星と夢の狭間で──前世の友は現世の敵だった!?

天川 哲

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プロローグ

0.記憶の彼方

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降りしきる雨、濡れた肌が体温を容赦なく奪っていく。
其処此処に転がる死体の山が、戦闘の激しさを物語っていた。
鼻をつく硝煙の香りと、腐臭が、唯一自身の自我を保つ術のような気がした。

「なあ、俺達、こんな風に出会わなかったら、こうならずに済んだのかな」

掲げる銃口は、けして逸れることなく、互いの脳天を狙っていた。

「約束、しただろ?次会う時も、俺達は変わらずにって」

頬を流れるものは、雨か、涙か、もはや自身では判別できなかった。
ゆっくりと、引き金にかける指に力を入れる。

「次会う時は、今度こそ、必ず」
「ああ、そうだな」

銃声が、無情に響き渡る。
雨は変わらず、振り続けていた。
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