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装甲歩兵旅団
装甲歩兵
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マジンにとっては日々なんとなく楽しく過ごすためには、日々なんとなく工作の成果が積み重ねられていればそれでよくて、ネタが尽きたり飽きたりというときに散歩したり酒を呑んだり商売女をかわいがったり無法者とじゃれ合ったり、ということを息抜きにしていただけで、別段に毎日女を抱くために囲ったり、賞金首を追い回したりということは、特に望みではない。
田舎にある読み物といえばかつては賞金首の回状くらいで、やることがないときに記憶力の点検検査のような感覚で束になった回状を眺めていただけのことだ。
そういうわけでローゼンヘン館にいても工作の佳境になると小工房に一人篭って工作をしていたりということは今でもよくある。そういうところに了見知らずの家人が押しかけるとマジンはあっさりつまみ出すわけだが、公用があるとあればそれを蹴るほどに了見が狭いわけでもなかった。
リザという女の愛おしさはなんというか、容姿容貌や体の具合がいいとか気風がいいとかそういうのとは別の次元で色々とマジンのあちこち悩まないといけないかな、という頃に現れて思いもよらない話の幕を引っ張る助けをしてくれるところにある。
どのみち体の良さはあと十年二十年のうちに失われるもので、気性もいずれは変わることがあろうが、星回りというものは死ぬまでそうそう変わらない。気風や気性は多少変わっても役どころを大きく変える者はそうそうない。
リザの思いつきと云うには少々無理があるものの持ってきた話にローゼンヘン館の工房はまたぞろ新しい活気が出てきた。
工房の年寄りたちはどうやらそういうものよりは自分たちが作った空飛ぶ機械をもうちょっと方々に売り込めと急かしていたが、自動車以上に面倒になることはわかっていたのと、試すにもちょっとばかり準備がいることがわかっているので、噴進弾と無反動砲の試験と制作に手を回すのと、夏の花火のついでに作る縁日のおもちゃの大きさで我慢させていた。
デカートの縁日に最近出まわるトンボとハエという花火は老人たちの作品でトンボは火をつけると羽で風を切って大きく丸を描き、ハエは回転しながら円を描くように上昇して飛んでゆく。そういう小さな花火だった。
他にも発煙剤や炎色剤が花火制作の過程でみるみる開発が進み、単に老人たちのオモチャとか気晴らしのつもりだった花火が色々な副次的な研究につながりもしていた。
そういう老人たちに帝国軍の使っている小銃を渡すと今更だろうと思うのだが、興味深げにいじり周り小銃弾のおかわりやいくらかの所見を含んだ報告をしてくれたりもする。
彼らの見たところ帝国軍の小銃は、ロータル鉄工の作っていた小銃よりもだいぶ出来がよろしいということであった。
リザが試作の防具を持っていってしまったので、家人皆様で新しいのを何着か寸法違えで仕立て上げ、陶器の骸骨に粘土の肉や内臓を詰めた標的人形に着せて試験をしていると、再びリザが残りの女たちの募兵に現れた。
「で、どう。防具の方は、順調かしら、そろそろ兵隊連れて来ていい? 」
「ああ、もらった小銃で試験して改良しているところだけど、順調といえるかな」
そう言うとリザは呆れたような驚いたような顔をした。
「もってったあれで十分よ。だいたい、甲冑や鎧兜で死者が防げるなら、そもそも鎧兜が廃れるわけないでしょ。今は兵隊の数が必要なの。でもそれじゃ、ウチみたいな新設の実績のない部隊じゃ、どうしても兵隊の戦度胸が足りなくなるのよ。三歩欲しいところで二歩しか出られない兵隊だとダメなの。五十歩百歩って言うけど、兵隊にとってはその五十歩は命を分ける五十歩なのよ。百歩がいいのか五十歩がいいのかそのときにならないとわからないんだけどさ。少なくともマスケット銃なら頭や背中打たれても死なないってだけでぜんぜん違う。
――ともかく改良が進んだって云うならそれでいいから早く作って。でどんな感じに改良が進んだのよ。重くなるのはダメよ。塹壕飛び込むんだから二階から飛び降りるくらい出来ないと困る」
リザの言葉は口にするうちの僅かな時間に奇妙に期待と要求で膨れ上がっていたが、彼女自身は余り気にしていない様子だった。
「肩や胸元あと背中と太ももに少し風船を入れて体積を稼いでいる。クッションみたいな感じかな」
そういって試験の結果をみせるとリザは標的人形に奇妙に関心を示した。
「これちょうだいよ。演習の教材に使うわ」
「撃ったら壊れるぞ」
「そんなのわかってるわよ。兵隊たちに大体の体のことを教えるの。どうせあなたのことだから結構細かく作ってるんでしょ」
「正確ってほどじゃないけどどこになにがあるかぐらいはだいたいわかるようになってる。けど、的にするなら板とか樽でいいだろ」
「自分を、撃つのよ。いくらか姿勢もつけられるんでしょ」
「まぁある程度な。内蔵は袋に包まれているから生きているようにではなく大体の位置でずれるから、お医者の教材にはならない」
「いいのよ。心臓と肝臓と肺と胃腸と腎臓膀胱ぐらい見分けが付けば兵隊なんて上等よ」
「それでどうするつもりだ」
「オレたちのカッコ良い突撃姿勢を研究するのよ。ま、大体見当付いているっていうか、あなたが考えているような姿勢は想像つくけど、そういうのも研究するのが教導部隊の役目だしね。そういうわけだから妹どもを引き取って配属決まったら百人ばかり兵隊回すから採寸して」
リザは自分の見たいものほしいものの話をすると、志願の女達を連れてさっさと出て行った。
十日ほどしてモウデル大尉が百名ほど引き連れて現れた。
今回はタダビトばかりだが幾人かの亜人の将校兵隊もいてそういう者たちもよろしいかと改めて尋ねてきた。
正直云えば全くわからないのだが、早めに相談いただければ手のうちようがあるやもしれない、とマジンは応えた。
十日ほどしてまた百名ほど現れたうちの五十名ほどは亜人で、主に散兵の切込みに定評のある古参だった。
獣人とか有角人や有翼人とか一言で言っても、実のところまったくそれぞれ個々人で体型や特徴が違ってアルジェンやアウルムのようにしっぽと大きな耳はあるもののほとんどタダビトと同じ骨格をしていたり、あるいはつま先や足の関節の位置が異なっていたり、あるいは手足の指の長さや数構造が違っていて、靴や手袋が特注でないと使えなかったりとか、口や喉の形が人の言葉を話すのに余り向いていないとか、まぁそういうこともある。
有翼人なぞもともと翼は痕跡器官で飛べるようなものではない。
せいぜい毛布や雨具の支えになるという程度のものを硬い服の下にたたんでいることで更にボロボロにする。
などという気の毒な有様だったが、当人はあまり気にしていない様子でもあった。
そういう亜人たちは概ね動きや目鼻や或いは軍場の勘が鋭いことで歴戦の特別班を組んでいることが多く、可能ならひとまとめにしておきたいということだった。
誰もが弾に当たらないならそれが一番いいのだが、使える兵隊には長く生きて欲しい、というのは口に出せない部隊司令官の本音だった。
基本的に骨格検査と関節筋肉の動きを確認していくつかある寸法試験品で部分を確認して、あとはタダビトのものを使ってみてということで、百人も百五十人も基本的には同じ型の調整であるタダビトの装具のそれとは全く違う苦労を亜人の装具は必要としていた。
それは自動車の座席のような大雑把さが許されない被服ではなかなかに面倒くさく、可能ならばもう百名ほどといったモウデル大尉はやや気の毒気な伺うような表情であった。
もう二個小隊百人余りいるという。
亜人の特技兵を戦車歩兵に選抜するというのが基本的な方針であるらしい。
もちろんそれだけでは数が足りないのでタダビトも合わせて選抜するが、戦車歩兵の消耗率をどうやって抑えるかが自動車聯隊の躍進の要であると二つの聯隊本部は結論づけた。
戦車の特性上、後続の部隊と歩調を合わせること自体が無意味だったし、それを助けるために冗長を持った防御力と火力があった。
また、機動力の喪失は可能性を無視することはできなかったが、それを援護出来るだけの部隊規模も程々に確保できた。
戦車の指揮官乗員も歩兵戦車の指揮官も新品同然ではあったが、戦車の運転と応急対処にはそこそこの自信が持てるだけの運転時間をこなしつつあった。
戦車大隊は後続の機械化工兵中隊が敵陣地要衝を無力化し自動車化歩兵によって占領されるまで、本隊の支援なしに独自に敵陣地後方を脅かすことを求められていた。
陣地後方には当然に予備陣地や更に戦力の集積をおこなっている本部本拠地点があり、陣地の有無にかかわらず激しい抵抗が予想されている中で戦車の戦闘力で拠点の破壊を必要とするのも当然に、拠点の制圧も重要な任務になる。
陣地突破した後の歩兵戦車の兵員、戦車歩兵は単なる戦力というよりも正しい敵後方拠点を襲撃しているのかを確認するためのある意味で切り札でもあった。
戦車兵はどれほど優秀でも作戦中、敵の書類の確認はできないし捕虜を尋問をすることもできない。それこそが拠点の制圧の目的であり、戦車歩兵の任務だった。
無論、混乱した状態でどれほど状況を正確に読み取れるかはわからない。
だからこそ戦度胸のある学のある目端の利く、貴重な宝石細工よりもなお貴重な兵隊を最前線に送り込み死なせたくない。
そういう意図だった。
帝国語が堪能で帝国軍特有の軍事的な専門知識と常識感覚を持っている者は共和国軍全体を通しても極めて貴重な人材である。
得意げな表情で早くもの里帰りを果たしたローゼンヘン館の女たちは共和国軍での軍歴はないものの下士官や特技兵として扱われていた。
レンゾ大尉が主張しゴルデベルグ中佐が取りまとめた部隊運用計画はラジコル大佐の論文よりもやや踏み込んだ内容だったが、不可能事ではない要素が様々に新編中の聯隊には揃い始めていたし、ラジコル大佐とホイペット大佐はある種のよく出来た話を聞いたときの疑いにも似た希望的な感想を抱いてもいた。
彼らはもちろん兵隊が生き延びることを希望してはいたが、期待はしていなかったし、戦車一両と秤にかけることの意味について疑念もあった。
基本的に両軍が配備した武器を完全に防御することは難しいということを前提に、しかしそれでもいくらかの被害を減ずることを期待して戦車歩兵中隊と自動車化歩兵の人員分の防護服およそ七千を要求した。
予算の話で言えばおよそ戦車二両というところで防護服はできる。もともと大きな予算を動かしてなお予算作業が満了せず処理の計画も動きも未確定の自動車部隊にとっては、本部の手間が増えると云うだけの話で予算金額そのものはあまり問題でなかった。
また参謀本部の研究でもラジコル大佐の構想の上で歩兵の消耗が部隊の転戦によって早くなるのではないかという懸念もあったことで、軍令本部が可能ならば配備と効果の報告を求めていたことで予算化は本部内の動きとして順調だった。
亜人用の防護服は多くの部分で型も含め特注だったが、そこはジェーヴィー教授が新しく提案した立体織機用の計測装置でかなり簡便に採寸を細かくおこなったことでいちいち調整する必要がなくなっていた。
外殻の複合材料部分も同様で機械整形ができるようになっている。
いくらかの亜人は想定を超えた肉体構造上の特徴があって修正を余儀なくされるわけだが、それでもなんとかなっていた。
極端に大きな角を持つ者以外は対応に目処が立っていて、座高制限という共和国軍でも珍しい体格制限をおこなった自動車部隊には鹿のような長く大きな角を持つ種族は幸いいなかった。
幾つかの基本的な部品については流用を前提にした組み合わせが準備されていたから、極端に体型差のないタダビトについては各部について五つか六つの典型をもとに組み合わせて余裕のある外殻と一般的な服飾の縫製と同じ内張りとで、微妙なところは肩を揺らしたり襟首や袖裾を軽くつまんだり引いたりして合わせてもらえばよかった。
むしろ問題は数千という兵隊の計測とその管理の面倒で縫製の都合もあり、月に四回三百ずつに分けて貰う必要があった。
つまりは、どうあっても三ヶ月では無理で気分的には半年でもきつい。
日に四十というのは淡々と三百人ほどが作業をし続けるようになってようやく達成できる数字で、そこに至るまではおよそ四半年かかる。
春までに揃えるのは努力目標ではあったが極めて困難、というところだった。
そこに新風を吹き込んだのはまたもジェーヴィー教授の新技術であった。
と言って基本的には従来の立体織機と同じものなのだが、製品番号と縫製部品番号とを部品の織りの段階で入れ込むことで作業の効率化をおこない、縫製と接着面の記号を部品に更に織り込むことで指示書を探す手間を省いた。
これは大量の防弾繊維のリボンを緩衝材に使っている防護服の構造上の特徴で製造上の問題点でもあったのだが、縫製の直前で部品状態の確認がしやすくなり、縫製の段階でいちいち指示書を探す必要がなくなったことで二割以上も作業時間が圧縮できるようになった。
ジェーヴィー教授は全くなんというべきか、数多の成果の間を蝶のように舞うことで鮮やかに成果に価値を与える人材であった。
個人的に言いたいことも多いマジンも、ジェーヴィー教授の全くもって無邪気なまでの縦横な才覚には天才を感じずにはいられなかった。
秋のうちには無理だろうと思われていた雪解けまでに七千という数は、できるかもしれない、というくらいに状況が改善されていた。
しかしともかくも、およそ大議会議員の奥方様がお呼ばれの夜会に出席する他所行きのドレスと同じ値段の揃いの服、という説明を受けた突撃服という名の肉襦袢は自動車部隊に次第に行き渡っていた。
着膨れた状態では穴を掘るのも難しく、ましてその穴から飛び出すことも這い出すことも難しいわけだが、ともかくもひょっとしたら生き残れるかもしれない装備を身につけると、青弾の直撃を食らってもすっ転んだりという事はまずなくて演習統制官の死亡判定も気が付かないことがあって、塹壕掘ったり腕立てしたりという罰があっても、それはそれで戦場で死なないかもしれない、という奇妙な確信、奇妙な自信に結びついて、多少周りのことが落ち着いてきたり足りないところが見えてきたりと突撃服をまだ受け取っていない者がそれほどか、と驚くほどに張り切っている者が増えてきた。
転んでも打ち身擦り傷が心配不要というのは兵隊の訓練にとって気楽だったから、訓練には身が入る一方で洗濯が大変だった。
濡らしたら二日は乾かないという思わぬ欠点もあった。
鼻が勝負の亜人は着るのを当然嫌がったが、周りが着ているのに自分だけ着ていないのもまるで意味がなく、ともかく洗え乾かせと生活指導に力を入れていた。
当然に兵隊だけでは手が足りず、本部の従兵も駆り出され予備の貨物車の車内が乾燥室になったり、乾かすのを早めるために湯水を沸かしたりと、贅沢な土地の贅沢な後方ならではの前線ではありえない手間をかけて新装備を使った訓練は続けられた。
新装備といえば帝国軍でも新装備がおこなわれたことで前線に一つの転機が訪れていた。
正確に云えば新装備というわけではないのだが、共和国軍から鹵獲していた無線機を空騎兵が運用して共和国軍の追跡に利用している事が確定した。
一時期機関銃の配備によって完全に脅威を払拭していた空騎兵がどうやらまた動いているらしいことは去年おととしあたりからのリザール川をめぐる橋頭堡の戦いで空騎兵が使う色付きの火炎瓶でわかっていた。
それがひどく的確な様子でこちらの動きを追っている様子なのに、これまでのように姿が見えないことを不思議に思っていたのだが、帝国の歌らしいものがかすかに聞こえたことでようやく状況がわかってきた。
おそらく普通に会話もしていたはずなのだが、これまでは全く注意を払っていなかった。
共和国軍では無線を使った日常的な雑談も多く、電池や電波の状態を確かめる意味で、濫用は控えるようにとは通達があったが、一般に使用について禁止はしていなかった。
些細な会話で前線の部隊の気が楽になること士気の状態が把握できることは大隊以下の敵と直接殴りあう部隊の指揮官にとってはひどく重要な情報だったし、隣接部隊の状況の確認にも都合が良かったので、連絡参謀を消耗させないままに状況が追えるとあれば騒がしくはあったが許していた。
一応上級本部では通信状態を監視している建前ではあったが、内容について完全な状態で追跡をしている者はいなかったし、通信の混信も多かった。
問題は、その共和国軍同士の会話を帝国軍の空騎兵が盗み聞きをしていた、ということである。
その声と会話の明瞭さから大まかな電波の発信をたどることで、後には共和国軍の会話の内容から、雲の上の空騎兵は共和国軍の動きをおよそ掴み、雲をくぐり確認していた。
機関銃の銃弾は雲の上まで届くには届くが姿を見えてなければ当たらず、相手がそれなりにその気で突っ込んでこなければ、当てるだけの時間を稼げない。
電波探信儀は雲の上の空騎兵の影を捉えることのできる機械ではあったが、最初からそのつもりで動かさなければ、拾えたとしてそれを撃てる誰かに伝えることは難しかった。すでに二三度試みていたが、伝えている間に動いてしまう影を追ってあさっての方に弾をばらまいて終わっていた。
無線機は空騎兵にとって戦術の幅を一気に広げる道具だった。
これまでも鏡を使った信号や発煙筒や通信筒を落とすなどの方法で連絡をとっていたが、どうあっても伝令以上に働くことは難しかった。
だが、雲の上と下で話ができることで全くこれまでとは異なる展開が開けていた。
特に共和国の通信を傍受し、その大体の位置を把握し敵を確認した上で味方を誘導することは、占領からしばらくで地図ができた土地であれば難しくなかった。
しばしば共和国軍の後方本部や輜重も捉えることができ、直接手出しができないことを歯噛みしながらも敵の手の薄そうな方角とあわせて報告をすれば、余裕のある気張った部隊が押しこみに掛かり、敵が下がることも多かった。
一旦敵を見つけてしまえば、敵の薄さにつけこむことは手数にまさる帝国軍には容易いことだった。
田舎にある読み物といえばかつては賞金首の回状くらいで、やることがないときに記憶力の点検検査のような感覚で束になった回状を眺めていただけのことだ。
そういうわけでローゼンヘン館にいても工作の佳境になると小工房に一人篭って工作をしていたりということは今でもよくある。そういうところに了見知らずの家人が押しかけるとマジンはあっさりつまみ出すわけだが、公用があるとあればそれを蹴るほどに了見が狭いわけでもなかった。
リザという女の愛おしさはなんというか、容姿容貌や体の具合がいいとか気風がいいとかそういうのとは別の次元で色々とマジンのあちこち悩まないといけないかな、という頃に現れて思いもよらない話の幕を引っ張る助けをしてくれるところにある。
どのみち体の良さはあと十年二十年のうちに失われるもので、気性もいずれは変わることがあろうが、星回りというものは死ぬまでそうそう変わらない。気風や気性は多少変わっても役どころを大きく変える者はそうそうない。
リザの思いつきと云うには少々無理があるものの持ってきた話にローゼンヘン館の工房はまたぞろ新しい活気が出てきた。
工房の年寄りたちはどうやらそういうものよりは自分たちが作った空飛ぶ機械をもうちょっと方々に売り込めと急かしていたが、自動車以上に面倒になることはわかっていたのと、試すにもちょっとばかり準備がいることがわかっているので、噴進弾と無反動砲の試験と制作に手を回すのと、夏の花火のついでに作る縁日のおもちゃの大きさで我慢させていた。
デカートの縁日に最近出まわるトンボとハエという花火は老人たちの作品でトンボは火をつけると羽で風を切って大きく丸を描き、ハエは回転しながら円を描くように上昇して飛んでゆく。そういう小さな花火だった。
他にも発煙剤や炎色剤が花火制作の過程でみるみる開発が進み、単に老人たちのオモチャとか気晴らしのつもりだった花火が色々な副次的な研究につながりもしていた。
そういう老人たちに帝国軍の使っている小銃を渡すと今更だろうと思うのだが、興味深げにいじり周り小銃弾のおかわりやいくらかの所見を含んだ報告をしてくれたりもする。
彼らの見たところ帝国軍の小銃は、ロータル鉄工の作っていた小銃よりもだいぶ出来がよろしいということであった。
リザが試作の防具を持っていってしまったので、家人皆様で新しいのを何着か寸法違えで仕立て上げ、陶器の骸骨に粘土の肉や内臓を詰めた標的人形に着せて試験をしていると、再びリザが残りの女たちの募兵に現れた。
「で、どう。防具の方は、順調かしら、そろそろ兵隊連れて来ていい? 」
「ああ、もらった小銃で試験して改良しているところだけど、順調といえるかな」
そう言うとリザは呆れたような驚いたような顔をした。
「もってったあれで十分よ。だいたい、甲冑や鎧兜で死者が防げるなら、そもそも鎧兜が廃れるわけないでしょ。今は兵隊の数が必要なの。でもそれじゃ、ウチみたいな新設の実績のない部隊じゃ、どうしても兵隊の戦度胸が足りなくなるのよ。三歩欲しいところで二歩しか出られない兵隊だとダメなの。五十歩百歩って言うけど、兵隊にとってはその五十歩は命を分ける五十歩なのよ。百歩がいいのか五十歩がいいのかそのときにならないとわからないんだけどさ。少なくともマスケット銃なら頭や背中打たれても死なないってだけでぜんぜん違う。
――ともかく改良が進んだって云うならそれでいいから早く作って。でどんな感じに改良が進んだのよ。重くなるのはダメよ。塹壕飛び込むんだから二階から飛び降りるくらい出来ないと困る」
リザの言葉は口にするうちの僅かな時間に奇妙に期待と要求で膨れ上がっていたが、彼女自身は余り気にしていない様子だった。
「肩や胸元あと背中と太ももに少し風船を入れて体積を稼いでいる。クッションみたいな感じかな」
そういって試験の結果をみせるとリザは標的人形に奇妙に関心を示した。
「これちょうだいよ。演習の教材に使うわ」
「撃ったら壊れるぞ」
「そんなのわかってるわよ。兵隊たちに大体の体のことを教えるの。どうせあなたのことだから結構細かく作ってるんでしょ」
「正確ってほどじゃないけどどこになにがあるかぐらいはだいたいわかるようになってる。けど、的にするなら板とか樽でいいだろ」
「自分を、撃つのよ。いくらか姿勢もつけられるんでしょ」
「まぁある程度な。内蔵は袋に包まれているから生きているようにではなく大体の位置でずれるから、お医者の教材にはならない」
「いいのよ。心臓と肝臓と肺と胃腸と腎臓膀胱ぐらい見分けが付けば兵隊なんて上等よ」
「それでどうするつもりだ」
「オレたちのカッコ良い突撃姿勢を研究するのよ。ま、大体見当付いているっていうか、あなたが考えているような姿勢は想像つくけど、そういうのも研究するのが教導部隊の役目だしね。そういうわけだから妹どもを引き取って配属決まったら百人ばかり兵隊回すから採寸して」
リザは自分の見たいものほしいものの話をすると、志願の女達を連れてさっさと出て行った。
十日ほどしてモウデル大尉が百名ほど引き連れて現れた。
今回はタダビトばかりだが幾人かの亜人の将校兵隊もいてそういう者たちもよろしいかと改めて尋ねてきた。
正直云えば全くわからないのだが、早めに相談いただければ手のうちようがあるやもしれない、とマジンは応えた。
十日ほどしてまた百名ほど現れたうちの五十名ほどは亜人で、主に散兵の切込みに定評のある古参だった。
獣人とか有角人や有翼人とか一言で言っても、実のところまったくそれぞれ個々人で体型や特徴が違ってアルジェンやアウルムのようにしっぽと大きな耳はあるもののほとんどタダビトと同じ骨格をしていたり、あるいはつま先や足の関節の位置が異なっていたり、あるいは手足の指の長さや数構造が違っていて、靴や手袋が特注でないと使えなかったりとか、口や喉の形が人の言葉を話すのに余り向いていないとか、まぁそういうこともある。
有翼人なぞもともと翼は痕跡器官で飛べるようなものではない。
せいぜい毛布や雨具の支えになるという程度のものを硬い服の下にたたんでいることで更にボロボロにする。
などという気の毒な有様だったが、当人はあまり気にしていない様子でもあった。
そういう亜人たちは概ね動きや目鼻や或いは軍場の勘が鋭いことで歴戦の特別班を組んでいることが多く、可能ならひとまとめにしておきたいということだった。
誰もが弾に当たらないならそれが一番いいのだが、使える兵隊には長く生きて欲しい、というのは口に出せない部隊司令官の本音だった。
基本的に骨格検査と関節筋肉の動きを確認していくつかある寸法試験品で部分を確認して、あとはタダビトのものを使ってみてということで、百人も百五十人も基本的には同じ型の調整であるタダビトの装具のそれとは全く違う苦労を亜人の装具は必要としていた。
それは自動車の座席のような大雑把さが許されない被服ではなかなかに面倒くさく、可能ならばもう百名ほどといったモウデル大尉はやや気の毒気な伺うような表情であった。
もう二個小隊百人余りいるという。
亜人の特技兵を戦車歩兵に選抜するというのが基本的な方針であるらしい。
もちろんそれだけでは数が足りないのでタダビトも合わせて選抜するが、戦車歩兵の消耗率をどうやって抑えるかが自動車聯隊の躍進の要であると二つの聯隊本部は結論づけた。
戦車の特性上、後続の部隊と歩調を合わせること自体が無意味だったし、それを助けるために冗長を持った防御力と火力があった。
また、機動力の喪失は可能性を無視することはできなかったが、それを援護出来るだけの部隊規模も程々に確保できた。
戦車の指揮官乗員も歩兵戦車の指揮官も新品同然ではあったが、戦車の運転と応急対処にはそこそこの自信が持てるだけの運転時間をこなしつつあった。
戦車大隊は後続の機械化工兵中隊が敵陣地要衝を無力化し自動車化歩兵によって占領されるまで、本隊の支援なしに独自に敵陣地後方を脅かすことを求められていた。
陣地後方には当然に予備陣地や更に戦力の集積をおこなっている本部本拠地点があり、陣地の有無にかかわらず激しい抵抗が予想されている中で戦車の戦闘力で拠点の破壊を必要とするのも当然に、拠点の制圧も重要な任務になる。
陣地突破した後の歩兵戦車の兵員、戦車歩兵は単なる戦力というよりも正しい敵後方拠点を襲撃しているのかを確認するためのある意味で切り札でもあった。
戦車兵はどれほど優秀でも作戦中、敵の書類の確認はできないし捕虜を尋問をすることもできない。それこそが拠点の制圧の目的であり、戦車歩兵の任務だった。
無論、混乱した状態でどれほど状況を正確に読み取れるかはわからない。
だからこそ戦度胸のある学のある目端の利く、貴重な宝石細工よりもなお貴重な兵隊を最前線に送り込み死なせたくない。
そういう意図だった。
帝国語が堪能で帝国軍特有の軍事的な専門知識と常識感覚を持っている者は共和国軍全体を通しても極めて貴重な人材である。
得意げな表情で早くもの里帰りを果たしたローゼンヘン館の女たちは共和国軍での軍歴はないものの下士官や特技兵として扱われていた。
レンゾ大尉が主張しゴルデベルグ中佐が取りまとめた部隊運用計画はラジコル大佐の論文よりもやや踏み込んだ内容だったが、不可能事ではない要素が様々に新編中の聯隊には揃い始めていたし、ラジコル大佐とホイペット大佐はある種のよく出来た話を聞いたときの疑いにも似た希望的な感想を抱いてもいた。
彼らはもちろん兵隊が生き延びることを希望してはいたが、期待はしていなかったし、戦車一両と秤にかけることの意味について疑念もあった。
基本的に両軍が配備した武器を完全に防御することは難しいということを前提に、しかしそれでもいくらかの被害を減ずることを期待して戦車歩兵中隊と自動車化歩兵の人員分の防護服およそ七千を要求した。
予算の話で言えばおよそ戦車二両というところで防護服はできる。もともと大きな予算を動かしてなお予算作業が満了せず処理の計画も動きも未確定の自動車部隊にとっては、本部の手間が増えると云うだけの話で予算金額そのものはあまり問題でなかった。
また参謀本部の研究でもラジコル大佐の構想の上で歩兵の消耗が部隊の転戦によって早くなるのではないかという懸念もあったことで、軍令本部が可能ならば配備と効果の報告を求めていたことで予算化は本部内の動きとして順調だった。
亜人用の防護服は多くの部分で型も含め特注だったが、そこはジェーヴィー教授が新しく提案した立体織機用の計測装置でかなり簡便に採寸を細かくおこなったことでいちいち調整する必要がなくなっていた。
外殻の複合材料部分も同様で機械整形ができるようになっている。
いくらかの亜人は想定を超えた肉体構造上の特徴があって修正を余儀なくされるわけだが、それでもなんとかなっていた。
極端に大きな角を持つ者以外は対応に目処が立っていて、座高制限という共和国軍でも珍しい体格制限をおこなった自動車部隊には鹿のような長く大きな角を持つ種族は幸いいなかった。
幾つかの基本的な部品については流用を前提にした組み合わせが準備されていたから、極端に体型差のないタダビトについては各部について五つか六つの典型をもとに組み合わせて余裕のある外殻と一般的な服飾の縫製と同じ内張りとで、微妙なところは肩を揺らしたり襟首や袖裾を軽くつまんだり引いたりして合わせてもらえばよかった。
むしろ問題は数千という兵隊の計測とその管理の面倒で縫製の都合もあり、月に四回三百ずつに分けて貰う必要があった。
つまりは、どうあっても三ヶ月では無理で気分的には半年でもきつい。
日に四十というのは淡々と三百人ほどが作業をし続けるようになってようやく達成できる数字で、そこに至るまではおよそ四半年かかる。
春までに揃えるのは努力目標ではあったが極めて困難、というところだった。
そこに新風を吹き込んだのはまたもジェーヴィー教授の新技術であった。
と言って基本的には従来の立体織機と同じものなのだが、製品番号と縫製部品番号とを部品の織りの段階で入れ込むことで作業の効率化をおこない、縫製と接着面の記号を部品に更に織り込むことで指示書を探す手間を省いた。
これは大量の防弾繊維のリボンを緩衝材に使っている防護服の構造上の特徴で製造上の問題点でもあったのだが、縫製の直前で部品状態の確認がしやすくなり、縫製の段階でいちいち指示書を探す必要がなくなったことで二割以上も作業時間が圧縮できるようになった。
ジェーヴィー教授は全くなんというべきか、数多の成果の間を蝶のように舞うことで鮮やかに成果に価値を与える人材であった。
個人的に言いたいことも多いマジンも、ジェーヴィー教授の全くもって無邪気なまでの縦横な才覚には天才を感じずにはいられなかった。
秋のうちには無理だろうと思われていた雪解けまでに七千という数は、できるかもしれない、というくらいに状況が改善されていた。
しかしともかくも、およそ大議会議員の奥方様がお呼ばれの夜会に出席する他所行きのドレスと同じ値段の揃いの服、という説明を受けた突撃服という名の肉襦袢は自動車部隊に次第に行き渡っていた。
着膨れた状態では穴を掘るのも難しく、ましてその穴から飛び出すことも這い出すことも難しいわけだが、ともかくもひょっとしたら生き残れるかもしれない装備を身につけると、青弾の直撃を食らってもすっ転んだりという事はまずなくて演習統制官の死亡判定も気が付かないことがあって、塹壕掘ったり腕立てしたりという罰があっても、それはそれで戦場で死なないかもしれない、という奇妙な確信、奇妙な自信に結びついて、多少周りのことが落ち着いてきたり足りないところが見えてきたりと突撃服をまだ受け取っていない者がそれほどか、と驚くほどに張り切っている者が増えてきた。
転んでも打ち身擦り傷が心配不要というのは兵隊の訓練にとって気楽だったから、訓練には身が入る一方で洗濯が大変だった。
濡らしたら二日は乾かないという思わぬ欠点もあった。
鼻が勝負の亜人は着るのを当然嫌がったが、周りが着ているのに自分だけ着ていないのもまるで意味がなく、ともかく洗え乾かせと生活指導に力を入れていた。
当然に兵隊だけでは手が足りず、本部の従兵も駆り出され予備の貨物車の車内が乾燥室になったり、乾かすのを早めるために湯水を沸かしたりと、贅沢な土地の贅沢な後方ならではの前線ではありえない手間をかけて新装備を使った訓練は続けられた。
新装備といえば帝国軍でも新装備がおこなわれたことで前線に一つの転機が訪れていた。
正確に云えば新装備というわけではないのだが、共和国軍から鹵獲していた無線機を空騎兵が運用して共和国軍の追跡に利用している事が確定した。
一時期機関銃の配備によって完全に脅威を払拭していた空騎兵がどうやらまた動いているらしいことは去年おととしあたりからのリザール川をめぐる橋頭堡の戦いで空騎兵が使う色付きの火炎瓶でわかっていた。
それがひどく的確な様子でこちらの動きを追っている様子なのに、これまでのように姿が見えないことを不思議に思っていたのだが、帝国の歌らしいものがかすかに聞こえたことでようやく状況がわかってきた。
おそらく普通に会話もしていたはずなのだが、これまでは全く注意を払っていなかった。
共和国軍では無線を使った日常的な雑談も多く、電池や電波の状態を確かめる意味で、濫用は控えるようにとは通達があったが、一般に使用について禁止はしていなかった。
些細な会話で前線の部隊の気が楽になること士気の状態が把握できることは大隊以下の敵と直接殴りあう部隊の指揮官にとってはひどく重要な情報だったし、隣接部隊の状況の確認にも都合が良かったので、連絡参謀を消耗させないままに状況が追えるとあれば騒がしくはあったが許していた。
一応上級本部では通信状態を監視している建前ではあったが、内容について完全な状態で追跡をしている者はいなかったし、通信の混信も多かった。
問題は、その共和国軍同士の会話を帝国軍の空騎兵が盗み聞きをしていた、ということである。
その声と会話の明瞭さから大まかな電波の発信をたどることで、後には共和国軍の会話の内容から、雲の上の空騎兵は共和国軍の動きをおよそ掴み、雲をくぐり確認していた。
機関銃の銃弾は雲の上まで届くには届くが姿を見えてなければ当たらず、相手がそれなりにその気で突っ込んでこなければ、当てるだけの時間を稼げない。
電波探信儀は雲の上の空騎兵の影を捉えることのできる機械ではあったが、最初からそのつもりで動かさなければ、拾えたとしてそれを撃てる誰かに伝えることは難しかった。すでに二三度試みていたが、伝えている間に動いてしまう影を追ってあさっての方に弾をばらまいて終わっていた。
無線機は空騎兵にとって戦術の幅を一気に広げる道具だった。
これまでも鏡を使った信号や発煙筒や通信筒を落とすなどの方法で連絡をとっていたが、どうあっても伝令以上に働くことは難しかった。
だが、雲の上と下で話ができることで全くこれまでとは異なる展開が開けていた。
特に共和国の通信を傍受し、その大体の位置を把握し敵を確認した上で味方を誘導することは、占領からしばらくで地図ができた土地であれば難しくなかった。
しばしば共和国軍の後方本部や輜重も捉えることができ、直接手出しができないことを歯噛みしながらも敵の手の薄そうな方角とあわせて報告をすれば、余裕のある気張った部隊が押しこみに掛かり、敵が下がることも多かった。
一旦敵を見つけてしまえば、敵の薄さにつけこむことは手数にまさる帝国軍には容易いことだった。
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