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48話 魔帝の剣、抜刀
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やっとまともな一撃を入れたと思えば、魔人の血が毒って予想外だ。
口元に垂れている血を手で拭い、リグを真っ直ぐ見る。
リグはニヤニヤと笑みを浮かべながら、こっちに歩み寄る。
「どうした無能? さっきまでの威勢がないなー」
リグはボクの髪を掴んでくる、馬鹿力のせいで体ごと持ち上がる。
痛てぇなぁ、体は動かず重いし、髪を引っ張られて微妙に痛い。
「ペッ、お似合いの顔になったな」
「フフフ、アハハハ、ふっ死ねクソ!」
リグの強烈な蹴りが腹に入る、くっ、再び吐血をする。
蹴りの衝撃で本来は吹き飛ぶ勢い、けれど運悪く、リグが髪を掴んでいる。
衝撃が逃げ切れずもろに喰らってしまい、口から血が流れる。
さっき拭いたばかりなのに、また吐血してしまった。
リグの顔には血が付いている、オレが吐き出した血。
「お前こそお似合いに血を吐いているな」
「そっちには負けるがな」
直後、再び強烈な蹴りがオレを襲う。
蹴りが当たる直前に、体を逸らした。
よくも悪くか、リグから抜け出せる事はできたが、後ろにある大きな扉に衝突する。
「クロ君! 大丈夫!? 今回復して上げる」
「に、逃げろ!」
オレの言葉にユウナさんは怯む、それと同時にリグがこっちに向かって来る。
くっそ! こういう時に体を張らなくてどうするんだよ! 肉と骨が軋む。
「うぉぉぉぉぉ!!」
気合いと根性で立ち上がり、迎撃の構えを取る。この時、右手が軽いのに気付いた。
恐る恐る右手を見ると、そこには刀身が割れたロングソード。
斬撃の時に折れた──リグの血が刀身を溶かした。
完全なる害悪の毒、ロングソード壊れるのはこれで二度目か。
どっちも魔人戦の時に壊れる。
「この剣は魔人にでも呪われているのか?」
そう思えるくらいに壊れた。
ははっ、あぁもうやってやるよ! ロングソードを床に突き刺し、右手に装着しているソニアの手袋を外す。
次にロングソードを抜き、イメージをする。
もう剣としての役目は終了している、それなば魔法として使う。
「破剣赤星」
破損しているロングソードを投擲する、手から離れる直前、赤黒いオーラを纏い真っ直ぐ向かう。
破剣赤星の仕組みは難しくない、簡潔にいえば物理魔法。
飛んでいく度にスピードは増し、落雷の速さで襲う。
スピードが上がる事に破壊力も増す、超脳筋魔法。
火、風、水を即座に収束し混合する。新しい質量、物質である赤星が誕生する。
質量、物質に関しては空想の物と捉えられても可笑しくはない。
「こんなの弾き飛ばしてやる」
リグは意気揚々に言う、あぁそうだな、お前ならばその選択をする。
それを見込んでのこの魔法だ、当たればただですまない。
リグは弾こうと手を伸ばし、速度が乗り切った破壊力が抜群に高い剣と、衝突する。
次の瞬間、耳を塞ぎたくなるくらいの轟音に、黒い煙が部屋に充満する。
「ゲホゲホ、何も見えない」
リグの魔力を感じられない、死んだのか? いや可能性は高くないだろう。
黒い煙は晴れると同時に、鼻をつまみたくなる程の異臭。
異臭の原因となる男が、不敵な笑みを浮かべる。
右上半身は吹き飛び、奴の近くに右腕が散っている。
赤黒い血が流れているが、床は溶け始める。
この異臭の原因は血? 人間相手以外にも毒になる。そう推測しないと成り立たない。
「クックックアハハハハ、魔人になって始めての大怪我だ」
リグは嬉しそうに表情をし、愉快そうに笑い飛ばす。
その様子に恐怖すら感じる。まず、魔人の生命力に驚かされる。
右上半身は吹き飛び、致死量レベルの血が流れているのに、平然としている。
「なんで平然と生きられているの?」
「オレ様は人間より上位な生物、貴様ら人間とは物が違うんだよ!!」
確かにその通りだ、魔人は人間より脅威的な知性、鋼のような強靭な肉体をしている。
魔力量だって比べ物にならない。
それが一体どうした? 人間より上位互換? 結構な事だ。
オレは魔人であるこいつを越える。
と、気持ちを固めた時、思わず目を疑いたくなる程の光景を目にする。
「やっと傷が回復してきた、厄介な魔法を使いやがって」
吹き飛んだ筈の右上半身が再生し、腕を回していた。
はは、流石にこれは絶望を感じてもいいだろう? 投げ出したくなるくらいの絶望感が、押し寄せてくる。
今の魔法で決定打にはならないと、見込んではいた。
だけど、それなりのダメージは負うと考えていた。
けれど、ほぼ全快に回復をされてしまった、オレが必死こいて付けた斬撃の傷すら完治している。
「くっそ流石にしんどいな。化け物にも限度がるぞ?」
皮肉のつもりでいった、リグは体をフラつかせ、突進をしてくる。
一瞬の行動に反応が遅れた、リグを捉えようとした時、首が絞まる。
くっそ全く息ができない、足を動かし、リグに何度も蹴りを入れ抵抗する。
だが、無意味だと理解する、それでも必死にもがき抵抗する。
「火球! 火球!」
横から火球が飛んでくる、決して弱くない魔法、それでもリグには通用しない。
「離れろ! 離れてよ!! クロ君から離れろ」
ユウナさんは雄叫びのように、リグに向かって声を荒げ、何回も何回も殴る。
一切のダメージはない、むしろ好都合と思っている。
なんせ目標が自ら来てくれるのだから、ユウナさんはお構いなしにリグを殴る。
リグの手がユウナさんに迫る。
駄目だ、このままだとユウナさんが連れていかれる。
……オレの命はもう考えなくていい。
右手をリグの心臓部分に置く。
「どうした抵抗をやめたのか?」
リグはオレを見て言う。その通りさ、抵抗をやめた。
今残っている前魔力を右手に注ぎ、放つ。
ドンッと音と共に、リグの体に大きな風穴が開く、首を絞めてる手が緩む。
間髪入れずに脇腹を蹴り抜く。
リグは床に転がり、オレらと階段の中間辺りで止まる。
「ゲホゲホッ、うぅ苦しいなぁ」
今ので完全に魔力が切れた、もう勝てる要素がほぼゼロだ。
頼みの綱である、ヴァニタスの魔導書は一切の反応を示さない。
「もう消去方的しかないよな」
ローブの中に隠していた、刀剣袋を取り出し、袋から剣を取り出す。
「そ、それは!? 魔帝に愛された剣! なんで貴様が持っている!!」
リグは食い付いてきた、黒、赤、金で装飾された鞘、赤と黒を混合した柄。
オレが執事長に渡され、ある時は支配をされそうになった魔道具──魔剣。
「クロ君まさか!」
「貴様に抜けるのか?」
「さぁな? 今まで抜けた事がないしな」
右手で柄を掴み、反対の手で鞘を掴む。
抜けるかどうかなんて今でも分からない。抜けられなければここで死ぬ。
ただそれだけに過ぎない。
力を入れずにゆっくりと剣を抜く、白銀の刀身が姿を現す。
口元に垂れている血を手で拭い、リグを真っ直ぐ見る。
リグはニヤニヤと笑みを浮かべながら、こっちに歩み寄る。
「どうした無能? さっきまでの威勢がないなー」
リグはボクの髪を掴んでくる、馬鹿力のせいで体ごと持ち上がる。
痛てぇなぁ、体は動かず重いし、髪を引っ張られて微妙に痛い。
「ペッ、お似合いの顔になったな」
「フフフ、アハハハ、ふっ死ねクソ!」
リグの強烈な蹴りが腹に入る、くっ、再び吐血をする。
蹴りの衝撃で本来は吹き飛ぶ勢い、けれど運悪く、リグが髪を掴んでいる。
衝撃が逃げ切れずもろに喰らってしまい、口から血が流れる。
さっき拭いたばかりなのに、また吐血してしまった。
リグの顔には血が付いている、オレが吐き出した血。
「お前こそお似合いに血を吐いているな」
「そっちには負けるがな」
直後、再び強烈な蹴りがオレを襲う。
蹴りが当たる直前に、体を逸らした。
よくも悪くか、リグから抜け出せる事はできたが、後ろにある大きな扉に衝突する。
「クロ君! 大丈夫!? 今回復して上げる」
「に、逃げろ!」
オレの言葉にユウナさんは怯む、それと同時にリグがこっちに向かって来る。
くっそ! こういう時に体を張らなくてどうするんだよ! 肉と骨が軋む。
「うぉぉぉぉぉ!!」
気合いと根性で立ち上がり、迎撃の構えを取る。この時、右手が軽いのに気付いた。
恐る恐る右手を見ると、そこには刀身が割れたロングソード。
斬撃の時に折れた──リグの血が刀身を溶かした。
完全なる害悪の毒、ロングソード壊れるのはこれで二度目か。
どっちも魔人戦の時に壊れる。
「この剣は魔人にでも呪われているのか?」
そう思えるくらいに壊れた。
ははっ、あぁもうやってやるよ! ロングソードを床に突き刺し、右手に装着しているソニアの手袋を外す。
次にロングソードを抜き、イメージをする。
もう剣としての役目は終了している、それなば魔法として使う。
「破剣赤星」
破損しているロングソードを投擲する、手から離れる直前、赤黒いオーラを纏い真っ直ぐ向かう。
破剣赤星の仕組みは難しくない、簡潔にいえば物理魔法。
飛んでいく度にスピードは増し、落雷の速さで襲う。
スピードが上がる事に破壊力も増す、超脳筋魔法。
火、風、水を即座に収束し混合する。新しい質量、物質である赤星が誕生する。
質量、物質に関しては空想の物と捉えられても可笑しくはない。
「こんなの弾き飛ばしてやる」
リグは意気揚々に言う、あぁそうだな、お前ならばその選択をする。
それを見込んでのこの魔法だ、当たればただですまない。
リグは弾こうと手を伸ばし、速度が乗り切った破壊力が抜群に高い剣と、衝突する。
次の瞬間、耳を塞ぎたくなるくらいの轟音に、黒い煙が部屋に充満する。
「ゲホゲホ、何も見えない」
リグの魔力を感じられない、死んだのか? いや可能性は高くないだろう。
黒い煙は晴れると同時に、鼻をつまみたくなる程の異臭。
異臭の原因となる男が、不敵な笑みを浮かべる。
右上半身は吹き飛び、奴の近くに右腕が散っている。
赤黒い血が流れているが、床は溶け始める。
この異臭の原因は血? 人間相手以外にも毒になる。そう推測しないと成り立たない。
「クックックアハハハハ、魔人になって始めての大怪我だ」
リグは嬉しそうに表情をし、愉快そうに笑い飛ばす。
その様子に恐怖すら感じる。まず、魔人の生命力に驚かされる。
右上半身は吹き飛び、致死量レベルの血が流れているのに、平然としている。
「なんで平然と生きられているの?」
「オレ様は人間より上位な生物、貴様ら人間とは物が違うんだよ!!」
確かにその通りだ、魔人は人間より脅威的な知性、鋼のような強靭な肉体をしている。
魔力量だって比べ物にならない。
それが一体どうした? 人間より上位互換? 結構な事だ。
オレは魔人であるこいつを越える。
と、気持ちを固めた時、思わず目を疑いたくなる程の光景を目にする。
「やっと傷が回復してきた、厄介な魔法を使いやがって」
吹き飛んだ筈の右上半身が再生し、腕を回していた。
はは、流石にこれは絶望を感じてもいいだろう? 投げ出したくなるくらいの絶望感が、押し寄せてくる。
今の魔法で決定打にはならないと、見込んではいた。
だけど、それなりのダメージは負うと考えていた。
けれど、ほぼ全快に回復をされてしまった、オレが必死こいて付けた斬撃の傷すら完治している。
「くっそ流石にしんどいな。化け物にも限度がるぞ?」
皮肉のつもりでいった、リグは体をフラつかせ、突進をしてくる。
一瞬の行動に反応が遅れた、リグを捉えようとした時、首が絞まる。
くっそ全く息ができない、足を動かし、リグに何度も蹴りを入れ抵抗する。
だが、無意味だと理解する、それでも必死にもがき抵抗する。
「火球! 火球!」
横から火球が飛んでくる、決して弱くない魔法、それでもリグには通用しない。
「離れろ! 離れてよ!! クロ君から離れろ」
ユウナさんは雄叫びのように、リグに向かって声を荒げ、何回も何回も殴る。
一切のダメージはない、むしろ好都合と思っている。
なんせ目標が自ら来てくれるのだから、ユウナさんはお構いなしにリグを殴る。
リグの手がユウナさんに迫る。
駄目だ、このままだとユウナさんが連れていかれる。
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右手をリグの心臓部分に置く。
「どうした抵抗をやめたのか?」
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今残っている前魔力を右手に注ぎ、放つ。
ドンッと音と共に、リグの体に大きな風穴が開く、首を絞めてる手が緩む。
間髪入れずに脇腹を蹴り抜く。
リグは床に転がり、オレらと階段の中間辺りで止まる。
「ゲホゲホッ、うぅ苦しいなぁ」
今ので完全に魔力が切れた、もう勝てる要素がほぼゼロだ。
頼みの綱である、ヴァニタスの魔導書は一切の反応を示さない。
「もう消去方的しかないよな」
ローブの中に隠していた、刀剣袋を取り出し、袋から剣を取り出す。
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リグは食い付いてきた、黒、赤、金で装飾された鞘、赤と黒を混合した柄。
オレが執事長に渡され、ある時は支配をされそうになった魔道具──魔剣。
「クロ君まさか!」
「貴様に抜けるのか?」
「さぁな? 今まで抜けた事がないしな」
右手で柄を掴み、反対の手で鞘を掴む。
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