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ミニ園遊記
身長差
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前編、五人揃った直ぐ後くらいの話。
覇白が加わったその次の日の事。山砕の住んでいる屋敷へ向かう際中の事だ。
喉かな山道で休む、ゆったりとした時間。しかし尖岩は非常に不服であった。何故か、それは今左右に並んでいる馬鹿みたいに身長が高いこの二人に挟まれているこの状況がとても遺憾だったのだ。
チビと言えど自分の背丈は百六十三センチ。そりゃ男としては小さい、だが人間としては少し低いくらいなのだ。
だというのに、この二人は何だ。揃って百八十以上、しかも息をのむほどの美形。当て付けかと。
しかし、この後会う山砕は自分より三センチ高いだけで、同じチビの部類だ。あと少しの辛抱だと、尖岩は横と横にある壁の圧に耐えていた。
山砕を連れ出した数日後、鏡月と出会いなんやかんやあって彼も仲間に入った。
「な、なぁ鏡月」
「はい、なんですか尖岩さん」
にこりと子どものように可愛らしい笑顔で振り返った鏡月。しかし、その頭は自分よりも上にある。
ざっと百八十くらいだろうか。白刃と覇白のせいでそこまでに見えないが、十二分に高い。
「い、いや。饅頭食べるか?」
「え、いいのですか? ありがとうございます!」
まぁ可愛いからいいか。尖岩は無意識に山砕との物理的な距離を縮めていた。
覇白が加わったその次の日の事。山砕の住んでいる屋敷へ向かう際中の事だ。
喉かな山道で休む、ゆったりとした時間。しかし尖岩は非常に不服であった。何故か、それは今左右に並んでいる馬鹿みたいに身長が高いこの二人に挟まれているこの状況がとても遺憾だったのだ。
チビと言えど自分の背丈は百六十三センチ。そりゃ男としては小さい、だが人間としては少し低いくらいなのだ。
だというのに、この二人は何だ。揃って百八十以上、しかも息をのむほどの美形。当て付けかと。
しかし、この後会う山砕は自分より三センチ高いだけで、同じチビの部類だ。あと少しの辛抱だと、尖岩は横と横にある壁の圧に耐えていた。
山砕を連れ出した数日後、鏡月と出会いなんやかんやあって彼も仲間に入った。
「な、なぁ鏡月」
「はい、なんですか尖岩さん」
にこりと子どものように可愛らしい笑顔で振り返った鏡月。しかし、その頭は自分よりも上にある。
ざっと百八十くらいだろうか。白刃と覇白のせいでそこまでに見えないが、十二分に高い。
「い、いや。饅頭食べるか?」
「え、いいのですか? ありがとうございます!」
まぁ可愛いからいいか。尖岩は無意識に山砕との物理的な距離を縮めていた。
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