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1章帰還者
4話 謎の少女との出会い
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「魔王?」
少女は俺に言った発言で、バツが悪そうな顔をしていた。
この俺が魔王か……。
「貴様、クロム様を魔王呼ばわりとはなんだ!?」
セロスは右手をかざし、少女に向かって声を荒げる。
セロス、少女の言葉次第では攻撃をするな。
元々この世界に復讐をする気で、大量の死人が出る。
そのくらい元々計算内だから、全く問題はない。
少女は口を開いた。
「白く光る銀色の髪に、真っ赤な真紅の瞳を持つ少年。貴方は私の夢に出て来た」
「夢?」
「はい、世界を破滅に導く災厄の魔王。それが貴方なんですよ、レイ先輩!」
「!?」
こいつどうして俺の生前の名前を?! それより先輩と呼んだ。
俺はこんな少女と、出会った記憶なんて一切ない。
それなのに先輩呼ばわり──この少女には色々と、聞かないといけない事が多い。
「クロム様、この女を氷漬けにしますか?」
「待って、お前には色々と聞きたい事がある。俺達と一緒に来て貰おうか」
少女に手を差し出した時、背後から不気味な気配を感じ、セロスを突き飛ばす。
「え? なんで」
「いたっ、いきなり何をするんですか。ク、クロム様!?」
「ちっ、一体なんだこれは?」
腹部と両腕に損傷、一体何で傷を付けられた? 刃物だとしても得物がない。
もし刃物で切られたとしたら、俺が防御も出来ず、相手を見逃す。
そんな事ある筈がない。
異世界の住人ならば、まだしも現代人ではできない。
「レイ先輩、貴方のお誘いはお断りします」
「貴様、クロム様に向かって」
少女は俺に告げ、走り去っていた。
セロスが再び構えるから、それに待ったを掛ける。
「クロム様よかったんですか? 逃して」
「少し手掛かりな事があるからな」
ここで無闇にあの少女を、追い掛けても仕方ない。
少し情報を整理をしたい。
と、思った時、聞き覚えのある──間抜けな声が聞こえてくる。
「おーいクロム様!」
声の方に目をやると、クリスが武装した人間に追い掛けられていた。
それを見た──俺とセロスは、魔法を使い移動をする。
クリスは驚愕な表情をしていた。
「ク、クロム様!?」
クリスの悲鳴に近い、叫び声が最後に聞こえた。
「ここは一体どこですか?」
「知らん」
魔法で移動した事により、何処かの知らぬ場所に転移をしてしまう。
周りを確認すると、家具とかも一切なく、少し広く壁と床がコンクリで、できている。
「あのクリス大丈夫ですかね?」
「知らん、彼奴は生粋の戦闘狂だから、あの程度の武装集団大丈夫だろ」
「確かにそうですね」
「セロス、後は好きにしろ」
俺はセロスを後にし部屋の模索をした。
そこで洗面台のある場所を見つけ、コートを脱いで、傷を確認する。
「見た事のない傷だ」
刃傷でもなく銃傷でもない。
全く意味がわからない傷がある。
これ以上深く、考えても埒が明かないと、思い再び部屋を模索し始める。
「ここはなんだ? 何かの家なのか? それにしては牢屋に近いぞ」
俺達が飛んできた場所、そこにある部屋の構図は分かった。
部屋は合計で四つの二階建て、それの全てが牢獄に近い。
「唯一の救いはパソコンがあり、ネットが繋がってる事だな」
とは言え、俺パソコンなんて、何年も操作してないから覚えてるかな? 少し自信なさげだったが、何とか操作ができた。
「辛うじて操作は出来た。さてと一体このパソコンで何を調べるかな?」
パソコンを付けたのはいいが、目的は一切なくただ電源を付けたに過ぎない。
今の世間帯の情報を調べ、少し整理をしよう。
少女は俺に言った発言で、バツが悪そうな顔をしていた。
この俺が魔王か……。
「貴様、クロム様を魔王呼ばわりとはなんだ!?」
セロスは右手をかざし、少女に向かって声を荒げる。
セロス、少女の言葉次第では攻撃をするな。
元々この世界に復讐をする気で、大量の死人が出る。
そのくらい元々計算内だから、全く問題はない。
少女は口を開いた。
「白く光る銀色の髪に、真っ赤な真紅の瞳を持つ少年。貴方は私の夢に出て来た」
「夢?」
「はい、世界を破滅に導く災厄の魔王。それが貴方なんですよ、レイ先輩!」
「!?」
こいつどうして俺の生前の名前を?! それより先輩と呼んだ。
俺はこんな少女と、出会った記憶なんて一切ない。
それなのに先輩呼ばわり──この少女には色々と、聞かないといけない事が多い。
「クロム様、この女を氷漬けにしますか?」
「待って、お前には色々と聞きたい事がある。俺達と一緒に来て貰おうか」
少女に手を差し出した時、背後から不気味な気配を感じ、セロスを突き飛ばす。
「え? なんで」
「いたっ、いきなり何をするんですか。ク、クロム様!?」
「ちっ、一体なんだこれは?」
腹部と両腕に損傷、一体何で傷を付けられた? 刃物だとしても得物がない。
もし刃物で切られたとしたら、俺が防御も出来ず、相手を見逃す。
そんな事ある筈がない。
異世界の住人ならば、まだしも現代人ではできない。
「レイ先輩、貴方のお誘いはお断りします」
「貴様、クロム様に向かって」
少女は俺に告げ、走り去っていた。
セロスが再び構えるから、それに待ったを掛ける。
「クロム様よかったんですか? 逃して」
「少し手掛かりな事があるからな」
ここで無闇にあの少女を、追い掛けても仕方ない。
少し情報を整理をしたい。
と、思った時、聞き覚えのある──間抜けな声が聞こえてくる。
「おーいクロム様!」
声の方に目をやると、クリスが武装した人間に追い掛けられていた。
それを見た──俺とセロスは、魔法を使い移動をする。
クリスは驚愕な表情をしていた。
「ク、クロム様!?」
クリスの悲鳴に近い、叫び声が最後に聞こえた。
「ここは一体どこですか?」
「知らん」
魔法で移動した事により、何処かの知らぬ場所に転移をしてしまう。
周りを確認すると、家具とかも一切なく、少し広く壁と床がコンクリで、できている。
「あのクリス大丈夫ですかね?」
「知らん、彼奴は生粋の戦闘狂だから、あの程度の武装集団大丈夫だろ」
「確かにそうですね」
「セロス、後は好きにしろ」
俺はセロスを後にし部屋の模索をした。
そこで洗面台のある場所を見つけ、コートを脱いで、傷を確認する。
「見た事のない傷だ」
刃傷でもなく銃傷でもない。
全く意味がわからない傷がある。
これ以上深く、考えても埒が明かないと、思い再び部屋を模索し始める。
「ここはなんだ? 何かの家なのか? それにしては牢屋に近いぞ」
俺達が飛んできた場所、そこにある部屋の構図は分かった。
部屋は合計で四つの二階建て、それの全てが牢獄に近い。
「唯一の救いはパソコンがあり、ネットが繋がってる事だな」
とは言え、俺パソコンなんて、何年も操作してないから覚えてるかな? 少し自信なさげだったが、何とか操作ができた。
「辛うじて操作は出来た。さてと一体このパソコンで何を調べるかな?」
パソコンを付けたのはいいが、目的は一切なくただ電源を付けたに過ぎない。
今の世間帯の情報を調べ、少し整理をしよう。
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