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第四章:歌劇編Ⅰ/Ⅰ、交錯する思惑
11★その頃、第一皇子とラピースラ・アッズーリは
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魔石救世アカデミー本部の三階では今日も、皇宮に居場所のないオレリアン第一皇子が暇を持て余していた。
二日前に、その存在を隠したラピースラ・アッズーリの悪霊は、どこへ行ってしまったのか?
(あまりにあっさり消えてしまったのが不気味だが、やはり千二百年前の大聖女の霊などというのはハッタリだったのだろう)
年季の入った革張りの安楽椅子に腰かけて、オレリアンは腕を組む。
(ちょうどよい頃合いかもしれんな。そろそろ僕一人でアカデミーを運営したいと思っていたのだ)
そのとき部屋の扉が叩かれ、
「殿下、よろしいでしょうか?」
廊下から男の声がした。
「入れ」
オレリアンが短く答えると、姿を現したのは皇子に負けず劣らず顔色の悪い初老の男。皇子の存在を気にかけつつ、部屋の中をうかがう。
「アッズーリ教授は――」
「所用があってはずしておる。何かあったか、ローレル男爵?」
先をうながされて、男爵はしぶしぶ口をひらいた。彼らアカデミー幹部に願いが叶う魔石を授けたのは、ラピースラ・アッズーリ。彼女を信奉する彼らにとっては、皇子とて自分たちと同じく力を与えられた側なのだ。
「レモネッラ・アルバを見張らせている一般会員からの報告に、『銀髪ツインテ美少女』らしき女の目撃情報がありました」
アカデミー内ではすっかり、「銀髪ツインテ美少女」で通っていた。皇子は親指と人差し指で眉間を押さえ、記憶をたぐり寄せる。
「ああ、ラピースラが憎んでいた―― アルバ公爵夫人の侍女だったか? レモネッラはここ帝都まで母親の侍女を連れてきていたのか」
ラピースラから、その侍女は幼いながら膨大な魔力の持ち主だと聞いている。護衛として連れてこられたのかも知れない。
「その少女が五日後、大聖堂の鐘が二つ打つころ、劇場控室に獣人族の女と共に現れるそうです」
「獣人族? ああ、レモネッラ嬢が連れてきていたな」
皇子はあっさりと納得したが、事実はずっと複雑である。レモネッラ嬢が猫耳をつけて、獣人族に変装しているのだから。帝都へ向かう街道で、劇場支配人アーロンと変装した状態で出会ったレモは、彼に会うときは常に猫耳をつけるようにしていた。
「襲撃しに行くのか?」
皇子の端的な問いに、
「その許しをいただきたく参りました」
ローレル男爵は前のめりになって答えた。
(ラピースラ・アッズーリに気に入られたいのだろうが、あれはもういない)
皇子は冷たい青色の瞳を男爵に向けた。
「お前が与えられた魔石は、商売に適したものではなかったか?」
ローレルは一介の商人から男爵に成り上がった男だ。オレリアン皇子が関わるずっと前――魔石救世アカデミー初期から在籍し、魔石の力で金を稼ぎ寄付することで、アカデミーを財政面から支えてきた。
「その通りでございます。舌の裏にアッズーリ教授が開発した魔石を埋め込むことで、契約相手が私の言葉を信じるようになったのでございますよ」
「その力でどうやって戦うつもりだ」
「ですから魔物をお貸しいただけないかと、お願いに参ったのですよ。アッズーリ教授はおっしゃっていました。ひたいに魔石を埋め込んだ魔獣なら、私の言葉で操れると」
皇子は無言のまま、執務机の上のベルを無造作に振った。
次の間に続く内扉がひらき、一般会員とおぼしき女が姿を現した。
「この男を地下研究室に案内しろ」
皇子の命令に女は無言で頭を下げると、ローレル男爵の方へ近付いた。
「こちらです」
「殿下、ありがとうございます」
目ばかりギラギラと光らせて礼を言うローレルに、皇子は不愉快そうに付け足した。
「研究室にいる魔術師に、ちょうどよい魔物を選んでもらえ」
「そのように致します!」
ローレル男爵が出て行くと、皇子は吐き捨てた。
「平民風情がっ!」
魔石救世アカデミーに限らず学術・芸術団体では、貴族と共に爵位を持たぬ学者や芸術家が議論を交わすことも珍しくはない。身分を越えて学問や芸術の発展に貢献するためだ。そんなことはオレリアンとて知っている。だが血筋くらいしか誇れるもののない彼にとっては、腹に据えかねるのだった。
果たしてラピースラ・アッズーリの魂はどこへ逃げたのか?
霊魂に場所の概念は存在しない。思い描いた場所に移動できる。
彼女がとっさに飛んだのは、約一ヶ月前まで瑠璃石が安置されていた聖ラピースラ大聖堂だった。
だがすでに神殿はなく、新たに礼拝堂を建てるために集められた人々が、太陽の下で汗を流して働いていた。
「土魔術師殿、ここに柱を建てるための穴を掘ってくれ」
「風魔術師殿はこっちの土を北門まで運んでくれないか」
生き生きと動きまわる人々の活力を前に、ラピースラはひるんでいた。
魔術師や現場監督の間を縫って、肩からかごをさげた若い女性が華やかな声で呼びかける。
「冷たい飲み物はいかがですかぁ」
肉体労働に従事していた男たちが振り返った。
「おっ、酒場の看板娘テレーザちゃんじゃないか!」
「酒がのみてぇな。エールはあるの?」
「まだだめですぅ」
看板娘は口をとがらせた。
「お仕事が終わったらお店に飲みに来てくださいよぉ」
生命力にあふれたその場所から、ラピースラは早々に逃げ出した。
「王宮には我の子孫がいるはず。魔力量の多い者なら役に立つやも知れぬ」
王妃か王女にでも取りついてやろうと王宮に近付くが――
バチィッ
「くっ、つまらぬ結界など張りおって。本気を出せば破れぬものではないが、今は力を温存しよう」
ジュキエーレとの戦いで疲弊していた彼女は素直にあきらめた。
「仕方あるまい。アルバ公爵領へ行くか。ロベリアの姉ロジーナがいたはずじゃが、あの女、たいして魔力もなかった覚えが……」
アルバ公爵邸は、王宮と違って結界に包まれてはいなかった。
ふらふらと漂いながら、窓をのぞいてロジーナ公爵夫人を探す。
「おったわ。歳をとったな、ロジーナめ」
そのときちょうど、魔力視のできる見張りが屋敷を見上げて、
「何か黒い影がロジーナ様のお部屋に入って行きます!」
と指さしていたが、ラピースラは気にせず窓をすり抜けた。
「奥様、お熱はないようですな。ゲホゲホ」
「大丈夫? 先生……」
ベッドに腰かけたロジーナ夫人が心配そうに魔法医を気遣う。これではどっちが患者か分からない。
「いや、歳をとるといつも喉の調子が悪いもんでして」
お雇い魔法医が消えてしまったアルバ公爵邸では、十年前に引退した前任者を再度呼んでいた。
「では、わしはこれで。また五日後にうかがいます」
魔道具を革の鞄にしまい、立ち上がろうとしたとき、
「クフフフフ、その必要はない。我が瘴気を受けよ! くはぁ!」
突然ロジーナ夫人の様子が豹変した。目は真っ赤に充血し、化け物のように大口を開ける。だがその口から瘴気が放たれることはなかった。
「いかがなさいました!? あいたたた……」
とっさに動いたため持病の腰痛が発生して苦しむ魔法医。
「この女、ほとんど魔力が無いではないか! 今の弱った我では、瘴気さえ放てぬ!」
「奥様、具合が悪いのですな? 今わしが楽にして差し上げます。――癒しの光、命の…… なんじゃったかな? 命の明かり?」
魔法医がフガフガと呪文を唱える間に、公爵夫人の姿をしたラピースラはベッドから立ち上がった。
「この屋敷の者を我が手中に収めるのじゃ!」
ほぼ同時に、部屋の扉が乱暴に開け放たれた。
「こちらです!」
魔力視のできる見張り兵が、公爵邸の私兵を複数連れてやってきたのだ。
「ああっ! ロジーナ様のまわりに怪しげな黒い霧が!」
公爵夫人の姿をみて絶望したとき、
「この呪文じゃ!」
指につばをつけて、せわしなく魔法書のページをめくっていた医者が歓喜の声を上げた。
「癒しの光、命の灯、聖なる明かりよ――治癒光!」
「ぐ、ぐわぁぁ! こんな初級の聖魔法ごときでやられる我では――」
だが無理して耐えるより逃げてしまった方が早い。ラピースラはロジーナ夫人の身体から抜け出した。
「ロジーナ様!」
私兵たちが駆け寄り、力を失って倒れ伏す夫人の身体を支える。
「はっ、私は今何を――」
ロジーナ夫人が正気を取り戻したとき、ラピースラはすでに公爵邸から離れていた。
「ちっ、ここもダメか。ロジーナの娘レモネッラならたぐいまれなる魔力の持ち主だが、妙な聖石に守られおって、うかつに乗り移れなくなったしのう……」
レモネッラは、聖石のネックレスとベルトに守られている。
「またあのクロリンダとかいう娘を探すしかないか」
しかしクロリンダの魔力量は少なすぎて、どこにいるとも分からない以上、気配を感知するのは至難の業だった。
さまようラピースラの魂が、帝都に近い宿場町でクロリンダを見つけるのは数日後のことである。
─ * ─
※ レモネッラ嬢の身に着けている聖石のネックレスとベルトは、スルマーレ島のルーピ伯爵邸お雇い武器職人のドワーフからもらったものです(第2章19話)。
次話、ジュキくんが新しく仕立てたかわいいワンピース姿で、劇場へオーディションを受けに行くようですよ!
二日前に、その存在を隠したラピースラ・アッズーリの悪霊は、どこへ行ってしまったのか?
(あまりにあっさり消えてしまったのが不気味だが、やはり千二百年前の大聖女の霊などというのはハッタリだったのだろう)
年季の入った革張りの安楽椅子に腰かけて、オレリアンは腕を組む。
(ちょうどよい頃合いかもしれんな。そろそろ僕一人でアカデミーを運営したいと思っていたのだ)
そのとき部屋の扉が叩かれ、
「殿下、よろしいでしょうか?」
廊下から男の声がした。
「入れ」
オレリアンが短く答えると、姿を現したのは皇子に負けず劣らず顔色の悪い初老の男。皇子の存在を気にかけつつ、部屋の中をうかがう。
「アッズーリ教授は――」
「所用があってはずしておる。何かあったか、ローレル男爵?」
先をうながされて、男爵はしぶしぶ口をひらいた。彼らアカデミー幹部に願いが叶う魔石を授けたのは、ラピースラ・アッズーリ。彼女を信奉する彼らにとっては、皇子とて自分たちと同じく力を与えられた側なのだ。
「レモネッラ・アルバを見張らせている一般会員からの報告に、『銀髪ツインテ美少女』らしき女の目撃情報がありました」
アカデミー内ではすっかり、「銀髪ツインテ美少女」で通っていた。皇子は親指と人差し指で眉間を押さえ、記憶をたぐり寄せる。
「ああ、ラピースラが憎んでいた―― アルバ公爵夫人の侍女だったか? レモネッラはここ帝都まで母親の侍女を連れてきていたのか」
ラピースラから、その侍女は幼いながら膨大な魔力の持ち主だと聞いている。護衛として連れてこられたのかも知れない。
「その少女が五日後、大聖堂の鐘が二つ打つころ、劇場控室に獣人族の女と共に現れるそうです」
「獣人族? ああ、レモネッラ嬢が連れてきていたな」
皇子はあっさりと納得したが、事実はずっと複雑である。レモネッラ嬢が猫耳をつけて、獣人族に変装しているのだから。帝都へ向かう街道で、劇場支配人アーロンと変装した状態で出会ったレモは、彼に会うときは常に猫耳をつけるようにしていた。
「襲撃しに行くのか?」
皇子の端的な問いに、
「その許しをいただきたく参りました」
ローレル男爵は前のめりになって答えた。
(ラピースラ・アッズーリに気に入られたいのだろうが、あれはもういない)
皇子は冷たい青色の瞳を男爵に向けた。
「お前が与えられた魔石は、商売に適したものではなかったか?」
ローレルは一介の商人から男爵に成り上がった男だ。オレリアン皇子が関わるずっと前――魔石救世アカデミー初期から在籍し、魔石の力で金を稼ぎ寄付することで、アカデミーを財政面から支えてきた。
「その通りでございます。舌の裏にアッズーリ教授が開発した魔石を埋め込むことで、契約相手が私の言葉を信じるようになったのでございますよ」
「その力でどうやって戦うつもりだ」
「ですから魔物をお貸しいただけないかと、お願いに参ったのですよ。アッズーリ教授はおっしゃっていました。ひたいに魔石を埋め込んだ魔獣なら、私の言葉で操れると」
皇子は無言のまま、執務机の上のベルを無造作に振った。
次の間に続く内扉がひらき、一般会員とおぼしき女が姿を現した。
「この男を地下研究室に案内しろ」
皇子の命令に女は無言で頭を下げると、ローレル男爵の方へ近付いた。
「こちらです」
「殿下、ありがとうございます」
目ばかりギラギラと光らせて礼を言うローレルに、皇子は不愉快そうに付け足した。
「研究室にいる魔術師に、ちょうどよい魔物を選んでもらえ」
「そのように致します!」
ローレル男爵が出て行くと、皇子は吐き捨てた。
「平民風情がっ!」
魔石救世アカデミーに限らず学術・芸術団体では、貴族と共に爵位を持たぬ学者や芸術家が議論を交わすことも珍しくはない。身分を越えて学問や芸術の発展に貢献するためだ。そんなことはオレリアンとて知っている。だが血筋くらいしか誇れるもののない彼にとっては、腹に据えかねるのだった。
果たしてラピースラ・アッズーリの魂はどこへ逃げたのか?
霊魂に場所の概念は存在しない。思い描いた場所に移動できる。
彼女がとっさに飛んだのは、約一ヶ月前まで瑠璃石が安置されていた聖ラピースラ大聖堂だった。
だがすでに神殿はなく、新たに礼拝堂を建てるために集められた人々が、太陽の下で汗を流して働いていた。
「土魔術師殿、ここに柱を建てるための穴を掘ってくれ」
「風魔術師殿はこっちの土を北門まで運んでくれないか」
生き生きと動きまわる人々の活力を前に、ラピースラはひるんでいた。
魔術師や現場監督の間を縫って、肩からかごをさげた若い女性が華やかな声で呼びかける。
「冷たい飲み物はいかがですかぁ」
肉体労働に従事していた男たちが振り返った。
「おっ、酒場の看板娘テレーザちゃんじゃないか!」
「酒がのみてぇな。エールはあるの?」
「まだだめですぅ」
看板娘は口をとがらせた。
「お仕事が終わったらお店に飲みに来てくださいよぉ」
生命力にあふれたその場所から、ラピースラは早々に逃げ出した。
「王宮には我の子孫がいるはず。魔力量の多い者なら役に立つやも知れぬ」
王妃か王女にでも取りついてやろうと王宮に近付くが――
バチィッ
「くっ、つまらぬ結界など張りおって。本気を出せば破れぬものではないが、今は力を温存しよう」
ジュキエーレとの戦いで疲弊していた彼女は素直にあきらめた。
「仕方あるまい。アルバ公爵領へ行くか。ロベリアの姉ロジーナがいたはずじゃが、あの女、たいして魔力もなかった覚えが……」
アルバ公爵邸は、王宮と違って結界に包まれてはいなかった。
ふらふらと漂いながら、窓をのぞいてロジーナ公爵夫人を探す。
「おったわ。歳をとったな、ロジーナめ」
そのときちょうど、魔力視のできる見張りが屋敷を見上げて、
「何か黒い影がロジーナ様のお部屋に入って行きます!」
と指さしていたが、ラピースラは気にせず窓をすり抜けた。
「奥様、お熱はないようですな。ゲホゲホ」
「大丈夫? 先生……」
ベッドに腰かけたロジーナ夫人が心配そうに魔法医を気遣う。これではどっちが患者か分からない。
「いや、歳をとるといつも喉の調子が悪いもんでして」
お雇い魔法医が消えてしまったアルバ公爵邸では、十年前に引退した前任者を再度呼んでいた。
「では、わしはこれで。また五日後にうかがいます」
魔道具を革の鞄にしまい、立ち上がろうとしたとき、
「クフフフフ、その必要はない。我が瘴気を受けよ! くはぁ!」
突然ロジーナ夫人の様子が豹変した。目は真っ赤に充血し、化け物のように大口を開ける。だがその口から瘴気が放たれることはなかった。
「いかがなさいました!? あいたたた……」
とっさに動いたため持病の腰痛が発生して苦しむ魔法医。
「この女、ほとんど魔力が無いではないか! 今の弱った我では、瘴気さえ放てぬ!」
「奥様、具合が悪いのですな? 今わしが楽にして差し上げます。――癒しの光、命の…… なんじゃったかな? 命の明かり?」
魔法医がフガフガと呪文を唱える間に、公爵夫人の姿をしたラピースラはベッドから立ち上がった。
「この屋敷の者を我が手中に収めるのじゃ!」
ほぼ同時に、部屋の扉が乱暴に開け放たれた。
「こちらです!」
魔力視のできる見張り兵が、公爵邸の私兵を複数連れてやってきたのだ。
「ああっ! ロジーナ様のまわりに怪しげな黒い霧が!」
公爵夫人の姿をみて絶望したとき、
「この呪文じゃ!」
指につばをつけて、せわしなく魔法書のページをめくっていた医者が歓喜の声を上げた。
「癒しの光、命の灯、聖なる明かりよ――治癒光!」
「ぐ、ぐわぁぁ! こんな初級の聖魔法ごときでやられる我では――」
だが無理して耐えるより逃げてしまった方が早い。ラピースラはロジーナ夫人の身体から抜け出した。
「ロジーナ様!」
私兵たちが駆け寄り、力を失って倒れ伏す夫人の身体を支える。
「はっ、私は今何を――」
ロジーナ夫人が正気を取り戻したとき、ラピースラはすでに公爵邸から離れていた。
「ちっ、ここもダメか。ロジーナの娘レモネッラならたぐいまれなる魔力の持ち主だが、妙な聖石に守られおって、うかつに乗り移れなくなったしのう……」
レモネッラは、聖石のネックレスとベルトに守られている。
「またあのクロリンダとかいう娘を探すしかないか」
しかしクロリンダの魔力量は少なすぎて、どこにいるとも分からない以上、気配を感知するのは至難の業だった。
さまようラピースラの魂が、帝都に近い宿場町でクロリンダを見つけるのは数日後のことである。
─ * ─
※ レモネッラ嬢の身に着けている聖石のネックレスとベルトは、スルマーレ島のルーピ伯爵邸お雇い武器職人のドワーフからもらったものです(第2章19話)。
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