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第三章・雨音と舟と絵画のパズル
舟と絵画
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透矢はなかなか戻ってこなかった。耳の遠い鏑木を連れてくるのに苦戦しているのだろうか。少し心配だが、まだ相談したいことがあるので都合が良い。
「運転のできる者は?」
風見の呼びかけには三人が挙手をした。蜂須とマリアと彼自身だ。金森夫婦は運転ができないし、鏑木も難しいことは想像がつく。
「絵と透矢さんだけの状態にしてはいけない、というのも条件だよな。会場と駅のどちら側でも、あの人と絵だけが残るのはまずい」
そう言ってから、風見はふと由美の方を見た。今の発言が彼女の夫を貶すことになると気づいたようだ。
「すみません。旦那さんを疑っているわけではないのですが……」
「いえ。状況が状況ですし、仕方がありません。アラクネさんの備品ということになっていますから、あの人に預けるというのも不自然ですしね。夫だけではなく、私たち夫婦が絵画と残される状況も避けていただけますか? 私、夫とふたりきりだと挙動不審になってしまいそうで……」
「なるほど。分かりました」
風見はスマホを取り出し、画面をタップして何かを打ち込んでいく。数十秒後、俺のスマホにメッセージが届いた。先ほどと同じく、蜂須とマリアにも同じ文面を送っているようだ。
そこには、このようなことが記されていた。
〈条件〉
◎車に乗れるのは運転手を含めてふたりまで。絵画を積む場合は、それを人間ひとり分として扱う。
◎運転ができるのは、蜂須・マリア・風見の三名。
◎会場側・駅側のどちらにおいても、絵画と透矢だけの状態になってはいけない。
◎絵画と金森夫妻だけの状態になってもいけない。
「申し訳ありませんが、私からも条件を出していいですか」
画面を注視していたマリアが、手をあげて言った。口と手を同時に動かし、川渡りパズルの条件を付け足す。
◎マリアは鳥辺野または透矢との同乗不可。
「えっ、どうしてですか?」
急に名指しでNGが出たので抗議する。透矢はともかく、俺は彼女の仕事仲間だ。避けられるようなことをした覚えはない。マリアは俺の方を見ると、眉根を下げて事情を説明した。
「ごめんなさいね。男の人とふたりきりで車に乗るのは、避けたいのよ」
「それって、週刊誌対策ですか」
ひと月ほど前、彼女は『週刊タレイア』に記事を書かれたばかりだ。あのときは写真を撮られずに済んだものの、まだ狙われている可能性はある。そういえば近くに歓楽街もあるし、警戒するに越したことはない。
「実はさっき、茜ちゃんから連絡があったのよね」
「茜さんからですか?」
俺は首をひねる。彼女はオフィスで留守番をしているはずだ。マリアに連絡を寄越すなんて、何があったのだろう。
「オフィスに変な電話が掛かってきたそうよ。出版社の社員を名乗って、私の行先を尋ねたの。茜ちゃん、うっかりここを教えてしまったらしくて」
「ああ……出版社ですか……」
それがタレイアの記者だとしたら、嘘はついていない。そして、乗せられてしまった茜も悪くない。実際、アラクネは出版社とやり取りする機会が多いのだから。あとで連絡をくれただけでも助かる。
「風見さんと行動を共にするのは今さらだから、ネタにならないと思うけど。鳥辺野くんはちょっとね。講師としてはまだ新人だし……」
「透矢さんも駄目ですか?」
「どんなこじつけを書かれるか分からないもの。さすがに鏑木オーナーとなら大丈夫でしょうけれど」
確かに、若い女性と中年男性の組み合わせなんて、ゴシップ誌にはかっこうの餌だよな。写真さえあればどんな記事でも書けてしまうのだから。そう考えると、この条件を無視するわけにはいかない。
「あの、そろそろ夫が戻ってきます」
噂をすれば何とやら、だ。おろおろと告げる由美の視線を追うと、窓越しにふたつの人影が見えた。着実に出口の方へ近づいている。
「……とにかく。最初はマリアと蜂須だ。これしかない」
低い声で風見が指示をした。駅までは車で五分ほど。往復で十分。続きはこの時間を使って考えるつもりか。彼は人差し指で唇を撫でながら、真剣な表情で車を見詰めていた。
「おや、我々を待っていてくださったんですか」
透矢と鏑木が連れ立って現れる。彼の言うとおり、最初に乗るのはアラクネのメンバーなのだから、律儀に待っている必要はなかった。あくまで彼の視点では。
「すみません。由美さんから色々とお話を伺っていたので、出発が遅れてしまいました。せっかく来ていただいたのに、もう少しここでお待ちいただくことになります。まずは彼女らが駅に向かい、片方が戻ってきますので」
相変わらず言い訳と演技が上手い。かつての家庭教師とつい話が弾んで……というシチュエーションが想像できた。二枚の絵画は駐車場に残したまま、アラクネの女性ふたりが車に乗り込む。
「後部座席には誰も乗らないのですか?」
できればスルーしてほしかったのだが、そうもいかなかった。透矢が気づいてしまったので、またもや風見が説明をする。
「精密機器を載せているので、簡単に積み下ろしができないんです」
「もう片方の席は空いていましたよね?」
「そちらはシートが濡れています。先ほど、水筒の中身をこぼしてしまいまして」
流れるような嘘と嘘。なんだかこの人が怖くなってきた。透矢の疑問は解消したようで、特に訝しむ様子もなく車を見送る。そういえば、どちらが駅に残ってどちらが戻ってくるのだろう。
また、ポケットの中身が振動した。取り出してみると、マリアからのメッセージが届いている。
――戻ってくるのは私の方でいいでしょうか?
これは……どうなんだろう。マリアが男性と同乗できないことを考えると、蜂須を運転手として戻らせた方が便利だと思うのだが。とはいえ、彼女ばかりに運転させるのも申し訳ないし……。俺があれこれと考えている隣で、風見は金森夫妻と雑談に興じている。だが、その合間にしっかりとスマホを確認していた。
――それでいい。マリアが戻ってきてくれ。
何か考えがあるのか、風見はそう返信した。俺はメモ帳アプリを立ち上げて、現在の状況を入力した。こうでもしないと混乱してしまう。
① 蜂須・マリア 行く。
② マリア 戻る。
約十分後、指示どおりマリアが戻ってくる。車から降りた彼女は、風見の前に立ってこう言った。
「風見さんは片道しか運転できないかもしれません」
どういう意味だろう。これには風見本人もきょとんとしている。マリアは自分の運転してきた道を振り返りつつ、説明を続けた。
「道路工事のせいで、車両は一方通行になっているんです。往路と復路で別の道を通らなければなりません。それで……復路が、かなり狭いんですよ」
「うっ」
風見はあからさまに弱った声を出した。ルックスも頭脳も品性も完璧な彼だが、どうしても苦手な分野がある。はっきり言って、彼は運転が下手なのだ。片道五分程度の道なら大丈夫かと思ったが、そうか、道路工事か……。
「往路はいけそうなんだな?」
苦い顔で風見が確かめると、マリアは頷いた。
「はい。そちらは普通の道なので」
風見はスマホを取り出し、また素早く何かを打ち込んだ。その文面は俺のスマホにも届く。
〈条件〉
◎風見が運転できるのは往路のみ。
(やっぱり駄目か)
見栄を張らないのが彼の長所でもある。大きい車だし、事故でも起こしたら大変だものな。彼が次に指示したのは、マリアと〈遊泳〉が駅に向かうこと、今度は蜂須が戻ってくることだった。
車が再出発したあと、俺はメモ帳アプリに書き込んだ。
③ マリア・〈遊泳〉 行く。
④ 蜂須 戻る。
「これからは金森くんの作品にも期待しているよ」
車が戻ってくるのを待つ間、鏑木と金森夫妻は雑談をしていた。学生時代の話に始まり、卒業後の二十年あまりについて情報を交わしている。鏑木の告げた言葉が、俺の耳に飛び込んだ。
「木田くんも、金森くんも、在学中から良い絵を描いていた。だから金森くんも大丈夫だ。立派な画家になれる」
鏑木はいまだに由美を旧姓で呼んでいる。彼の中では、いつまでもふたりは教え子のままなのかもしれない。対等な学生同士だった頃の印象が抜けず、夫婦としてのしがらみに気づいていない――そんな気がした。
そうこうしているうちに蜂須が戻ってくる。今度は彼女と鏑木が駅へ向かうことになった。運転させてばかりで申し訳ないが、風見自身はなるべくここに残っておきたいのだろう。彼は復路の運転ができないのだから、向こうに行ってしまうと簡単には戻れない。
「鏑木さん、駅に着いたらそのまま帰ってくださっても大丈夫ですからね」
車のドアを閉めながら、風見はそう言った。確かに、この川渡りパズルから鏑木が抜けても問題はなさそうだ。これから何往復も続くわけだし、お年寄りを無意味に待たせるのも悪い。……まあ、今の言葉が彼に聞き取れた可能性は低いが。
蜂須の運転する車が出発する。駐車場を出て、路地を進んでいく様子を何気なく見送っていた。だが、その動きがやけにふらふらし始めたかと思うと、すぐに停車してしまう。
(何があったんだ?)
運転席のドアが開き、蜂須が降りた。まるで、転がり落ちるかのように。これは緊急事態だ。この場にいる者たち――金森夫妻と俺と風見は、一斉に駆け寄った。
「蜂須!」
風見の支える肩は細かく震えている。顔は伏せられているが、赤く上気している様子が窺えた。助手席の鏑木が降りてくる気配はない。どうしたんだ、という問い掛けに、彼女は人差し指を伸ばして車内の彼を指した。
「鏑木さんが、笑わせてくるの……」
「は?」
素っ頓狂な声が重なる。しかしよく見ると、蜂須は泣いているわけでも苦しんでいるわけでもなく、ただ息を殺して笑っているのだった。
「ふたりきりになった途端、すごく面白い話ばかりしてくるの……。あの方は、いったい何者なの……」
「実は、落語家として活動していた頃があります」
心配そうに覗き込む由美が言った。隣に立つ透矢も頷いている。
「鏑木先生は美大の講師ですが、休職をして落語家に弟子入りなさったことがあるのです。めきめきと話術を磨き、後継者として指名されるほどの実力がありましたが、それを蹴って美大に戻ってきました」
何なんだ、その奇天烈な経歴は。その話だけでドラマが一本作れそうなのだが。とにかく、事故や事件でなくて良かった。鏑木には少しだけ黙ってもらって、蜂須はもう一度運転を――
「いや、こりゃ駄目だ」
鏑木の顔を見ただけで吹き出してしまう蜂須を前に、俺は呟いた。再起不能だ。運転に支障が出る。彼女は彼と同乗することができない。
スマホを取り出し、川渡りパズルの条件をひとつ付け足した。
〈条件〉
◎蜂須と鏑木は同乗不可。
送信完了、っと。このメッセージを見たマリアは訝しむだろうが、説明は後だ。頼みの綱である風見に視線を向けると、彼は溜め息をついた。
「蜂須のやつ、ああ見えてゲラなんだよな……」
仕方がない、と呟きながらキーを受け取る。鏑木を降ろすのではなく、自分が代わりに運転することにしたようだ。駐車場には金森夫妻と俺と蜂須、そして〈あさぼらけ Ⅱ〉が残されている状態になった。
蜂須が使い物にならないままだったらどうしようかと思ったが、幸いにも数分後には落ち着いたようだ。個展の感想などを語りながら場を繋いでいる。その様子を横目に、俺は今の動きを記録した。ついでに、戻ってくる人のことも。
⑤ 風見・鏑木 行く。
⑥ マリア 戻る。
風見は復路の運転ができないし、蜂須はこちら側にいる。戻ってこれるのはマリアだけだ。風見を再利用するため連れて戻ってくる可能性も過ったが、実際に到着したのは彼女ひとりだった。車から降りるや否や、蜂須に声をかける。
「何があったんですか、鏑木さんと」
「面目ないわね……」
事情を説明されたマリアは、風見と同じことをいった。
「蜂須さん、案外とよく笑いますものね。くだらない冗談には愛想笑いもしませんけれど、質の高いユーモアがツボに入ると弱いというか……」
「鏑木さんは只者じゃないのよ」
そんなに面白いのなら、後で調べてみようかな。どんな名前で活動していたのだろう――というのはさておき。今度は蜂須と〈あさぼらけ Ⅱ〉で駅に向かってほしいという指示が届いた。
これで、絵画が二枚とも駅に到着することになる。向こう側にいる人間は、蜂須・風見・鏑木の三名だ。だが蜂須はとんぼ返りしなければならないので、一時的とはいえ風見だけで絵画二枚を守らなければならない状況になるのか……。
鏑木は俺たちの計画に気づくかもしれない。ふと、そんな考えが過った。もちろん気づかれないように動くしかないのだが、彼だけはどうにも騙せない予感がある。只者ではない、という評価は話術に限ったものではなく。一度は他の道で才能を発揮したにもかかわらず、芸術を手放さなかった。そんな彼から、白い布切れで包んだだけの作品を隠し通せるのだろうか。
だが、不安になっても仕方がない。俺の一存で計画を止められるわけもないし。
絵画を運んだ蜂須が戻ってきたので、俺はメモを追加した。
⑦ 蜂須・〈あさぼらけ Ⅱ〉 行く。
⑧ 蜂須 戻る。
「あとは私がひとりずつ送るだけね」
残った顔ぶれを見て、蜂須が言う。絵画は二枚とも駅に着いたし、あちらには風見がいる。どんな順番で俺たちを送っても条件を破ることにはならないはずだ。
ただ、本音を言うと、透矢に先を譲りたい。
「アラクネのメンバーは後で構いませんから、透矢さんどうぞ」
助手席のドアを開けて蜂須が招く。親切心が半分、下心が半分だろう。どうすれば最も効率よく動けるのか、彼女も気づいている。
透矢が先に移動してくれたなら、あとは俺たちの自由だ。誰の視線も気にすることなく後部座席を使うことができる。実際にはシートなんて濡れていないのだから。少し狭いのを我慢すれば、残った四人全員で乗れるだろう。正直、ここで遠慮をされると厄介だった。
「良いんですか? 私が先で」
尻込みする彼に、俺は畳みかける。
「ええ、お先にどうぞ。次の便で由美さんを送りますから、どうか我々は気にせずお帰りになってください」
絵画はアラクネのオフィスで預かることになっている。金森夫妻が先に帰っても不都合はない。透矢は素直に乗車してくれた。
⑨ 蜂須・透矢 行く。
⑩ 蜂須 戻る。
⑪ 蜂須・マリア・由美・鳥辺野 行く。
これで一安心だ。駐車場に残った俺たち――俺とマリアと由美は顔を見合わせた。誰からともなく安堵の溜め息が漏れる。
「蜂須さんが戻ってきたら、全員で乗車して駅に向かいましょう。同時に到着したことが知られないよう、少し離れた場所に停めます。絵画は私たちがお預かりしますので、そのまま透矢さんと帰宅なさってください」
マリアの説明を受け、由美は頷いた。彼女にはまだまだ仕事が残っているが、あの二作品だけでも安全圏に移動できたことは大きいはずだ。表情にも若干の余裕が窺える。とはいえ、迷惑をかけたという負い目は消えない様子で、俺たちに向かって何度も頭を下げていた。
「本当にありがとうございました。そして、ごめんなさい。私たち夫婦の問題に巻き込んでしまって……」
「いいえ、巻き込まれたなんてとんでもない。私があなたの立場だったとしても、同じことをしていたと思います。自分の作品を手放すなんて、あり得ません」
彼女らの会話を聞きながら、俺は考え込んでしまった。確かに俺だって、由美の絵が処分されることについては反対だ。でも、それらを描く時間のために透矢が犠牲になったのも事実である。
家事や育児を均等に分担していれば、透矢も絵を描けたかもしれない。夫婦で個展を開き、飾られる作品の数は二倍になっていたかもしれない。
(だけど、そこには〈あさぼらけ〉シリーズも〈遊泳〉も存在しない……)
綿密な取材をもとに、あんなに大きな作品を手掛ける。まさに贅沢の極みだ。芸術家の全てが夢見る、天国のような結実だ。他にやるべきことが少しでもある状態では決して描けない。自らの世話すら他者に任せて、全霊を創作のみに捧げられる立場でなければ、あれらは描けなかっただろう。
だから正確には、由美だけの作品ではない。透矢が整えたカンバスに、透矢が手を添えて描かせた絵だ――そういう解釈も、できるんじゃないか?
(だとすれば、彼の意に反して絵を守ることって……)
分からない。美大を卒業したばかりの、芸術家でもない俺には。今の俺はアラクネの講師で、国語を担当している。芸術について考えることは仕事ではない。もうそれは、俺の「やるべきこと」ではなくなってしまった。
全ては紙一重だ。夫婦の立場がそっくり入れ替わる可能性もあった。仮にそうだったら、透矢はどんな作品を描いただろう。由美より有名になれただろうか?
今となってはどうしようもないことに思いを馳せながら、蜂須の運転する車が戻ってくるのを待っていた。
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