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【続編】ヨルゲンxオラフ
39 将来の夢
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二学年後期は、これまでの学校生活の中で一番穏やかに楽しく過ぎていった。
ヨルゲンとの関係は相変わらずではあったけど、俺の勘違いでなければ、以前より心の距離が近くなってきたと思う。
何故そんなことが言えるかというと、前期終わりに専科の話をして以降、俺のことばかりでなくヨルゲンの話も少しずつ聞けるようになったからだ。
もしかしたら、俺が「俺、この味好き! ヨルゲンは?」と聞き返せるようになったのが原因かもしれない。要は一学年の時に会話が一切弾まなかったのは、俺の何もかもが追いついていない状態にも関わらず、合間合間にヨルゲンに話しかけていたからかな――と考えるようになっていた。
俺の生活全般を管理する任務を請け負っているヨルゲンからしたら、自分の話題よりも俺がやらないといけないことを先に終わらせるほうが優先順位が高かったんだろうな。……冷静に振り返ってみれば、「そりゃそうだよな」としか自分でも思わなかった。
俺の一番の問題は、人の前に立つとどうしても焦ってしまうこの性格にあると思う。勿論不器用で他の人ほど自分の身体を使いこなせていないのも、大きな問題ではあるんだけどさ。
事前準備ができていないとすぐに上がってしまうから、今みたいに生活に余裕が生まれるまでこのことに気付けなかった。
ヨルゲンとさらに会話を弾ませるには、何よりも俺自身にもっともっと余裕が必要なんだ――。
そのことに気付くと、勉強にも益々熱が入った。
◇
そんなある日のこと。
いつものようにヨルゲンにボタンがしっかりはまっているかの確認をしてもらっていると、顔を上げて鏡越しに俺と目を合わせたヨルゲンが尋ねてきたんだ。
「オラフ、ちょっといいか」
「え? うん。いいけど」
ヨルゲンはいつも大体真顔なので今も真顔だけど、どこか緊張しているようにも見えなくない。どうしたんだろう? 何かあったのかな。内心ソワソワしながらヨルゲンの言葉の続きを待っていると、ヨルゲンが水色の瞳で俺を真っ直ぐ射抜きながらゆっくりと口を開いた。
「オラフ。専科のことだが」
「うん?」
「実は、クリーガー子爵から新たな条件がついた」
「え? 父様から、新たな条件? なんだそれ」
とりあえず、俺は何も聞いていない。目をぱちくりさせてヨルゲンを見ていると、やけに真剣な眼差しのヨルゲンが口を開いた。
「まず、卒業まで上位の成績を守ること」
「う、うん」
父様は一体なんだってそんな条件を出したんだろう? 全く話が見えなくて、小首を傾げながらとりあえず相槌を打つ。
「次に、騎士科を選択し、体力をつけいざという時身体を張って守れるだけの強さを得ること」
「へ? 身体を張って守るって、誰を?」
俺のこの質問には、ヨルゲンは答えてくれなかった。代わりに、別のことを言ってきた。
「だが、専科が異なるとオラフと離れている時間が増えてしまう。そのことに対する許しがほしいんだ」
「ゆ、許し?」
脈絡のない会話に大いに混乱しながらも、俺なりに必死で頭を回転させる。父様の意図は全くわからないけど、俺がヨルゲンとうまくいっていることを前回の夏季休暇で俺から聞かされている。
だけど俺はご覧の通り、すぐに転んだり階段から落ちそうになったりと、お目付け役にしてみれば片時も目が離せない対象者だ。
……要は、俺が怪我をしないようにしてね、という条件を付け加えたのかな?
父様自身は俺のことはさほど心配はしていないと思うけど、ハンスがとにかく心配性だから十分あり得る。母様とダニエラ以外の人間に対しては割と淡白だと思うけど、お祖父様の代から仕えてくれていたハンスには父様も弱いんだよね。なんせ子供の頃からの付き合いだからなあ。
わかったぞ! 俺は最近すくすくと身長が伸びてきていて、そろそろハンスと並びそうなところだ。つまり俺に何かあった時、ハンスでは支えられなくなる時期は近い内にやってくる。ハンスはそれを心配して、ハンスの代わりに俺を支えてくれる誰かを俺につけてくれと父様にお願いしたんじゃないかな?
……でもそれって、専科まで選択させるのはどうなんだろう? という疑問が俺の中に湧いた。
「ヨルゲンはさ、やりたいことは他にないの?」
「……どういうことだ?」
「だからさ、騎士科に入るのはヨルゲンが将来やりたいことと繋がっているならいいけど、父様に条件を出されたから選ぶのは、俺は違うと思うんだ」
俺の言葉を聞いたヨルゲンが、目を大きく瞠る。
勿論、お金のことはあるだろう。俺にだってそれくらいわかる。家のことを考えるなら、俺の管理をする契約を続けていたほうがいいだろうことも。
だけどそれは本当にヨルゲンが望んでいることなんだろうか。後々になって、この時ヨルゲンが選択した道が違ったと思った時、その恨みが俺に向きはしないかな。俺は、ヨルゲンに嫌われるのだけは嫌だよ。
「……ヨルゲンの将来の夢は?」
これだけは、ちゃんと聞いておきたい。俺はヨルゲンの手を借りることはあっても、ヨルゲンの選択肢の幅を狭めるつもりは毛頭ないから。
鏡越しにじっと見つめていると、ヨルゲンが俺の頭頂に顎を置きながら言った。
「俺は――大切な人を守れるようになりたい」
騎士団長の話にあった言葉だ。ヨルゲンはとても感銘を受けている様子だったけど、やっぱりそうだったらしい。
ヨルゲンの大切な人というと、当然家族のことだろうな、と推測する。つまりヨルゲンは家族を守る為、父様が提示した条件を飲もうということなのかもしれない。
「……騎士科に進むのがヨルゲン自身の意思なら、俺はそれでいいと思うよ」
「ああ、俺自身の意思だ」
俺は曖昧な笑みを浮かべた。俺起因でヨルゲンの専科が決まることに対しては、責任重大で正直なところ「どうしよう」という気持ちが強かったけど、ヨルゲンは基本頑固だ。一度そうと決めたのなら、これ以上俺が案ずる余地はないのかもしれない。
「……そっか。ならいいと思うよ」
俺の返事を聞いたヨルゲンの下瞼が、ほんの僅かだけど弧を描く。え? もしかして笑ってる? と思った直後には、いつもの真顔に戻っていた。……あーあ。
「……ありがとう、オラフ」
「いや、俺は別に何も――」
次の瞬間、俺の目は驚愕に見開かれた。目線を俺の頭頂に落としたヨルゲンの唇が、俺の頭頂に微かに押し当てられたから。
へ……っ。
「いや、ちゃんと話を聞いてくれてありがとう。ではそろそろ朝食に向かおうか」
固まってしまった俺に、ヨルゲンは何もなかったかのように背中を向ける。
「は、はい……?」
語尾に疑問符を浮かばせながら、颯爽と廊下に向かうヨルゲンの背中を追いかけたのだった。
ヨルゲンとの関係は相変わらずではあったけど、俺の勘違いでなければ、以前より心の距離が近くなってきたと思う。
何故そんなことが言えるかというと、前期終わりに専科の話をして以降、俺のことばかりでなくヨルゲンの話も少しずつ聞けるようになったからだ。
もしかしたら、俺が「俺、この味好き! ヨルゲンは?」と聞き返せるようになったのが原因かもしれない。要は一学年の時に会話が一切弾まなかったのは、俺の何もかもが追いついていない状態にも関わらず、合間合間にヨルゲンに話しかけていたからかな――と考えるようになっていた。
俺の生活全般を管理する任務を請け負っているヨルゲンからしたら、自分の話題よりも俺がやらないといけないことを先に終わらせるほうが優先順位が高かったんだろうな。……冷静に振り返ってみれば、「そりゃそうだよな」としか自分でも思わなかった。
俺の一番の問題は、人の前に立つとどうしても焦ってしまうこの性格にあると思う。勿論不器用で他の人ほど自分の身体を使いこなせていないのも、大きな問題ではあるんだけどさ。
事前準備ができていないとすぐに上がってしまうから、今みたいに生活に余裕が生まれるまでこのことに気付けなかった。
ヨルゲンとさらに会話を弾ませるには、何よりも俺自身にもっともっと余裕が必要なんだ――。
そのことに気付くと、勉強にも益々熱が入った。
◇
そんなある日のこと。
いつものようにヨルゲンにボタンがしっかりはまっているかの確認をしてもらっていると、顔を上げて鏡越しに俺と目を合わせたヨルゲンが尋ねてきたんだ。
「オラフ、ちょっといいか」
「え? うん。いいけど」
ヨルゲンはいつも大体真顔なので今も真顔だけど、どこか緊張しているようにも見えなくない。どうしたんだろう? 何かあったのかな。内心ソワソワしながらヨルゲンの言葉の続きを待っていると、ヨルゲンが水色の瞳で俺を真っ直ぐ射抜きながらゆっくりと口を開いた。
「オラフ。専科のことだが」
「うん?」
「実は、クリーガー子爵から新たな条件がついた」
「え? 父様から、新たな条件? なんだそれ」
とりあえず、俺は何も聞いていない。目をぱちくりさせてヨルゲンを見ていると、やけに真剣な眼差しのヨルゲンが口を開いた。
「まず、卒業まで上位の成績を守ること」
「う、うん」
父様は一体なんだってそんな条件を出したんだろう? 全く話が見えなくて、小首を傾げながらとりあえず相槌を打つ。
「次に、騎士科を選択し、体力をつけいざという時身体を張って守れるだけの強さを得ること」
「へ? 身体を張って守るって、誰を?」
俺のこの質問には、ヨルゲンは答えてくれなかった。代わりに、別のことを言ってきた。
「だが、専科が異なるとオラフと離れている時間が増えてしまう。そのことに対する許しがほしいんだ」
「ゆ、許し?」
脈絡のない会話に大いに混乱しながらも、俺なりに必死で頭を回転させる。父様の意図は全くわからないけど、俺がヨルゲンとうまくいっていることを前回の夏季休暇で俺から聞かされている。
だけど俺はご覧の通り、すぐに転んだり階段から落ちそうになったりと、お目付け役にしてみれば片時も目が離せない対象者だ。
……要は、俺が怪我をしないようにしてね、という条件を付け加えたのかな?
父様自身は俺のことはさほど心配はしていないと思うけど、ハンスがとにかく心配性だから十分あり得る。母様とダニエラ以外の人間に対しては割と淡白だと思うけど、お祖父様の代から仕えてくれていたハンスには父様も弱いんだよね。なんせ子供の頃からの付き合いだからなあ。
わかったぞ! 俺は最近すくすくと身長が伸びてきていて、そろそろハンスと並びそうなところだ。つまり俺に何かあった時、ハンスでは支えられなくなる時期は近い内にやってくる。ハンスはそれを心配して、ハンスの代わりに俺を支えてくれる誰かを俺につけてくれと父様にお願いしたんじゃないかな?
……でもそれって、専科まで選択させるのはどうなんだろう? という疑問が俺の中に湧いた。
「ヨルゲンはさ、やりたいことは他にないの?」
「……どういうことだ?」
「だからさ、騎士科に入るのはヨルゲンが将来やりたいことと繋がっているならいいけど、父様に条件を出されたから選ぶのは、俺は違うと思うんだ」
俺の言葉を聞いたヨルゲンが、目を大きく瞠る。
勿論、お金のことはあるだろう。俺にだってそれくらいわかる。家のことを考えるなら、俺の管理をする契約を続けていたほうがいいだろうことも。
だけどそれは本当にヨルゲンが望んでいることなんだろうか。後々になって、この時ヨルゲンが選択した道が違ったと思った時、その恨みが俺に向きはしないかな。俺は、ヨルゲンに嫌われるのだけは嫌だよ。
「……ヨルゲンの将来の夢は?」
これだけは、ちゃんと聞いておきたい。俺はヨルゲンの手を借りることはあっても、ヨルゲンの選択肢の幅を狭めるつもりは毛頭ないから。
鏡越しにじっと見つめていると、ヨルゲンが俺の頭頂に顎を置きながら言った。
「俺は――大切な人を守れるようになりたい」
騎士団長の話にあった言葉だ。ヨルゲンはとても感銘を受けている様子だったけど、やっぱりそうだったらしい。
ヨルゲンの大切な人というと、当然家族のことだろうな、と推測する。つまりヨルゲンは家族を守る為、父様が提示した条件を飲もうということなのかもしれない。
「……騎士科に進むのがヨルゲン自身の意思なら、俺はそれでいいと思うよ」
「ああ、俺自身の意思だ」
俺は曖昧な笑みを浮かべた。俺起因でヨルゲンの専科が決まることに対しては、責任重大で正直なところ「どうしよう」という気持ちが強かったけど、ヨルゲンは基本頑固だ。一度そうと決めたのなら、これ以上俺が案ずる余地はないのかもしれない。
「……そっか。ならいいと思うよ」
俺の返事を聞いたヨルゲンの下瞼が、ほんの僅かだけど弧を描く。え? もしかして笑ってる? と思った直後には、いつもの真顔に戻っていた。……あーあ。
「……ありがとう、オラフ」
「いや、俺は別に何も――」
次の瞬間、俺の目は驚愕に見開かれた。目線を俺の頭頂に落としたヨルゲンの唇が、俺の頭頂に微かに押し当てられたから。
へ……っ。
「いや、ちゃんと話を聞いてくれてありがとう。ではそろそろ朝食に向かおうか」
固まってしまった俺に、ヨルゲンは何もなかったかのように背中を向ける。
「は、はい……?」
語尾に疑問符を浮かばせながら、颯爽と廊下に向かうヨルゲンの背中を追いかけたのだった。
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