7 / 44
第一幕:突然の婚約破棄と、運命の出会い
07、兄クリスティアーノの秘めた恋人
しおりを挟む
「すでに公爵家に入って、こっそり調査を進めている者がいたのです」
私は兄に、アルカンジェロ・ディベッラのことを打ち明けた。
「なんと」
話を聞き終わったクリス兄様は目を見開いた。
「実際、音楽家たちの中には政治や領地経営に深く関わる者もいるからな」
貴族の私的な場に入り込み、時には主人の心に深く影響を及ぼすのが、音楽家や画家などの芸術家たちだ。大きな信頼を得て要職を任されることも珍しくない。
「公爵邸の仕事を任せてもらえば、過去の帳簿をのぞいたり、公爵の日記を盗み見たりもできそうだもんな」
兄は物語に出てくる怪盗のように目を輝かせた。
「それで考えたのですが――」
私は表情を変えないように努めて、冷静に言葉を紡いだ。
「私が現在教わっている音楽教師――フィオレッティはお母様と過ごす時間が最優先でしょう? あの方はお母様専属のマエストロになっていいただいて、私には私の先生が必要だと思うのです」
堂々と要求すると、兄はあごを撫でながらうなずいた。
「ディベッラ氏は大聖堂聖歌隊のソリストで、大教主様の寵愛を受けているらしいね。素晴らしい歌声を持っていながら稼ぎのよい劇場に出ないのは、彼が敬虔だからという噂だ。リラの先生にふさわしいと思うよ」
前向きな兄の言葉に私の心は踊った。だが続く言葉が奈落の底へ突き落とした。
「でもリラ、噂では確か―― 彼は大建国祭が終わったらブリタンニア王国へ旅立つんじゃなかったかな?」
「え……」
心臓が不吉な音を立てて跳ね上がった。
アルカンジェロが外国へ行ってしまう? 大建国祭なんてほんの半月後なのに!? クリス兄様の言うことが本当ならば、アルカンジェロがこの国にいる時間はあと一ヵ月もないってこと?
表情を取り繕えなくなった私に、お兄様が説明を重ねた。
「北の海を越えた先にある島国、ブリタンニア王国は新大陸の植民地経営で潤っているんだ。だから多くのエージェントを海外に派遣して、優秀な音楽家に高額で契約を持ちかけているんだよ」
「それは、聞いたことがありますが――」
なんとか絞り出した声はかすれていた。
お兄様は特段、私の変化を気に留めなかったようだ。
「彼を呼び寄せるなら急いだほうがいいな。大聖堂聖歌隊の音楽監督に手紙を書こう」
ランプの灯りに照らされた書斎机へ向き直った。
私の視線はぼんやりと、秘密を暴くような琥珀色の光に吸い寄せられる。雑然とした机の上には分厚い本が置いてあり、ページの途中から便箋が飛び出している。部屋に入る前、大きな本を閉じる音がしたとき、しおり代わりに手紙を挟んだのだろう。その筆跡は兄のものではない。やわらかい流麗な字体は――女性のもの?
ほんの数行だけのぞいている、便箋の端に書かれた言葉の断片に、私は息を呑んだ。「夢の中でもあなたを想って」という文章がちらりと見え、その下には「私の心は永遠にクリスティアーノ様の」というフレーズがのぞく。明らかに恋文だ。
だが何よりも大きな問題は、最後の行に書かれていた差出人の名前だった――「あなたの唯一の愛であるエルヴィーラより」。
エルヴィーラ・セグレート侯爵令嬢!
鼓動が速くなる。
王家の飼い殺し令嬢と嘲笑される未来の王妃は、兄の秘密の恋人だったの!?
昨夜の夜会で覚えた違和感の正体が明らかになった。私がアルカンジェロに抱き上げられて控室に下がったとき、兄がついて来ないのは妙だった。もちろんすぐに侍女マリアがやってきたので、私の疑問がふくらむことはなかったが、今なら兄の心理が分かる。私の付き添いから解放された彼は、エルヴィーラ様と踊りたかったのだ!
それにしてもクリスお兄様、第二王子殿下の婚約者と恋仲になるなんて、危険を冒しすぎですわ!
血の気の失せた顔をしているであろう私を振り返ることなく、机に向かったままの兄がのんびりと言葉を続けた。
「アルカンジェロ・ディベッラ氏のスケジュールが許すなら、ぜひプリマヴェーラ家の令嬢に音楽を教えに来て欲しいと書いておこう」
兄の言葉は私の耳に入らず、頭上をすり抜けていった。
エルヴィーラ嬢の生家であるセグレート侯爵家は王家と血縁関係こそないが、ロムルツィア初代国王の忠臣で、代々王家を支えてきた由緒正しい家柄だ。新興貴族のように社交界での地位向上に拘泥することもない彼らは、第二王子の婚約者という立場に固執することもなく、むしろ娘の扱いに不信感を募らせている。
愛情に満ちた侯爵夫人が茶会の折、ハンカチ片手に娘の現状を涙ながらに話す姿を、幾度見かけたことか。毒薬の影響でジルベルト殿下のお体が不自由だとはいえ、婚約者を見舞うことすら許されない娘が不憫だと言うのだ。
千年の長きに渡り忠誠を尽くしてきたセグレート侯爵家の娘にして婚約者であるエルヴィーラ嬢でさえ、ジルベルト殿下へのお目通りが許されない状況に、社交界では不敬な噂が飛び交っている。
曰く、寝たきりなんて生易しい状態ではなく、精神を毒に蝕まれて狂人と化しているのではないか?
曰く、毒薬の影響で全身が溶け、二目と見られぬ変わり果てたお姿になっているのではないか?
「ブリタンニア王国のエージェントと契約したとかいう噂が本当かどうかも分からない。本当だったなら、ディベッラ氏に教えてもらっている間に次の音楽家を探したってよいんだから」
兄の最後の言葉がまた宙に浮いて、たゆたっていった。
私は心ここにあらずのまま兄に礼を告げ、心臓の鼓動を悟られないよう細心の注意を払って書斎を辞した。
§
クリス兄様のとんでもない秘密を知ってしまってから数日後、中庭には燦々と陽射しが降り注ぎ、音楽室は春の陽気で満ちていた。塀の向こうからは、ゴンドリエーレが舟を漕ぎながら歌う伸びやかなテノールが聞こえてくる。
侍女が音楽室の扉をノックし、私に声をかけた。
「アルカンジェロ・ディベッラ先生がいらっしゃいました」
伯爵邸に新しい音楽教師がやってきた。そう、私の計画は成功したのだ!
─ * ─
リラ、ついにアルカンジェロと二人きりで話すチャンスを手に入れました!
次話から恋が始まるのか、それともリラは真面目に密偵の件について、彼に尋ねるのか?
私は兄に、アルカンジェロ・ディベッラのことを打ち明けた。
「なんと」
話を聞き終わったクリス兄様は目を見開いた。
「実際、音楽家たちの中には政治や領地経営に深く関わる者もいるからな」
貴族の私的な場に入り込み、時には主人の心に深く影響を及ぼすのが、音楽家や画家などの芸術家たちだ。大きな信頼を得て要職を任されることも珍しくない。
「公爵邸の仕事を任せてもらえば、過去の帳簿をのぞいたり、公爵の日記を盗み見たりもできそうだもんな」
兄は物語に出てくる怪盗のように目を輝かせた。
「それで考えたのですが――」
私は表情を変えないように努めて、冷静に言葉を紡いだ。
「私が現在教わっている音楽教師――フィオレッティはお母様と過ごす時間が最優先でしょう? あの方はお母様専属のマエストロになっていいただいて、私には私の先生が必要だと思うのです」
堂々と要求すると、兄はあごを撫でながらうなずいた。
「ディベッラ氏は大聖堂聖歌隊のソリストで、大教主様の寵愛を受けているらしいね。素晴らしい歌声を持っていながら稼ぎのよい劇場に出ないのは、彼が敬虔だからという噂だ。リラの先生にふさわしいと思うよ」
前向きな兄の言葉に私の心は踊った。だが続く言葉が奈落の底へ突き落とした。
「でもリラ、噂では確か―― 彼は大建国祭が終わったらブリタンニア王国へ旅立つんじゃなかったかな?」
「え……」
心臓が不吉な音を立てて跳ね上がった。
アルカンジェロが外国へ行ってしまう? 大建国祭なんてほんの半月後なのに!? クリス兄様の言うことが本当ならば、アルカンジェロがこの国にいる時間はあと一ヵ月もないってこと?
表情を取り繕えなくなった私に、お兄様が説明を重ねた。
「北の海を越えた先にある島国、ブリタンニア王国は新大陸の植民地経営で潤っているんだ。だから多くのエージェントを海外に派遣して、優秀な音楽家に高額で契約を持ちかけているんだよ」
「それは、聞いたことがありますが――」
なんとか絞り出した声はかすれていた。
お兄様は特段、私の変化を気に留めなかったようだ。
「彼を呼び寄せるなら急いだほうがいいな。大聖堂聖歌隊の音楽監督に手紙を書こう」
ランプの灯りに照らされた書斎机へ向き直った。
私の視線はぼんやりと、秘密を暴くような琥珀色の光に吸い寄せられる。雑然とした机の上には分厚い本が置いてあり、ページの途中から便箋が飛び出している。部屋に入る前、大きな本を閉じる音がしたとき、しおり代わりに手紙を挟んだのだろう。その筆跡は兄のものではない。やわらかい流麗な字体は――女性のもの?
ほんの数行だけのぞいている、便箋の端に書かれた言葉の断片に、私は息を呑んだ。「夢の中でもあなたを想って」という文章がちらりと見え、その下には「私の心は永遠にクリスティアーノ様の」というフレーズがのぞく。明らかに恋文だ。
だが何よりも大きな問題は、最後の行に書かれていた差出人の名前だった――「あなたの唯一の愛であるエルヴィーラより」。
エルヴィーラ・セグレート侯爵令嬢!
鼓動が速くなる。
王家の飼い殺し令嬢と嘲笑される未来の王妃は、兄の秘密の恋人だったの!?
昨夜の夜会で覚えた違和感の正体が明らかになった。私がアルカンジェロに抱き上げられて控室に下がったとき、兄がついて来ないのは妙だった。もちろんすぐに侍女マリアがやってきたので、私の疑問がふくらむことはなかったが、今なら兄の心理が分かる。私の付き添いから解放された彼は、エルヴィーラ様と踊りたかったのだ!
それにしてもクリスお兄様、第二王子殿下の婚約者と恋仲になるなんて、危険を冒しすぎですわ!
血の気の失せた顔をしているであろう私を振り返ることなく、机に向かったままの兄がのんびりと言葉を続けた。
「アルカンジェロ・ディベッラ氏のスケジュールが許すなら、ぜひプリマヴェーラ家の令嬢に音楽を教えに来て欲しいと書いておこう」
兄の言葉は私の耳に入らず、頭上をすり抜けていった。
エルヴィーラ嬢の生家であるセグレート侯爵家は王家と血縁関係こそないが、ロムルツィア初代国王の忠臣で、代々王家を支えてきた由緒正しい家柄だ。新興貴族のように社交界での地位向上に拘泥することもない彼らは、第二王子の婚約者という立場に固執することもなく、むしろ娘の扱いに不信感を募らせている。
愛情に満ちた侯爵夫人が茶会の折、ハンカチ片手に娘の現状を涙ながらに話す姿を、幾度見かけたことか。毒薬の影響でジルベルト殿下のお体が不自由だとはいえ、婚約者を見舞うことすら許されない娘が不憫だと言うのだ。
千年の長きに渡り忠誠を尽くしてきたセグレート侯爵家の娘にして婚約者であるエルヴィーラ嬢でさえ、ジルベルト殿下へのお目通りが許されない状況に、社交界では不敬な噂が飛び交っている。
曰く、寝たきりなんて生易しい状態ではなく、精神を毒に蝕まれて狂人と化しているのではないか?
曰く、毒薬の影響で全身が溶け、二目と見られぬ変わり果てたお姿になっているのではないか?
「ブリタンニア王国のエージェントと契約したとかいう噂が本当かどうかも分からない。本当だったなら、ディベッラ氏に教えてもらっている間に次の音楽家を探したってよいんだから」
兄の最後の言葉がまた宙に浮いて、たゆたっていった。
私は心ここにあらずのまま兄に礼を告げ、心臓の鼓動を悟られないよう細心の注意を払って書斎を辞した。
§
クリス兄様のとんでもない秘密を知ってしまってから数日後、中庭には燦々と陽射しが降り注ぎ、音楽室は春の陽気で満ちていた。塀の向こうからは、ゴンドリエーレが舟を漕ぎながら歌う伸びやかなテノールが聞こえてくる。
侍女が音楽室の扉をノックし、私に声をかけた。
「アルカンジェロ・ディベッラ先生がいらっしゃいました」
伯爵邸に新しい音楽教師がやってきた。そう、私の計画は成功したのだ!
─ * ─
リラ、ついにアルカンジェロと二人きりで話すチャンスを手に入れました!
次話から恋が始まるのか、それともリラは真面目に密偵の件について、彼に尋ねるのか?
48
あなたにおすすめの小説
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
辺境の侯爵令嬢、婚約破棄された夜に最強薬師スキルでざまぁします。
コテット
恋愛
侯爵令嬢リーナは、王子からの婚約破棄と義妹の策略により、社交界での地位も誇りも奪われた。
だが、彼女には誰も知らない“前世の記憶”がある。現代薬剤師として培った知識と、辺境で拾った“魔草”の力。
それらを駆使して、貴族社会の裏を暴き、裏切った者たちに“真実の薬”を処方する。
ざまぁの宴の先に待つのは、異国の王子との出会い、平穏な薬草庵の日々、そして新たな愛。
これは、捨てられた令嬢が世界を変える、痛快で甘くてスカッとする逆転恋愛譚。
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【完結】幼い頃からの婚約を破棄されて退学の危機に瀕している。
桧山 紗綺
恋愛
子爵家の長男として生まれた主人公は幼い頃から家を出て、いずれ婿入りする男爵家で育てられた。婚約者とも穏やかで良好な関係を築いている。
それが綻んだのは学園へ入学して二年目のこと。
「婚約を破棄するわ」
ある日突然婚約者から婚約の解消を告げられる。婚約者の隣には別の男子生徒。
しかもすでに双方の親の間で話は済み婚約は解消されていると。
理解が追いつく前に婚約者は立ち去っていった。
一つ年下の婚約者とは学園に入学してから手紙のやり取りのみで、それでも休暇には帰って一緒に過ごした。
婚約者も入学してきた今年は去年の反省から友人付き合いを抑え自分を優先してほしいと言った婚約者と二人で過ごす時間を多く取るようにしていたのに。
それが段々減ってきたかと思えばそういうことかと乾いた笑いが落ちる。
恋のような熱烈な想いはなくとも、将来共に歩む相手、長い時間共に暮らした家族として大切に思っていたのに……。
そう思っていたのは自分だけで、『いらない』の一言で切り捨てられる存在だったのだ。
いずれ男爵家を継ぐからと男爵が学費を出して通わせてもらっていた学園。
来期からはそうでないと気づき青褪める。
婚約解消に伴う慰謝料で残り一年通えないか、両親に援助を得られないかと相談するが幼い頃から離れて育った主人公に家族は冷淡で――。
絶望する主人公を救ったのは学園で得た友人だった。
◇◇
幼い頃からの婚約者やその家から捨てられ、さらに実家の家族からも疎まれていたことを知り絶望する主人公が、友人やその家族に助けられて前に進んだり、贋金事件を追ったり可愛らしいヒロインとの切ない恋に身を焦がしたりするお話です。
基本は男性主人公の視点でお話が進みます。
◇◇
第16回恋愛小説大賞にエントリーしてました。
呼んでくださる方、応援してくださる方、感想なども皆様ありがとうございます。とても励まされます!
本編完結しました!
皆様のおかげです、ありがとうございます!
ようやく番外編の更新をはじめました。お待たせしました!
◆番外編も更新終わりました、見てくださった皆様ありがとうございます!!
聖獣使い唯一の末裔である私は追放されたので、命の恩人の牧場に尽力します。~お願いですから帰ってきてください?はて?~
雪丸
恋愛
【あらすじ】
聖獣使い唯一の末裔としてキルベキア王国に従事していた主人公”アメリア・オルコット”は、聖獣に関する重大な事実を黙っていた裏切り者として国外追放と婚約破棄を言い渡された。
追放されたアメリアは、キルベキア王国と隣の大国ラルヴァクナ王国の間にある森を彷徨い、一度は死を覚悟した。
そんな中、ブランディという牧場経営者一家に拾われ、人の温かさに触れて、彼らのために尽力することを心の底から誓う。
「もう恋愛はいいや。私はブランディ牧場に骨を埋めるって決めたんだ。」
「羊もふもふ!猫吸いうはうは!楽しい!楽しい!」
「え?この国の王子なんて聞いてないです…。」
命の恩人の牧場に尽力すると決めた、アメリアの第二の人生の行く末はいかに?
◇◇◇
小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
カクヨムにて先行公開中(敬称略)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる