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宿屋の娘は美男美女に付き合ってほしい
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「で、ジィールは良いとして、ラスターはどうするの?」
ニコニコと、私たちのパーティーへの加入を承諾した表情のままラスターさんに問うテオフィルスさん。
ジィールさんは冒険者の奥さんもいるし、奥さん抜きでパーティーに入る話なんてできないだろう。確かに、今のまま女二人に男一人だと、テオさんがかわいそうだ。それに、リリーさんがテオさんと二人きりにする時間を増やすなら、三人よりも四人以上が良い。
その上、ラスターさんは職業が騎士で、ゲーム内でも優秀なタンクだ。大剣担いでそうな印象だけど、片手に盾を持っていて武器は短剣だから総合的な攻撃力はそこまでない。ただ、耐久力が高く、タゲ取りが上手いので、いるのといないのではチームの安定感が全然違う。
よし、私のわがままだけど、ラスターさんにも付き合ってもらおう。
「確かに、ラスターさんもいた方が良いですね!できればパーティーに入ってほしいのですが、どうですか?」
「……まあ、断る理由はないな」
「そうでしょ……って本当ですか!?よし、決まりですね!」
気合いを入れたのは何になったのか。こちらも思いの外あっさりと了承をもらって、夜になったら活動の話をすることに決まった。
カランカラン
「ありがとうございました!」
夕食の時間も過ぎて、最後のお客さんが帰った後の片付けを手早く終わらせる。
「お待たせしました!」
残った三人の席に戻ると早速、話し合いが始まった。
「で、お嬢は回復魔法に適性があったんだっけか?」
「はい!完璧な補助員を目指します!」
「ふふっ。ありがたいけど、回復魔法が使える冒険者はいろいろな面で狙われるから、心配だなあ」
「ああ、リリーさんにも言われました」
戦闘において、回復役から狙うのは、当然の戦略だ。
それだけでなく、回復魔法に適性がある冒険者は思いの外少ないらしい。
そもそも、魔法が使えるのは人間全体の三分の一くらいで、少なくはないけど、多くもない。さらに、適性がなくても回復魔法が使える人もいるものの、適正によって回復のしかたにかなりの差があるらしく、回復魔法に適正のある人は職には困らないと言われるほど重宝されているらしい。
金持ちの貴族、商人、病院、協会など、欲しがるところはいくらでもある。そんな場面で冒険者として働く回復魔法使いは、回復魔法をまともに使えない人か、勧誘を蹴るだけの気持ちと“力”がある人だけだ。
大抵の冒険者は、なるべく怪我がないように活動し、必要なときだけ、ギルド常駐の回復魔法使い(多くはいない)に有料で回復してもらう。回復魔法使いがパーティーに入るだけで、怪我への心配が大幅に減るのだ。
回復魔法が使える冒険者は良い意味でも悪い意味でも目立つ。
「特にマリアちゃんは可愛いからね。勧誘とか誘拐にも気をつけないと」
「それはどうも」
「可愛いは否定しないのかよ」
「お世辞でも『可愛い』って言ってもらえたら嬉しいじゃないですか。受け取らないなんてもったいない」
大体、テオさんが本気で可愛いって言わなきゃいけないのはリリーさんですから!
「何言ってんだ、お嬢……」
「あれ、声に出てましたか?」
「意図的に声に出してただろ……」
そうです、やってみたかっただけです。
ニコニコと、私たちのパーティーへの加入を承諾した表情のままラスターさんに問うテオフィルスさん。
ジィールさんは冒険者の奥さんもいるし、奥さん抜きでパーティーに入る話なんてできないだろう。確かに、今のまま女二人に男一人だと、テオさんがかわいそうだ。それに、リリーさんがテオさんと二人きりにする時間を増やすなら、三人よりも四人以上が良い。
その上、ラスターさんは職業が騎士で、ゲーム内でも優秀なタンクだ。大剣担いでそうな印象だけど、片手に盾を持っていて武器は短剣だから総合的な攻撃力はそこまでない。ただ、耐久力が高く、タゲ取りが上手いので、いるのといないのではチームの安定感が全然違う。
よし、私のわがままだけど、ラスターさんにも付き合ってもらおう。
「確かに、ラスターさんもいた方が良いですね!できればパーティーに入ってほしいのですが、どうですか?」
「……まあ、断る理由はないな」
「そうでしょ……って本当ですか!?よし、決まりですね!」
気合いを入れたのは何になったのか。こちらも思いの外あっさりと了承をもらって、夜になったら活動の話をすることに決まった。
カランカラン
「ありがとうございました!」
夕食の時間も過ぎて、最後のお客さんが帰った後の片付けを手早く終わらせる。
「お待たせしました!」
残った三人の席に戻ると早速、話し合いが始まった。
「で、お嬢は回復魔法に適性があったんだっけか?」
「はい!完璧な補助員を目指します!」
「ふふっ。ありがたいけど、回復魔法が使える冒険者はいろいろな面で狙われるから、心配だなあ」
「ああ、リリーさんにも言われました」
戦闘において、回復役から狙うのは、当然の戦略だ。
それだけでなく、回復魔法に適性がある冒険者は思いの外少ないらしい。
そもそも、魔法が使えるのは人間全体の三分の一くらいで、少なくはないけど、多くもない。さらに、適性がなくても回復魔法が使える人もいるものの、適正によって回復のしかたにかなりの差があるらしく、回復魔法に適正のある人は職には困らないと言われるほど重宝されているらしい。
金持ちの貴族、商人、病院、協会など、欲しがるところはいくらでもある。そんな場面で冒険者として働く回復魔法使いは、回復魔法をまともに使えない人か、勧誘を蹴るだけの気持ちと“力”がある人だけだ。
大抵の冒険者は、なるべく怪我がないように活動し、必要なときだけ、ギルド常駐の回復魔法使い(多くはいない)に有料で回復してもらう。回復魔法使いがパーティーに入るだけで、怪我への心配が大幅に減るのだ。
回復魔法が使える冒険者は良い意味でも悪い意味でも目立つ。
「特にマリアちゃんは可愛いからね。勧誘とか誘拐にも気をつけないと」
「それはどうも」
「可愛いは否定しないのかよ」
「お世辞でも『可愛い』って言ってもらえたら嬉しいじゃないですか。受け取らないなんてもったいない」
大体、テオさんが本気で可愛いって言わなきゃいけないのはリリーさんですから!
「何言ってんだ、お嬢……」
「あれ、声に出てましたか?」
「意図的に声に出してただろ……」
そうです、やってみたかっただけです。
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