっと、用というかなんというか……気になったからですかね。」
「? 変な理由ですね。ま、いいですけど。……あ、そうだ。どうせですし、近くでお茶でもします?」
「え? あ、ああ。はい。そうですね。」
女子相手からお茶に誘われるのとか明梨以外で初めてなんだけど!? ま、待て、これは俺の異世界生活においての大きなフラグイベントなんじゃないか!?
できればソフィアさんとお茶したかったけど……そんな贅沢はいえん。
こんな美人さんが俺を誘ってれる時点で奇跡なんだから……。
となると、失敗は許されないぞ! 俺!
「じゃ、あそこの店にでも入りますか?」
俺が少し洒落たカフェのようなところを指差す。リゼさんにもまあまあ好印象だったようで、笑って頷いてくれた。
俺とリゼさんはカフェに入ってから、2人がけの席に腰掛け、各々飲み物を注文した。リゼさんはキャラメルマキアートみたいなやつを頼んでた。因みに俺はカフェオレ。……理由は苦いのが嫌いだから。
「なんで俺みたいなのをお茶に誘ってくれたんですか?」
この質問していいのか分からないけど、気になるからしておくことにした。これで何も返ってこなかったら辛いんだけどね……。
「んー。暇だったからですかね? ユウトさんと話してるとなんか暇つぶしになって楽しいし。」
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