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Ⅲ、クリスティーナ皇后の決定は電光石火
29★事態急変!次期皇帝はあの人!?【レモ視点】
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(レモネッラ視点)
初夏の日差しが差し込むキッチンに、泡立て器がボウルに当たる軽やかな音がリズミカルに響いていた。
「おかえりなさい、二人とも。それでは木苺を洗って――」
片腕にボウルを抱えたまま顔を上げた師匠は、私たちのうしろにいる人物を見て彫像のように動きを止めた。
「やあ、アンドレア!」
エドモン第二皇子は軽い調子で、師匠のファーストネームを呼ぶ。
「そんなかしこまらなくていいよ、楽にしていて」
「そういうわけには参りません」
師匠はため息一つ、氷魔法で作った箱の中に生クリームを泡立てたボウルを入れ、テーブルに着いた。
「今日はどういったご用件でしょう?」
「すまないね、趣味のケーキ作りを邪魔して」
皇子は侍従たちをうしろに立たせたまま、腰を下ろした。その向かいに座って、私は内心のいら立ちを抑えながら丁寧に申し上げた。
「今日はわたくしの生誕祭です。師匠のケーキ作りは趣味ではなく祝いの品。私の美しき恋人も、お馬鹿な後輩も、わたくしのために集まってくれたのですわ」
「そぉれは申し訳なかったね、レモネッラ嬢」
エドモン殿下は頬を引きつらせながら笑おうとした。
「とんでもございません、殿下。ただ泡立てた生クリームがだれてしまいますから、手短にお願い申し上げますわ」
まったく皇后様もこの皇子も、なんで私とジュキの仲を邪魔するのよ!
「分かっている。僕も城を抜け出してここへ来た身。長居はしないよ」
そう言った皇子の顔が、ふと曇った。
「この話はいずれ明らかになるが、それまでは黙っていてくれ」
師団長と同じく、内部情報を教えてくれるってわけね。
皇子はさきほどまでの不真面目な態度はどこへやら、両ひじをテーブルについて顔を覆った。
「今朝、母上が僕の部屋に来た」
顔を上げた皇子は、迷子の子供みたいに不安げだった。
「ママが僕ちゃんを次期皇帝にするって!」
場が静まり返る。やがて師匠が口を開いた。
「皇帝陛下はご存知なのですか?」
エドモン殿下は首を振る。
「まだだ。母上は兄上を修道院送りにする気でいる。そのため僕に、聖魔法教会の教主様と、帝都の冒険者ギルドのマスターを焚きつけるように頼んできた」
誰にでも愛想のいい第二皇子は、聖魔法教会の教主様とも帝都のギルマスとも懇意にしていたはずだ。皇后様はそのツテを使えと言ったのだろう。
「焚きつける、とは?」
師匠が発した当然の問いに、皇子は気乗りしない様子で答えた。
「教主様へは、魔石救世アカデミーは邪教集団だから訴えるように。ギルマスには、危険な魔物で冒険者の命を無駄におびやかすアカデミーを訴えるように、とさ」
どちらも筋は通っている。
「父上には勘付かれぬよう進めろと言われたよ」
「アカデミーの責任を追及し、オレリアン殿下の外部理事としての管理不行き届きを問うというわけですか」
師匠の言葉にエドモン殿下はうなずいた。
私たちは――ユリアを除く三人で目を合わせた。師団長は危険な魔物を開発していた件で、アカデミーを訴えるのだと言っていた。どうやら皇后様は、三方向から挟み撃ちする計画らしい。
「その働きに免じて、皇后陛下は殿下を次期皇帝にとおっしゃったのですね」
納得する師匠に対し、エドモン殿下は意外にも首を振った。
「違う違う。僕ちゃんが皇帝になる代わりに、ジュキエーレちゃんにオルフェオ役を歌わせることを了承せよって。ママが」
「はぁ!?」
固まる師匠の代わりに、私は大声を出した。
「どういうことよ? 皇帝の椅子とオペラの配役って、まったく重みが違うじゃない!」
気まずそうに目をそらすエドモン殿下。母親のことながら恥ずかしいとでも思っているのか?
「レモ、きっとあの女性にとっては同じくらい大切なんだよ」
横からおだやかな声が聞こえた。冷たい目を向けると、ジュキがいつもの如く青白い頬に淡い微笑を浮かべている。
「なぁぁぁにが『あの女性』よっ!」
腹の奥でくすぶっていたいら立ちが、ちっぽけなプライドを押し流した。「昨夜何があったの?」なんて本妻ぶったみっともない質問、今までしないようにこらえていたのに。
「昨夜は皇后様とお楽しみだったってわけ?」
「ふえぇっ!?」
ああ私はどうして、いとおしい人の胸ぐらをつかんでいるんだろう。
優しさゆえに空気を読んで流されまくる彼が、帝国で一番身分の高い女性の誘いを断れないことくらい分かっているのに。
「そうだよ、ジュキエーレちゃん! 一体ママとどこまで進んだんだ!? どうして一晩でここまで事態が変わるんだよ!?」
エドモン殿下まで立ち上がった。
「ねぇねぇ、皇子様は皇帝さんになりたくないのぉ?」
場違いな質問は、めずらしく目を覚ましているユリアからのものだった。
私は救われた、と思った。頭を冷やさなくちゃ。ジュキの服から手を離し、しわになったところをそっとなでて戻してから、席に着いた。
「僕が皇帝になりたいか、だって?」
エドモン殿下も気まずそうに腰を下ろすと、口を開いた。
─ * ─
突然ユリアから核心に触れる質問が!
エドモン殿下は帝位を継ぐことに関して、どう思っているのか? 彼の意志は?
次回に続く!
初夏の日差しが差し込むキッチンに、泡立て器がボウルに当たる軽やかな音がリズミカルに響いていた。
「おかえりなさい、二人とも。それでは木苺を洗って――」
片腕にボウルを抱えたまま顔を上げた師匠は、私たちのうしろにいる人物を見て彫像のように動きを止めた。
「やあ、アンドレア!」
エドモン第二皇子は軽い調子で、師匠のファーストネームを呼ぶ。
「そんなかしこまらなくていいよ、楽にしていて」
「そういうわけには参りません」
師匠はため息一つ、氷魔法で作った箱の中に生クリームを泡立てたボウルを入れ、テーブルに着いた。
「今日はどういったご用件でしょう?」
「すまないね、趣味のケーキ作りを邪魔して」
皇子は侍従たちをうしろに立たせたまま、腰を下ろした。その向かいに座って、私は内心のいら立ちを抑えながら丁寧に申し上げた。
「今日はわたくしの生誕祭です。師匠のケーキ作りは趣味ではなく祝いの品。私の美しき恋人も、お馬鹿な後輩も、わたくしのために集まってくれたのですわ」
「そぉれは申し訳なかったね、レモネッラ嬢」
エドモン殿下は頬を引きつらせながら笑おうとした。
「とんでもございません、殿下。ただ泡立てた生クリームがだれてしまいますから、手短にお願い申し上げますわ」
まったく皇后様もこの皇子も、なんで私とジュキの仲を邪魔するのよ!
「分かっている。僕も城を抜け出してここへ来た身。長居はしないよ」
そう言った皇子の顔が、ふと曇った。
「この話はいずれ明らかになるが、それまでは黙っていてくれ」
師団長と同じく、内部情報を教えてくれるってわけね。
皇子はさきほどまでの不真面目な態度はどこへやら、両ひじをテーブルについて顔を覆った。
「今朝、母上が僕の部屋に来た」
顔を上げた皇子は、迷子の子供みたいに不安げだった。
「ママが僕ちゃんを次期皇帝にするって!」
場が静まり返る。やがて師匠が口を開いた。
「皇帝陛下はご存知なのですか?」
エドモン殿下は首を振る。
「まだだ。母上は兄上を修道院送りにする気でいる。そのため僕に、聖魔法教会の教主様と、帝都の冒険者ギルドのマスターを焚きつけるように頼んできた」
誰にでも愛想のいい第二皇子は、聖魔法教会の教主様とも帝都のギルマスとも懇意にしていたはずだ。皇后様はそのツテを使えと言ったのだろう。
「焚きつける、とは?」
師匠が発した当然の問いに、皇子は気乗りしない様子で答えた。
「教主様へは、魔石救世アカデミーは邪教集団だから訴えるように。ギルマスには、危険な魔物で冒険者の命を無駄におびやかすアカデミーを訴えるように、とさ」
どちらも筋は通っている。
「父上には勘付かれぬよう進めろと言われたよ」
「アカデミーの責任を追及し、オレリアン殿下の外部理事としての管理不行き届きを問うというわけですか」
師匠の言葉にエドモン殿下はうなずいた。
私たちは――ユリアを除く三人で目を合わせた。師団長は危険な魔物を開発していた件で、アカデミーを訴えるのだと言っていた。どうやら皇后様は、三方向から挟み撃ちする計画らしい。
「その働きに免じて、皇后陛下は殿下を次期皇帝にとおっしゃったのですね」
納得する師匠に対し、エドモン殿下は意外にも首を振った。
「違う違う。僕ちゃんが皇帝になる代わりに、ジュキエーレちゃんにオルフェオ役を歌わせることを了承せよって。ママが」
「はぁ!?」
固まる師匠の代わりに、私は大声を出した。
「どういうことよ? 皇帝の椅子とオペラの配役って、まったく重みが違うじゃない!」
気まずそうに目をそらすエドモン殿下。母親のことながら恥ずかしいとでも思っているのか?
「レモ、きっとあの女性にとっては同じくらい大切なんだよ」
横からおだやかな声が聞こえた。冷たい目を向けると、ジュキがいつもの如く青白い頬に淡い微笑を浮かべている。
「なぁぁぁにが『あの女性』よっ!」
腹の奥でくすぶっていたいら立ちが、ちっぽけなプライドを押し流した。「昨夜何があったの?」なんて本妻ぶったみっともない質問、今までしないようにこらえていたのに。
「昨夜は皇后様とお楽しみだったってわけ?」
「ふえぇっ!?」
ああ私はどうして、いとおしい人の胸ぐらをつかんでいるんだろう。
優しさゆえに空気を読んで流されまくる彼が、帝国で一番身分の高い女性の誘いを断れないことくらい分かっているのに。
「そうだよ、ジュキエーレちゃん! 一体ママとどこまで進んだんだ!? どうして一晩でここまで事態が変わるんだよ!?」
エドモン殿下まで立ち上がった。
「ねぇねぇ、皇子様は皇帝さんになりたくないのぉ?」
場違いな質問は、めずらしく目を覚ましているユリアからのものだった。
私は救われた、と思った。頭を冷やさなくちゃ。ジュキの服から手を離し、しわになったところをそっとなでて戻してから、席に着いた。
「僕が皇帝になりたいか、だって?」
エドモン殿下も気まずそうに腰を下ろすと、口を開いた。
─ * ─
突然ユリアから核心に触れる質問が!
エドモン殿下は帝位を継ぐことに関して、どう思っているのか? 彼の意志は?
次回に続く!
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