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Ⅱ、クリスティーナ皇后は歌姫に夢中
13★すべては些末なこと、至高の歌声の前では【皇后視点】
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(クリスティーナ皇后視点)
私は扇をゆったりと揺らしながら、手元の本を読んでいた。小説ではない。オペラの台本だ。私は音楽のついていない物語に興味はない。
去年のシーズンに私の故郷ノルディア大公国でかかった新作の台本を、弟に送らせたのだ。気に入らない展開や好みじゃない詩は帝都の宮廷詩人に手直しさせて、一押しの作曲家フレデリックに曲を書かせるのよ。
「クリスティーナ様、始めてもよろしいですかな?」
舞台から支配人アーロンの声が聞こえる。彼は私の声の好みをよく把握していて、優秀な歌手をスカウトしてくる、なかなかできる男だ。
私が無言でうなずくと、両脇に控えた侍女がさっとカーテンを引いた。
「まあ! まるで子供じゃないの」
私は舞台を見下ろして落胆のため息をついた。十代前半に見える銀髪の少女が、不慣れな仕草で挨拶をした。
チェンバロのほうに目を向けると、猫耳の少女が座っている。
「獣人族? 肉球で鍵盤が弾けるのかしら」
思わずもらしたつぶやきに、となりの侍女が答えた。
「手元は人間ですわ。獣人族と人族の混血かもしれません」
エナメル彩で絵付けされたオペラグラスをのぞいている。
「けがらわしい。もういいわ」
私の指示に侍女がカーテンを閉めようとしたとき、ピンクブロンドのチェンバロ奏者が前奏を弾き始めた。
「あら? この曲――」
カーテンをつかんだ侍女に手のひらを向け、その動きを妨げる。
「フレデリックの書いた『我が運命は小舟のよう』だわ! 聴いて、この可憐なトリル!」
大好きなアリアが始まって、私はぶわっと発汗する。
「いいわね、あのチェンバロ! ヴァイオリンのパートを変奏して弾いているんだわ。なんて愛らしい装飾! もう前奏だけでとりこになっちゃう!」
早口が止まらない私を、侍女が扇であおいでくれる。
「獣人族の血を引いていてもよろしいのですか?」
「音楽の趣味が良ければ種族なんてどうでもいいわ!」
――そして始まる、歌が……
私は思わずボックス席の手すりをつかんだ。
「――我が運命は荒波に飲まれる小舟のよう――」
銀髪の少女がよく知っている旋律を歌い出す。だけど、なんだろう―― 今までに抱いたことのない感情が、私の胸にわき上がる。甘く切なく、それでいて燃えるように熱い。
「――嵐に翻弄され、雷に打たれる――」
彼女の声は凛とした響きを持っていて、連打されるチェンバロの和音を突き抜けてしっかりと届いてくる。軽やかでみずみずしく、はつらつとした印象だ。
「――だが暴虐な簒奪者よ、狡猾な反逆者よ
どんな大雨もこの胸に燃ゆる怒りの炎は消せぬ――」
私が無言で手のひらを上に向けると、侍女がオペラグラスを乗せた。
外見も声も若々しいけれど、歌のテクニックから察するに子供だとは思えない。確かにまだ粗削りなところはある。だが音程やリズムの正確さから、長年鍛練を積んできたことがうかがえる。
歌手自身に興味が湧いて、私はオペラグラスをのぞきこんだ。
「綺麗な子……」
くるりと上を向いた銀色のまつ毛に縁どられた猫のごとき魅力的なまなざし、宝石を埋め込んだかのような濃いエメラルドの瞳は私を越えて、どこか遠くを見つめるよう。あどけなさの残る頬に紅をはいて、さくらんぼのような唇から美声を紡ぐ――
「あ――」
「どうされました?」
小さく声をあげた私をいぶかしんで、侍女がとなりから尋ねた。
「あの子、人族じゃないの?」
私は見たのだ。A部分が終わったあとの間奏で、心を落ち着けるためか気持ちを切り替えるためか、少女がぺろりと唇をなめたのを。ほんの一瞬だったけれど、舌先が人間の形ではなかった。
「アーロンがよこした資料では、聖ラピースラ王国の者だとか」
「そう」
おそらく嘘だろう。絹の手袋をはめているが、手指の形も普通ではない気がする。
間奏が終わり、ゆったりとしたB部分が始まった。
「――雲間から差す陽射しに、僕は思い出す
あなたの魅力的な瞳から放たれる光を――」
涙を誘う声音に、私は身をよじった。
「ああ、なんて美しいの……!」
その歌い方はまさに、恋する純粋な青年そのもの。
「そうだわ……」
少女の声はわずかにきつい印象があって、少年のソプラノを想起させるのだ。子供の声と比べれば、ずっとしっかりとした芯のある音色なのだが、どこか中性的な歌声が男性役のアリアにリアリティをもたらしている。
「あの子、性別はどちら?」
「は? 女性ではないのですか?」
「そう」
アーロンは何も調べずに連れて来たのだ。よく見れば肩幅も、あの歳の少女にしてはいささか広いような気がする。そう思って胸を見ると、大きなリボンで巧妙に隠されていた。
「――そのまなざしはいつもこの胸をとらえて離さない
僕を縛るいとおしき鎖をたどって、あなたの元へ――」
ああでもこの歌声! 私の胸のほうが、いとおしさでいっぱいになるのよ! あなたの魅力的な声こそ、私の脳を縛って離さないのよ!
性別も分からない、人か魔物かも分からない、でもそんなことどうだっていい。すべては些末なこと。至高の歌声の前では!
*
(ローレル男爵視点)
同じころ、魔石救世アカデミー幹部ローレル男爵は、レンガ屋根の上にあぐらをかいていた。
「おっかしいなぁ。ねらうのは銀髪ツインテ美少女と、ピンク髪の獣人女だったよなあ?」
劇場の裏手に流れる運河をはさんで建つ住宅の屋根からは、控室がよく見える。六月とはいえ日が高い時間帯は、初夏というより夏のような陽気だ。開け放たれた窓から、チェンバロ伴奏で歌う女の華やかなソプラノが聞こえてくる。
「確かに歌っている女はピンク髪だが―― どう見ても獣人ではない。年甲斐もなくツインテールに結って……あれ?」
ローレル男爵は混乱してきた。
「ツインテールなのは銀髪じゃなくてピンク髪のほうだったか? そういえばチェンバロを弾いている男は銀杜松の髪だよな?」
誰に尋ねるでもなく、ひとりごちる。彼のかたわらに立つのは、三つの頭と鷲の羽を持つ奇妙な馬。無論、答えが返ってくるはずもない。
戦闘力を持たないローレル男爵は、魔石救世アカデミーの地下研究室で飼われていた実験モンスターを借り受けたのだ。真ん中の頭だけは鷲、左右の二つは凶悪なオークのもの。だがそのどれも、ひたいに魔石を埋め込まれ目に光がない。
劇場正面の広場に向かって建つ教会から、鐘の音が聞こえる。
「ひとーつ、ふたーつ。うーん、ピンク髪ツインテアラサーと銀髪男だったか?」
首をひねっていると女が歌うのをやめ、部屋に赤髪の男が入ってきた。歌声は届いていたが、話し声になると内容までは聞き取れない。だがチェンバロを弾いていた男が楽譜を閉じて立ち上がった様子から、彼らが部屋を出て行くらしいと察した。
「まずい。ここでチャンスを逃すわけにはいかない!」
ローレル男爵は立ち上がると、オークの首を生やしたヒッポグリフに命じた。
「飛べ、我《わ》が下僕よ! ピンク髪と片眼鏡の男を食らいたまえ!」
─ * ─
次回『敵襲だ! 皇后様を守って戦え!』
モンスターの襲撃に、美しき歌姫(?)ジュキエーレが立ち向かいます!
私は扇をゆったりと揺らしながら、手元の本を読んでいた。小説ではない。オペラの台本だ。私は音楽のついていない物語に興味はない。
去年のシーズンに私の故郷ノルディア大公国でかかった新作の台本を、弟に送らせたのだ。気に入らない展開や好みじゃない詩は帝都の宮廷詩人に手直しさせて、一押しの作曲家フレデリックに曲を書かせるのよ。
「クリスティーナ様、始めてもよろしいですかな?」
舞台から支配人アーロンの声が聞こえる。彼は私の声の好みをよく把握していて、優秀な歌手をスカウトしてくる、なかなかできる男だ。
私が無言でうなずくと、両脇に控えた侍女がさっとカーテンを引いた。
「まあ! まるで子供じゃないの」
私は舞台を見下ろして落胆のため息をついた。十代前半に見える銀髪の少女が、不慣れな仕草で挨拶をした。
チェンバロのほうに目を向けると、猫耳の少女が座っている。
「獣人族? 肉球で鍵盤が弾けるのかしら」
思わずもらしたつぶやきに、となりの侍女が答えた。
「手元は人間ですわ。獣人族と人族の混血かもしれません」
エナメル彩で絵付けされたオペラグラスをのぞいている。
「けがらわしい。もういいわ」
私の指示に侍女がカーテンを閉めようとしたとき、ピンクブロンドのチェンバロ奏者が前奏を弾き始めた。
「あら? この曲――」
カーテンをつかんだ侍女に手のひらを向け、その動きを妨げる。
「フレデリックの書いた『我が運命は小舟のよう』だわ! 聴いて、この可憐なトリル!」
大好きなアリアが始まって、私はぶわっと発汗する。
「いいわね、あのチェンバロ! ヴァイオリンのパートを変奏して弾いているんだわ。なんて愛らしい装飾! もう前奏だけでとりこになっちゃう!」
早口が止まらない私を、侍女が扇であおいでくれる。
「獣人族の血を引いていてもよろしいのですか?」
「音楽の趣味が良ければ種族なんてどうでもいいわ!」
――そして始まる、歌が……
私は思わずボックス席の手すりをつかんだ。
「――我が運命は荒波に飲まれる小舟のよう――」
銀髪の少女がよく知っている旋律を歌い出す。だけど、なんだろう―― 今までに抱いたことのない感情が、私の胸にわき上がる。甘く切なく、それでいて燃えるように熱い。
「――嵐に翻弄され、雷に打たれる――」
彼女の声は凛とした響きを持っていて、連打されるチェンバロの和音を突き抜けてしっかりと届いてくる。軽やかでみずみずしく、はつらつとした印象だ。
「――だが暴虐な簒奪者よ、狡猾な反逆者よ
どんな大雨もこの胸に燃ゆる怒りの炎は消せぬ――」
私が無言で手のひらを上に向けると、侍女がオペラグラスを乗せた。
外見も声も若々しいけれど、歌のテクニックから察するに子供だとは思えない。確かにまだ粗削りなところはある。だが音程やリズムの正確さから、長年鍛練を積んできたことがうかがえる。
歌手自身に興味が湧いて、私はオペラグラスをのぞきこんだ。
「綺麗な子……」
くるりと上を向いた銀色のまつ毛に縁どられた猫のごとき魅力的なまなざし、宝石を埋め込んだかのような濃いエメラルドの瞳は私を越えて、どこか遠くを見つめるよう。あどけなさの残る頬に紅をはいて、さくらんぼのような唇から美声を紡ぐ――
「あ――」
「どうされました?」
小さく声をあげた私をいぶかしんで、侍女がとなりから尋ねた。
「あの子、人族じゃないの?」
私は見たのだ。A部分が終わったあとの間奏で、心を落ち着けるためか気持ちを切り替えるためか、少女がぺろりと唇をなめたのを。ほんの一瞬だったけれど、舌先が人間の形ではなかった。
「アーロンがよこした資料では、聖ラピースラ王国の者だとか」
「そう」
おそらく嘘だろう。絹の手袋をはめているが、手指の形も普通ではない気がする。
間奏が終わり、ゆったりとしたB部分が始まった。
「――雲間から差す陽射しに、僕は思い出す
あなたの魅力的な瞳から放たれる光を――」
涙を誘う声音に、私は身をよじった。
「ああ、なんて美しいの……!」
その歌い方はまさに、恋する純粋な青年そのもの。
「そうだわ……」
少女の声はわずかにきつい印象があって、少年のソプラノを想起させるのだ。子供の声と比べれば、ずっとしっかりとした芯のある音色なのだが、どこか中性的な歌声が男性役のアリアにリアリティをもたらしている。
「あの子、性別はどちら?」
「は? 女性ではないのですか?」
「そう」
アーロンは何も調べずに連れて来たのだ。よく見れば肩幅も、あの歳の少女にしてはいささか広いような気がする。そう思って胸を見ると、大きなリボンで巧妙に隠されていた。
「――そのまなざしはいつもこの胸をとらえて離さない
僕を縛るいとおしき鎖をたどって、あなたの元へ――」
ああでもこの歌声! 私の胸のほうが、いとおしさでいっぱいになるのよ! あなたの魅力的な声こそ、私の脳を縛って離さないのよ!
性別も分からない、人か魔物かも分からない、でもそんなことどうだっていい。すべては些末なこと。至高の歌声の前では!
*
(ローレル男爵視点)
同じころ、魔石救世アカデミー幹部ローレル男爵は、レンガ屋根の上にあぐらをかいていた。
「おっかしいなぁ。ねらうのは銀髪ツインテ美少女と、ピンク髪の獣人女だったよなあ?」
劇場の裏手に流れる運河をはさんで建つ住宅の屋根からは、控室がよく見える。六月とはいえ日が高い時間帯は、初夏というより夏のような陽気だ。開け放たれた窓から、チェンバロ伴奏で歌う女の華やかなソプラノが聞こえてくる。
「確かに歌っている女はピンク髪だが―― どう見ても獣人ではない。年甲斐もなくツインテールに結って……あれ?」
ローレル男爵は混乱してきた。
「ツインテールなのは銀髪じゃなくてピンク髪のほうだったか? そういえばチェンバロを弾いている男は銀杜松の髪だよな?」
誰に尋ねるでもなく、ひとりごちる。彼のかたわらに立つのは、三つの頭と鷲の羽を持つ奇妙な馬。無論、答えが返ってくるはずもない。
戦闘力を持たないローレル男爵は、魔石救世アカデミーの地下研究室で飼われていた実験モンスターを借り受けたのだ。真ん中の頭だけは鷲、左右の二つは凶悪なオークのもの。だがそのどれも、ひたいに魔石を埋め込まれ目に光がない。
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首をひねっていると女が歌うのをやめ、部屋に赤髪の男が入ってきた。歌声は届いていたが、話し声になると内容までは聞き取れない。だがチェンバロを弾いていた男が楽譜を閉じて立ち上がった様子から、彼らが部屋を出て行くらしいと察した。
「まずい。ここでチャンスを逃すわけにはいかない!」
ローレル男爵は立ち上がると、オークの首を生やしたヒッポグリフに命じた。
「飛べ、我《わ》が下僕よ! ピンク髪と片眼鏡の男を食らいたまえ!」
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