クローン人間が異世界転生して魔王に愛された

宝者来価

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17話 旧友

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「えー、この方はヘリウズさん」

人間の剣士らしいが、涙と鼻水が出すぎていてすごい顔になっている。

「あのぅ、ハンカチどうぞ」
「お優しいぃぃぃぃぃッッ」
「魔王様が信じている人は、僕も信じるよ」
「うぅ……」

困惑していると、魔王様と仲の良いメイドが来た

「ヘリウズじゃない!」
「おおお!?大きく成ったな!?どっちだ!?」
「アタシはミミの方よ、まさか魔王様がアタシより先に婚約するなんて思わなかったわ」
「遅いですよ、ヘリウズ」
「よう勇者」

自分だけが彼らの事を良く知らなくて、寂しいような気がするが
魔王がそれだけ大勢に愛されて仲間がいたのだと思えば辛くは無かった

「さて、確認します」
「ハナを呼ぶなって、どういう事よ?」
「ここにいるのは魔王様と旅をした絶対に信用出来るメンバーです、王妃の事を守っていただきたい」
「何か問題でも起きたのかしら?」
「まず大前提なんですが、魔王様が前世でクローンとして暮らしていた事知らない人います?」
「私は知りませんでした」
「アタシも知らない」
「嘘だろ」

皆、話して無いのか


「僕は前世で彼と共に生きたクローン、えっと『終焉放送』見てた人いる?」
「ああ、あれなら自分は見てましたよ」
「俺は見てないな……」

イチさんがすぅと息を吸って

「あの世界で魔王様は、1358と名乗っていました」
「……はい?」
「で、終焉放送の時に隣で死んでいたのが彼です」

説明が終わると


「色々と腑に落ちたので納得はしました、が」
「が?」
「魔王様が1358であるなど知られれば結婚式を邪魔しにくる輩がいるでしょうね」
「そうでなくても怨みのあるロクでなし共も多いもんねぇ」

何だか大ごとになってきている、気がする。

「僕のせいで、大変な事になっちゃって……ごめんね?」
「いいえ長い事一緒に背中を預けていたミナトがそんな大事な事を」
「誰?」

顔を合わせる、他の者たち

「そうか、ミナトの名前聞いた事ないんですね」
「魔王様の本名ですよ」
「えーと……知らなかった、んですか?」
「うん、あっそうか……元人間なら数字の方が、偽名……だったのか」

何だか寂しいような気分でいると、涙と鼻水がすごかった兵士が叫び声をあげた。

「俺が全力でお守りしますからね、王妃様!!」
「ありがとね、ヘリウズさん」
「6024様、今まで通り接して頂いて構いませんよ、私はとなりの部屋にいつでも構えておりますので」
「ずるいぞ勇者!!だったら俺は入り口を見張ってやる!」
「ふふふ」
「何がおかしい?」
「魔王様の正体を聞いても『人』が変わらなくて安心しました」
「クローンの癖に言うんじゃねぇか」

6024はあわあわとしたが、周りはニマニマとそのやりとりを見ていた

「そのやりとり、懐かしいですねぇ」
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