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第1章
第13話 アレンジ
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俺とミアさんはパーティを組むことになった。
パーティは冒険者ギルドに届け出が必要らしい。なんでも、クエストの結果はパーティ全員に記録されるからだ。
さっそく俺達は冒険者ギルドでパーティの登録をした。
パーティ名は『アレンジ』。名前の由来は、俺達のスキルが『アレンジ:手を加えてより良くする』の意味にぴったりだからというミアさんのアイデアだ。俺も良い名だと思う。
クエストボードの前に立ち、Eランクに上がるためのクエストを選んでいると、遠くで声が聞こえてくる。
「おい、あいつらパーティ組んだみたいだぞ。Fランクの役立たず二人とか笑えるな」
「あれ絵描きの子じゃない。まだ冒険者やる気なんだ。絵でも描いて金持ちに売ってた方がいいんじゃないの」
ミアさんの顔が少しずつ強張る。
俺はミアさんの右肩をトントンとたたき、笑顔を向けて気にするなと伝えた。
クエストは「ゴブリンの討伐(30匹以上):Eランク」「ポイズンフロッグの討伐(10匹以上):Eランク」「一角兎の角3つ:Eランク」を受けることにした。
ミアさんは受けたクエストの内容を知ると。
「あの……そのクエスト、全てEランクですが……」
「はい。Fランクのクエストはお使い系ばかりだったから。経験値たまらないので、Eランクのクエストにしました」
「大丈夫なんでしょうか? わたしゴブリン1匹にも勝てませんけど」
不安な顔で俺を見ている。
「はい。これ」
「これはなんですか?」
「秘密兵器です。これで戦ってもらいます」
◇
その日の夕方、俺達は冒険者ギルドに戻って来た。
おっさん達はいなかったが、他の冒険者の奴らが絡んできた。
「おいおい、Eランクのクエスト受けたんだって? Fランクのクエストもクリアできないのにか? くっくくく」
ひゃはははは…… まわりの奴らも笑っている。
「受付に用事があるので、どいてもらえますか」
そう言って、俺はリュックを受付のお姉さんに渡した。
「受けた3つのEクエストを終わらせてきました。魔石が入っているので確認してください。魔石は全て買い取りで」
リュックの中の魔石を全て確認し終えてから、受付のお姉さんは驚いた顔でこっちを見た。
「……クエスト分の魔石を確認しました。これは今日お二人だけで倒してこられたんですか?」
「そうです。これでEランクに上がれますか?」
「はい。FランクからEランクにあがるための条件は、Fランク以上のクエストを3つ完了させることです。おめでとうございます。本日3つのクエストを完了致しましたので、お二人ともEランクへ昇格となります」
俺とミアさんは冒険書カードを渡し、Eランクに更新してもらった。
冒険者ギルドの出口へ行こうとしたとき、絡んできた男が近寄ってくる。
「なんでお前ら程度がクリアできんだ。しかも1日とか絶対にズルしただろ。おまえら魔石買ってきたんだろっ!」
「ハンズ落ち着けよ。ズルしてEランクになったんなら苦労するだけさ。俺達はそれを見て楽しめばいいだけだろ」
ハンズと呼ばれた男は納得いかない顔で俺を睨みつけたまま、仲間のところへ戻って行った。
ズルしたかどうかはすぐにわかるさ。
ミアさんと俺は、報酬を山分けしてここを後にした。
◇
「なんなんですかね。あの人達」
ミアさんは怒っていた。
「まあ昨日までの私を知っている人は驚いてもしょうがないんですけどね」
今度は笑っている。
「この貸してもらったスリングショットと小石は凄いです。あんなに簡単に魔物を倒せるなんて。しかも遠距離で攻撃できるので怖くなかったです」
俺はミアさんに強化スリングショットをもう1つ作成し強化石とセットで渡したのだ。
簡単に誰でも高火力を出せるので、討伐は簡単だった。
俺達は宿に部屋をとり、食堂で食事することにした。
部屋はもちろん二部屋だ。
「あんなにお金が無くて困っていたのに、食事と泊まるところの心配が無くなるなんて夢みたいです」
「はは、そういう面では日本よりも簡単に稼げるよね」
ふとミアさんを追放したパーティについて知りたくなった。
「そういえば、この世界にきたとき一緒だったパーティは何人だったんですか?」
「私を含めて5人です。初日に冒険者登録してみんなでクエストに行ったんです。私が戦闘向きのスキルじゃなかったので、みんなのお荷物になって……パーティから外されちゃいました」
「他の奴らはどんな職業だったんですか?」
「勇者が2人と聖騎士と賢者でした」
「へ?」
「すごいですよね。そんな職業になれるなんて。私は画家ですから……外されてもしょうがないです」
まさか、そういう認識なのか。
『スキルの素と相性の悪い職業を選ぶと、スキルが発生しない、または使い勝手の悪いスキルになる』ことを知らないのか……。
今思うと、俺のときもギルドマスターのハンナさんの説明だけだとわからない点もあったな。
……これは広めない方がいいな。
「今日ミアさんに起きたことや、俺の戦い方のこと。職業やスキルとかも他の人には言わないようにね」
「どうしてですか?」
「みんながミアさんのような良い人とは限らないからね。特に異世界人はヤバい奴らが多いし」
「あ……は、はい。わかりました。絶対に言いません!」
最初の間が気になるけど、まあいいか。
今夜はまだやることがある。
「この後、俺の部屋で話したいことがあるんだけどいいかな?」
パーティは冒険者ギルドに届け出が必要らしい。なんでも、クエストの結果はパーティ全員に記録されるからだ。
さっそく俺達は冒険者ギルドでパーティの登録をした。
パーティ名は『アレンジ』。名前の由来は、俺達のスキルが『アレンジ:手を加えてより良くする』の意味にぴったりだからというミアさんのアイデアだ。俺も良い名だと思う。
クエストボードの前に立ち、Eランクに上がるためのクエストを選んでいると、遠くで声が聞こえてくる。
「おい、あいつらパーティ組んだみたいだぞ。Fランクの役立たず二人とか笑えるな」
「あれ絵描きの子じゃない。まだ冒険者やる気なんだ。絵でも描いて金持ちに売ってた方がいいんじゃないの」
ミアさんの顔が少しずつ強張る。
俺はミアさんの右肩をトントンとたたき、笑顔を向けて気にするなと伝えた。
クエストは「ゴブリンの討伐(30匹以上):Eランク」「ポイズンフロッグの討伐(10匹以上):Eランク」「一角兎の角3つ:Eランク」を受けることにした。
ミアさんは受けたクエストの内容を知ると。
「あの……そのクエスト、全てEランクですが……」
「はい。Fランクのクエストはお使い系ばかりだったから。経験値たまらないので、Eランクのクエストにしました」
「大丈夫なんでしょうか? わたしゴブリン1匹にも勝てませんけど」
不安な顔で俺を見ている。
「はい。これ」
「これはなんですか?」
「秘密兵器です。これで戦ってもらいます」
◇
その日の夕方、俺達は冒険者ギルドに戻って来た。
おっさん達はいなかったが、他の冒険者の奴らが絡んできた。
「おいおい、Eランクのクエスト受けたんだって? Fランクのクエストもクリアできないのにか? くっくくく」
ひゃはははは…… まわりの奴らも笑っている。
「受付に用事があるので、どいてもらえますか」
そう言って、俺はリュックを受付のお姉さんに渡した。
「受けた3つのEクエストを終わらせてきました。魔石が入っているので確認してください。魔石は全て買い取りで」
リュックの中の魔石を全て確認し終えてから、受付のお姉さんは驚いた顔でこっちを見た。
「……クエスト分の魔石を確認しました。これは今日お二人だけで倒してこられたんですか?」
「そうです。これでEランクに上がれますか?」
「はい。FランクからEランクにあがるための条件は、Fランク以上のクエストを3つ完了させることです。おめでとうございます。本日3つのクエストを完了致しましたので、お二人ともEランクへ昇格となります」
俺とミアさんは冒険書カードを渡し、Eランクに更新してもらった。
冒険者ギルドの出口へ行こうとしたとき、絡んできた男が近寄ってくる。
「なんでお前ら程度がクリアできんだ。しかも1日とか絶対にズルしただろ。おまえら魔石買ってきたんだろっ!」
「ハンズ落ち着けよ。ズルしてEランクになったんなら苦労するだけさ。俺達はそれを見て楽しめばいいだけだろ」
ハンズと呼ばれた男は納得いかない顔で俺を睨みつけたまま、仲間のところへ戻って行った。
ズルしたかどうかはすぐにわかるさ。
ミアさんと俺は、報酬を山分けしてここを後にした。
◇
「なんなんですかね。あの人達」
ミアさんは怒っていた。
「まあ昨日までの私を知っている人は驚いてもしょうがないんですけどね」
今度は笑っている。
「この貸してもらったスリングショットと小石は凄いです。あんなに簡単に魔物を倒せるなんて。しかも遠距離で攻撃できるので怖くなかったです」
俺はミアさんに強化スリングショットをもう1つ作成し強化石とセットで渡したのだ。
簡単に誰でも高火力を出せるので、討伐は簡単だった。
俺達は宿に部屋をとり、食堂で食事することにした。
部屋はもちろん二部屋だ。
「あんなにお金が無くて困っていたのに、食事と泊まるところの心配が無くなるなんて夢みたいです」
「はは、そういう面では日本よりも簡単に稼げるよね」
ふとミアさんを追放したパーティについて知りたくなった。
「そういえば、この世界にきたとき一緒だったパーティは何人だったんですか?」
「私を含めて5人です。初日に冒険者登録してみんなでクエストに行ったんです。私が戦闘向きのスキルじゃなかったので、みんなのお荷物になって……パーティから外されちゃいました」
「他の奴らはどんな職業だったんですか?」
「勇者が2人と聖騎士と賢者でした」
「へ?」
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まさか、そういう認識なのか。
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……これは広めない方がいいな。
「今日ミアさんに起きたことや、俺の戦い方のこと。職業やスキルとかも他の人には言わないようにね」
「どうしてですか?」
「みんながミアさんのような良い人とは限らないからね。特に異世界人はヤバい奴らが多いし」
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