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第二章 落日のエクバターナ
錯綜
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敵方への思いがけない援軍に、カイヤーンは進退を迷っていた。大軍を前に士気が下がるかと思っていた味方の兵は、逆に高揚していた。皆、前王に対しては腹に一物ある。
「ちっ。気持ちはわかるが、冷静に考えたら勝てるわけがねえ」
マルスを倒せ、と息巻く兵たちを背に、カイヤーンは苦虫を噛み潰したような顔をした。
傍らでは、ユーリが呆然と立ち尽くしている。
「おい、腑抜けてんじゃねえ、ユーリ・アトゥイー。撤退か交渉か、お前が決めろ」
「交渉……?誰と?」
「前王マルスだよ!他にいるか?お前、前王と面識があるだろうが。ダレイの糞王子の言い分なんぞ聞く気はこれっぽっちもねえが、前王なら別だ。そもそも、なぜこのタイミングで奴がここに現れた?」
「なぜ……って」
「よく考えろ。俺たちは奴に恨みがあるが、実は利害も一致する。現王権の打倒。ここでぶつかっても、互いに兵力を削り合うだけで何の益もねえ。そして今回の目的は、少年兵の保護だ。前王に交渉の余地があるか、お前はどう見る?」
カイヤーンが畳み掛ける。
「……彼は冷静な男だよ」
ユーリは、マルスと刃を交わした時のことを思い返した。マルスの印象は、苛烈な本性と底知れぬ冷徹さが共存していた。こちらの提示する条件次第では、交渉に応じるだろう。だが。
――ファーリアと赤子を頼んだぞ、ユーリ・アトゥイー。互いの運が味方すれば、いずれまた相見えよう――
最後にマルスと交わしたその言葉が、鎖のようにユーリの全身に巻き付いている。
「俺は……守れなかった、ファーリアも、ヌールも」
「は?今はそんな話――」
「あの男は、ファーリアとヌールを探しに来たんだ……俺が手を放してしまったから」
「そんな私情で動くか!どう考えても21ポイントをアルサーシャ奪還の足がかりにする気だろう!?ダレイ王子と手を組んで――」
そこまで言って、カイヤーンははっとした。
「そうか……つまり前王が、アルナハブと組んだのか!?」
「私情だが、私情が彼の戦略を後押ししている。彼の動きには、強固な意志を感じる。きっと彼は、今回の挙兵でララ=アルサーシャを奪還する」
そして、ファーリアも手に入れるだろう――。
「……そういう男だ、あの男は」
そのとき新たな一団が、砦を回り込むようにして現れた。
先頭は見事な金髪の青年だ。無駄のない動きで駆ける彼に、数十騎が流れるように続いていく。
「いつもながら、華のある男だ」
地上を駆けていくスカイを見下ろして、マルスは呟いた。
「見事だ。率いているのが私の兵とは、とても思えん」
横にいるダレイ王子も同意する。
「奴は知っているのだ。自分がどう動けば、後から着いてくる者たちが美しく駆けるか」
その馬と人とを操る腕を、マルスは信頼していた。彼の屈託のない非情さも含めて。
スカイは敵陣の前で動きを緩めた。それを追い越して、20騎ほどが前列に布陣する。
「またガキか!」
インドラの戦士が忌々しげに舌打ちした。元はと言えば同じ砂漠の民の、それも年端も行かない少年たちに、刃を向けたい者などいない。
「殺すまでもねえ、馬から落としてやれば戦意も失せるだろう」
インドラ側の槍隊は、馬を狙って攻め込んでいった。
槍隊を十分に引き付けたところで、ダレイに選抜された少年兵たちは一斉にマントを翻した。
「銃だ!」
槍隊に動揺が走った。
少年たちは銃を構えたまま、突き出された槍に向かって躊躇なく突っ込んでくる。
彼らは恐怖を感じない。出陣前にカーを大量に摂取していた。血走った眼を剥いて、狂ったように駆けてくる。
一方、百戦錬磨の槍隊は狼狽えた。
「まさか」
パァン!と銃声が響いた。
「――くそ!散れ!」
陣形を崩した槍隊の背後から、黒い影が一騎、駆けてきた。
「落ち着け!短銃は射程が短い。急所を護って側面へ回れ!」
ユーリが大きく回頭しながら味方に呼びかける。
「良かった、さっさと出てきてくれて。でなきゃ、この子達を死なすところだったよ」
スカイは小さく微笑むと、「いけ」と少年兵たちに合図を送った。
前線を回り込むように駆けるユーリを、少年たちの一団が猛然と追う。パン、パン、と銃声が鳴った。少年たちがユーリに発砲しているのだが、構えも狙いも未熟なため、ユーリには届かない。だが執拗に追いすがることで、確実に隊列から孤立させていった。
「ユーリ!罠だ、戻れ!!」
スカイの思惑に気付いたカイヤーンが、少年たちの列にほぼ真横から突っ込んでいく。この時カイヤーンは十数騎を伴っていたが、カイヤーンの馬が速すぎた。後続がひと呼吸遅れた結果、カイヤーンは敵のただ中に単騎で突っ込む形になった。
一人の少年が撃った銃弾が、カイヤーンに当たった。
「カイヤーン!」
ユーリが手綱を引き、黒馬の前脚が高々と宙を掻いた。
カイヤーンは落馬した。カイヤーンを撃った少年もまた馬を降り、銃を構えたまま走り出した。
「カイヤーン!」
ユーリはもう一度叫んだ。少年がカイヤーンに走り寄る数歩のうちに、ユーリの黒馬が砂を巻き上げて駆けつける。
砂埃に霞んだユーリの視界の中央で、少年がカイヤーンに銃を向ける。十分に射程距離内だ。
「は!」
ユーリは速度を落とさずに馬を駆けさせ、少年めがけて飛び降りざまに斬りつけた。
剣を振り上げた瞬間、少年のターバンがユーリの目に入った。
(ヌールのターバンと同じ柄だ)
ふと、そんなことを思った。少年が引き金を引いたが、そのとき既に少年には意識はなかった。銃弾は、あらぬ方向へ飛んでいった。
急所は外したつもりだった。少年は砂に倒れた。
ユーリはカイヤーンに駆け寄って、傷の様子を確認した。
「く……っ」
「起きるな。今、止血する」
「下手くそが。骨で止まってやがる」
カイヤーンが毒づいた。確かに、銃弾は左肩に一発、大きな血管は逸れているようだ。
(俺たちを殺すほどの腕も威力もない――何が目的だ?)
ユーリは疑問に思いながら、手早くターバンを裂いて傷口を縛った。
「畜生、こんなかすり傷、手当てなんてしてもしなくても一緒だ。あのいけ好かねえ金髪をさっさと殺りやがれ!」
カイヤーンに言われて、ユーリは顔を上げた。
いけ好かない金髪――スカイ・アブドラが、こちらへ向かってきているのが見えた。
しかし、更にその背後に迫るものに、ユーリは顔色を変えた。
「――カイヤーン、一旦撤退しよう」
「あ?何を……」
上体を起こしたカイヤーンは、ユーリの視線を追ってその言葉の意図を理解した。
地平線に湧き上がる、茶色い煙幕。みるみるうちに膨れ上がり、巨大な壁となって迫ってくる。
「砂嵐だ」
*
少年兵の集団の先頭を切って駆けていくのが、あの黒い巻き毛の親友だと、アディは遠くからでもわかった。カーで高揚したタリファは、誰よりも速く馬を走らせていた。厩舎に残っていた馬を駆って、アディはタリファを追う。が、まだ冷静なアディはつい敵陣との距離を測ってしまうが、タリファは構わず大軍の真正面へと突っ込んでいくから、タリファとの距離は一向に縮まらない。
焦りで気が狂いそうだ――と思った時、タリファの短銃が鳴った。
「……っ!?」
タリファが誰かを撃った。止めを刺すつもりか、タリファは倒れた相手に近寄っていく。
「やめろ……タリファ、やめろ……」
祈るようにつぶやきながら、アディは馬を走らせた。タリファの背後に敵が物凄い速さで迫っているのが、おかしいほどゆっくりとした動きに見えた。――敵が振り上げた剣が、タリファに打ち下ろされる瞬間も。
「タリファ!タリファーっ!」
叫んだ瞬間、違和感に気付いた。大きく吸い込んだ空気が、いつもと違った。
「砂嵐だ!」
すぐそばで、シンの声がした。
視界が砂塵で覆われ、タリファの姿も、消えた。
*
一部始終を、更に高みから見ていたのは、マルスだった。
ダレイの兵でもない、インドラの戦士でもない、二頭の騎馬が砦から駆け出していった。一頭には子どもが一人、もう一頭には二人。男と、もう一人は怪我人だろうか、馬にしがみつくように動かない。男か女かもわからない。
「……誰だ……あれは……」
目が離せない。いま気にするべきは、スカイとユーリの状況のはずなのに。
カイヤーンが撃たれた。撃った少年兵を、ユーリが倒した。
そこへ向かって、あの得体の知れない二騎が駆けていく。
「あれは……」
何の確証もなかった。
ただ、行かなければ、と、思った。
「マルス様、どちらへ!?」
「マルス様!」
マルスは制止も聞かず、砂嵐の中へと飛び出していった。
「ちっ。気持ちはわかるが、冷静に考えたら勝てるわけがねえ」
マルスを倒せ、と息巻く兵たちを背に、カイヤーンは苦虫を噛み潰したような顔をした。
傍らでは、ユーリが呆然と立ち尽くしている。
「おい、腑抜けてんじゃねえ、ユーリ・アトゥイー。撤退か交渉か、お前が決めろ」
「交渉……?誰と?」
「前王マルスだよ!他にいるか?お前、前王と面識があるだろうが。ダレイの糞王子の言い分なんぞ聞く気はこれっぽっちもねえが、前王なら別だ。そもそも、なぜこのタイミングで奴がここに現れた?」
「なぜ……って」
「よく考えろ。俺たちは奴に恨みがあるが、実は利害も一致する。現王権の打倒。ここでぶつかっても、互いに兵力を削り合うだけで何の益もねえ。そして今回の目的は、少年兵の保護だ。前王に交渉の余地があるか、お前はどう見る?」
カイヤーンが畳み掛ける。
「……彼は冷静な男だよ」
ユーリは、マルスと刃を交わした時のことを思い返した。マルスの印象は、苛烈な本性と底知れぬ冷徹さが共存していた。こちらの提示する条件次第では、交渉に応じるだろう。だが。
――ファーリアと赤子を頼んだぞ、ユーリ・アトゥイー。互いの運が味方すれば、いずれまた相見えよう――
最後にマルスと交わしたその言葉が、鎖のようにユーリの全身に巻き付いている。
「俺は……守れなかった、ファーリアも、ヌールも」
「は?今はそんな話――」
「あの男は、ファーリアとヌールを探しに来たんだ……俺が手を放してしまったから」
「そんな私情で動くか!どう考えても21ポイントをアルサーシャ奪還の足がかりにする気だろう!?ダレイ王子と手を組んで――」
そこまで言って、カイヤーンははっとした。
「そうか……つまり前王が、アルナハブと組んだのか!?」
「私情だが、私情が彼の戦略を後押ししている。彼の動きには、強固な意志を感じる。きっと彼は、今回の挙兵でララ=アルサーシャを奪還する」
そして、ファーリアも手に入れるだろう――。
「……そういう男だ、あの男は」
そのとき新たな一団が、砦を回り込むようにして現れた。
先頭は見事な金髪の青年だ。無駄のない動きで駆ける彼に、数十騎が流れるように続いていく。
「いつもながら、華のある男だ」
地上を駆けていくスカイを見下ろして、マルスは呟いた。
「見事だ。率いているのが私の兵とは、とても思えん」
横にいるダレイ王子も同意する。
「奴は知っているのだ。自分がどう動けば、後から着いてくる者たちが美しく駆けるか」
その馬と人とを操る腕を、マルスは信頼していた。彼の屈託のない非情さも含めて。
スカイは敵陣の前で動きを緩めた。それを追い越して、20騎ほどが前列に布陣する。
「またガキか!」
インドラの戦士が忌々しげに舌打ちした。元はと言えば同じ砂漠の民の、それも年端も行かない少年たちに、刃を向けたい者などいない。
「殺すまでもねえ、馬から落としてやれば戦意も失せるだろう」
インドラ側の槍隊は、馬を狙って攻め込んでいった。
槍隊を十分に引き付けたところで、ダレイに選抜された少年兵たちは一斉にマントを翻した。
「銃だ!」
槍隊に動揺が走った。
少年たちは銃を構えたまま、突き出された槍に向かって躊躇なく突っ込んでくる。
彼らは恐怖を感じない。出陣前にカーを大量に摂取していた。血走った眼を剥いて、狂ったように駆けてくる。
一方、百戦錬磨の槍隊は狼狽えた。
「まさか」
パァン!と銃声が響いた。
「――くそ!散れ!」
陣形を崩した槍隊の背後から、黒い影が一騎、駆けてきた。
「落ち着け!短銃は射程が短い。急所を護って側面へ回れ!」
ユーリが大きく回頭しながら味方に呼びかける。
「良かった、さっさと出てきてくれて。でなきゃ、この子達を死なすところだったよ」
スカイは小さく微笑むと、「いけ」と少年兵たちに合図を送った。
前線を回り込むように駆けるユーリを、少年たちの一団が猛然と追う。パン、パン、と銃声が鳴った。少年たちがユーリに発砲しているのだが、構えも狙いも未熟なため、ユーリには届かない。だが執拗に追いすがることで、確実に隊列から孤立させていった。
「ユーリ!罠だ、戻れ!!」
スカイの思惑に気付いたカイヤーンが、少年たちの列にほぼ真横から突っ込んでいく。この時カイヤーンは十数騎を伴っていたが、カイヤーンの馬が速すぎた。後続がひと呼吸遅れた結果、カイヤーンは敵のただ中に単騎で突っ込む形になった。
一人の少年が撃った銃弾が、カイヤーンに当たった。
「カイヤーン!」
ユーリが手綱を引き、黒馬の前脚が高々と宙を掻いた。
カイヤーンは落馬した。カイヤーンを撃った少年もまた馬を降り、銃を構えたまま走り出した。
「カイヤーン!」
ユーリはもう一度叫んだ。少年がカイヤーンに走り寄る数歩のうちに、ユーリの黒馬が砂を巻き上げて駆けつける。
砂埃に霞んだユーリの視界の中央で、少年がカイヤーンに銃を向ける。十分に射程距離内だ。
「は!」
ユーリは速度を落とさずに馬を駆けさせ、少年めがけて飛び降りざまに斬りつけた。
剣を振り上げた瞬間、少年のターバンがユーリの目に入った。
(ヌールのターバンと同じ柄だ)
ふと、そんなことを思った。少年が引き金を引いたが、そのとき既に少年には意識はなかった。銃弾は、あらぬ方向へ飛んでいった。
急所は外したつもりだった。少年は砂に倒れた。
ユーリはカイヤーンに駆け寄って、傷の様子を確認した。
「く……っ」
「起きるな。今、止血する」
「下手くそが。骨で止まってやがる」
カイヤーンが毒づいた。確かに、銃弾は左肩に一発、大きな血管は逸れているようだ。
(俺たちを殺すほどの腕も威力もない――何が目的だ?)
ユーリは疑問に思いながら、手早くターバンを裂いて傷口を縛った。
「畜生、こんなかすり傷、手当てなんてしてもしなくても一緒だ。あのいけ好かねえ金髪をさっさと殺りやがれ!」
カイヤーンに言われて、ユーリは顔を上げた。
いけ好かない金髪――スカイ・アブドラが、こちらへ向かってきているのが見えた。
しかし、更にその背後に迫るものに、ユーリは顔色を変えた。
「――カイヤーン、一旦撤退しよう」
「あ?何を……」
上体を起こしたカイヤーンは、ユーリの視線を追ってその言葉の意図を理解した。
地平線に湧き上がる、茶色い煙幕。みるみるうちに膨れ上がり、巨大な壁となって迫ってくる。
「砂嵐だ」
*
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焦りで気が狂いそうだ――と思った時、タリファの短銃が鳴った。
「……っ!?」
タリファが誰かを撃った。止めを刺すつもりか、タリファは倒れた相手に近寄っていく。
「やめろ……タリファ、やめろ……」
祈るようにつぶやきながら、アディは馬を走らせた。タリファの背後に敵が物凄い速さで迫っているのが、おかしいほどゆっくりとした動きに見えた。――敵が振り上げた剣が、タリファに打ち下ろされる瞬間も。
「タリファ!タリファーっ!」
叫んだ瞬間、違和感に気付いた。大きく吸い込んだ空気が、いつもと違った。
「砂嵐だ!」
すぐそばで、シンの声がした。
視界が砂塵で覆われ、タリファの姿も、消えた。
*
一部始終を、更に高みから見ていたのは、マルスだった。
ダレイの兵でもない、インドラの戦士でもない、二頭の騎馬が砦から駆け出していった。一頭には子どもが一人、もう一頭には二人。男と、もう一人は怪我人だろうか、馬にしがみつくように動かない。男か女かもわからない。
「……誰だ……あれは……」
目が離せない。いま気にするべきは、スカイとユーリの状況のはずなのに。
カイヤーンが撃たれた。撃った少年兵を、ユーリが倒した。
そこへ向かって、あの得体の知れない二騎が駆けていく。
「あれは……」
何の確証もなかった。
ただ、行かなければ、と、思った。
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「マルス様!」
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