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15話 地獄を作った罪人
しおりを挟む「お早うございます、魔王様に奥方様」
「……」
静かにとやっている、まだ6024が夢の中である
「おはようございます!」
「あっコラ!」
「……う、ん?」
「大丈夫か?」
「うん」
記憶が消える上級魔法『デリート』が使われた様子は無い
抱かれた様子だけはある、どうみても昨夜は愛されていましたという格好である
「オホン(咳払い)、魔王様があまりに馬鹿なマネをしでかしたので少々城で騒ぎになっておりますゆえ、奥方様は共同食堂へいらしてください」
「俺は?」
「結婚式の日付と招待客を決めておいてください、特に隣国の王族をどうするか」
奥方を魔王の寝室から連れ出した
「お身体は平気ですか?」
「うん、本当にありがとね」
「魔王様は正体を明かしましたが、数字について誰にも言ってはいけませんよ」
「どうして?」
「それが大罪人の数字だからですよ、怨みを持つ者は大勢いますから」
共通の食堂へとくれば、皆が心配そうに彼を覗き込んだ。
「だいじょうぶでした?隣の部屋で悲鳴が聞こえた時は焦りましたよ」
「えーと」
「魔王様が、昔の男など忘れてしまえと忘却魔法を使おうとしてたんですよ、蹴り飛ばして何とか阻止しましたけども」
城内がざわついた、何てことしでかしてるんだと魔王を非難する声がいくつも耳に入る。
「ご飯美味しい」
「そういえば昨夜、たしかに最悪な男について質問しましたね」
「んぐ!?」
喉につまったようなので背中をさすった、数字について聞いているとは正直思わなかったが大罪人である事を知らなかったのであれば理解出来る。
「……人間には怨まれているナンバーでしたので、魔王も憎んでいるのかも?」
「ええっと、そう、かな!?どうだろ、えっとそれより美味しいよこれ!」
「そのコップ空ですが」
この人は嘘が苦手すぎる、隠し通すのは無理だろうと判断したがそれより
「奥方様はどのナンバーでどのような質問を?」
「1358ですよ、どうやら彼の友達だったようです」
『あんなののダチって、他所でいわねぇほうがいいぞぉ?』
態度の悪い魔族の兵士が肉を齧りながら口を挟んだ。
だが否定するような者はおらず、自分でも聞いていて納得がいった。
「何をしでかした、んですか?」
『そいつが唱えたのは滅びの呪文だよ、全国のニュースで中継されてた……本人に悪気はねーだろうが俺達人間が次々に『蒸発』していく地獄絵図で』
「僕、その時隣に……あっ」
呪文を唱えたクローンが1358なのは有名だが、隣にいた『死体』については知っている者が少ない、この世界でも昆虫の話をする時に捕まえたら隣にいた同じ種類のものが死んでいても話さないのと同じである。
別に死体があったからどうという事は無い、扱いなどそんなものである。
「6024様、信用のある何人かを見繕いますので結婚式まではその者たちとだけ会話して下さい」
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