51 / 191
Ⅴ、敵は千二百年前の大聖女
50、聖女様とご対面
しおりを挟む
壮大なサンタ・ラピースラ広場は、夜の底を真四角に切り取ったかのようだ。壮麗なサンタ・ラピースラ聖堂は月明りに照らされて、静かに眠る広場を見下ろしていた。
「王宮みたいだな」
正面に見える馬鹿でかい聖堂に、広場をのぞいた俺は驚きの声をあげた。
「国王様たちが住んでいる宮殿はあっちよ」
レモが聖堂の右わきに建つ、アルバ公爵邸を立派にしたような建物を指さす。宮殿は確かに重厚だが、華麗に装飾された聖堂のとなりでは霞んでしまう。
馬車はサンタ・ラピースラ広場を囲む壁の外側に、隠すように止めてきた。いまごろ御者が、俺の精霊力で出現させた水と、馬車の屋根に積んであった干し草を与えて馬たちを休ませていることだろう。
「「不可視!」」
二人の声が重なった。広場にはさえぎるものがなく、聖堂の前に立つ衛兵から丸見えなのだ。
「レモ、ここだよ」
彼女の手をやさしく握る。ドレスの下で竜眼をひらいたので、レモをかたどる魔力の形が視えるのだ。服に邪魔されて「暗闇でものを見る能力」は使えないものの、魔力や瘴気を感じ取ることはできた。
衛兵が守る聖堂の入り口まで、俺たちは手をつないで歩いた。
「睡魔」
どさっ、ばたん。
グー……ガゴー……
二人の衛兵が熟睡したのを確認して、不可視を解除する。
ファザードを飾る色彩豊かなモザイク画に圧倒されて見上げていると、分厚い青銅の扉が中からゆっくりとひらいた。
「お待ちしておりました」
衛兵が倒れた物音で、俺たちの到着に気が付いたのだろう。年配の巫女にうながされて聖堂内に足を踏み入れると、そこは驚くほど天井の高いホールだった。裾の長い頭巾をかぶった巫女たちが、ずらりと整列している。
「ご案内いたします」
手燭を持った巫女が進み出て、俺たちをホール奥に続く廊下へ導く。
巫女がかざす手燭の明かりの中、壁画が浮かび上がった。左右の壁に描かれているのは、古代の服装をした女が瑠璃色の髪を振り乱してホワイトドラゴンと戦っている様子。彼女のまわりには、天使と思われる白い羽の生えた人間が飛び回っている。
対するドラゴンは俺の髪によく似た銀色のたてがみを振り乱し、俺の肌と同じくらい白く輝くうろこを見せつけて、ある絵では口から激流を吐いて村を流し、また別の絵では氷の刃で人々を串刺しにしていた。
「ジュキ、見ちゃだめ……」
レモが苦しげな声でささやいて、俺のドレスの袖を引いた。絵に興味を惹かれて壁ばかり眺めていた俺は慌ててレモを振り返る。彼女は壁画を見ないように大理石の床だけを見下ろして、足早に歩いていた。聖ラピースラ王国の伝承を目の当たりにすると改めて、レモが竜人の俺を好いてくれるのが奇跡みたいに思えてくる。
廊下を右折し、魔力燈に照らされた中庭が見える回廊を半周すると、巫女は大きな両開き扉の前で立ち止まった。扉から下がる輪の形をした真鍮の取っ手を、木彫りの扉にコンコンと打ちつける。
「聖女様。レモネッラ様とジュリア様をお連れしました」
「入って」
中から答える女性の声。ついに現聖女であり、この国の王妃でもある人に会うと思うと緊張して、俺はごくんと喉を鳴らした。
巫女が扉を押しあけると、そこは無数のロウソクが照らす広い空間だった。
ゆったりとした足取りでこちらへ歩いてきたのは、質の良いドレスを着て、水色の髪の上から巫女たちと同じように長い頭巾をかぶった女性。ロジーナ公爵夫人と同じくらいの年齢に見える。
俺がぼけーっと立っている横で、
「アルバ公爵家から参りました、レモネッラです」
レモが片足を引き両手でスカートをちょっと持ち上げ、膝を曲げて挨拶した。俺も慌てて見よう見まねで腰を落とす。こんな令嬢風のあいさつが決まってんなら前もって指導しておいてくれよーっと泣きそうになりながら。絶対ぎこちなかったって。かっこわりぃ。
「あなたがロジーナの娘さん―― よく顔を見せて」
王妃殿下はなつかしそうにほほ笑んだが、その表情は少しこわばっているように見えた。
「あなたたちが来てくださってうれしいわ」
憂慮を隠すように俺たちに笑いかけてくれる彼女のうしろに、三段ほど高くなっている空間がある。俺が見慣れた精霊教会と形は違うが祭壇だろう。
「こんな恐ろしい計画に若いあなたたちを巻き込んでしまったこと、申し訳なく思います」
「いいえ、王妃様」
レモがしっかりと首を振った。
「私たちには私たちのしたいことがあって、自分たちの意志でここに参りました」
「それを聞いて少し安心しました。では聖ラピースラ・アッズーリの魂が眠る瑠璃石へ案内しましょう」
王妃殿下のあとに続いて俺とレモも祭壇へ上がる。祭壇の奥には、精緻な浮き彫りで全面を覆われた神殿のような建物が建っていた。屋根の高さは俺の身長くらいだが、本物と見まごうほど細部まで巧みに作られている。王妃殿下がその前に立ち、聖なる言葉を唱え始めた。
「我、稀代の大聖女の血を受け継ぐ者。聖女の名の下に赦しを与えん。いましめ今ここにて解くべし――」
どうやら建物の扉にかけられた封印を解く呪文らしい。
王妃殿下が扉を引き、中から古い布に包まれたものを両手でうやうやしく引き出した。相当な重さがあるのだろう。なかなか持ち上げられない王妃殿下にレモが、
「お手伝いしても構いませんか?」
と尋ねた。
「ありがとう、助かるわ。こんな大きな石だったとは――」
聖女自身も瑠璃石そのものを見ることなく、祈りを捧げていたようだ。
三人がかりで祭壇の手前に置いてある、布のかかったテーブルの上に移動した。王妃殿下が瑠璃石に貼りついた古い布をはがすあいだ、俺はドレスの下で竜眼をひらいて石に焦点を合わせた。大きな魔力が視えるかと思いきや、残存したかすかな意識を感じるだけだ。本当にラピースラ・アッズーリの魂が眠っているのか? それとも聖ラピースラ王国に伝わるただの伝承にすぎないのか?
「わぁ、きれい――」
レモが思わず声をあげた。布の中から出てきたのは真っ青な石だった。空よりも海よりも深く明るい青色に圧倒される。
「王妃様、それではあとは私たちが。いいわよね、ジュリア?」
偽名で呼ばれた俺がうなずくと、レモは王妃殿下にうやうやしく手を差し出した。
「ではこの聖堂から避難していただけますか」
「ええ、ロジーナ様から聞いております。手はず通りに」
二人が祭壇から遠ざかるのを視界の端にとらえつつ、俺は指先で瑠璃石をなでた。大きく美しい鉱石だが、それだけだ。道具さえあれば貴族お抱えのジュエリー職人がカットできるだろう。
レモは王妃殿下にイーヴォたちを身代わりにする計画を話しながら、部屋から出て行く。扉が閉まる前、俺たちをこの部屋に案内してくれた巫女が廊下で待っているのが見えた。
「凍れる刃よ、金剛石の如く硬質となれ」
俺は両手に透明なつるぎを構え、瑠璃石が話しかけてくるかもしれないと竜眼に意識を集中する。だがそれは、ただの鉱物だった。
「とりあえず真っ二つにしてみるか」
聖女すらこの石を見たことがなかったのだ。壊しても何も起こらなければ、もう一度布に包んで安置しておけば済むような気もする……
「レモを待った方がいいかな?」
いや、待ちきれねぇな。
「一点の曇り無き刃よ、瑠璃石を断ち斬れ!」
-----------------
「とりあえずで真っ二つにされる瑠璃石が不憫!」
「いやそもそも、そんなに簡単に真っ二つになっちまうのか?」
「なにが出てくるかな~わくわく」
等々、続きが気になりましたらしおりをはさんでお待ちください☆
たくさんの方にお気に入り登録していただいて、続きを書こうという意欲が百倍増しです!
「王宮みたいだな」
正面に見える馬鹿でかい聖堂に、広場をのぞいた俺は驚きの声をあげた。
「国王様たちが住んでいる宮殿はあっちよ」
レモが聖堂の右わきに建つ、アルバ公爵邸を立派にしたような建物を指さす。宮殿は確かに重厚だが、華麗に装飾された聖堂のとなりでは霞んでしまう。
馬車はサンタ・ラピースラ広場を囲む壁の外側に、隠すように止めてきた。いまごろ御者が、俺の精霊力で出現させた水と、馬車の屋根に積んであった干し草を与えて馬たちを休ませていることだろう。
「「不可視!」」
二人の声が重なった。広場にはさえぎるものがなく、聖堂の前に立つ衛兵から丸見えなのだ。
「レモ、ここだよ」
彼女の手をやさしく握る。ドレスの下で竜眼をひらいたので、レモをかたどる魔力の形が視えるのだ。服に邪魔されて「暗闇でものを見る能力」は使えないものの、魔力や瘴気を感じ取ることはできた。
衛兵が守る聖堂の入り口まで、俺たちは手をつないで歩いた。
「睡魔」
どさっ、ばたん。
グー……ガゴー……
二人の衛兵が熟睡したのを確認して、不可視を解除する。
ファザードを飾る色彩豊かなモザイク画に圧倒されて見上げていると、分厚い青銅の扉が中からゆっくりとひらいた。
「お待ちしておりました」
衛兵が倒れた物音で、俺たちの到着に気が付いたのだろう。年配の巫女にうながされて聖堂内に足を踏み入れると、そこは驚くほど天井の高いホールだった。裾の長い頭巾をかぶった巫女たちが、ずらりと整列している。
「ご案内いたします」
手燭を持った巫女が進み出て、俺たちをホール奥に続く廊下へ導く。
巫女がかざす手燭の明かりの中、壁画が浮かび上がった。左右の壁に描かれているのは、古代の服装をした女が瑠璃色の髪を振り乱してホワイトドラゴンと戦っている様子。彼女のまわりには、天使と思われる白い羽の生えた人間が飛び回っている。
対するドラゴンは俺の髪によく似た銀色のたてがみを振り乱し、俺の肌と同じくらい白く輝くうろこを見せつけて、ある絵では口から激流を吐いて村を流し、また別の絵では氷の刃で人々を串刺しにしていた。
「ジュキ、見ちゃだめ……」
レモが苦しげな声でささやいて、俺のドレスの袖を引いた。絵に興味を惹かれて壁ばかり眺めていた俺は慌ててレモを振り返る。彼女は壁画を見ないように大理石の床だけを見下ろして、足早に歩いていた。聖ラピースラ王国の伝承を目の当たりにすると改めて、レモが竜人の俺を好いてくれるのが奇跡みたいに思えてくる。
廊下を右折し、魔力燈に照らされた中庭が見える回廊を半周すると、巫女は大きな両開き扉の前で立ち止まった。扉から下がる輪の形をした真鍮の取っ手を、木彫りの扉にコンコンと打ちつける。
「聖女様。レモネッラ様とジュリア様をお連れしました」
「入って」
中から答える女性の声。ついに現聖女であり、この国の王妃でもある人に会うと思うと緊張して、俺はごくんと喉を鳴らした。
巫女が扉を押しあけると、そこは無数のロウソクが照らす広い空間だった。
ゆったりとした足取りでこちらへ歩いてきたのは、質の良いドレスを着て、水色の髪の上から巫女たちと同じように長い頭巾をかぶった女性。ロジーナ公爵夫人と同じくらいの年齢に見える。
俺がぼけーっと立っている横で、
「アルバ公爵家から参りました、レモネッラです」
レモが片足を引き両手でスカートをちょっと持ち上げ、膝を曲げて挨拶した。俺も慌てて見よう見まねで腰を落とす。こんな令嬢風のあいさつが決まってんなら前もって指導しておいてくれよーっと泣きそうになりながら。絶対ぎこちなかったって。かっこわりぃ。
「あなたがロジーナの娘さん―― よく顔を見せて」
王妃殿下はなつかしそうにほほ笑んだが、その表情は少しこわばっているように見えた。
「あなたたちが来てくださってうれしいわ」
憂慮を隠すように俺たちに笑いかけてくれる彼女のうしろに、三段ほど高くなっている空間がある。俺が見慣れた精霊教会と形は違うが祭壇だろう。
「こんな恐ろしい計画に若いあなたたちを巻き込んでしまったこと、申し訳なく思います」
「いいえ、王妃様」
レモがしっかりと首を振った。
「私たちには私たちのしたいことがあって、自分たちの意志でここに参りました」
「それを聞いて少し安心しました。では聖ラピースラ・アッズーリの魂が眠る瑠璃石へ案内しましょう」
王妃殿下のあとに続いて俺とレモも祭壇へ上がる。祭壇の奥には、精緻な浮き彫りで全面を覆われた神殿のような建物が建っていた。屋根の高さは俺の身長くらいだが、本物と見まごうほど細部まで巧みに作られている。王妃殿下がその前に立ち、聖なる言葉を唱え始めた。
「我、稀代の大聖女の血を受け継ぐ者。聖女の名の下に赦しを与えん。いましめ今ここにて解くべし――」
どうやら建物の扉にかけられた封印を解く呪文らしい。
王妃殿下が扉を引き、中から古い布に包まれたものを両手でうやうやしく引き出した。相当な重さがあるのだろう。なかなか持ち上げられない王妃殿下にレモが、
「お手伝いしても構いませんか?」
と尋ねた。
「ありがとう、助かるわ。こんな大きな石だったとは――」
聖女自身も瑠璃石そのものを見ることなく、祈りを捧げていたようだ。
三人がかりで祭壇の手前に置いてある、布のかかったテーブルの上に移動した。王妃殿下が瑠璃石に貼りついた古い布をはがすあいだ、俺はドレスの下で竜眼をひらいて石に焦点を合わせた。大きな魔力が視えるかと思いきや、残存したかすかな意識を感じるだけだ。本当にラピースラ・アッズーリの魂が眠っているのか? それとも聖ラピースラ王国に伝わるただの伝承にすぎないのか?
「わぁ、きれい――」
レモが思わず声をあげた。布の中から出てきたのは真っ青な石だった。空よりも海よりも深く明るい青色に圧倒される。
「王妃様、それではあとは私たちが。いいわよね、ジュリア?」
偽名で呼ばれた俺がうなずくと、レモは王妃殿下にうやうやしく手を差し出した。
「ではこの聖堂から避難していただけますか」
「ええ、ロジーナ様から聞いております。手はず通りに」
二人が祭壇から遠ざかるのを視界の端にとらえつつ、俺は指先で瑠璃石をなでた。大きく美しい鉱石だが、それだけだ。道具さえあれば貴族お抱えのジュエリー職人がカットできるだろう。
レモは王妃殿下にイーヴォたちを身代わりにする計画を話しながら、部屋から出て行く。扉が閉まる前、俺たちをこの部屋に案内してくれた巫女が廊下で待っているのが見えた。
「凍れる刃よ、金剛石の如く硬質となれ」
俺は両手に透明なつるぎを構え、瑠璃石が話しかけてくるかもしれないと竜眼に意識を集中する。だがそれは、ただの鉱物だった。
「とりあえず真っ二つにしてみるか」
聖女すらこの石を見たことがなかったのだ。壊しても何も起こらなければ、もう一度布に包んで安置しておけば済むような気もする……
「レモを待った方がいいかな?」
いや、待ちきれねぇな。
「一点の曇り無き刃よ、瑠璃石を断ち斬れ!」
-----------------
「とりあえずで真っ二つにされる瑠璃石が不憫!」
「いやそもそも、そんなに簡単に真っ二つになっちまうのか?」
「なにが出てくるかな~わくわく」
等々、続きが気になりましたらしおりをはさんでお待ちください☆
たくさんの方にお気に入り登録していただいて、続きを書こうという意欲が百倍増しです!
0
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる