【完結】あやかし無双伝~水龍王の精霊力をその身に宿す少年は白蛇の妖と言われ化け物扱いされるが、魔道学院ではなぜか美少女たちに追いかけられる~

綾森れん

文字の大きさ
71 / 84

第70話、美少女たちの演技は本気度が違う

しおりを挟む
樹葵ジュキちゃんが演技するなんて、ワックワクにゃ!」

 奈楠ナナンさんはなぜか、生徒会室までついてきた。

 玲萌レモは庭に面した畳敷きの部屋をぐるっと見回して、

「あーもう! 師匠ったら来てないじゃない! 最初の場面はあたしがやる魔界の姫レモネッラと、師匠演じるアンリ兄さまの出番なのに! 『妹よ、お前の婚約者が決まった』って告げに来る大事な場面なのよ!」

「飛ばして進めようぜ」

 壁に寄りかかってあぐらをかいていた俺は、台本をめくった瞬間、心の中でしまったとつぶやいた。次の場面から出てくるジュキエーレとかいう名前、俺の役だったような……

樹葵ジュキ、出番よ!」

 ああやっぱり。俺は観念して立ち上がる。玲萌レモはいきいきと目を輝かせ、

「あたしの役――レモネッラ姫は、樹葵ジュキ演じる護衛の騎士ジュキエーレに恋をしているの。――っていう演技をするわね!」

「ふだんとなにか変わるのかにゃ?」

奈楠ナナンさんはだまってて!」

 玲萌レモが俺に恋をしている演技をするって!? なんか緊張してきた!

樹葵ジュキも姫に秘めた恋心があるって演技をするのよ!」

「えええ、どうやって!?」

「ふたり一瞬みつめあうの」

「まじかよ」

 みんながなぜだか実に楽しそうに見物している前で、みつめあう秘めた恋人たちを演じるだなんて――

玲萌レモは、いやじゃないの?」

「はっ!? なにが!?」

 めちゃくちゃうろたえさせてしまった。俺はうつむいて、

「その、俺と…… こんな演技――」

「えっと、あたしは……っ」

 言葉につまる玲萌レモ

「本望なのでは?」

 冷めた声は生徒会長・凪留ナギルのもの。「本人がゴリ押しした企画だし、そもそも配役決めたのも、台本に起こしたのも玲萌レモくんでしょ?」

 凪留ナギルの言葉に反発するかと思いきや、

「そ、そうよ。樹葵ジュキ

 玲萌レモは素直にうなずいた。「強くてかっこいい樹葵ジュキは、魔界でも最強種族って設定の竜族の騎士ジュキエーレにぴったりだと思ったの!」

 俺をまっすぐみつめる視線は真剣そのものだ。

「それにあたし、樹葵ジュキと想い合ってる姫さま役――」

 玲萌レモは少し伏し目がちになって、

「――やじゃないよ……」

 か細い声でつぶやいた。いつもは元気な玲萌レモのこんな表情、ドキッとするじゃんか……

樹葵ジュキは?」

 ちょっぴり不安げに上目づかいになって、

「……やなの?」

「なわけねーだろ!」

 俺は即答した。「むしろなんだ、そのっ……うれしいっつーか――」

 胃ん中で蝶々が舞ってるかのように落ち着かなくて言葉が続かねえ。ふいっとそっぽを向いた俺の胸に玲萌レモが飛び込んできた。

「よかったぁ!」

 その明るい笑顔はいつもの玲萌レモだ。さりげなく抱き寄せると、彼女の体温が伝わってきて心まであたたかくなる。

 玲萌レモの細い腕が伸びてきて、人差し指と中指でそっと俺の耳をはさむようになでた。

「ふふっ。樹葵ジュキ、はじめましょ! レモネッラ姫の部屋にジュキエーレがやってくる第一幕の第二場からね」

 台本によれば第二場は〝姫の部屋の扉がたたかれる〟から始まる。

「扉とか小道具こどうぐ作んの?」

「コンコンって口で言えばいいのよ」

「えっ、ダサくね?」

「平気よぉ!」

 平気かどうか判断するのはあんたじゃなくて、コンコン言わされる俺だからな?

「実家に相談してみるから」

 俺は疲れた声を出す。「うちの店たまに寸劇なんかもやるんだよ。前に使った道具類が残ってるかもしんねぇ」

「わぁ素敵! 樹葵ジュキの家も夕露ユーロの家も優秀ね! うちのお父さんなんてみんなの戸籍見るくらいしかできないわ」

 こわっ 個人情報ダダもれじゃん。

「いまはとりあえず、壁でもたたいておいては?」

 凪留ナギルの冷静な助言に俺はうなずいて、横の壁をたたいて芝居をはじめる。

「〝どうぞ。あいてるわ〟」

 玲萌レモがすました声を出す。魔王の娘とはいえ姫さん役だもんな。

「〝失礼します、姫さま〟」

 何歩か歩いて部屋に入ったことにして、ト書き通りひざまずく俺。「〝ご婚約が決まったとのこと、お祝い申し上げます〟」

 〝こうべをたれるジュキエーレ〟という指示を守って、足元に広げた台本に視線を落としていると、悲しそうな玲萌レモの声が降ってくる。

「〝ありがとう、ジュキ。どうぞ顔をあげてちょうだい〟」

 〝顔をあげるジュキエーレ。二人の視線が交錯し、しばしみつめあう〟

 そこには胸が苦しくなるほど切ない表情をした玲萌レモがいた。演技だって分かってる。分かってるんだが、はじめて見る玲萌レモの大人びた表情に思わず息をのんだ。

「ちょっと樹葵ジュキ、次のせりふ言ってよ」

「ふえぇ? 俺だっけ?」

 あわてて台本に目を落とすと――

「ぅわほんとだ! えっと…… レモネッラ姫、そんな悲しげなお顔をなさらねぇで。じゃねーや。なさらないで、か」

 たまらず玲萌レモが吹き出すとほかのやつらも笑いだす。

「あーもーだめだっ」

 やっぱ恥ずかしい!! どうしたらいいか分からず、ひざまずいたまま両手で顔をおおうと、玲萌レモが俺の前に両ひざをついて、

「やだもう、樹葵ジュキったらかわいいっ!」

 甲高い声をあげて、俺の頭を抱きしめてほおずりしやがる。完全にいつもの玲萌レモじゃん。よくこんなサクっと自分に戻れるな。いや、それよりも――

「なあ、なんでそんな本当に悲しそうな顔ができるんだよ?」

 玲萌レモに髪をさわられながら、純粋な疑問を口にする俺。

「えっ?」

 玲萌レモは俺から離れると、上目づかいになって人差し指をあごにあて、

「う~んと…… もし現実だったらどんな気持ちだろうって想像したのよ。あたしが樹葵ジュキ以外の人と無理やりケッ――」

「け?」

 問い返すと、玲萌レモは落ち着きなくまばたきした。

 惠簾エレン奈楠ナナンさんは身を乗り出し、凪留ナギルは気まずそうに目をそらした。安定の夕露ユーロは居眠り中。俺が羽織らせてやった水浅葱みずあさぎ色の布をかぶったまま寝息を立てている。

「ええっと、ケ……け……」

 なにか思いついたのか、玲萌レモはポンっと手をたたいた。

毛蟹けガニを食べなきゃいけないとしたらって!!」

「なんでいきなり毛蟹!?」

 意表をつかれて声が高くなる俺に、

「だ、だって! おいしいものはいっしょに食べたいでしょっ!」

 なぜかちょっと目が怖くなる玲萌レモ

「うんまあそう―― だよな?」

 なんか勢いに押し切られた感があるが、まあいいか。

樹葵ジュキちゃんたらまるめ込まれちゃったにゃ」

 なんかがっかりしてる奈楠ナナンさんに、惠簾エレンが優雅なしぐさで手を合わせる。

たちばなさまは疑うことを知らない清らかな御心みこころをお持ちなのです」

 ったくまた勝手なこと言いやがって。

 すると凪留ナギルが手を挙げて、

樹葵ジュキくんが清らかかおバカか知りませんが、玲萌レモくんの架空と現実をごっちゃにした演技に心を奪われすぎるのは困りますね」

 ん? 凪留ナギルのやついまなんて――

「ちょっと凪留ナギル、失礼ね! 稀代きだいの女優もびっくりなあたしの名演にっ!」

 玲萌レモが声を荒らげたせいで、凪留ナギルがなに言いやがったか忘れたじゃねぇか。

たちばなさま、玲萌レモさんの迫真の演技にお心を乱されるようでしたら、ご自分の呼吸に意識を向けてみてください。瞑想するときのように――」

「いや瞑想とかしねぇから」

 即座に切り返した俺の言葉には一切動じず、

「では少し練習してみましょう。わたくしがせりふを読みますから、呼吸を数えるようつとめてくださいまし」

 台本をぺらぺらとめくった。

「人間界の王宮舞踏会の場面がよろしいかしら。わたくし演じる帝国の姫君も招待されていて、彼女のまわりは求婚する男たちであふれている。しかし姫は小国の王子を遠くからみつめ、その恋心を独白するのですわ」

惠簾エレンくん――」

 いつも落ち着き払ってる凪留ナギルがめずらしく慌ててさえぎった。「その小国の王子は僕の役です」

「存じ上げておりますわ。たちばなさまが平常心を保つ練習に使うだけのこと」

 凪留ナギルの恋心に気付いているのかいないのか、言葉はていねいだが有無を言わせない惠簾エレン。不服そうな凪留ナギルはまだなにか反論しようと口をひらきかけたが、惠簾エレンは台本片手にすでに立ち上がっている。

「〝なんてお美しいお方! 今日も神々しいお姿が素敵ですわ〟」

 歌うようにせりふを読みながら、俺の方にしゃなりしゃなりと近づいてくる。

「〝やさしいあなたはわたくしにもほほ笑みかけてくださるけれど、そのお心はほかの女性のもの――〟」

 うれいをおびたまなざしでみつめながら、右手のひらをそっと俺の胸にあてた。せりふの口調がふだんの惠簾エレンに近いせいで、本人の言葉のようで落ち着かねえ……

「〝分かっておりますわ。でもわたくしは我が心に忠実に、あなたを愛しますの〟」

 くちもとには笑みを浮かべて。だが漆黒の双眸そうぼうには深い悲しみがたゆとうている。その瞳に吸い寄せられて、俺はまばたきすら忘れた。

たちばなさま?」

 惠簾エレンが首をかしげて俺をのぞきこんだ。

「ハッ」

「呼吸を数えていらっしゃいました?」

「忘れてました」

 俺は素直に白状した。

「うふふっ やっぱり」

 惠簾エレンは手のひらを俺の左胸にあてたまま、もう一方の手を自分のくちもとにそえて笑い出した。「しっかり鼓動が早くなってましたもんね!」

 うっ…… そのために俺の胸に手ぇあててたのかよ。

「でもさ惠簾エレン。この場面、独白なんだろ? なのにあんためっちゃ俺のこと見つめてくるし、ずるいじゃん」  

 苦しまぎれに文句を言うと、

「まあ不満そうに口をとがらせちゃって」

 と、細い指先でぷにっと唇にれられてしまった。

「ただの練習ですわよ。そもそもわたくしの役が恋をしている相手は残念ながら、たちばなさまの役じゃありませんからね」

 惠簾エレンはほほ笑んでいたが、その目は少し寂しそうで、演技をしているときの彼女を思い出さずにはいられなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜

加瀬 一葉
ファンタジー
 王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。  実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?  過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

処理中です...