『D・ロード」(アプリ更新用)

書鋭(ショーエイ)

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プロローグ

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僕は平凡が嫌いだ。

ー...閑話休題。
ありふれた前置きは断ち切って、早々に。

この物語について色々と言い換えることはできるけれど、ひとまず。
これは僕の生涯を語る物語。
誰よりも平凡な僕が、誰よりも特別だったというだけのお話。

この段階で早速語り始めたい気持ちはあるのだけれど、まずは何より自己紹介だ。
平凡な僕のごく普通の自己紹介なんて何より退屈だと思うけれど...まぁ。
君の特別な人生の箸休めだと思って、我慢して欲しい。

16歳、男子学生。
姓名「佐藤直樹さとうなおき」。
家族構成、母、兄、父。それぞれの職業は専業主婦、大学生、中企業の社員。

ここまで聞くと何とも平凡ではあるが、その通り。これまでの人生の総評は...平々凡々、平穏無事だ。
...そんな僕の一番印象に残った、それこそ退屈なエピソードと言えば、9つの頃。

放課後の校庭で友だちと遊んでいると、突然、物凄いスピードで走ってきた車に跳ねられた
...人を見たことがある。
というか、その人は跳ねられていなかったのかもしれない。
当時正確に確認は出来なかったが、その事故自体は確実に起きていたようで、後日確認すると近くの電柱や鉄柵にはっきりとその後が見て取れた。
そのさらに後日知ったことだけど、事故による怪我人は出なかったらしい。
単なる居眠り運転による、電柱衝突...物損事故。

そんな説明にも困るような、そもそも人に話すこと自体が無駄であるようなことが、僕の16年の人生で一番印象に残ったこと。...悲しいことに。

それくらいの僕が、やはり想像に難くない日々をなんとなくの感覚で過ごしつつ気付いたことが、これ。

ー...「僕は普通なんだ」。

勿論そんな人たちはこの広大な世界に山のように...いや、山のように積み上げることが面倒になるくらい居るだろうけれど、僕はそんな普通とはかけ離れた"普通"だ。

いまからそれを証明する、これはとても重要なことだ。

例えばテスト。
これは平均点を取ってしまう、ということではない。
どの教科も、クラス順位・学年順位中"ほぼ真ん中をとってしまう"のだ。
10人いれば、5~6番目。
100人いれば、50~51番目。
なんだ、大したことないじゃないか...そう思われること請け合いだ。
が、僕の場合。
「それ以外が取れないようになっている」のだ。
僕だって、というより、僕は人間だ。何らかの事情でテストが出来すぎてしまったり、出来なかったりする事がある。
そんなとき必ずテストは中止になる。...それはそのそれぞれが至って自然に、確かな原因の元に...である。
...やはりそれは不自然なのだけれど。

そんな事が10回くらい起きたあと僕はそのことで疑われたが、おおよそ3日も経てばその疑いはやがてうやむやになり、元々何事もなかったかのように雲散霧消した。
僕の人生に波風は立たない。

証明2つ目。例えば、身体的なこと。
2015年度高校1年生平均身長171cm。
僕の身長、約171cm。平均体重、59キロ。僕の体重、58.5キロ。
体力テスト、1154329人中577154位。...これはパーセンテージにして、受験総数10万1人いる中でもピッタリ真ん中に当たることを意味する。
...まあ体力テストにしても、偶然は存在する。たまたま調子が良かったり、悪かったり。
そういうときは大体測定が延期になることがほとんどではあるが、それが行われなかった場合。
全体が僕に合わせて調節される。
僕は体力テストにおいても、ほぼほぼの真ん中以外の成績を取ったことがない。
段々話が大きくなってきていないかと心配する人もいるだろうが...大丈夫。
僕が語る物語である限り、これはありふれた説話に違いないのだから。

普通とは、集団に属した場合の平均値。
普通とは、異常でないこと。そうはならないこと。
普通とは、これから"普通でなくなる"
ことを否定出来ること。

これから語るのは少し違って、普通が普通を肯定するのではなくて、普通の僕が特殊を否定する...そういう、普通の物語。

プロローグ、終わり。

続きはwebで!...なんて、本当に良くある話だけれど。



ー初期、作画設定資料ー
(スマートフォンの場合、クリックで全体画像見ることができます。パソコンは未確認です)
佐藤直樹、鈴木幸一、スケイル。
挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

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