ヒーローの選択【読み手の選択によって結末が変わります】

宝者来価

文字の大きさ
17 / 20
パートナー選択

【パートナー選択】ピンク×イエロー

しおりを挟む
「ピンクじゃんッ」
「え、イエロー!?」
「同じクラスになるなんて……最高だね!!」


高校で二人は同じクラスになりました。

『XXと一緒のクラスとか嬉しい~』
『XXむっちゃ顔もいいしXXXの跡取りなんでしょー?』

なにやら1人騒がれている男性
女性に取り囲まれていますがそんな中で
ピンクとイエローはとても嬉しそうに話していました。


「僕すっごく寂しくて……でもイエローが一緒なら何でもいいや」
「ちょっと照れるかも」
「高校もあんまり行く気なかったんだ本当は」
「え?」
「少しぐらい様子を見るつもりでさ、でも、イエローがいるなら来るよ」
「……うん、イエローと一緒なら絶対楽しい!!」


こうして二人はいつも一緒にいました
時々からかう誰かなども
そういう時はヒーローです

「ハートレンジャーイエローとして信じた道を!」
「うんッ」

『あいつら早くくっ付けばいいのにねー』
『目障りっていうよりくっついてないのがむしろじれったすぎるわ』
『XX?』


クラスで一番の人気な彼がイエローに話しかけます。


『ねぇ、いいかな?』
「……え?なーに?」
『放課後ちょっと来て欲しい場所があるんだけど』
「今日?いいよ、ヒーローの出番?」
『二人きりでおねがいね』


放課後に皆が何で?と実は見守る中で彼はイエローに付き合って欲しいといいました。



「え、嫌だけど……」
『は?』
「だって私ほかに好きな人いるし」

ぶっちゃけ女性人は皆それを分かっていました。
イエローとピンクはもうくっつく寸前で
付き合った報告をまだかまだかと待つ


『いや、俺だよ?』
「っていうか何でアタシがいいの?」
『それは……顔にも家にも興味なさそうだし』
「あるよ普通に」
『え?』
「でも、今は告白して欲しい人が他にいるから」



翌日に彼らが高校に来ると
机にナイフで切り込みが入っていました
ざわつく教室


「……何これ?」
「心あたりある?」
「えーっと、もしかしたら誰かが見てたかも」
「見てたって何を?」
「告白されたんだけど断ったの」
「ふーん、で、犯人は捜す?」
「え?」
「退学には出来ると思う」
「……ピンクにそんな事」
「僕の大切な仲間傷つけられたんだよ!?」
「あんたが感情的になるなんてね」


『退学には出来ると思うって何だろーね?』
『イエローにピンクの事きいたんだけど校長と親戚らしいよ?』
『え、マジ?』
『だからピンクが言った退学に出来るって本当だと思う』


「どうする?」
「……ねぇ、アタシ誰かの物じゃないから告白なんかされちゃった訳だよ?」
「え、うん」
「そしたらもうやる事は決まってるよね―――?」
「え?」
「復讐なんかよりアタシは……アタシが本当に好きな人と」
「えーと、えーと、えーと」


『席につけー』
『ちょ、っと待って下さい』
『今すごくいい所なんで!!』

「分かるよね、ピンク」
「……つ、付き合って下さい!!」
「うんッ」


こうして二人は付き合い
ピンクは自分の机がこうなったと言い新しい机をお爺ちゃんが買ってきてくれました
そして犯人はXX本人であったことが分かり

彼は退学が決定しました。

『はぁ?俺はXXXの跡取りで』
『ワシの孫のもんズタズタにしといてこれじゃ、お前ら息子の教育どうなっとんじゃ!!』
『申し訳ありません!!こいつは1から鍛え直します』

実は彼は跡取りといっても小さな会社で社長をしている者の息子というだけ
大きな権力など初めから無かったのです
父親にわめきますが呆れて平手打ち


『イエローさん』
「え、はい」
『うちの孫は頼りにならないかもしれんが、どうかこれからも』
「ずっと言いたかったんですかど」
『なんじゃ?』
「彼がズタズタにしたのは私の机で―――彼は自分が全部かぶってくれて」
「イエロー?それは秘密にしておいてって……」
「これから夫婦になるんだから1人でいいかっこなんかさせないよ!」
「……」
『そうかそうか』



こうして事件の幕は閉じて高校を卒業すると二人は籍を入れました。


「イエローと一緒になれて本当に幸せだな」
「……家を継ぐ気なんか無かったけどイエローに不憫な暮らしはさせられないや」
「仕事が嫌になったら一緒に貧相な暮らしって奴でいいよ、アタシ絶対それも幸せ」

ピンクはXX家の跡を継ぎみるみる成長していき
やがて社長になった時は誰も彼を七光りだとはいいません
誰より成績を出し続けて来た訳ではなく人々の話を聞き続け
よりそい続けて来た彼だから社長になれたのです。

「赤ちゃん出来たの」
「仕事休む」
「社長になったばかりでしょーが」
「だってイエローが心配でっ」
「大丈夫だよ」
「せめて入院して、じゃなきゃ僕社長室で妻が仕事やだやだって暴れるからね!!」
「入院するから止めて?」


二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。


【END・ピンクの騎士】









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...