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辰爾さんが私たちを連れて行ってくれたのは、高級レストランだった。カフェも併設されていて、テラス席は景色が良くて風も心地いい。とりあえず、レストランで食事をしてからカフェで寛ごう、という話になった。こんな高級レストランで食事をしたことはない、と言い切れる。しかし、辰爾さんも御沙希さんもこういったお店には慣れているようだった。私と母だけが戸惑っている。浮いている。
だけど、辰爾さんはそんな私と母をエスコートしてくれる。御沙希さんは、というと、善良な息子の皮を被り、辰爾さんのサポートをしている。主に私のエスコートの補助を。しかし、御沙希さんは辰爾さんと母に見えないところで、私の身体に触れてくる。ほら、そっちが本性じゃないですか。ノーパンだから、絶対にお尻には触れさせられない。辰爾さんと母がいなかったら、何をシてくるか分からない御沙希さんは、顔だけはニコニコしている。
きっと、胸の中、頭の中はえっちなことでいっぱいのくせに。
「恵さん、未咲さん、ここのレストランはハンバーグが美味しいんですよ」
「じゃあ、私はハンバーグをいただこうかしら」
あぁ、自分たちの息子・娘がどういう関係なのかも知らず、新婚さんはラブラブモード全開だ。私は、何を頼もう。メニューを見ても、どれがどういう料理なのかよく分からない。そうして料理を決められない私のメニューの一点を、御沙希さんが指差す。このパスタが美味しいよ、と。それは、明太子と青のりの和風パスタだった。じゃあ、と、私は明太子と青のりの和風パスタに決める。御沙希さんは普段からこういった高級レストランで食事をしているのだろうか。私、この人のこと、何も知らないんだよなぁ……。
それなのに、そういうことはバッチリしてしまっているんだけど。
と、料理を待っている間に、私と辰爾さんと御沙希さんは、自己紹介をすることになった。私は辰爾さんと御沙希さんに、私は食玩を扱う会社のOLで、今の会社に入る前は飲食店でバイトをしていたことを話した。自己紹介といっても、仕事のことくらいしか話すことが思いつかない。それは辰爾さんも同じだったようで、さらりと、会社の社長をしています、と言った。
はい?社長!?
「しゃ、しゃ、しゃ、社長さんなんですか!?」
「あぁ、未咲さんの会社と同じ、食玩を扱う会社の、ね」
何ということ。母が玉の輿に乗ったことにも驚いたけど、それは、御沙希さんが社長の息子であるということにかき消されていく。でも、会社の話になると、御沙希さんは不機嫌そうな顔をした。その時点で聞くのを止めた方が良かったんだけど、私は聞いてしまった。
「じゃあ、御沙希さんは次期社長なんですか……?」
「いや、会社を継ぐのは、」
「親父!!」
……ビックリした。御沙希さんが猫被りをやめて、怒鳴ったことに。そもそも、御沙希さんが怒鳴ったことに。レストラン内はざわつく。気付いたら、私は御沙希さんに手を引かれ、レストランを出ていた。
そして、レストランの外で鳴いた。私じゃない。御沙希さんのお腹が。私は思わず、笑ってしまった。御沙希さんはその場で脱力してしまった。
耳がほんのりと赤い。
だけど、辰爾さんはそんな私と母をエスコートしてくれる。御沙希さんは、というと、善良な息子の皮を被り、辰爾さんのサポートをしている。主に私のエスコートの補助を。しかし、御沙希さんは辰爾さんと母に見えないところで、私の身体に触れてくる。ほら、そっちが本性じゃないですか。ノーパンだから、絶対にお尻には触れさせられない。辰爾さんと母がいなかったら、何をシてくるか分からない御沙希さんは、顔だけはニコニコしている。
きっと、胸の中、頭の中はえっちなことでいっぱいのくせに。
「恵さん、未咲さん、ここのレストランはハンバーグが美味しいんですよ」
「じゃあ、私はハンバーグをいただこうかしら」
あぁ、自分たちの息子・娘がどういう関係なのかも知らず、新婚さんはラブラブモード全開だ。私は、何を頼もう。メニューを見ても、どれがどういう料理なのかよく分からない。そうして料理を決められない私のメニューの一点を、御沙希さんが指差す。このパスタが美味しいよ、と。それは、明太子と青のりの和風パスタだった。じゃあ、と、私は明太子と青のりの和風パスタに決める。御沙希さんは普段からこういった高級レストランで食事をしているのだろうか。私、この人のこと、何も知らないんだよなぁ……。
それなのに、そういうことはバッチリしてしまっているんだけど。
と、料理を待っている間に、私と辰爾さんと御沙希さんは、自己紹介をすることになった。私は辰爾さんと御沙希さんに、私は食玩を扱う会社のOLで、今の会社に入る前は飲食店でバイトをしていたことを話した。自己紹介といっても、仕事のことくらいしか話すことが思いつかない。それは辰爾さんも同じだったようで、さらりと、会社の社長をしています、と言った。
はい?社長!?
「しゃ、しゃ、しゃ、社長さんなんですか!?」
「あぁ、未咲さんの会社と同じ、食玩を扱う会社の、ね」
何ということ。母が玉の輿に乗ったことにも驚いたけど、それは、御沙希さんが社長の息子であるということにかき消されていく。でも、会社の話になると、御沙希さんは不機嫌そうな顔をした。その時点で聞くのを止めた方が良かったんだけど、私は聞いてしまった。
「じゃあ、御沙希さんは次期社長なんですか……?」
「いや、会社を継ぐのは、」
「親父!!」
……ビックリした。御沙希さんが猫被りをやめて、怒鳴ったことに。そもそも、御沙希さんが怒鳴ったことに。レストラン内はざわつく。気付いたら、私は御沙希さんに手を引かれ、レストランを出ていた。
そして、レストランの外で鳴いた。私じゃない。御沙希さんのお腹が。私は思わず、笑ってしまった。御沙希さんはその場で脱力してしまった。
耳がほんのりと赤い。
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