3 / 45
3 別れ
「私も行きます! 絶対ついていきます!」
ディーウィットの護衛騎士で優秀な事務官となっていたアルフォンスは、ディーウィットの帝国行きを聞いた瞬間、共に行くと主張してきた。
あまりにもな会話の内容については、アルフォンスには伝えていない。元々王家の裏事情を伝えていなかったのが幸いした。いくらなんでも、信頼する部下のアルフォンスにそこまで家族に厭われているのだと知られるのは惨めすぎる。
国王である父が率先して広めている噂の通り、「自分が避けている」体を取った方が、国はうまくいく。国に対する不信感を無下に植え付けるのは、ディーウィットの本意ではないのだ。
だからディーウィットは、アルフォンスに頭を下げて頼み込んだ。
「頼むアルフォンス。お前までこの国を去ったら、これまで僕が必死でやっていたことが全て水の泡になってしまうんだ。この国を守る為に残ってくれないか」
だが、アルフォンスは抵抗した。
「何故殿下が行かなければいけないのですか! 帝国が所望したのはデアーグ様なのですよね!? どうしてそこまでしてこの国を守ろうとするのです!」
「アルフォンス、口は慎め。誰に聞かれるか分からないぞ」
「ですが!」
ただでさえアルフォンスは「親不孝者で冷たい」ディーウィットの子飼いだと言われているのだ。国を批判するようなアルフォンスの言葉を聞きでもしたら、何をされるか分かったものではない。
だからディーウィットは、必死で言い訳を捻り出した。
「……家族と離れるいい機会だから、その、デアーグも嫌がっていたし……。だから僕から頼んだんだ」
アルフォンスの顔が、ぐしゃりと歪んだ。
「そんな、殿下……嫌です、行かないで下さい! そうだ、私と逃げましょう!? ご家族と離れられればいいのですよね!? 殿下、私は殿下のことを……!」
アルフォンスが口にしようとした言葉を、ディーウィットは彼の口をそっと手で押さえることで止める。これ以上アルフォンスの忠義に甘えてはならない。そうやって甘えた結果、幾人もの忠臣が王家により排除されてしまったのだから。
これまでディーウィットの身も心も支えてくれたアルフォンスを不幸の道に引き摺り込むことだけは、絶対にしてはならない。それと同時に、自分と関わったことを――どうしてもアルフォンスにだけは後悔してもらいたくなかったのだ。
「……言うな。既に決まったことだ。僕はこの先皇配となる。もう……覆せない」
アルフォンスの瞳から、悔しげな涙が流れ出す。それだけで、ディーウィットの心は救われた気がした。
「頼む。お前にしか託せないんだ。この国の民を、僕の代わりに守ってほしい」
共に過ごす内に、アルフォンスが自分に信を置くようになってくれていたのは感じていた。それはディーウィットも同様だ。二人の間に信頼関係が生まれてくるにつれ、この男のことを臣下以上の気が置けない存在として信頼するようになっていた。
何故なら、この男だけが自分の理解者だったからだ。ディーウィットが共にいて心が安らぐのは、この男の隣だけだったのだ。自分と同じ、王家から目を背けられてしまったアルフォンスだけが。
ディーウィットとて、できることならアルフォンスと離れたくはない。だが、他の男の皇配となる自分の傍にただいたところで、果たしてアルフォンスは幸せと言えるだろうか。
既に騎士への道は断たれたアルフォンスから、更に官としての出世の道までも断つことはできない。もし共に帝国に赴けば、そこで待ち構えているのは前進も後退もできない地獄だろうから。
だったら今は辛くとも、離れるべきなのだ。距離と時間が、きっとこの苦しさを忘れさせてくれる筈だから。今となれば、アルフォンスに王家の実態を知られることなくやってこれたのは、二人にとってよかったことなのだ。
「……皇配と言えば聞こえはいいかもしれないが、皇帝にはすでに正妃がいるのはよく知られたことだ。相手が望んでいるのは、体の良い人質だろうな。国力が弱ってきたところで一気に帝国に取り込もうという魂胆だろう」
「それが分かっておられて、何故……!」
絞り出すようなアルフォンスの問いには、答えなかった。どちらにしろ、帝国に渡ればもうディーウィットに自由はないのは明白だ。ならば真実など、知る必要はない。
「……こんな僕に仕えてくれてありがとう、アルフォンス。心から感謝している」
零れ落ちそうな涙を堪えながら、にこりと笑う。
「――殿下!」
アルフォンスの逞しい腕が、細いディーウィットの身体を包み込んだ。
アルフォンスに聞こえるか聞こえないかほどの声で、「さよなら」と囁く。
それが、アルフォンスに対する決別の言葉となった。
◇
そして今、ディーウィットは海の向こう側にある帝国に向かう船の上にいる。
命令からここまで、あっという間の出来事だった。正直なところ、普段からこの速度で仕事をして欲しかった……と思わざるを得ない。単にやる気の問題なのだとは思うが。
船の甲板の上から、ぼんやりと前方に広がる水平線を眺める。
「アルフォンス……」
ディーウィットは、自身の首にぶら下がる首飾りを握り締めた。二十歳の成人の際アルフォンスから贈られた、大きめな『夜の光石』が美しい逸品である。
一介の護衛騎士でしかないアルフォンスにしてみたら、かなり高い買い物だったのではないか。無理をさせてしまったのではと思いはしたが、これまで誕生日に贈り物など貰ったことがなかったディーウィットにとってこれは正に宝物で、突き返すことなどできなかった。
家族にこんな立派な物を所持していると知られたら、あっさり奪われかねない。ディーウィットは服の中にしまい込み、以来お守りとして肌見放さず持っていた。
「元気でいるだろうか……」
護衛という名の見張りに回りを固められながら城を立ち去る際、デアーグがにこにこしながらアルフォンスに近付いていくのが見えた。
アルフォンスはデアーグに振り回されはしたが、元々その外見をデアーグが好ましいと思っていたことに間違いはない。だからディーウィットは、泣きそうな思いを必死で抑えつけながら笑顔でアルフォンスに伝えていた。「デアーグは天真爛漫だが、悪い奴じゃない。今後はデアーグに可愛がってもらうんだぞ」と。
アルフォンスを表立って使い続けたことで、アルフォンスの有能ぶりは誰もが知るところになっている。以前は冷たく切り離したデアーグも、きっと惜しいことをしたと思っていたに違いない。アルフォンスに近付いていく時の笑顔を見れば、自分の憶測が間違っていなかったことが分かった。
だから、アルフォンスは大丈夫だ。ディーウィットという異分子さえいなくなれば、きっと彼らの剥き出しになっていた悪意は鳴りを潜めるに違いないから。
事実上、家族、いや国から切り捨てられた自分に従っても、アルフォンスに明るい未来はないのだから、これでいい――。
「……人質生活には政務もないだろうし、今よりのんびりできるかな」
流れる涙は、船上に吹く冷たい海風のせいだと思うことにした。
ディーウィットの護衛騎士で優秀な事務官となっていたアルフォンスは、ディーウィットの帝国行きを聞いた瞬間、共に行くと主張してきた。
あまりにもな会話の内容については、アルフォンスには伝えていない。元々王家の裏事情を伝えていなかったのが幸いした。いくらなんでも、信頼する部下のアルフォンスにそこまで家族に厭われているのだと知られるのは惨めすぎる。
国王である父が率先して広めている噂の通り、「自分が避けている」体を取った方が、国はうまくいく。国に対する不信感を無下に植え付けるのは、ディーウィットの本意ではないのだ。
だからディーウィットは、アルフォンスに頭を下げて頼み込んだ。
「頼むアルフォンス。お前までこの国を去ったら、これまで僕が必死でやっていたことが全て水の泡になってしまうんだ。この国を守る為に残ってくれないか」
だが、アルフォンスは抵抗した。
「何故殿下が行かなければいけないのですか! 帝国が所望したのはデアーグ様なのですよね!? どうしてそこまでしてこの国を守ろうとするのです!」
「アルフォンス、口は慎め。誰に聞かれるか分からないぞ」
「ですが!」
ただでさえアルフォンスは「親不孝者で冷たい」ディーウィットの子飼いだと言われているのだ。国を批判するようなアルフォンスの言葉を聞きでもしたら、何をされるか分かったものではない。
だからディーウィットは、必死で言い訳を捻り出した。
「……家族と離れるいい機会だから、その、デアーグも嫌がっていたし……。だから僕から頼んだんだ」
アルフォンスの顔が、ぐしゃりと歪んだ。
「そんな、殿下……嫌です、行かないで下さい! そうだ、私と逃げましょう!? ご家族と離れられればいいのですよね!? 殿下、私は殿下のことを……!」
アルフォンスが口にしようとした言葉を、ディーウィットは彼の口をそっと手で押さえることで止める。これ以上アルフォンスの忠義に甘えてはならない。そうやって甘えた結果、幾人もの忠臣が王家により排除されてしまったのだから。
これまでディーウィットの身も心も支えてくれたアルフォンスを不幸の道に引き摺り込むことだけは、絶対にしてはならない。それと同時に、自分と関わったことを――どうしてもアルフォンスにだけは後悔してもらいたくなかったのだ。
「……言うな。既に決まったことだ。僕はこの先皇配となる。もう……覆せない」
アルフォンスの瞳から、悔しげな涙が流れ出す。それだけで、ディーウィットの心は救われた気がした。
「頼む。お前にしか託せないんだ。この国の民を、僕の代わりに守ってほしい」
共に過ごす内に、アルフォンスが自分に信を置くようになってくれていたのは感じていた。それはディーウィットも同様だ。二人の間に信頼関係が生まれてくるにつれ、この男のことを臣下以上の気が置けない存在として信頼するようになっていた。
何故なら、この男だけが自分の理解者だったからだ。ディーウィットが共にいて心が安らぐのは、この男の隣だけだったのだ。自分と同じ、王家から目を背けられてしまったアルフォンスだけが。
ディーウィットとて、できることならアルフォンスと離れたくはない。だが、他の男の皇配となる自分の傍にただいたところで、果たしてアルフォンスは幸せと言えるだろうか。
既に騎士への道は断たれたアルフォンスから、更に官としての出世の道までも断つことはできない。もし共に帝国に赴けば、そこで待ち構えているのは前進も後退もできない地獄だろうから。
だったら今は辛くとも、離れるべきなのだ。距離と時間が、きっとこの苦しさを忘れさせてくれる筈だから。今となれば、アルフォンスに王家の実態を知られることなくやってこれたのは、二人にとってよかったことなのだ。
「……皇配と言えば聞こえはいいかもしれないが、皇帝にはすでに正妃がいるのはよく知られたことだ。相手が望んでいるのは、体の良い人質だろうな。国力が弱ってきたところで一気に帝国に取り込もうという魂胆だろう」
「それが分かっておられて、何故……!」
絞り出すようなアルフォンスの問いには、答えなかった。どちらにしろ、帝国に渡ればもうディーウィットに自由はないのは明白だ。ならば真実など、知る必要はない。
「……こんな僕に仕えてくれてありがとう、アルフォンス。心から感謝している」
零れ落ちそうな涙を堪えながら、にこりと笑う。
「――殿下!」
アルフォンスの逞しい腕が、細いディーウィットの身体を包み込んだ。
アルフォンスに聞こえるか聞こえないかほどの声で、「さよなら」と囁く。
それが、アルフォンスに対する決別の言葉となった。
◇
そして今、ディーウィットは海の向こう側にある帝国に向かう船の上にいる。
命令からここまで、あっという間の出来事だった。正直なところ、普段からこの速度で仕事をして欲しかった……と思わざるを得ない。単にやる気の問題なのだとは思うが。
船の甲板の上から、ぼんやりと前方に広がる水平線を眺める。
「アルフォンス……」
ディーウィットは、自身の首にぶら下がる首飾りを握り締めた。二十歳の成人の際アルフォンスから贈られた、大きめな『夜の光石』が美しい逸品である。
一介の護衛騎士でしかないアルフォンスにしてみたら、かなり高い買い物だったのではないか。無理をさせてしまったのではと思いはしたが、これまで誕生日に贈り物など貰ったことがなかったディーウィットにとってこれは正に宝物で、突き返すことなどできなかった。
家族にこんな立派な物を所持していると知られたら、あっさり奪われかねない。ディーウィットは服の中にしまい込み、以来お守りとして肌見放さず持っていた。
「元気でいるだろうか……」
護衛という名の見張りに回りを固められながら城を立ち去る際、デアーグがにこにこしながらアルフォンスに近付いていくのが見えた。
アルフォンスはデアーグに振り回されはしたが、元々その外見をデアーグが好ましいと思っていたことに間違いはない。だからディーウィットは、泣きそうな思いを必死で抑えつけながら笑顔でアルフォンスに伝えていた。「デアーグは天真爛漫だが、悪い奴じゃない。今後はデアーグに可愛がってもらうんだぞ」と。
アルフォンスを表立って使い続けたことで、アルフォンスの有能ぶりは誰もが知るところになっている。以前は冷たく切り離したデアーグも、きっと惜しいことをしたと思っていたに違いない。アルフォンスに近付いていく時の笑顔を見れば、自分の憶測が間違っていなかったことが分かった。
だから、アルフォンスは大丈夫だ。ディーウィットという異分子さえいなくなれば、きっと彼らの剥き出しになっていた悪意は鳴りを潜めるに違いないから。
事実上、家族、いや国から切り捨てられた自分に従っても、アルフォンスに明るい未来はないのだから、これでいい――。
「……人質生活には政務もないだろうし、今よりのんびりできるかな」
流れる涙は、船上に吹く冷たい海風のせいだと思うことにした。
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
完結しました!ありがとうございました。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。