33 / 66
33 ユグのお願い
しおりを挟む
台座の受け皿部分のゴミを取り除き、古代語が彫られた溝の掃除をしていく。
固まってしまった土を水で浸して柔らかくしては細い枝で掻いている内に、少しずつ全体が現れてきた。
「細かいなあ……っ」
石盤とは違って、こちらに記された文字は恐ろしいほどに小さい。石盤は僕のお腹程度の高さしかないので、腰にもきた。この体勢は、地味にきつい。師匠の腰痛に比べたら大したことはないのかもしれないけど。
僕が細かい掃除を始めてしまうと、ユグは手伝えることがなくなる。
これは後で聞いた話だけど、僕が作業している間、ユグはせっせと狩りや果物の採取をしたり、枯れ枝を集めたりしてくれたそうだ。僕は相変わらず全く気付かなかったらしいけど。
「――アーウィン」
突然視界が遮られたかと思うと、唇に触れたのは柔らかい感触。
「えっ」
光石の淡い光の中に浮かび上がるユグの端正な顔を見た瞬間、予期していなかった僕の心臓がドクン! と飛び跳ねる。
「アーウィン、戻ってきた?」
小首を傾げるユグ。僕は瞬時に悟った。
「えっ!? あっ!? ユグ、ごめん! またやっちゃった……!」
ユグの微笑には、僕のことを愛しいという想いが滲み出ているように見える。
う……そんな優しい目で見られたら、台座掃除に集中しすぎて他のことを何もかも忘れていたことが急に申し訳なくなるんだけど……。
「そ、それでユグ、どうしたの?」
気を取り直し、ユグを笑顔で見上げた。ユグは嬉しそうに目を細めると、僕の髪をさらりと撫でて耳にかけてくれる。
「ユ、ユグッ!?」
ユグの見た目はがっちりとした体型で大人の男って感じだけど、その実中身は純粋で、行動のひとつひとつは物凄く可愛らしい。そんなユグが突然大人っぽく振る舞うと、どう反応していいのか困ってしまうのだ。
僕のドキドキなんて知ってか知らずか、眩しい笑顔を惜しげもなく見せるユグ。くああ……っ!
「アーウィン、ご飯の前にお風呂行こう?」
「え!? もうそんな時間!?」
慌てて隙間から外を覗く。先の方に見える虚の穴の向こう側は、確かにもう真っ暗になっていた。うそ! 集中しすぎるにも程があるよ!
「まさかユグ、ずっと僕を呼んでた!?」
ユグはゆっくりと首を横に振る。
「ううん、大丈夫。アーウィンが夢中になってるの見るの、楽しかった」
「それってずっと呼んでたってことじゃ……!」
「キスする前に、夢中なアーウィンたっぷり見た。可愛かった」
「ぶ……っ」
ユグの説明によると、僕は夢中になって作業している間、独り言を喋ったり唇を尖らせたり、時には笑ったりしているらしかった。いや、なにそれ。全然知らないんだけど。
「アーウィンのすごく可愛い……ええと、表情? 沢山見てたから、楽しかった」
「は、ははは……」
つまりは僕の百面相をじっと眺めていたってことだ。恥ずかしい……まあ、ユグならいいんだけど、年上としての貫禄とかそういったものがね……。
でも、僕の行き過ぎた集中のお陰で、受け皿部分の汚れはほぼ取り除かれた。区切りとしては丁度いいと思おう。そして百面相については一旦忘れよう、うん。
「よ、よし! じゃあ今日はここまでにして、解読は明日にしようか!」
「うん!」
ユグの背中を押しながら、ユグの生活区域へと戻る。
道具を隅の方に片付けると、ユグが当たり前のように僕を横抱きに持ち上げた。
少しばかり真剣な表情のユグが、遠慮がちに尋ねる。
「……アーウィン、この間の、またやって?」
「この間の……?」
一瞬何だろうと思った。でも少し照れくさそうなユグの表情を見て、すぐに気付く。
この間のといえば、あれしかない。
すると僕が返事をする前に、ユグが言った。
「オレの、アーウィン擦る」
「ぐっ」
「オレ、アーウィンの擦る」
「ぶはっ」
はっきりと言葉にされると、どうしたって恥ずかしい。前回はユグは僕にはしなかった。いや、恥ずかしすぎてさせなかったのは僕だけど、どう考えてもユグがヤりたがっているようにしか聞こえない! 未だかつて自分以外の手に触れさせたことがないだけに、期待よりもどうしようという焦りの方が先に立った。
――だけど。
「……お願い、シよ?」
悲しそうに首を傾げられてしまった僕は。
「ど……どんと来いだよ!」
と、自分の薄っぺらい胸を拳で叩いてしまった。
……ああ。
◇
川辺りの窪みの水たまりをお湯にして汗を流した後。
「あ……っ、ユグッ、ユグの手っ、大きい……っ!」
前回と同様、ユグの上に正面から跨った僕の陰茎は、現在ユグの大きな手の中にすっぽりと収まっていた。
人の手、ヤバすぎる。なにこれ、自分でヤるのと全く違う……っ!
ユグの手の表面は少し皮が厚くてゴツゴツしていて、擦り上げられる度に強い刺激が与えられる。
「アーウィン、キスしたい……!」
色っぽい顔のユグが、口を半開きにして舌を出した。僕に顔を近づけると、口を開けて吐息を漏らしていた僕の唇をあっさりと奪い去る。
「あっ、ん、……んむぅっ」
ユグの手が動く度に、水面がパチャパチャと音を立てた。そこに追加するようにクチュクチュと響く舌が絡み合う音が、僕の興奮を掻き立てる。
ぷはあっと顔を話すと、勝手に揺れる腰の動きを止められないまま、自分でも甘ったるいなと思う弱々しい声を出した。
「や、イク、出ちゃうよ……っ」
真っ赤になっている自覚を持ちながら、緩みまくった顔でユグを見る。ユグは、まるで睨んでいるように僕を凝視していた。お尻に触れるユグの陰茎がガチガチになっているのが見なくとも分かったので、これが必死で我慢している顔なんだろう。
……堪らなくそそられる僕は、すっかりエロい人間になってしまったみたいだ。
僕を見つめっ放しのユグが、雄味の強い笑みを浮かべてのたまった。
「アーウィン、美味しそう……」
「へ……っ?」
「アーウィンの、欲しい」
「え、欲しいって何を――うわっ」
ユグは突然僕の腰を持ち上げると、ユグの手に握られた完勃ちした僕の雄の先端をぱくりと口に含む。
「ひ、ひゃあああっ!? ユグ、何してんのさ!」
「おいひほうらから」
「ば、ばかっ! そんなところで喋るんじゃないっ!」
ユグの頭を押したけど、びくともしなかった。その間にも、ユグの手の動きはどんどん早くなる。
――そういえば、この間もやたらと口に挿れたがってた!
「やっ、本当に、ユグ、そんなものは口に挿れちゃ駄目だから!」
と、ユグのギラギラした目が僕を捉える。
限界に近い僕の陰茎を口に含んだまま、ユグが言った。
「村にいた時、兄さまが口に挿れてるの、見た」
「はあっ!?」
「触りたいと思うの、大好きな人。大好きな人のもの、全部食べたい」
ユグの兄いいいいっ! 子供ユグになんていうものを見せてるんだ!
「だからアーウィンの、全部ほしい」
「ユ、ユグ……ッ、あ、イク、イッちゃう……っ!」
ユグの優しくも激しい手の動きの前に、僕はあっさりと果て。
「……アーウィンの味」
僕のモノを呑み干したユグが、色気満載の猛った目で舌なめずりをしながら、低い声で囁いた。
固まってしまった土を水で浸して柔らかくしては細い枝で掻いている内に、少しずつ全体が現れてきた。
「細かいなあ……っ」
石盤とは違って、こちらに記された文字は恐ろしいほどに小さい。石盤は僕のお腹程度の高さしかないので、腰にもきた。この体勢は、地味にきつい。師匠の腰痛に比べたら大したことはないのかもしれないけど。
僕が細かい掃除を始めてしまうと、ユグは手伝えることがなくなる。
これは後で聞いた話だけど、僕が作業している間、ユグはせっせと狩りや果物の採取をしたり、枯れ枝を集めたりしてくれたそうだ。僕は相変わらず全く気付かなかったらしいけど。
「――アーウィン」
突然視界が遮られたかと思うと、唇に触れたのは柔らかい感触。
「えっ」
光石の淡い光の中に浮かび上がるユグの端正な顔を見た瞬間、予期していなかった僕の心臓がドクン! と飛び跳ねる。
「アーウィン、戻ってきた?」
小首を傾げるユグ。僕は瞬時に悟った。
「えっ!? あっ!? ユグ、ごめん! またやっちゃった……!」
ユグの微笑には、僕のことを愛しいという想いが滲み出ているように見える。
う……そんな優しい目で見られたら、台座掃除に集中しすぎて他のことを何もかも忘れていたことが急に申し訳なくなるんだけど……。
「そ、それでユグ、どうしたの?」
気を取り直し、ユグを笑顔で見上げた。ユグは嬉しそうに目を細めると、僕の髪をさらりと撫でて耳にかけてくれる。
「ユ、ユグッ!?」
ユグの見た目はがっちりとした体型で大人の男って感じだけど、その実中身は純粋で、行動のひとつひとつは物凄く可愛らしい。そんなユグが突然大人っぽく振る舞うと、どう反応していいのか困ってしまうのだ。
僕のドキドキなんて知ってか知らずか、眩しい笑顔を惜しげもなく見せるユグ。くああ……っ!
「アーウィン、ご飯の前にお風呂行こう?」
「え!? もうそんな時間!?」
慌てて隙間から外を覗く。先の方に見える虚の穴の向こう側は、確かにもう真っ暗になっていた。うそ! 集中しすぎるにも程があるよ!
「まさかユグ、ずっと僕を呼んでた!?」
ユグはゆっくりと首を横に振る。
「ううん、大丈夫。アーウィンが夢中になってるの見るの、楽しかった」
「それってずっと呼んでたってことじゃ……!」
「キスする前に、夢中なアーウィンたっぷり見た。可愛かった」
「ぶ……っ」
ユグの説明によると、僕は夢中になって作業している間、独り言を喋ったり唇を尖らせたり、時には笑ったりしているらしかった。いや、なにそれ。全然知らないんだけど。
「アーウィンのすごく可愛い……ええと、表情? 沢山見てたから、楽しかった」
「は、ははは……」
つまりは僕の百面相をじっと眺めていたってことだ。恥ずかしい……まあ、ユグならいいんだけど、年上としての貫禄とかそういったものがね……。
でも、僕の行き過ぎた集中のお陰で、受け皿部分の汚れはほぼ取り除かれた。区切りとしては丁度いいと思おう。そして百面相については一旦忘れよう、うん。
「よ、よし! じゃあ今日はここまでにして、解読は明日にしようか!」
「うん!」
ユグの背中を押しながら、ユグの生活区域へと戻る。
道具を隅の方に片付けると、ユグが当たり前のように僕を横抱きに持ち上げた。
少しばかり真剣な表情のユグが、遠慮がちに尋ねる。
「……アーウィン、この間の、またやって?」
「この間の……?」
一瞬何だろうと思った。でも少し照れくさそうなユグの表情を見て、すぐに気付く。
この間のといえば、あれしかない。
すると僕が返事をする前に、ユグが言った。
「オレの、アーウィン擦る」
「ぐっ」
「オレ、アーウィンの擦る」
「ぶはっ」
はっきりと言葉にされると、どうしたって恥ずかしい。前回はユグは僕にはしなかった。いや、恥ずかしすぎてさせなかったのは僕だけど、どう考えてもユグがヤりたがっているようにしか聞こえない! 未だかつて自分以外の手に触れさせたことがないだけに、期待よりもどうしようという焦りの方が先に立った。
――だけど。
「……お願い、シよ?」
悲しそうに首を傾げられてしまった僕は。
「ど……どんと来いだよ!」
と、自分の薄っぺらい胸を拳で叩いてしまった。
……ああ。
◇
川辺りの窪みの水たまりをお湯にして汗を流した後。
「あ……っ、ユグッ、ユグの手っ、大きい……っ!」
前回と同様、ユグの上に正面から跨った僕の陰茎は、現在ユグの大きな手の中にすっぽりと収まっていた。
人の手、ヤバすぎる。なにこれ、自分でヤるのと全く違う……っ!
ユグの手の表面は少し皮が厚くてゴツゴツしていて、擦り上げられる度に強い刺激が与えられる。
「アーウィン、キスしたい……!」
色っぽい顔のユグが、口を半開きにして舌を出した。僕に顔を近づけると、口を開けて吐息を漏らしていた僕の唇をあっさりと奪い去る。
「あっ、ん、……んむぅっ」
ユグの手が動く度に、水面がパチャパチャと音を立てた。そこに追加するようにクチュクチュと響く舌が絡み合う音が、僕の興奮を掻き立てる。
ぷはあっと顔を話すと、勝手に揺れる腰の動きを止められないまま、自分でも甘ったるいなと思う弱々しい声を出した。
「や、イク、出ちゃうよ……っ」
真っ赤になっている自覚を持ちながら、緩みまくった顔でユグを見る。ユグは、まるで睨んでいるように僕を凝視していた。お尻に触れるユグの陰茎がガチガチになっているのが見なくとも分かったので、これが必死で我慢している顔なんだろう。
……堪らなくそそられる僕は、すっかりエロい人間になってしまったみたいだ。
僕を見つめっ放しのユグが、雄味の強い笑みを浮かべてのたまった。
「アーウィン、美味しそう……」
「へ……っ?」
「アーウィンの、欲しい」
「え、欲しいって何を――うわっ」
ユグは突然僕の腰を持ち上げると、ユグの手に握られた完勃ちした僕の雄の先端をぱくりと口に含む。
「ひ、ひゃあああっ!? ユグ、何してんのさ!」
「おいひほうらから」
「ば、ばかっ! そんなところで喋るんじゃないっ!」
ユグの頭を押したけど、びくともしなかった。その間にも、ユグの手の動きはどんどん早くなる。
――そういえば、この間もやたらと口に挿れたがってた!
「やっ、本当に、ユグ、そんなものは口に挿れちゃ駄目だから!」
と、ユグのギラギラした目が僕を捉える。
限界に近い僕の陰茎を口に含んだまま、ユグが言った。
「村にいた時、兄さまが口に挿れてるの、見た」
「はあっ!?」
「触りたいと思うの、大好きな人。大好きな人のもの、全部食べたい」
ユグの兄いいいいっ! 子供ユグになんていうものを見せてるんだ!
「だからアーウィンの、全部ほしい」
「ユ、ユグ……ッ、あ、イク、イッちゃう……っ!」
ユグの優しくも激しい手の動きの前に、僕はあっさりと果て。
「……アーウィンの味」
僕のモノを呑み干したユグが、色気満載の猛った目で舌なめずりをしながら、低い声で囁いた。
53
あなたにおすすめの小説
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
うそつきΩのとりかえ話譚
沖弉 えぬ
BL
療養を終えた王子が都に帰還するのに合わせて開催される「番候補戦」。王子は国の将来を担うのに相応しいアルファであり番といえば当然オメガであるが、貧乏一家の財政難を救うべく、18歳のトキはアルファでありながらオメガのフリをして王子の「番候補戦」に参加する事を決める。一方王子にはとある秘密があって……。雪の積もった日に出会った紅梅色の髪の青年と都で再会を果たしたトキは、彼の助けもあってオメガたちによる候補戦に身を投じる。
舞台は和風×中華風の国セイシンで織りなす、同い年の青年たちによる旅と恋の話です。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
記憶を失くしたはずの元夫が、どうか自分と結婚してくれと求婚してくるのですが。
鷲井戸リミカ
BL
メルヴィンは夫レスターと結婚し幸せの絶頂にいた。しかしレスターが勇者に選ばれ、魔王討伐の旅に出る。やがて勇者レスターが魔王を討ち取ったものの、メルヴィンは夫が自分と離婚し、聖女との再婚を望んでいると知らされる。
死を望まれたメルヴィンだったが、不思議な魔石の力により脱出に成功する。国境を越え、小さな町で暮らし始めたメルヴィン。ある日、ならず者に絡まれたメルヴィンを助けてくれたのは、元夫だった。なんと彼は記憶を失くしているらしい。
君を幸せにしたいと求婚され、メルヴィンの心は揺れる。しかし、メルヴィンは元夫がとある目的のために自分に近づいたのだと知り、慌てて逃げ出そうとするが……。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる