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第19話、猫派VS犬派
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「見えてきたよ。目的の湖が」
箒にまたがった魔女アルチーナは空から地上を見下ろし、うしろに座る娘ドラベッラに声をかけた。
「結構小さな湖なのね。ただの田舎じゃないの」
華やかな街暮らしが性に合うドラベッラが、冷めた声を出す。
「田舎だけど涼しいじゃないか。夏の王都は暑くていけないよ」
「ここは寒すぎるわ。空を飛んでいるからかも知れないけれど」
文句ばかり言うドラベッラが、ふと足下に目をこらして、
「今越えた柵は?」
と尋ねた。
「離宮の敷地に入ったのよ。このあたりに秋しか使われない粉挽き小屋があるはず――」
「お母様ったらよくご存知ね」
「水晶玉であらかじめ見ておいたからね」
側面に大きな木の水車が備えられた煉瓦積みの小屋が、眼下に見えてきた。湖から流れる小川を利用して、脱穀や製粉を行うのだ。水源も水車も王家の所有なので、秋には水車守りが派遣されて小屋に住み込み、近隣の農民たちから手数料を取って脱穀機を使わせる。
「誰も見ていないね。降りるよ」
「水車小屋なんかに用があるの、お母様?」
「私たちの隠れ家にするのよ。あそこで魔法薬入りの食べ物を作るんだ」
箒から降りたドラベッラは、傾きかけた小屋を見て悲鳴を上げた。
「嫌よ、こんなところ私にふさわしくないわ! さっき上から見えたお城がいい!!」
「馬鹿だね。あれは王家の離宮だよ」
娘を振り返りもせずに答えて、アルチーナは木戸に付けられた南京錠を強く揺さぶった。錠前がぶら下がったヒートン金具の穴は朽ちかけて、何度か引っ張ると抜けてしまった。
「王家の離宮だってことくらい知ってるわよ! 私はあっちにいるべきなの! お母様が魔女だってバレなければ、私はカルロ第二王子と結婚できるはずだったのにっ!」
ヒステリックな怒声を上げながら、ドラベッラは母のあとを追って小屋に足を踏み入れた。鎧戸がすべて閉まった室内はうす暗く、二人が入ってきた木戸から差し込む日差しの中に、粉とほこりが舞っているのが見える。
「お前が、ロミルダが第一王子と結婚して王妃になるなんて許せないって言ったんだろう? 忘れたのかい?」
図星だったのかドラベッラはアルチーナの問いには答えず、
「石窯もないじゃない。これじゃあロミルダが作ったみたいにクッキーなんて焼けないわよ? 魔法薬入りの食べ物なんて用意できないじゃない」
「何も知らないんだねぇ、お前は。かまどがあればパンケーキくらい作れるさ。銅貨を持って農家へ行って、卵と山羊のミルクをもらってきなさい」
ふくれっつらしたまま出て行こうとする娘に、
「忘れていたわ」
アルチーナは「まやかしの粉」をかけて彼女の姿を変えた。
様々な領地で歓待を受けて五日目、ロミルダたち一行はようやく湖畔の離宮へたどり着いた。王宮と比べれば小じんまりとした屋敷だが、レンガの壁一面に緑のツタが絡まり湖に映る姿は、おとぎ話に出てくる古城のようだった。
夜は別の季節のように涼しい。ぐっすり眠って旅の疲れを癒した翌日、ロミルダが趣味のクッキー作りをしていると、厨房にミケーレ殿下がひょっこり顔を出した。
「またそなたの手作りクッキーを食べられるとは嬉しいな!」
一度目が魔法薬入りだったことなど忘れたように上機嫌なミケーレ殿下。プリムローゼ公爵邸に泊まったとき、夕日に染まる街を眺めながらバルコニーで召し上がったクッキーが気に入ったようだ。
板に乗ったクッキー生地を見下ろして、
「よしっ、あとは焼くだけだな!」
「殿下ったら気が早いですわ」
ロミルダは笑いそうになりながら、
「これから四半刻ほど生地を寝かせて、そのあと型抜きして、それから焼くんです」
「それでようやく食べられるのだな?」
「焼いた後すぐはサクッとしないので、少し冷ましてからいただくのですよ」
「まだまだかかるのか」
がっくりと肩を落とす殿下。
「カルロ殿下と外の空気でも吸ってこられたらいかがでしょう?」
「そうだな、湖の周りでも散歩するか。明日の狩りの下調べにちょうど良いかもしれぬ」
殿下が厨房からいなくなってしばらくしてから見下ろすと、騎乗の二人と猟犬を連れた二人が屋敷から出て行くところだった。ミケーレと弟カルロは馬に乗り、ニ匹の犬を連れた侍従二人がお供する。
馬はやわらかい草を踏みながら落ち着いた足取りで歩いてゆく。湖を渡る風が心地よい。その風の中に聞こえる奇妙な音色に気付いたのはカルロだった。
「兄上、なんでしょうか? この――」
先を行く馬上のミケーレに声をかけたとき、先頭の侍従が連れていた猟犬が突如足を止めた。耳をぴくぴくと動かしたかと思うと、激しく吠え始める。
「おい、どうした?」
ミケーレが声をかけたとき、カルロのうしろの侍従が引く犬も騒ぎ出した。
「何かあったのでしょうか?」
不安げなカルロの声をかき消す勢いで両方の犬が吠え暴れて、二人の侍従は引きずり回される。
「全く犬が吠えるとうるさくてかなわん。猫のかわいい声とは大違いだ」
猫派のミケーレが顔をしかめると、
「利口な彼らが理由もなく吠えるはずはありません! さっき聞こえた変な音が原因に違いない――」
さっそくカルロが反論する。
「なんだって? 犬どもがうるさくて何を言っているか分からんぞ!」
「兄上、ワンちゃんを犬どもって言わないで下さい!」
「犬ッコロとでも呼べば満足か?」
「しっかり聞こえてるじゃないですか!」
不毛な兄弟げんかが勃発して侍従二人は慌てた。
「殿下たちは先においで下さい。我々は猟犬たちが落ち着いたらあとから参りますので!」
「ふん、それが良さそうだな。こんな騒がしいところにいては頭痛がする」
ミケーレは手綱を引くと、馬を先へ進めた。それが魔女母娘の陰謀だとは知らずに。
----------------------------
次回からは再びミケーレ王太子視点です。
お気に入り追加してお待ちください☆
箒にまたがった魔女アルチーナは空から地上を見下ろし、うしろに座る娘ドラベッラに声をかけた。
「結構小さな湖なのね。ただの田舎じゃないの」
華やかな街暮らしが性に合うドラベッラが、冷めた声を出す。
「田舎だけど涼しいじゃないか。夏の王都は暑くていけないよ」
「ここは寒すぎるわ。空を飛んでいるからかも知れないけれど」
文句ばかり言うドラベッラが、ふと足下に目をこらして、
「今越えた柵は?」
と尋ねた。
「離宮の敷地に入ったのよ。このあたりに秋しか使われない粉挽き小屋があるはず――」
「お母様ったらよくご存知ね」
「水晶玉であらかじめ見ておいたからね」
側面に大きな木の水車が備えられた煉瓦積みの小屋が、眼下に見えてきた。湖から流れる小川を利用して、脱穀や製粉を行うのだ。水源も水車も王家の所有なので、秋には水車守りが派遣されて小屋に住み込み、近隣の農民たちから手数料を取って脱穀機を使わせる。
「誰も見ていないね。降りるよ」
「水車小屋なんかに用があるの、お母様?」
「私たちの隠れ家にするのよ。あそこで魔法薬入りの食べ物を作るんだ」
箒から降りたドラベッラは、傾きかけた小屋を見て悲鳴を上げた。
「嫌よ、こんなところ私にふさわしくないわ! さっき上から見えたお城がいい!!」
「馬鹿だね。あれは王家の離宮だよ」
娘を振り返りもせずに答えて、アルチーナは木戸に付けられた南京錠を強く揺さぶった。錠前がぶら下がったヒートン金具の穴は朽ちかけて、何度か引っ張ると抜けてしまった。
「王家の離宮だってことくらい知ってるわよ! 私はあっちにいるべきなの! お母様が魔女だってバレなければ、私はカルロ第二王子と結婚できるはずだったのにっ!」
ヒステリックな怒声を上げながら、ドラベッラは母のあとを追って小屋に足を踏み入れた。鎧戸がすべて閉まった室内はうす暗く、二人が入ってきた木戸から差し込む日差しの中に、粉とほこりが舞っているのが見える。
「お前が、ロミルダが第一王子と結婚して王妃になるなんて許せないって言ったんだろう? 忘れたのかい?」
図星だったのかドラベッラはアルチーナの問いには答えず、
「石窯もないじゃない。これじゃあロミルダが作ったみたいにクッキーなんて焼けないわよ? 魔法薬入りの食べ物なんて用意できないじゃない」
「何も知らないんだねぇ、お前は。かまどがあればパンケーキくらい作れるさ。銅貨を持って農家へ行って、卵と山羊のミルクをもらってきなさい」
ふくれっつらしたまま出て行こうとする娘に、
「忘れていたわ」
アルチーナは「まやかしの粉」をかけて彼女の姿を変えた。
様々な領地で歓待を受けて五日目、ロミルダたち一行はようやく湖畔の離宮へたどり着いた。王宮と比べれば小じんまりとした屋敷だが、レンガの壁一面に緑のツタが絡まり湖に映る姿は、おとぎ話に出てくる古城のようだった。
夜は別の季節のように涼しい。ぐっすり眠って旅の疲れを癒した翌日、ロミルダが趣味のクッキー作りをしていると、厨房にミケーレ殿下がひょっこり顔を出した。
「またそなたの手作りクッキーを食べられるとは嬉しいな!」
一度目が魔法薬入りだったことなど忘れたように上機嫌なミケーレ殿下。プリムローゼ公爵邸に泊まったとき、夕日に染まる街を眺めながらバルコニーで召し上がったクッキーが気に入ったようだ。
板に乗ったクッキー生地を見下ろして、
「よしっ、あとは焼くだけだな!」
「殿下ったら気が早いですわ」
ロミルダは笑いそうになりながら、
「これから四半刻ほど生地を寝かせて、そのあと型抜きして、それから焼くんです」
「それでようやく食べられるのだな?」
「焼いた後すぐはサクッとしないので、少し冷ましてからいただくのですよ」
「まだまだかかるのか」
がっくりと肩を落とす殿下。
「カルロ殿下と外の空気でも吸ってこられたらいかがでしょう?」
「そうだな、湖の周りでも散歩するか。明日の狩りの下調べにちょうど良いかもしれぬ」
殿下が厨房からいなくなってしばらくしてから見下ろすと、騎乗の二人と猟犬を連れた二人が屋敷から出て行くところだった。ミケーレと弟カルロは馬に乗り、ニ匹の犬を連れた侍従二人がお供する。
馬はやわらかい草を踏みながら落ち着いた足取りで歩いてゆく。湖を渡る風が心地よい。その風の中に聞こえる奇妙な音色に気付いたのはカルロだった。
「兄上、なんでしょうか? この――」
先を行く馬上のミケーレに声をかけたとき、先頭の侍従が連れていた猟犬が突如足を止めた。耳をぴくぴくと動かしたかと思うと、激しく吠え始める。
「おい、どうした?」
ミケーレが声をかけたとき、カルロのうしろの侍従が引く犬も騒ぎ出した。
「何かあったのでしょうか?」
不安げなカルロの声をかき消す勢いで両方の犬が吠え暴れて、二人の侍従は引きずり回される。
「全く犬が吠えるとうるさくてかなわん。猫のかわいい声とは大違いだ」
猫派のミケーレが顔をしかめると、
「利口な彼らが理由もなく吠えるはずはありません! さっき聞こえた変な音が原因に違いない――」
さっそくカルロが反論する。
「なんだって? 犬どもがうるさくて何を言っているか分からんぞ!」
「兄上、ワンちゃんを犬どもって言わないで下さい!」
「犬ッコロとでも呼べば満足か?」
「しっかり聞こえてるじゃないですか!」
不毛な兄弟げんかが勃発して侍従二人は慌てた。
「殿下たちは先においで下さい。我々は猟犬たちが落ち着いたらあとから参りますので!」
「ふん、それが良さそうだな。こんな騒がしいところにいては頭痛がする」
ミケーレは手綱を引くと、馬を先へ進めた。それが魔女母娘の陰謀だとは知らずに。
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