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終業式。
明日からは高校に入って初めての夏休みがやってくる。
終業式から夏休みが終わるまでは図書室はずっと閉館だし、今日は式が終わればそのまま帰れるな・・・。
なんてことを思いながら教室を後にしようとする。
「くく、く、車道君!きょきょ、今日ってあ、空いてる!?」
なぜか動揺している森下が声をかけてくる。
「今日?別に空いてるけど・・・。」
「あ、あの!今日・・・ふ、2人で・・・ご、ご飯に・・・行きたいでござる!!」
「え?・・・あ、まあ・・・別にいいけど・・・。」
森下のござるを久しぶりに聞いたが、これはどういう時に出るのだろう・・・。
そして、俺は森下とたわいもない話をしながら2人で学校を出る。
ふと、森下の横顔を見る。綺麗な顔立ち・・・楽しそうに笑顔で喋る森下に少しドキッとする。
これ・・・客観的に見たらデートに見えなくもないなー・・・そう考えたら急に恥ずかしくなってきたな・・・。
前に行ったファミレスに入り、2人で向かい合わせに座り、またたわいもない話を続ける。
喋ってる途中に森下と目が合う。
すると森下は恥ずかしそうに頬を赤らめる。
多分、こいつも似たようなことを考えているんだろうな・・・。
なんてことを思っていると隣のテーブルから声が聞こえてくる。
「もう!やっぱりここメニューが多すぎるのよ!」
・・・なんか聞いたことある声と台詞・・・。
俺と森下は同時に隣のテーブルを覗き込む。
「ゆっくり決めたらいいよ!全然待つし!」
「・・・私も・・・もうすぐ・・・決めるから・・・。」
「あー!もう!決まらなーい!・・・あっ・・・」
1人の女の子が横を向き、俺と森下を見る。
・・・俺達は桜山と目が合った。
「さ、咲音ちゃん!?楓ちゃんと神沢君まで・・・。」
「え!?琴子ちゃん!?・・・と・・・えー!?な、な、なに!?2人って・・・え!?つ、付き合ってるの!?」
「ち、違うよ!わ、私が誘って2人でご飯食べにきただけでい!」
「・・・だけでい?」
「い、いや・・・本当になんでもないから!!・・・あ!そうだ!せっかくだし、皆でご飯食べようよ!ね!いいでしょ!?」
「まあ・・・俺は別にいいけど・・・。」
「私も・・・いいよ・・・。」
「・・・え!?私達もいいの?」
「まあ、どうせ隣のテーブルに座るくらいなら一緒のテーブルにしちゃおうよ!森下さんもそう提案してくれてるし!」
そして、なんだかんだいつもの5人でご飯を食べて駅へと向かう。
俺と神沢と鶴里が前を歩き、その後を森下と桜山が歩く。
「・・・ねえ、本当に私達いて良かったの?せっかくの2人きりだったのに・・・。」
「あはは・・・全然いいよ!確かに2人きりでデートみたいなことはしたかったけど、やっぱり私は皆といるのが楽しいんだよ!・・・それに・・・皆といる時の車道君の方が素敵だな・・・って思うんだ!」
「・・・ねえ・・・琴子ちゃんは・・・あいつのどこが好きなの?」
「え?・・・うーん・・・恥ずかしながら理由を聞かれると全然思いつかないんだよねー・・・」
「え?そうなの?」
「うん・・・でも、なんか一緒にいるとドキドキして、もっと一緒にいたいな・・・って思ったり、なんでもないことでも楽しんでる自分に気づくの・・・それでバイバイしたあとに、好きだなー・・・って思うんだ!」
「・・・そうなんだ!・・・一緒にいると・・・か・・・。」
明日からは夏休み・・・
明日からは高校に入って初めての夏休みがやってくる。
終業式から夏休みが終わるまでは図書室はずっと閉館だし、今日は式が終わればそのまま帰れるな・・・。
なんてことを思いながら教室を後にしようとする。
「くく、く、車道君!きょきょ、今日ってあ、空いてる!?」
なぜか動揺している森下が声をかけてくる。
「今日?別に空いてるけど・・・。」
「あ、あの!今日・・・ふ、2人で・・・ご、ご飯に・・・行きたいでござる!!」
「え?・・・あ、まあ・・・別にいいけど・・・。」
森下のござるを久しぶりに聞いたが、これはどういう時に出るのだろう・・・。
そして、俺は森下とたわいもない話をしながら2人で学校を出る。
ふと、森下の横顔を見る。綺麗な顔立ち・・・楽しそうに笑顔で喋る森下に少しドキッとする。
これ・・・客観的に見たらデートに見えなくもないなー・・・そう考えたら急に恥ずかしくなってきたな・・・。
前に行ったファミレスに入り、2人で向かい合わせに座り、またたわいもない話を続ける。
喋ってる途中に森下と目が合う。
すると森下は恥ずかしそうに頬を赤らめる。
多分、こいつも似たようなことを考えているんだろうな・・・。
なんてことを思っていると隣のテーブルから声が聞こえてくる。
「もう!やっぱりここメニューが多すぎるのよ!」
・・・なんか聞いたことある声と台詞・・・。
俺と森下は同時に隣のテーブルを覗き込む。
「ゆっくり決めたらいいよ!全然待つし!」
「・・・私も・・・もうすぐ・・・決めるから・・・。」
「あー!もう!決まらなーい!・・・あっ・・・」
1人の女の子が横を向き、俺と森下を見る。
・・・俺達は桜山と目が合った。
「さ、咲音ちゃん!?楓ちゃんと神沢君まで・・・。」
「え!?琴子ちゃん!?・・・と・・・えー!?な、な、なに!?2人って・・・え!?つ、付き合ってるの!?」
「ち、違うよ!わ、私が誘って2人でご飯食べにきただけでい!」
「・・・だけでい?」
「い、いや・・・本当になんでもないから!!・・・あ!そうだ!せっかくだし、皆でご飯食べようよ!ね!いいでしょ!?」
「まあ・・・俺は別にいいけど・・・。」
「私も・・・いいよ・・・。」
「・・・え!?私達もいいの?」
「まあ、どうせ隣のテーブルに座るくらいなら一緒のテーブルにしちゃおうよ!森下さんもそう提案してくれてるし!」
そして、なんだかんだいつもの5人でご飯を食べて駅へと向かう。
俺と神沢と鶴里が前を歩き、その後を森下と桜山が歩く。
「・・・ねえ、本当に私達いて良かったの?せっかくの2人きりだったのに・・・。」
「あはは・・・全然いいよ!確かに2人きりでデートみたいなことはしたかったけど、やっぱり私は皆といるのが楽しいんだよ!・・・それに・・・皆といる時の車道君の方が素敵だな・・・って思うんだ!」
「・・・ねえ・・・琴子ちゃんは・・・あいつのどこが好きなの?」
「え?・・・うーん・・・恥ずかしながら理由を聞かれると全然思いつかないんだよねー・・・」
「え?そうなの?」
「うん・・・でも、なんか一緒にいるとドキドキして、もっと一緒にいたいな・・・って思ったり、なんでもないことでも楽しんでる自分に気づくの・・・それでバイバイしたあとに、好きだなー・・・って思うんだ!」
「・・・そうなんだ!・・・一緒にいると・・・か・・・。」
明日からは夏休み・・・
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