アンリとアンヌのバラード

ぱとす

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アンヌの六番目の物語

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一本一本マッチをすって
雪の中歩いた
あたしの指の
ひさしのかげに

ひっそりと
死に絶えるほのお
あたしはもう死んでいるの?

灯しては消えるマッチは道に落ち 灯しては消えるマッチは道に落ち
ヤスリのついた小さなマッチの小箱とマッチは 
小さなタンクと兵隊さんみたいに
葬列のようにあたしのあしあととなる
言葉までが凍りつく白いカーペットのうえに

窓の中の食べきれないほどの豪奢な料理
貴族たちの舞踏会のために油と肉汁を輝かせ
銀のさらには異国のくだものが飾られている





うらやましくなんてない
ここには安らぎなんかないんだから。
貧しきものにより貧しくするための話し合いの会議室
蔑むみたいに嫌らしい嗤い
今後ともよろしくするんだわ

天使さえも暖炉のそばでねむりこける聖なる夜

In dulci jubilo,
Nun singet und seid froh!

甘き喜びのうちに
今こそ歌え、喜べ!





Unsers Herzens Wonne
Leit in praesepio;
Und leuchtet wie die Sonne
Matris in gremio.

我らの喜びは飼い葉桶にあり
太陽のように輝き
母の胸に抱かれる

Alpha es et O!
汝はアルファでありオメガ!

いつのまにか
さっきの少年………
もう十字架はなく
アラブのダマスカスナイフを片手に







 君は生きる

 死の運命に逆らい

 君は生きる

 細く燃える小川



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