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Ⅱ、クリスティーナ皇后は歌姫に夢中
14、敵襲だ! 皇后様を守って戦え!
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俺は無事B部分を歌い終えた。あとはダ・カーポ――変奏して歌うA部分を残すのみ。このアリアが終われば二曲目は歌い慣れた聖歌だから、ずいぶん気持ちが楽だ。
レモが弾く間奏に身をゆだねる一瞬の間に、彼女と変奏を書いた楽しい記憶がふわりとよみがえる。
夕日が差し込む音楽室で、古くて大きな木の机に並んで座り、俺が口ずさんだ変奏をレモが五線譜に記譜する。俺が思い悩むと、レモはチェンバロの椅子に戻って伴奏を弾いてくれる。俺はその上を自由に舞う鳥のように、旋律を展開するのだ。レモはそれを楽譜に起こしながら、この旋律はバスと並行五度だからよくないとか、和声に合わないとか、専門的なアドバイスをくれた。
そうやって一緒に書いた変奏を披露できるのは、この上ない喜びだった。だってまるで、二人で生み出した作品みたいだから。
「――我が運命は荒波に飲まれる小舟のよう――」
歌詞は最初のA部分と同じもの。それをどう飾って歌うかが、歌手の腕とセンスの見せどころなのだ。
「――嵐に翻弄され、雷に打たれる――」
「翻弄」という単語に走句が当てられている。俺はぐっと腰で支えたまま、顔の前面に焦点を保ち、音をこまかく操って動かしてゆく。
三小節続く十六分音符を歌いきると、ロイヤルボックス席で皇后様が、音を立てないようにジェスチャーで拍手をしているのが見えた。アリアの最初の頃は、豪華な椅子の背にもたれかかっていた彼女も、今やバルコニーから落っこちそうなほど身を乗り出している。
「――だが暴虐な簒奪者よ、狡猾な反逆者よ――」
激しく上下する音程を的確に取りつつ、怒りと悲しみを歌う。泣き叫ぶほどに情感をこめると、神経がちぎれてしまいそうだ。劇の主人公になりきったまま強いまなざしで見上げると、皇后様と目があった。かなり距離があるのに、彼女が息をのんだのが分かった。
「――どんな大雨もこの胸に燃ゆる怒りの炎は消せぬ――」
最後のパッセージを歌う。だがまだ終わりではない。レモの弾く後奏が終わるまで、俺は裏切られた貴公子として舞台に存在し続ける。
曲が、終わった。俺から役が抜けてゆく。
一瞬の静寂があって、皇后様が拍手をしてくださる。
「ブラーヴァ」
彼女が俺を称えてくれたのが、ちゃんと聞こえた。
皇后様の両脇に控える侍女も手を叩いている。俺は一礼してから静かに深呼吸して、聖歌を歌うモードに移行する。
レモはチェンバロの譜面台に置いたオペラアリアの楽譜を、精霊教会の聖歌の楽譜に替えているところ。俺が竪琴で弾いたものを彼女が書き起こし、鍵盤楽器用にアレンジしたものだ。
そういえば、いつの間にか舞台袖にアーロンの姿がない。――そう気付いた刹那、どこからか悲鳴が聞こえた。顔を見合わせる俺とレモ。二曲目を始めてよいか戸惑ってロイヤルボックス席を見上げると、皇后様も不可解な様子で侍女二人と話している。
わたわたする庶民の俺に代わってレモが立ち上がり、ロイヤルボックスに向かって口をひらきかけたときだった。
「ジュリアーナ殿!」
舞台の上方からアーロンの叫び声が聞こえた。一瞬遅れて、自分の今の偽名が母さんの名ジュリアーナだったことに思いいたる。
「魔物が―― 魔物が出ましたっ!」
バタバタと階段を駆け下りてくる足音と同時に、アーロンの声がはっきりと告げた。
俺とレモが動くより先に、今までどこに隠れていたのか劇場内にバラバラと衛兵が姿を現した。
「魔物だって? 嘘だろ?」
「こんな帝都の真ん中で、あり得ないぞ」
「野生動物を見間違えたのかもしれん。とにかく備えろ!」
彼らは無駄のない動きで、あらかじめ決められた配置があるのか等間隔に並んだ。
「キャー、助けて!」
女性の金切り声は皇后様のものでも侍女のものでもない。
アーロンに続いてピンク髪の歌手が、舞台袖から姿を現した。そのうしろには銀杜松の髪を振り乱した作曲家。
「お前たち! 皇后陛下のいらっしゃるこの場に魔物を連れて逃げてくるとは、どういうつもりだ!?」
ロイヤルボックス席から男の怒号が降ってきた。見上げると、皇后の左右にも衛兵が立っている。
彼らの怒りも当然。なぜならアーロンたち三人を追って、三本首の怪鳥が舞台へ羽ばたき出たのだから。
だが俺とレモは分かっている。アーロンたちは、俺たちの実力を知ってこそ、ここに逃げてきたんだって。
「聞け、風の精――」
レモが呪文を唱えだす。詠唱の必要ない俺は、精霊力をこめて命じる。
「凍れる壁よ、守護となれ!」
チェンバロを囲むように氷の結界が出現した。それと同時に真ん中に生えた鷲の頭が、俺に向かって火を吐いた。
「あっぶね!」
咄嗟に舞台からオーケストラピットへ飛び降りる。
「嫌ぁぁぁっ!」
同時にロイヤルボックスから悲鳴が聞こえたが、見上げる余裕はない。迫りくる魔物へ意識を集中する。
「水よ、奔れ!」
俺の意思に従って突如出現した水流が、鷲のような翼をはたき落とした。
「ギエェェエエェェッ!」
野生の獣そのもののような叫び声。舞台に落ちたそいつは焦ったのか、右に左に炎を吐きまくる。木の床に分厚い緞帳と、燃えるものだらけのところで危ねぇよ!
「水よ、炎を包みて滅したまえ!」
空中に突如あらわれた巨大な水球が、炎をまるっと呑み込んで消し止めた。
片翼に傷を受けながらも、俺めがけて飛んでくる三つ首ヒッポグリフの頭をねらって、
「烈風斬!」
レモの風魔法が炸裂した。真ん中についていた鷲本体の首を、ばっさりと斬り落とす。
「「グオオォォオオォォ!!」」
両側から生えたオークの首が、同時に咆哮を上げた。
「お前たちっ! 私のことはいいから、あの銀髪の歌手をお守りなさい!」
悲鳴のような声で衛兵たちに命じるのは皇后様か。
「何をおっしゃいます、陛下!」
「あの子の声は帝国の宝よ! 失ってはいけません!!」
本当に噂通り歌手狂いなんだな。
魔物は俺とレモから距離を取るべきだと悟ったのか、傷付いた翼を大きく羽ばたいてシャンデリアのほうへ舞いあがる。
「氷柱矢!」
皇后を守る衛兵が呪文を唱え、透明な矢を射かけた。おそらく氷の矢だろう。いいな、あれ。距離のある敵を倒すのにぴったりじゃんか! 俺もやろう!
「水を統べし我が力よ、水晶の如き弓となりて――」
左手で氷の弓を構え、右手で水の弦を引くイメージをする。衛兵の攻撃魔法から逃げ回る怪鳥に意識を定め――
「舞え、雪花の矢!」
─ * ─
バトルの行方は!? そして皇后様の意向は? 次話『皇后陛下からの手紙』です。
レモが弾く間奏に身をゆだねる一瞬の間に、彼女と変奏を書いた楽しい記憶がふわりとよみがえる。
夕日が差し込む音楽室で、古くて大きな木の机に並んで座り、俺が口ずさんだ変奏をレモが五線譜に記譜する。俺が思い悩むと、レモはチェンバロの椅子に戻って伴奏を弾いてくれる。俺はその上を自由に舞う鳥のように、旋律を展開するのだ。レモはそれを楽譜に起こしながら、この旋律はバスと並行五度だからよくないとか、和声に合わないとか、専門的なアドバイスをくれた。
そうやって一緒に書いた変奏を披露できるのは、この上ない喜びだった。だってまるで、二人で生み出した作品みたいだから。
「――我が運命は荒波に飲まれる小舟のよう――」
歌詞は最初のA部分と同じもの。それをどう飾って歌うかが、歌手の腕とセンスの見せどころなのだ。
「――嵐に翻弄され、雷に打たれる――」
「翻弄」という単語に走句が当てられている。俺はぐっと腰で支えたまま、顔の前面に焦点を保ち、音をこまかく操って動かしてゆく。
三小節続く十六分音符を歌いきると、ロイヤルボックス席で皇后様が、音を立てないようにジェスチャーで拍手をしているのが見えた。アリアの最初の頃は、豪華な椅子の背にもたれかかっていた彼女も、今やバルコニーから落っこちそうなほど身を乗り出している。
「――だが暴虐な簒奪者よ、狡猾な反逆者よ――」
激しく上下する音程を的確に取りつつ、怒りと悲しみを歌う。泣き叫ぶほどに情感をこめると、神経がちぎれてしまいそうだ。劇の主人公になりきったまま強いまなざしで見上げると、皇后様と目があった。かなり距離があるのに、彼女が息をのんだのが分かった。
「――どんな大雨もこの胸に燃ゆる怒りの炎は消せぬ――」
最後のパッセージを歌う。だがまだ終わりではない。レモの弾く後奏が終わるまで、俺は裏切られた貴公子として舞台に存在し続ける。
曲が、終わった。俺から役が抜けてゆく。
一瞬の静寂があって、皇后様が拍手をしてくださる。
「ブラーヴァ」
彼女が俺を称えてくれたのが、ちゃんと聞こえた。
皇后様の両脇に控える侍女も手を叩いている。俺は一礼してから静かに深呼吸して、聖歌を歌うモードに移行する。
レモはチェンバロの譜面台に置いたオペラアリアの楽譜を、精霊教会の聖歌の楽譜に替えているところ。俺が竪琴で弾いたものを彼女が書き起こし、鍵盤楽器用にアレンジしたものだ。
そういえば、いつの間にか舞台袖にアーロンの姿がない。――そう気付いた刹那、どこからか悲鳴が聞こえた。顔を見合わせる俺とレモ。二曲目を始めてよいか戸惑ってロイヤルボックス席を見上げると、皇后様も不可解な様子で侍女二人と話している。
わたわたする庶民の俺に代わってレモが立ち上がり、ロイヤルボックスに向かって口をひらきかけたときだった。
「ジュリアーナ殿!」
舞台の上方からアーロンの叫び声が聞こえた。一瞬遅れて、自分の今の偽名が母さんの名ジュリアーナだったことに思いいたる。
「魔物が―― 魔物が出ましたっ!」
バタバタと階段を駆け下りてくる足音と同時に、アーロンの声がはっきりと告げた。
俺とレモが動くより先に、今までどこに隠れていたのか劇場内にバラバラと衛兵が姿を現した。
「魔物だって? 嘘だろ?」
「こんな帝都の真ん中で、あり得ないぞ」
「野生動物を見間違えたのかもしれん。とにかく備えろ!」
彼らは無駄のない動きで、あらかじめ決められた配置があるのか等間隔に並んだ。
「キャー、助けて!」
女性の金切り声は皇后様のものでも侍女のものでもない。
アーロンに続いてピンク髪の歌手が、舞台袖から姿を現した。そのうしろには銀杜松の髪を振り乱した作曲家。
「お前たち! 皇后陛下のいらっしゃるこの場に魔物を連れて逃げてくるとは、どういうつもりだ!?」
ロイヤルボックス席から男の怒号が降ってきた。見上げると、皇后の左右にも衛兵が立っている。
彼らの怒りも当然。なぜならアーロンたち三人を追って、三本首の怪鳥が舞台へ羽ばたき出たのだから。
だが俺とレモは分かっている。アーロンたちは、俺たちの実力を知ってこそ、ここに逃げてきたんだって。
「聞け、風の精――」
レモが呪文を唱えだす。詠唱の必要ない俺は、精霊力をこめて命じる。
「凍れる壁よ、守護となれ!」
チェンバロを囲むように氷の結界が出現した。それと同時に真ん中に生えた鷲の頭が、俺に向かって火を吐いた。
「あっぶね!」
咄嗟に舞台からオーケストラピットへ飛び降りる。
「嫌ぁぁぁっ!」
同時にロイヤルボックスから悲鳴が聞こえたが、見上げる余裕はない。迫りくる魔物へ意識を集中する。
「水よ、奔れ!」
俺の意思に従って突如出現した水流が、鷲のような翼をはたき落とした。
「ギエェェエエェェッ!」
野生の獣そのもののような叫び声。舞台に落ちたそいつは焦ったのか、右に左に炎を吐きまくる。木の床に分厚い緞帳と、燃えるものだらけのところで危ねぇよ!
「水よ、炎を包みて滅したまえ!」
空中に突如あらわれた巨大な水球が、炎をまるっと呑み込んで消し止めた。
片翼に傷を受けながらも、俺めがけて飛んでくる三つ首ヒッポグリフの頭をねらって、
「烈風斬!」
レモの風魔法が炸裂した。真ん中についていた鷲本体の首を、ばっさりと斬り落とす。
「「グオオォォオオォォ!!」」
両側から生えたオークの首が、同時に咆哮を上げた。
「お前たちっ! 私のことはいいから、あの銀髪の歌手をお守りなさい!」
悲鳴のような声で衛兵たちに命じるのは皇后様か。
「何をおっしゃいます、陛下!」
「あの子の声は帝国の宝よ! 失ってはいけません!!」
本当に噂通り歌手狂いなんだな。
魔物は俺とレモから距離を取るべきだと悟ったのか、傷付いた翼を大きく羽ばたいてシャンデリアのほうへ舞いあがる。
「氷柱矢!」
皇后を守る衛兵が呪文を唱え、透明な矢を射かけた。おそらく氷の矢だろう。いいな、あれ。距離のある敵を倒すのにぴったりじゃんか! 俺もやろう!
「水を統べし我が力よ、水晶の如き弓となりて――」
左手で氷の弓を構え、右手で水の弦を引くイメージをする。衛兵の攻撃魔法から逃げ回る怪鳥に意識を定め――
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