30 / 34
氷と太陽。刻み始めた、新たな伝説。
しおりを挟む
八時になるとマールは必ず寝ようとする。だが、パデラとしてはまだ遊びたい。「構え」と揺さぶったり上に乗ったりしていると、一時間は構ってくれるのだが、今日は疲れているようだ。布団から出てくれる気配がない。
仕方ねぇ、大人しく寝かすかぁ。……なんて、パデラが言うと思ったか。
「なぁ、さっきさリールに面白い物借りたんだよ。見ようぜ」
地味に煽るような口調で話しかけてくる。一体何を借りたのだか……興味ないと返そうとしたが、リールと聞いて嫌な予感しかしなかった。
「……何借りた?」
布団から顔だけだして、パデラを見る。その手に持っていたのは、本なのだろうが、本にしてはなんだか違和感のある大きさで……。
「お前のアルバム」
パデラが本をひっくり返して見えた表紙には、リクザの筆跡でマールの名前が書かれていた。
「そんなのあったのかよ。初耳だわ」
「見ていい?」
にやにやしながら訊いてきた。良いわけないだろ。こいつ、今マールが奪い返す気力がない事を分かってわざと言っている。
ダメというのすら面倒だから、仕方なく承諾した。
「その代わり、寝かせろ」
「わかったぁ~、おやすみなさい」
パデラはマールの想像の数倍嬉しそうな返事をした。
他人のアルバムなんて見て楽しいのか。全く理解できないが、そんな事は気にならない程に眠い。力を抜くと、直ぐに寝付いた。パデラのベッドの方でピピルが寝転がり、ディータを呼んでいる。二匹ももう寝るみたいだ。
すやすやと眠るマールと使い魔を横目に、パデラはアルバムを開いた。
一ページには生まれたばかりのマールが、母親に抱きかかえられた写真がある。まだ髪が黒い。
そっか、こいつにも魔力が無い時があったのか。そんな事を思いながらページをめくっていく。本人が言っていた通り、生後三か月の頃の写真ではすでに髪と瞳の色が変わっていた。
疑ってはいなかったが、こうしてみると改めて確信できる。マールの強さは生まれつきなのだと。
しかし、何だろうか。一歳を過ぎたあたりから写真が隠し撮りのような感じになっている。本人はカメラに一切気付いておらず、完全に一人だと思っているであろう写真が多数……。気になりつつもページをめくっていく。
最後の方のページにしおりの形をされた魔力が挟んであった。
「これは……リールの魔力か」
触れて見ると、これはつい最近作られたメッセージの通達型の魔力だ。
おそらく自分に向けられたものだろう。魔力をメッセージに変換し、開いてみる。
『パデラさんへ。
兄さんは貴方に心を許しました。だから、教えても問題ないと判断しましたので伝えさせていただきます。流石の貴方も察しがついているでしょうが。
この前お話しましたが、ルキラの特徴として、感情が薄く、また相手の心にも鈍感である。と言うモノがあります。これはご存知でしたよね? それが全ての原因です。父も勿論感情が無い方で、そして母も個人的な性格上思いをあまり言葉にしないタイプでした。
兄さんは一人目の子供という事もあって、すれ違いが起きていました。父も母も、確かに兄さんに愛情を持っていましたよ。だけど、それをうまく伝えることは出来ず、兄さんも兄さんで二人の行動の端々から出るそれに気づけなかったのです。あれは見ててもどかしかったです、教えても兄さんは僕の事が嫌いで信じてくれなかったし。
自分で言うのもなんですが、僕は愛想がいい方なのですよ。だけど兄さんは、まさしくルキラだったんです。
この前言いましたよね? 兄さんは、大袈裟くらいじゃないと気付けない。だから貴方が兄さんにあまりにもピッタリで。嫉妬します。僕が好きと言っても、兄さんは嫌悪しか見せてこなかったのに……と言っても、事実兄さんは貴方にめちゃくちゃ懐いてますので。文句は言えません。むしろ僕等は感謝しないといけません。
そうですね、ここまで書いてといてなんですが、バカなパデラさんの為に簡潔に言いたいことだけまとめます。
兄さんの氷を融かしてくれた貴方に、ルキラ家一同から心よりお礼申し上げます。
リールより』
その長い文章を読み終える。長文は苦手だが大体理解できた。
「十歳のくせによく出来た子だこと」
そう呟いて魔力を吸収する。パデラの心のうちには何とも言えない感情が沸き上がり、それに関してただ一つ判ったのは、嬉しさと達成感があった事だった。
自然と笑みがこぼれていた。これは太陽の光としての本能的な喜びであり、パデラ・エレズとしての喜びでもあるだろう。
入学式の時に出会った、ただ何となく気になっただけの存在。特にこれと言った意味もなく、友達になりたくなっただけだった。
「なんかいい事した気分だぜ」
アルバムを閉じ、俺も寝よーと布団をめくった。
「……今何時」
起こしてしまったようだ。マールが寝起きの声で訊いてくる。
サイドテーブルに置かれた目覚まし時計を見ると、時刻は十時五分だ。
「まだ十時くらいだぜ」
「あっそ……ありがと」
答えをきくと、寝返りをうちパデラに背中を向けた。
また寝たのだろうなと思い、隣で横になる。
寝付く間、暇だからマールの背中をつんつんしていると、マールが「突くな」と文句を言ってきた。だから、今度は叩いた。魔力をほどよく籠めて。
「突かなければいいって話じゃねぇよバカ!」
夢うつつな意識の中で、引っ叩かれた事への驚きが混じってかなりの声量で怒られた。防音できる魔法がかけられているから隣に迷惑かけていないだろうが、パデラもビックリした。
「わりぃ、面白くて」
「お前なぁ……」
身体の向きを変えると、悪びれる素振りのないパデラを睨む。
そこまで怒っているわけではないだろうが、痛かったぞと目で訴えてきているのは良くわかった。
「ごめんって」
笑いながら頭をぽんぽんする。するとマールは顔を赤くしてさらに睨んできたが、幸い攻撃はされなかった。
「お前、僕を女と勘違いしてるふしあるだろ」
恥ずかしそうにしたまま、若干不機嫌そうに訊いてくる。
うーん、否定はできないかも。お前身長伸びなさそうだし。心ではそう答えつつも、パデラはニコっと笑い、建前上の返答をした。
「ないぜ」
おそらく、その建前は直ぐにバレたのだろう。マールのしかめた表情を見れば分かる。
「明日覚悟してろよ」
威嚇の一種だろう、その言葉では明らかに戦意を示していた。だが、それが通じるほどパデラは物を考えていない。
マールとの勝負は楽しい、だから戦えるのなら喜んで。それがパデラの思想だ。
「お、バトルか? いいな、やろうぜ。楽しみ~」
「……お前がバカだという事を忘れていた」
呆れ半分で微笑むマール。しかし、こいつも人の事を言えない。
暗竜様と戦っていた時、見たことのないような笑みを浮かべていた。愉快そうに、目を輝かせていたのはお前もだろ?
「お前だって同じようなもんじゃん。強い奴と戦うの愉しいよな」
「ま、それもそうだな……」
そっか、人の事言えないのか。否定はできないな。そう思いながら目を瞑る。
明日も学校だ。寝ないと……。うん、寝ないといけないのだけど……。
「お前のせいで目が覚めた。どうしてくれる」
マールは勢いよく起き上がり、先程までばりばり起きていたくせにもう寝そうなパデラに声を掛けた。
「えー、俺は眠いぜ」
「僕もついさっきまで眠かった」
「じゃあ、ほらよ」
マールの腕を引き横にさせると、パデラが意識的に魔力を放出した。
「あのな、眠気は魔力でどうにかなるもんじゃないんだぞ」
マールは文句ありげに言うが、説得力は皆無だった。そう言う間にも、うとうとし始めている。
あかちゃんみたい。その言葉は放ったらまた面倒になる予感しかしないから、呑み込んだ。
これは、氷と太陽の少年のお話。
二人の生きる世界には、その無邪気な笑い声で妄想を膨らませ、興奮する美しい女がいた。忘れてしまった過去を大切に抱え続ける使い魔が、忘れる事のない過去を捨てて今を生きる使い魔がいた。内に抱く感情を伝えられずに後悔する夫婦や、去って行ったものを一途に想い続ける男の子がいて、そして、もとあるものを壊してまで「神」になる事を願った邪神がいた。
ここは魔力の国。そこに住むのは、暗竜と呼ばれる一匹の竜と、魔力を持つ沢山の生物だ。
滅び沈んでいった国。
邪神と皆に忌み嫌われた黒竜が、誰よりも慕われる神になった日。
誰よりも優しい心を持った魔法使い。
告げられしお言葉。
美しい友情を描いた、二人の最強。
それら全てが、この世界が生み出した伝説である。
これは氷と太陽の。伝説の生き写しと呼ばれる二人の魔法使いが刻み始めた、新たな伝説である。
【暗竜伝説魔法論】
仕方ねぇ、大人しく寝かすかぁ。……なんて、パデラが言うと思ったか。
「なぁ、さっきさリールに面白い物借りたんだよ。見ようぜ」
地味に煽るような口調で話しかけてくる。一体何を借りたのだか……興味ないと返そうとしたが、リールと聞いて嫌な予感しかしなかった。
「……何借りた?」
布団から顔だけだして、パデラを見る。その手に持っていたのは、本なのだろうが、本にしてはなんだか違和感のある大きさで……。
「お前のアルバム」
パデラが本をひっくり返して見えた表紙には、リクザの筆跡でマールの名前が書かれていた。
「そんなのあったのかよ。初耳だわ」
「見ていい?」
にやにやしながら訊いてきた。良いわけないだろ。こいつ、今マールが奪い返す気力がない事を分かってわざと言っている。
ダメというのすら面倒だから、仕方なく承諾した。
「その代わり、寝かせろ」
「わかったぁ~、おやすみなさい」
パデラはマールの想像の数倍嬉しそうな返事をした。
他人のアルバムなんて見て楽しいのか。全く理解できないが、そんな事は気にならない程に眠い。力を抜くと、直ぐに寝付いた。パデラのベッドの方でピピルが寝転がり、ディータを呼んでいる。二匹ももう寝るみたいだ。
すやすやと眠るマールと使い魔を横目に、パデラはアルバムを開いた。
一ページには生まれたばかりのマールが、母親に抱きかかえられた写真がある。まだ髪が黒い。
そっか、こいつにも魔力が無い時があったのか。そんな事を思いながらページをめくっていく。本人が言っていた通り、生後三か月の頃の写真ではすでに髪と瞳の色が変わっていた。
疑ってはいなかったが、こうしてみると改めて確信できる。マールの強さは生まれつきなのだと。
しかし、何だろうか。一歳を過ぎたあたりから写真が隠し撮りのような感じになっている。本人はカメラに一切気付いておらず、完全に一人だと思っているであろう写真が多数……。気になりつつもページをめくっていく。
最後の方のページにしおりの形をされた魔力が挟んであった。
「これは……リールの魔力か」
触れて見ると、これはつい最近作られたメッセージの通達型の魔力だ。
おそらく自分に向けられたものだろう。魔力をメッセージに変換し、開いてみる。
『パデラさんへ。
兄さんは貴方に心を許しました。だから、教えても問題ないと判断しましたので伝えさせていただきます。流石の貴方も察しがついているでしょうが。
この前お話しましたが、ルキラの特徴として、感情が薄く、また相手の心にも鈍感である。と言うモノがあります。これはご存知でしたよね? それが全ての原因です。父も勿論感情が無い方で、そして母も個人的な性格上思いをあまり言葉にしないタイプでした。
兄さんは一人目の子供という事もあって、すれ違いが起きていました。父も母も、確かに兄さんに愛情を持っていましたよ。だけど、それをうまく伝えることは出来ず、兄さんも兄さんで二人の行動の端々から出るそれに気づけなかったのです。あれは見ててもどかしかったです、教えても兄さんは僕の事が嫌いで信じてくれなかったし。
自分で言うのもなんですが、僕は愛想がいい方なのですよ。だけど兄さんは、まさしくルキラだったんです。
この前言いましたよね? 兄さんは、大袈裟くらいじゃないと気付けない。だから貴方が兄さんにあまりにもピッタリで。嫉妬します。僕が好きと言っても、兄さんは嫌悪しか見せてこなかったのに……と言っても、事実兄さんは貴方にめちゃくちゃ懐いてますので。文句は言えません。むしろ僕等は感謝しないといけません。
そうですね、ここまで書いてといてなんですが、バカなパデラさんの為に簡潔に言いたいことだけまとめます。
兄さんの氷を融かしてくれた貴方に、ルキラ家一同から心よりお礼申し上げます。
リールより』
その長い文章を読み終える。長文は苦手だが大体理解できた。
「十歳のくせによく出来た子だこと」
そう呟いて魔力を吸収する。パデラの心のうちには何とも言えない感情が沸き上がり、それに関してただ一つ判ったのは、嬉しさと達成感があった事だった。
自然と笑みがこぼれていた。これは太陽の光としての本能的な喜びであり、パデラ・エレズとしての喜びでもあるだろう。
入学式の時に出会った、ただ何となく気になっただけの存在。特にこれと言った意味もなく、友達になりたくなっただけだった。
「なんかいい事した気分だぜ」
アルバムを閉じ、俺も寝よーと布団をめくった。
「……今何時」
起こしてしまったようだ。マールが寝起きの声で訊いてくる。
サイドテーブルに置かれた目覚まし時計を見ると、時刻は十時五分だ。
「まだ十時くらいだぜ」
「あっそ……ありがと」
答えをきくと、寝返りをうちパデラに背中を向けた。
また寝たのだろうなと思い、隣で横になる。
寝付く間、暇だからマールの背中をつんつんしていると、マールが「突くな」と文句を言ってきた。だから、今度は叩いた。魔力をほどよく籠めて。
「突かなければいいって話じゃねぇよバカ!」
夢うつつな意識の中で、引っ叩かれた事への驚きが混じってかなりの声量で怒られた。防音できる魔法がかけられているから隣に迷惑かけていないだろうが、パデラもビックリした。
「わりぃ、面白くて」
「お前なぁ……」
身体の向きを変えると、悪びれる素振りのないパデラを睨む。
そこまで怒っているわけではないだろうが、痛かったぞと目で訴えてきているのは良くわかった。
「ごめんって」
笑いながら頭をぽんぽんする。するとマールは顔を赤くしてさらに睨んできたが、幸い攻撃はされなかった。
「お前、僕を女と勘違いしてるふしあるだろ」
恥ずかしそうにしたまま、若干不機嫌そうに訊いてくる。
うーん、否定はできないかも。お前身長伸びなさそうだし。心ではそう答えつつも、パデラはニコっと笑い、建前上の返答をした。
「ないぜ」
おそらく、その建前は直ぐにバレたのだろう。マールのしかめた表情を見れば分かる。
「明日覚悟してろよ」
威嚇の一種だろう、その言葉では明らかに戦意を示していた。だが、それが通じるほどパデラは物を考えていない。
マールとの勝負は楽しい、だから戦えるのなら喜んで。それがパデラの思想だ。
「お、バトルか? いいな、やろうぜ。楽しみ~」
「……お前がバカだという事を忘れていた」
呆れ半分で微笑むマール。しかし、こいつも人の事を言えない。
暗竜様と戦っていた時、見たことのないような笑みを浮かべていた。愉快そうに、目を輝かせていたのはお前もだろ?
「お前だって同じようなもんじゃん。強い奴と戦うの愉しいよな」
「ま、それもそうだな……」
そっか、人の事言えないのか。否定はできないな。そう思いながら目を瞑る。
明日も学校だ。寝ないと……。うん、寝ないといけないのだけど……。
「お前のせいで目が覚めた。どうしてくれる」
マールは勢いよく起き上がり、先程までばりばり起きていたくせにもう寝そうなパデラに声を掛けた。
「えー、俺は眠いぜ」
「僕もついさっきまで眠かった」
「じゃあ、ほらよ」
マールの腕を引き横にさせると、パデラが意識的に魔力を放出した。
「あのな、眠気は魔力でどうにかなるもんじゃないんだぞ」
マールは文句ありげに言うが、説得力は皆無だった。そう言う間にも、うとうとし始めている。
あかちゃんみたい。その言葉は放ったらまた面倒になる予感しかしないから、呑み込んだ。
これは、氷と太陽の少年のお話。
二人の生きる世界には、その無邪気な笑い声で妄想を膨らませ、興奮する美しい女がいた。忘れてしまった過去を大切に抱え続ける使い魔が、忘れる事のない過去を捨てて今を生きる使い魔がいた。内に抱く感情を伝えられずに後悔する夫婦や、去って行ったものを一途に想い続ける男の子がいて、そして、もとあるものを壊してまで「神」になる事を願った邪神がいた。
ここは魔力の国。そこに住むのは、暗竜と呼ばれる一匹の竜と、魔力を持つ沢山の生物だ。
滅び沈んでいった国。
邪神と皆に忌み嫌われた黒竜が、誰よりも慕われる神になった日。
誰よりも優しい心を持った魔法使い。
告げられしお言葉。
美しい友情を描いた、二人の最強。
それら全てが、この世界が生み出した伝説である。
これは氷と太陽の。伝説の生き写しと呼ばれる二人の魔法使いが刻み始めた、新たな伝説である。
【暗竜伝説魔法論】
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる