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パートナー選択

【パートナー選択】ピンク×イエロー

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「ピンクじゃんッ」
「え、イエロー!?」
「同じクラスになるなんて……最高だね!!」


高校で二人は同じクラスになりました。

『XXと一緒のクラスとか嬉しい~』
『XXむっちゃ顔もいいしXXXの跡取りなんでしょー?』

なにやら1人騒がれている男性
女性に取り囲まれていますがそんな中で
ピンクとイエローはとても嬉しそうに話していました。


「僕すっごく寂しくて……でもイエローが一緒なら何でもいいや」
「ちょっと照れるかも」
「高校もあんまり行く気なかったんだ本当は」
「え?」
「少しぐらい様子を見るつもりでさ、でも、イエローがいるなら来るよ」
「……うん、イエローと一緒なら絶対楽しい!!」


こうして二人はいつも一緒にいました
時々からかう誰かなども
そういう時はヒーローです

「ハートレンジャーイエローとして信じた道を!」
「うんッ」

『あいつら早くくっ付けばいいのにねー』
『目障りっていうよりくっついてないのがむしろじれったすぎるわ』
『XX?』


クラスで一番の人気な彼がイエローに話しかけます。


『ねぇ、いいかな?』
「……え?なーに?」
『放課後ちょっと来て欲しい場所があるんだけど』
「今日?いいよ、ヒーローの出番?」
『二人きりでおねがいね』


放課後に皆が何で?と実は見守る中で彼はイエローに付き合って欲しいといいました。



「え、嫌だけど……」
『は?』
「だって私ほかに好きな人いるし」

ぶっちゃけ女性人は皆それを分かっていました。
イエローとピンクはもうくっつく寸前で
付き合った報告をまだかまだかと待つ


『いや、俺だよ?』
「っていうか何でアタシがいいの?」
『それは……顔にも家にも興味なさそうだし』
「あるよ普通に」
『え?』
「でも、今は告白して欲しい人が他にいるから」



翌日に彼らが高校に来ると
机にナイフで切り込みが入っていました
ざわつく教室


「……何これ?」
「心あたりある?」
「えーっと、もしかしたら誰かが見てたかも」
「見てたって何を?」
「告白されたんだけど断ったの」
「ふーん、で、犯人は捜す?」
「え?」
「退学には出来ると思う」
「……ピンクにそんな事」
「僕の大切な仲間傷つけられたんだよ!?」
「あんたが感情的になるなんてね」


『退学には出来ると思うって何だろーね?』
『イエローにピンクの事きいたんだけど校長と親戚らしいよ?』
『え、マジ?』
『だからピンクが言った退学に出来るって本当だと思う』


「どうする?」
「……ねぇ、アタシ誰かの物じゃないから告白なんかされちゃった訳だよ?」
「え、うん」
「そしたらもうやる事は決まってるよね―――?」
「え?」
「復讐なんかよりアタシは……アタシが本当に好きな人と」
「えーと、えーと、えーと」


『席につけー』
『ちょ、っと待って下さい』
『今すごくいい所なんで!!』

「分かるよね、ピンク」
「……つ、付き合って下さい!!」
「うんッ」


こうして二人は付き合い
ピンクは自分の机がこうなったと言い新しい机をお爺ちゃんが買ってきてくれました
そして犯人はXX本人であったことが分かり

彼は退学が決定しました。

『はぁ?俺はXXXの跡取りで』
『ワシの孫のもんズタズタにしといてこれじゃ、お前ら息子の教育どうなっとんじゃ!!』
『申し訳ありません!!こいつは1から鍛え直します』

実は彼は跡取りといっても小さな会社で社長をしている者の息子というだけ
大きな権力など初めから無かったのです
父親にわめきますが呆れて平手打ち


『イエローさん』
「え、はい」
『うちの孫は頼りにならないかもしれんが、どうかこれからも』
「ずっと言いたかったんですかど」
『なんじゃ?』
「彼がズタズタにしたのは私の机で―――彼は自分が全部かぶってくれて」
「イエロー?それは秘密にしておいてって……」
「これから夫婦になるんだから1人でいいかっこなんかさせないよ!」
「……」
『そうかそうか』



こうして事件の幕は閉じて高校を卒業すると二人は籍を入れました。


「イエローと一緒になれて本当に幸せだな」
「……家を継ぐ気なんか無かったけどイエローに不憫な暮らしはさせられないや」
「仕事が嫌になったら一緒に貧相な暮らしって奴でいいよ、アタシ絶対それも幸せ」

ピンクはXX家の跡を継ぎみるみる成長していき
やがて社長になった時は誰も彼を七光りだとはいいません
誰より成績を出し続けて来た訳ではなく人々の話を聞き続け
よりそい続けて来た彼だから社長になれたのです。

「赤ちゃん出来たの」
「仕事休む」
「社長になったばかりでしょーが」
「だってイエローが心配でっ」
「大丈夫だよ」
「せめて入院して、じゃなきゃ僕社長室で妻が仕事やだやだって暴れるからね!!」
「入院するから止めて?」


二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。


【END・ピンクの騎士】









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