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姉弟の宴
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エテルノ達が話し合っているのと同じころ。森の神殿では、アマテラスが一つの石碑に向かって話しかけていた。それは月の模様で、弟のものだ。
『のぉツクヨミ、返事くらいしてくれたっていいじゃないか? なぜ無視する。泣くぞ? また引きこもるぞ?』
しかしこの弟。一切返事をしない。酷くないか? 仮にも姉が呼んでいるのだぞ? 少しは反応してくれたっていいじゃんか。ちなみにもう一人の弟も同じくだ。
喧嘩はした覚えがない。そりゃ一回二回はあるさ、だがここ最近では思い当たるふしすらもない。
『我、何かしたかの……』
頭を抱えていると、ふと後ろから声が掛かった。
振り向くとそこにいたのは、間違いなく弟二人。
『姉上、何しているのですか?』
『ツクヨミにスサノオ! やっと出てきおったか、あと数秒遅かったらまた引きこもると事だったぞ』
と言っても、あのころとは違って今引きこもったところで何か害があるわけではないが。自分の他にも太陽神はたくさんいた。それはもう、目が眩むほどに。
『もう、少し外に出ていただけじゃないですか』
苦笑いでツクヨミは持っていた箱を地面に慎重に置く。
なんだ、返事がないと思ったら外出していたのか。そう思うと、少し恥ずかしい。アマテラスが内心恥ずかしがっていると、スサノオが『そうですよ姉上。百年くらいでそんな』と。
『ん?』
『え?』
なんだかよく分からない空気が流れたが、気にしないことにした。
『まあよい。ところでその箱は何じゃ? 土産か?』
『あぁ、私達で手に入れてきたのですよ。日本酒です。姉上好きでしたよね、これ』
日本酒と聞いて、一気に表情が明るくなる。ウキウキ気分で箱を開けてみると、そこには入手が難しいと言われていた種類だ。日本が存在していた時でも難しかったというのに、それがない今、入手は不可能といっても過言ではない。
『よくやった! しかし、どうやって手に入れたのじゃ?』
『ちょっと、海外のほうで……』
ツクヨミの口ぶり的にあまり言いづらい方法だったのかもしれないが、そんな事はどうでもいい。酒は好きだが、しばらく呑んでいないのだ。
『まあ何でもよい、呑もうぞ呑もうぞ』
アマテラスはルンルン気分で用意を始めた。
『よかったですね、兄上』
『あぁ。無理して手に入れた甲斐があった』
喜ぶ姉を見て、ツクヨミは満足そうに呟いた。
日は暮れ夜になり、今は九時くらい。五時間も吞んでいたら流石にもう、宴もたけなわだ。そろそろしめてもいい頃なのだが、アマテラスは非常に困っていた。
久しぶりの姉弟で吞みが楽しくて忘れていたが、三人の中で酒に弱く、尚且つ酔うとめっぽう面倒な奴がいる。それは、ツクヨミだ。
『ううっ、姉上はいいですよね、たっくさんの民に知れ渡って……』
普段大人しく真面目だからこそ、酔った時に面倒なのだ。
何が面倒かって、三姉弟の中で自分だけ知名度が低かった事を、存在していた国が滅びた今も未だに引きずっているのだ。酒が入ると鬱憤を晴らすかのようにそれを愚痴りだす。
知名度が低いといっても名前は知られていた。そう、名前は。
『お、おいツクヨミ。呑み過ぎじゃぞ? それに、我の事を知っていた民はもうおらん』
『そうですよ兄上。お酒はほどほどに……いいじゃないですか、月神。俺、何の神かいまいち分かられて無かったふしありましたよ』
姉に背中をさすられ、弟にも宥められる。しかし、それは逆効果なのだ。
なぜなら二人は、知れ渡っていたから。昔、彼等が神だった時にその事を訊くと、神を知らない一般人でも「あー、名前くらいなら聞いたことあるな」と言う。本にも名前とイメージ図が描かれていた。
姉は最高神、弟は元やんちゃもの英雄。
そう、様々な事がそれなりに知れ渡っていたのだ。
『いいよなスサノオはっ! 姉上との喧嘩話、いろんな人に知られていたよな。それに比べて僕と姉上の喧嘩話は知っているが少ないんだよ! てか、お前のものにされてたんだよっ!』
兄はそう言うが、自分としては知られてほしくなかったというのが本音。
『いや、喧嘩話は広がらない方がよろしいかと……。俺からしたらただの黒歴史ですよ』
事実、黒歴史だ。マザコンが故に仕事放棄をして父に本気で怒られた事、そしてイキり散らかした若かりし頃……出来れば知られたくなかった。ヤマタノオロチを倒したあたりから伝えて欲しかった。恥ずかしいではないか。
自分の事を「暴れんぼうだけど憎めない奴」と書かれているのを見た時のあの複雑な気持ち。兄は理解できないだろう。
『そうじゃぞ。喧嘩なんてな、本人からしたら黒歴史じゃ。黒歴史が世間に知れ渡ってるのじゃぞ? これ、物凄く恥ずかしくないか? な? だから大丈夫じゃって』
アマテラスがそう言うと、一瞬だけ大人しくなった。
だがしかし、これで収まるかと言ったらそうでもない。また思い出したかのように声を上げる。
『いいよな! 姉上とスサノオは皆に知られてっ! 僕は真面目に仕事頑張ってきた結果があれだよっ。名前しか知られない』
『名前が知られているだけいいじゃろ? 我等の中には名すらも知られなかった奴も多かったのだからな。だから、落ちつ』
背中をポンポンっと叩き、なんとか落ち着かせようと頑張ってみるが、言葉は途中で切られてしまった。
『全国民に知れ渡っていた姉上は分からないでしょうねっ! なんなんですか、僕が中間子だからですか、真面目だからですか、地味だからですかあっ!』
一人称が僕に変わり、泣きながら喚く。酔うといつもこうだから分かりやすいもの。
だからいつもツクヨミにはあまり呑ませないようにしていたのに……。
『あぁ、もう。呑むといつもこうなのだから……。スサノオ、とりあえず水持ってこい』
『ソシャゲにも私だけいなかったんですよ! 姉上とスサノオはいるのに、私も姉弟ですよね、私達三人姉弟でしたよね⁉ まさか拾い子とかじゃないですよね?』
『神に拾い子もくそもあるか! 父上のなんか良くわからないところから生まれたんじゃよ我等は! というか、一体何年前の話をしてるのじゃ』
確かにいなかったな。なんて、アマテラスは随分昔の事を思い出した。
人間がゲームに自分たちをキャラとして出したらしい。そう聞いて集まれるものが集まってキャラ一覧を見ていたのだが、姉弟の中でツクヨミだけいなかった。割りとマイナーな奴がいたのに、月神であるツクヨミがいなかったのだ。
アマテラスは必死に誤魔化したが、そんなので騙せるわけもなく……。必要以上に落ち込んでいたのを覚えている。
なんとかいないかと探してみた。そしたゲームの更新で名前が出ていたのだ。きたー! と思い、早速教えてやろうと思い走ったが、よくみたら女として描かれていた。
我が民、歪みない。そんな事を思いながら、静かにアプリを落としたのはアマテラスにとっては良い思い出なのだが。本人からして、一応男なのに女扱いされるのは遺憾だったようだ。
『真面目に働いてきたのがいけないんですかねぇっ!』
酔いもヒートアップしてきた時、丁度スサノオがバケツ一杯に水を溜めて持ってきた。
『姉上! 水持ってきました!』
『よくやった! 今すぐかけろ!』
『かけるのですか⁉ 飲ますのではなく?』
『かけろ!』
『はいっ、申し訳ありません兄上っ!』
謝りつつもほぼ勢いで水を掛ける。何と言うか、躊躇が無い。
ツクヨミは床に倒れこむように寝て、空間が静かになった。
『はあ……姉上。兄上に酒呑ませないでくださいよ』
『すまん。つい楽しくて……』
固い石の上で寝かせるわけにもいかないから、ツクヨミの石碑から布団を引きずり出し、そこに寝かせた。石碑の中に戻らせてもいいが、知らぬ間に戻っていたら混乱さうるだろう。
しかし、こうしてはしゃぐのは楽しいものだ。
『また呑もうな』
『そうですね。しかし、兄上にはあんまり呑ませないでくださいよ。酔うと面倒なのですから』
『わかっとるわかっとる。まあ、あの頃のお前にくらべりゃ可愛いもんよ』
『姉上、それは言わないお約束』
『ははっ、そうじゃったな』
満悦で頷き、盃に残った一滴を飲みほした。
エテルノ達が話し合っているのと同じころ。森の神殿では、アマテラスが一つの石碑に向かって話しかけていた。それは月の模様で、弟のものだ。
『のぉツクヨミ、返事くらいしてくれたっていいじゃないか? なぜ無視する。泣くぞ? また引きこもるぞ?』
しかしこの弟。一切返事をしない。酷くないか? 仮にも姉が呼んでいるのだぞ? 少しは反応してくれたっていいじゃんか。ちなみにもう一人の弟も同じくだ。
喧嘩はした覚えがない。そりゃ一回二回はあるさ、だがここ最近では思い当たるふしすらもない。
『我、何かしたかの……』
頭を抱えていると、ふと後ろから声が掛かった。
振り向くとそこにいたのは、間違いなく弟二人。
『姉上、何しているのですか?』
『ツクヨミにスサノオ! やっと出てきおったか、あと数秒遅かったらまた引きこもると事だったぞ』
と言っても、あのころとは違って今引きこもったところで何か害があるわけではないが。自分の他にも太陽神はたくさんいた。それはもう、目が眩むほどに。
『もう、少し外に出ていただけじゃないですか』
苦笑いでツクヨミは持っていた箱を地面に慎重に置く。
なんだ、返事がないと思ったら外出していたのか。そう思うと、少し恥ずかしい。アマテラスが内心恥ずかしがっていると、スサノオが『そうですよ姉上。百年くらいでそんな』と。
『ん?』
『え?』
なんだかよく分からない空気が流れたが、気にしないことにした。
『まあよい。ところでその箱は何じゃ? 土産か?』
『あぁ、私達で手に入れてきたのですよ。日本酒です。姉上好きでしたよね、これ』
日本酒と聞いて、一気に表情が明るくなる。ウキウキ気分で箱を開けてみると、そこには入手が難しいと言われていた種類だ。日本が存在していた時でも難しかったというのに、それがない今、入手は不可能といっても過言ではない。
『よくやった! しかし、どうやって手に入れたのじゃ?』
『ちょっと、海外のほうで……』
ツクヨミの口ぶり的にあまり言いづらい方法だったのかもしれないが、そんな事はどうでもいい。酒は好きだが、しばらく呑んでいないのだ。
『まあ何でもよい、呑もうぞ呑もうぞ』
アマテラスはルンルン気分で用意を始めた。
『よかったですね、兄上』
『あぁ。無理して手に入れた甲斐があった』
喜ぶ姉を見て、ツクヨミは満足そうに呟いた。
日は暮れ夜になり、今は九時くらい。五時間も吞んでいたら流石にもう、宴もたけなわだ。そろそろしめてもいい頃なのだが、アマテラスは非常に困っていた。
久しぶりの姉弟で吞みが楽しくて忘れていたが、三人の中で酒に弱く、尚且つ酔うとめっぽう面倒な奴がいる。それは、ツクヨミだ。
『ううっ、姉上はいいですよね、たっくさんの民に知れ渡って……』
普段大人しく真面目だからこそ、酔った時に面倒なのだ。
何が面倒かって、三姉弟の中で自分だけ知名度が低かった事を、存在していた国が滅びた今も未だに引きずっているのだ。酒が入ると鬱憤を晴らすかのようにそれを愚痴りだす。
知名度が低いといっても名前は知られていた。そう、名前は。
『お、おいツクヨミ。呑み過ぎじゃぞ? それに、我の事を知っていた民はもうおらん』
『そうですよ兄上。お酒はほどほどに……いいじゃないですか、月神。俺、何の神かいまいち分かられて無かったふしありましたよ』
姉に背中をさすられ、弟にも宥められる。しかし、それは逆効果なのだ。
なぜなら二人は、知れ渡っていたから。昔、彼等が神だった時にその事を訊くと、神を知らない一般人でも「あー、名前くらいなら聞いたことあるな」と言う。本にも名前とイメージ図が描かれていた。
姉は最高神、弟は元やんちゃもの英雄。
そう、様々な事がそれなりに知れ渡っていたのだ。
『いいよなスサノオはっ! 姉上との喧嘩話、いろんな人に知られていたよな。それに比べて僕と姉上の喧嘩話は知っているが少ないんだよ! てか、お前のものにされてたんだよっ!』
兄はそう言うが、自分としては知られてほしくなかったというのが本音。
『いや、喧嘩話は広がらない方がよろしいかと……。俺からしたらただの黒歴史ですよ』
事実、黒歴史だ。マザコンが故に仕事放棄をして父に本気で怒られた事、そしてイキり散らかした若かりし頃……出来れば知られたくなかった。ヤマタノオロチを倒したあたりから伝えて欲しかった。恥ずかしいではないか。
自分の事を「暴れんぼうだけど憎めない奴」と書かれているのを見た時のあの複雑な気持ち。兄は理解できないだろう。
『そうじゃぞ。喧嘩なんてな、本人からしたら黒歴史じゃ。黒歴史が世間に知れ渡ってるのじゃぞ? これ、物凄く恥ずかしくないか? な? だから大丈夫じゃって』
アマテラスがそう言うと、一瞬だけ大人しくなった。
だがしかし、これで収まるかと言ったらそうでもない。また思い出したかのように声を上げる。
『いいよな! 姉上とスサノオは皆に知られてっ! 僕は真面目に仕事頑張ってきた結果があれだよっ。名前しか知られない』
『名前が知られているだけいいじゃろ? 我等の中には名すらも知られなかった奴も多かったのだからな。だから、落ちつ』
背中をポンポンっと叩き、なんとか落ち着かせようと頑張ってみるが、言葉は途中で切られてしまった。
『全国民に知れ渡っていた姉上は分からないでしょうねっ! なんなんですか、僕が中間子だからですか、真面目だからですか、地味だからですかあっ!』
一人称が僕に変わり、泣きながら喚く。酔うといつもこうだから分かりやすいもの。
だからいつもツクヨミにはあまり呑ませないようにしていたのに……。
『あぁ、もう。呑むといつもこうなのだから……。スサノオ、とりあえず水持ってこい』
『ソシャゲにも私だけいなかったんですよ! 姉上とスサノオはいるのに、私も姉弟ですよね、私達三人姉弟でしたよね⁉ まさか拾い子とかじゃないですよね?』
『神に拾い子もくそもあるか! 父上のなんか良くわからないところから生まれたんじゃよ我等は! というか、一体何年前の話をしてるのじゃ』
確かにいなかったな。なんて、アマテラスは随分昔の事を思い出した。
人間がゲームに自分たちをキャラとして出したらしい。そう聞いて集まれるものが集まってキャラ一覧を見ていたのだが、姉弟の中でツクヨミだけいなかった。割りとマイナーな奴がいたのに、月神であるツクヨミがいなかったのだ。
アマテラスは必死に誤魔化したが、そんなので騙せるわけもなく……。必要以上に落ち込んでいたのを覚えている。
なんとかいないかと探してみた。そしたゲームの更新で名前が出ていたのだ。きたー! と思い、早速教えてやろうと思い走ったが、よくみたら女として描かれていた。
我が民、歪みない。そんな事を思いながら、静かにアプリを落としたのはアマテラスにとっては良い思い出なのだが。本人からして、一応男なのに女扱いされるのは遺憾だったようだ。
『真面目に働いてきたのがいけないんですかねぇっ!』
酔いもヒートアップしてきた時、丁度スサノオがバケツ一杯に水を溜めて持ってきた。
『姉上! 水持ってきました!』
『よくやった! 今すぐかけろ!』
『かけるのですか⁉ 飲ますのではなく?』
『かけろ!』
『はいっ、申し訳ありません兄上っ!』
謝りつつもほぼ勢いで水を掛ける。何と言うか、躊躇が無い。
ツクヨミは床に倒れこむように寝て、空間が静かになった。
『はあ……姉上。兄上に酒呑ませないでくださいよ』
『すまん。つい楽しくて……』
固い石の上で寝かせるわけにもいかないから、ツクヨミの石碑から布団を引きずり出し、そこに寝かせた。石碑の中に戻らせてもいいが、知らぬ間に戻っていたら混乱さうるだろう。
しかし、こうしてはしゃぐのは楽しいものだ。
『また呑もうな』
『そうですね。しかし、兄上にはあんまり呑ませないでくださいよ。酔うと面倒なのですから』
『わかっとるわかっとる。まあ、あの頃のお前にくらべりゃ可愛いもんよ』
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