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序章
しおりを挟む夢を見た
遠い異国のどこかで武器を持った男女と戦う夢
戦いの末に私が打ち滅ぼされてしまう夢
夢の中の私は酷く年老いていていた
不思議な力で沢山の人を苦しめていた
だから鼓動が小さく、弱くなっていくのを感じて酷く安堵した
深くなる眠りの中で声を聞いた
「私は復讐を選んだことに後悔はしていない」
それは老婆の声であり、私の声でもあった
「でも、違う道を選んでいたら」
頬を一筋の涙がつたう
目の前を揺らめく淡い光に手を伸ばす
―私を愛してくれる誰かに出会えていたのかなぁ…………―
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