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第九章 海賊編
奴隷市★
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レーの港は快晴だった。
まるで家畜のようだ――と思ったのは、何年前のことだっただろう。
手足を鎖に繋がれた奴隷と、そのすぐ横に立つ商人は、同じ人間のはずなのに、なぜだかどうしても違う種類の生き物に見えてしまう。それは彼らを縛る鎖のせいか、それとも彼らが唯一与えられている粗末な衣類のせいか。かつてこの奴隷市で娼館に売られたファーリアは、その薄っぺらな服さえ剥ぎ取られ、丸裸で競りにかけられた。
奴隷とそれ以外の人間の一番の違いは、その眼だ。競売にかけられる前に、奴隷たちは何日も何日も自由を奪われて過ごす。反抗する者は容赦なく殴られ、反抗しないよう、女も子供も徹底的に躾けられる。そうやって一方的に加えられる暴力に耐えているうちに、彼らの眼から光が失われていく。怯えと諦め以外の感情を失っていく。何列にも繋がれた奴隷たちは皆一様にうつむき、その瞳は何も映していない。晴れ渡った空も、陽光にきらめく海面も、市場に並んだ色とりどりの果実も。
(あの時には、気付かなかった……)
それは自らも鎖に繋がれていたからだ。怯えた眼をして。
あの家畜のような奴隷は、わたし自身だ――。
カナンは軽い吐き気をもよおして、口元を押さえた。
「大丈夫か、カナン」
カナンの顔色が青白いのを心配して、イランが囁いた。
顔色、といっても目元しか見えない。二人はターバンで頭と顔を覆って、仲間たちと共に市場に潜入していた。タリムから奪った船は港から少し離れた場所に停泊させているが、カモフラージュのために船名や帆の色を変えている。
「大丈夫だ。行こう」
込み上げてきた胃液を飲み込み、数回深呼吸をして、カナンは自分を取り戻した。
(向き合わなきゃ――)
思い出すたびに目を背けたくなるような過去に。
そして自分の中に見つけた醜い優越感にも。
(……奴隷も王族も、同じ人間なのに。奴隷であることは、恥ずべきことでもなんでもないのに)
彼らの瞳も、鎖から解き放たれれば再び輝きを取り戻すはずなのだから。
遡ること数時間前。早朝のことである。
「一見、異変は見当たらないな。警備の数も普段通りだし、商人たちの動きもいつもと変わらない」
望遠鏡で港の様子を観察していたカナルが言った。ボートで偵察に出た仲間も、特に変わった様子はないようだと報告してきた。
昨夜逃げたタリムが警備兵や競りの主催に告発していたら、襲撃計画は終わりだ。レーに入港した途端、カナンたちは一網打尽に捕らえられるだろう。
「予定通り作戦開始する。何か異変があったら即、撤退だ」
しばらく考えた後で、イランはそう決断した。
「俺たちの目的は今回の競売を潰すだけじゃない。できればレーをまるごとぶん取って、奴隷解放の拠点にする。となれば、遅かれ早かれ本格的な戦闘は避けられない。もしタリムが喋っていたとして、半日も経っていない。その間にできる対応なんてたかが知れている。時間が経てば警戒が更に厳しくなるだけだ。今日、王都が兵を出す前に攻め取ってしまおう」
「おう!」
*****
レダは五人兄弟の一番上だった。
職人だった父親は、仕事の帰りに飲んだくれて川に落ちて死んだ。ろくに蓄えもなかったために、一家はすぐに困窮した。派手な顔立ちの母親は、稼ぎの少ない内職仕事をやめて、夜に働くようになった。母親が美しいから、男たちがたくさんお金を払うのだとレダは思った。それは小さな羨望だった。レダは母親の血を継いで、美しい顔だとよく言われた。いつか自分も母のように、たくさんの男から好かれる女になるのだと、密かに思った。
しかし「その日」はレダの予想よりも遥かに早くやってきた。レダが十四歳になった日、母親はレダに学校を辞めさせた。家に帰ったレダを待っていたのは、見知らぬ男たちだった。
レダは、それでも少し信じていた。きっとこれから母親のように、毎晩きれいな服で着飾って、お金持ちの男たちにちやほやされるのだと。やがて別の男たちに引き渡され、船に乗せられて、生まれ育った故郷を離れた。船の上で襤褸布を接ぎ合わせたような粗末な衣類に着替えさせられ、手足を鎖で繋がれて、ようやく気がついた。――男たちは奴隷商人で、ここは奴隷船だということを。
船には何十人もの奴隷がいた。皆ひと言も発しないまま、生気のない目をレダに投げて寄越した。レダはぞっとして、船倉の隅に膝を抱えて座った。彼らが恐ろしかったのではない。彼らと同じ生気のない目に、そのうち自分もなるのかと思うと、おぞましさに震えた。
何週間も船に揺られてようやく着いた港は、大勢の奴隷と商人たち、買い付けに来た客でごった返していた。レダはそこで数人の少女たちと共に、奴隷たちから引き離された。
「お前らはこっちだ」
レダたちは大きなテントに入れられた。そこが若い女奴隷ばかりを売り買いする場所だということに、レダはすぐに勘付いた。
(うまくいけば、金持ちで優しい旦那に買ってもらえるかもしれない)
レダは小さな希望を抱いたが、現実はそう甘くはなかった。
奴隷商人二人に壇上に引き出され、襤褸布の服を剥ぎ取られる。
「いやーっ!!」
声を上げた途端、頬を強く張られて床に倒れた。
「きゃあ!」
倒れたレダを奴隷商人が乱暴に立ち上がらせ、下に着ていた薄いシャツを剥ぎ取った。
「やぁっ……」
母親譲りの豊満な乳房が露わになる。レダは反射的に両手で胸を隠そうとしたが、奴隷商人はそれを許さない。レダの両手を背後で締め上げる。細い腰に不釣り合いなほど大きな乳房が揺れて、観客がどよめいた。
奴隷商人がレダの髪を掴んで、レダは正面を向かされた。
「ひ……っ……」
たくさんの顔が、レダに集中していた。その身体に。
奴隷商人が腰布も取り去り、レダを後ろ向きにして、丸い尻を見せつけるように撫で回した。
「ひぃ……っ……く、ひっ…………ひぃっ……」
嫌悪感と恥辱が極限に達し、レダはその場にしゃがみこみかけた。奴隷商人が髪の毛を掴んで乱暴に引っ張ったので、レダは震える足でなんとか踏みとどまった。流れる涙を拭くことすら許されずに、レダの全身は衆目に晒された。
再び正面を向かされたとき、レダにはもう自分を舐めるように見つめる人々の顔を見る勇気はなかった。唯一残された小さな自由を行使して、両眼をかたく閉じたレダの耳に、ひときわよく通る声が響いた。
「全員、動くな!」
歓声が止んだ。
レダは恐る恐る目を開いた。
(何……?)
ターバンで覆面し、銃やナイフで武装した一団が、バラバラとテントの中に駆け込んできた。彼らはあっという間に会場を包囲した。前後に二箇所ある入口は覆面が二人ずつ固めている。
「動くな」
首領らしい女が、もう一度言った。
「我々は『カナン自由民』だ。抵抗しなければ危害は加えない」
まるで家畜のようだ――と思ったのは、何年前のことだっただろう。
手足を鎖に繋がれた奴隷と、そのすぐ横に立つ商人は、同じ人間のはずなのに、なぜだかどうしても違う種類の生き物に見えてしまう。それは彼らを縛る鎖のせいか、それとも彼らが唯一与えられている粗末な衣類のせいか。かつてこの奴隷市で娼館に売られたファーリアは、その薄っぺらな服さえ剥ぎ取られ、丸裸で競りにかけられた。
奴隷とそれ以外の人間の一番の違いは、その眼だ。競売にかけられる前に、奴隷たちは何日も何日も自由を奪われて過ごす。反抗する者は容赦なく殴られ、反抗しないよう、女も子供も徹底的に躾けられる。そうやって一方的に加えられる暴力に耐えているうちに、彼らの眼から光が失われていく。怯えと諦め以外の感情を失っていく。何列にも繋がれた奴隷たちは皆一様にうつむき、その瞳は何も映していない。晴れ渡った空も、陽光にきらめく海面も、市場に並んだ色とりどりの果実も。
(あの時には、気付かなかった……)
それは自らも鎖に繋がれていたからだ。怯えた眼をして。
あの家畜のような奴隷は、わたし自身だ――。
カナンは軽い吐き気をもよおして、口元を押さえた。
「大丈夫か、カナン」
カナンの顔色が青白いのを心配して、イランが囁いた。
顔色、といっても目元しか見えない。二人はターバンで頭と顔を覆って、仲間たちと共に市場に潜入していた。タリムから奪った船は港から少し離れた場所に停泊させているが、カモフラージュのために船名や帆の色を変えている。
「大丈夫だ。行こう」
込み上げてきた胃液を飲み込み、数回深呼吸をして、カナンは自分を取り戻した。
(向き合わなきゃ――)
思い出すたびに目を背けたくなるような過去に。
そして自分の中に見つけた醜い優越感にも。
(……奴隷も王族も、同じ人間なのに。奴隷であることは、恥ずべきことでもなんでもないのに)
彼らの瞳も、鎖から解き放たれれば再び輝きを取り戻すはずなのだから。
遡ること数時間前。早朝のことである。
「一見、異変は見当たらないな。警備の数も普段通りだし、商人たちの動きもいつもと変わらない」
望遠鏡で港の様子を観察していたカナルが言った。ボートで偵察に出た仲間も、特に変わった様子はないようだと報告してきた。
昨夜逃げたタリムが警備兵や競りの主催に告発していたら、襲撃計画は終わりだ。レーに入港した途端、カナンたちは一網打尽に捕らえられるだろう。
「予定通り作戦開始する。何か異変があったら即、撤退だ」
しばらく考えた後で、イランはそう決断した。
「俺たちの目的は今回の競売を潰すだけじゃない。できればレーをまるごとぶん取って、奴隷解放の拠点にする。となれば、遅かれ早かれ本格的な戦闘は避けられない。もしタリムが喋っていたとして、半日も経っていない。その間にできる対応なんてたかが知れている。時間が経てば警戒が更に厳しくなるだけだ。今日、王都が兵を出す前に攻め取ってしまおう」
「おう!」
*****
レダは五人兄弟の一番上だった。
職人だった父親は、仕事の帰りに飲んだくれて川に落ちて死んだ。ろくに蓄えもなかったために、一家はすぐに困窮した。派手な顔立ちの母親は、稼ぎの少ない内職仕事をやめて、夜に働くようになった。母親が美しいから、男たちがたくさんお金を払うのだとレダは思った。それは小さな羨望だった。レダは母親の血を継いで、美しい顔だとよく言われた。いつか自分も母のように、たくさんの男から好かれる女になるのだと、密かに思った。
しかし「その日」はレダの予想よりも遥かに早くやってきた。レダが十四歳になった日、母親はレダに学校を辞めさせた。家に帰ったレダを待っていたのは、見知らぬ男たちだった。
レダは、それでも少し信じていた。きっとこれから母親のように、毎晩きれいな服で着飾って、お金持ちの男たちにちやほやされるのだと。やがて別の男たちに引き渡され、船に乗せられて、生まれ育った故郷を離れた。船の上で襤褸布を接ぎ合わせたような粗末な衣類に着替えさせられ、手足を鎖で繋がれて、ようやく気がついた。――男たちは奴隷商人で、ここは奴隷船だということを。
船には何十人もの奴隷がいた。皆ひと言も発しないまま、生気のない目をレダに投げて寄越した。レダはぞっとして、船倉の隅に膝を抱えて座った。彼らが恐ろしかったのではない。彼らと同じ生気のない目に、そのうち自分もなるのかと思うと、おぞましさに震えた。
何週間も船に揺られてようやく着いた港は、大勢の奴隷と商人たち、買い付けに来た客でごった返していた。レダはそこで数人の少女たちと共に、奴隷たちから引き離された。
「お前らはこっちだ」
レダたちは大きなテントに入れられた。そこが若い女奴隷ばかりを売り買いする場所だということに、レダはすぐに勘付いた。
(うまくいけば、金持ちで優しい旦那に買ってもらえるかもしれない)
レダは小さな希望を抱いたが、現実はそう甘くはなかった。
奴隷商人二人に壇上に引き出され、襤褸布の服を剥ぎ取られる。
「いやーっ!!」
声を上げた途端、頬を強く張られて床に倒れた。
「きゃあ!」
倒れたレダを奴隷商人が乱暴に立ち上がらせ、下に着ていた薄いシャツを剥ぎ取った。
「やぁっ……」
母親譲りの豊満な乳房が露わになる。レダは反射的に両手で胸を隠そうとしたが、奴隷商人はそれを許さない。レダの両手を背後で締め上げる。細い腰に不釣り合いなほど大きな乳房が揺れて、観客がどよめいた。
奴隷商人がレダの髪を掴んで、レダは正面を向かされた。
「ひ……っ……」
たくさんの顔が、レダに集中していた。その身体に。
奴隷商人が腰布も取り去り、レダを後ろ向きにして、丸い尻を見せつけるように撫で回した。
「ひぃ……っ……く、ひっ…………ひぃっ……」
嫌悪感と恥辱が極限に達し、レダはその場にしゃがみこみかけた。奴隷商人が髪の毛を掴んで乱暴に引っ張ったので、レダは震える足でなんとか踏みとどまった。流れる涙を拭くことすら許されずに、レダの全身は衆目に晒された。
再び正面を向かされたとき、レダにはもう自分を舐めるように見つめる人々の顔を見る勇気はなかった。唯一残された小さな自由を行使して、両眼をかたく閉じたレダの耳に、ひときわよく通る声が響いた。
「全員、動くな!」
歓声が止んだ。
レダは恐る恐る目を開いた。
(何……?)
ターバンで覆面し、銃やナイフで武装した一団が、バラバラとテントの中に駆け込んできた。彼らはあっという間に会場を包囲した。前後に二箇所ある入口は覆面が二人ずつ固めている。
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